最近暖かくなってきましたね。上着なしで出かける身軽さに日々痛快さを覚えています。
さてさてゴールデンウィークもたけなわですが、私は稽古の真っただ中。毎日スタジオにこもり、ピアニストのクルトパまいちゃんと俳優のアーツさんと楽しく稽古に励んでおります。
と言うのは、ついに来週に差し迫りました私のリサイタルの第2部が、オリジナル・オペレッタだからなのです。一般的なリサイタルならば、ピアニストと何度も稽古をすればそれで良いわけですが、ついついいつもの悪い癖がでて“何か楽しいことができないだろうか”、と考えてしまったのが運の尽き。オリジナルの2人芝居オペレッタを作ろうとイタズラ心に火がついたのは良かったのですが、台本を作る所から、そのあとの演出プラン、その先にある照明プランと大変な苦労を背負う羽目に陥ったのです。でも相方のアーツさんのご協力と、いつもピアノを弾くだけでは終わらない(意味深?!)まいちゃん、そして今や照明作家と呼んでも良いくらいのクルトパ麻理ちゃん、これら3人の方たちの絶大なるご尽力によって、ようやく形になってきました。
≪(フランスでは)もはや歌を歌うだけのリサイタルの時代は終わった!≫と言われています。今回、それを実践しますっ!!
オリジナル・オペレッタの振り出しは・・・
自由で奔放な女、通称ユッピ(ユリ)は、つい最近男に壮絶にふられたばかり。ユッピはいつも嫌なことがあると愚痴を聞いてもらうために富田(アーツさん)を呼び出します。が、実は彼、長い間ユッピに想いを寄せています。しかし小心者のため今まで何も言えず仕舞い。今や都合のよい男と成り下がっています。ユッピは今回の痛手を富田に聞かせますが、もう失うものは何もなくなったと実感し、突然モンテカルロの大カジノへと人生を賭ける旅に出ることを決意し旅立ちます。さて、男・富田、どうする~?!舞台はモンテカルロへと移り、様々な出来事が起こり、2人の状況は変わり、ついに彼らは結ばれるのか、否か?!好ご期待!!
フランス音楽の珠玉の名曲を、このオペレッタに乗せて歌います。
5月17日(日)東京文化会館、14時開演です。
午前中に上野に着いて、文化会館向かいの国立西洋美術館でルーブル美術展を観て、その後14時に文化に戻りリサイタルを聴く、という“お仏蘭西な1日”を皆様に提案いたします。もしくは、同じく午前中に上野に着いて、東京国立博物館(文化から徒歩5分)の阿修羅展を観てから戻るというのもオススメです。そんなこと言ったら同じく午前中に着いて、文化から徒歩3分の国立科学博物館で大恐竜展を観てから文化に戻ってきて下さっても楽しいと思います。
さっすが、文化と教養の街、上野。
私は休みの日になると上野へ出かけ、心に栄養を与えに行きます。お勧めですよ。
あ、くれぐれもリサイタルの時間までには戻ってきて下さいね(汗)。
それではー!