梅雨入りしたな、と思わせる1日だけの土砂降りの日、「金髪のジェニー」の本番を迎えました。
お足元の悪い中満員のお客様に迎えられ、上機嫌のゆりこ。
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調子に乗って、専門のピアニカを演奏。そう、専門です。
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今までクルト・パイユコンサートや私個人のコンサートで演奏させて頂いておりましたが、ついにこの度、本格デビューでございます。なぜって、主催者に依頼された上に私のご尊敬申し上げるヴィオロニスト池澤氏とのデュオ付きだったから!
はははー。相当ピアニカ天狗になっています(笑)。

サントリーでの童謡&唱歌コンサートでいつも感じる、会場との一体感を今回も味わいました。この度のホールは小さめでしたので、熱気まで伝わってくる感覚。私にとっては初めてのポピュラークラシック&映画音楽でしたが、、、癖になりそう(ニヤリ)。クラシックの枠を超えて、良い音楽は本当に人の心を捉えるものですね。それらの曲が若い世代へ受け継がれず失われていくのは残念なことだと思います。ほとんど全ての曲を知らなかった、同年代の演奏家での今回のコンサート。私にとっては未知の名曲にたくさん知り合えたことが素晴らしい収穫となりました。
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楽しいメンバーでした。再演も楽しみ!

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# by komaiyuriko | 2012-06-15 19:37 | コンサート

梅雨の足音がもうそこまでやって参りました。新しい長靴を買うのが楽しみな今日この頃。
そんな梅雨をぶっ飛ばす、ポピュラークラシック&映画音楽の祭典、「金髪のジェニー」がついに今週土曜日となりました。

何度かお伝えさせて頂きましたが、このコンサート、大変有難いことに売れ行き好調で、チケット発券前から売れてしまい、4月の段階でソールドアウトとなってしまいました。嬉しい悲鳴。今回は当日券も出ませんので、わざわざ足を運んで頂いたのに入れない、なんてことになったら大変ですので、今一度こちらでご連絡させて頂きます。
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そういうわけで、再演も決定です(笑)。
早くも予約が3分の1ほど入っておりますので、こちらもお早めにご連絡いただければ幸いです。
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「もっと気軽にクラシックを!」を合言葉に(初耳)、今後も精進致しますので変わらぬご愛顧を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げ奉りますぅ~。

最後にこの6月を歌った高踏派詩人、ルコント・ド・リールのNell(ネル)から超抜粋でご紹介。
梅雨のないパリは6月、最高に輝かしい季節を迎えます。それではご鑑賞くださいまし。

Ta rose de pourpre à ton clair soleil,
Ô Juin. Étincelle enivrée,
Penche aussi vers moi ta coupe dorée:
Mon coeur à ta rose est pareil.

La chantante mer. Le long du rivage,
Taira son murmure éternel,
Avant qu'en mon coeur,chère amour.
Ô Nell,ne fleurisse plus ton image!

御身の紅のばらは明るき太陽を持てり
おぉ、六月よ くるめく火花よ
御身の黄金の杯をわれにも傾けよ
わが心は御身のばらに似たり

歌う海は渚のほとりにて
永遠のつぶやきをとどむべし
わが心の中にて おぉ恋しきネルよ
御身の姿の花咲くをやめん日には!

(小松清訳)

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# by komaiyuriko | 2012-06-06 03:11 | コンサート

先日、大盛況のうちに幕を閉じました「世田谷の詩人と作曲家によるコンサート」、最高に楽しい夜となりました。

ピアノが98%内部奏法、ええぃ、この際、椅子は邪魔だ~!というわけで、ピアニストさんは椅子ナシでの演奏でした。まるで打楽器奏者のような技で観客を魅了したピアニスト矢田さん。弦をこすったり叩いたり、フレームをこすったり叩いたりの、ピアノ全体に響くいとも不思議な音響の中で私の声も響く、という妙なる時空を提供した作品でした。
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世話人で、ご自身の曲も発表された池辺晋一郎先生は、「この22年続いたコンサート始まって以来の作品!」とおっしゃっておられました(当然いい意味で!)。しかし確かに、このコンサートは区民に愛され歌い継がれるような作品発表的な雰囲気がありました(笑)。地元のコーラス団が新作や再演の作品を歌ったりする場面もありましたし、すぐに口ずさめるような曲も多くありました。

そのような中、私たちが演奏した曲は、そうそう演奏できない難曲で、会場いっぱいに緊張感を味わっていただくような作品でした。でも真の芸術作品というのは色々な感情や効果を生み出しますから、そういう意味で詩人ゴーチエさんの言葉を借りれば「芸術のための芸術 L’Art pour l’art」といった作品を演奏できて、充実感いっぱいの時間を満喫しました。
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惜しみない称賛をピアニストさんに

作曲家の先生とは稽古でもリハーサルでもご一緒し、大変面白い素敵な先生で、この出会いにも感謝しております。もちろん密度の濃い1週間を共に過ごさせていただきましたピアニストさんには、この日でしばらくお会いできないと思うと寂しい気持ちになるくらいでした。詩人の李承淳先生もいらしていたのですが、わさわさしているうちにお話しする機会を逃してしまい、大変残念でした。

「さぁ、再演はいつかな~?!」
と期待してしまう調子の良い私。その日を夢見て楽譜をしまいました。
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作曲家の猿谷紀郎先生とピアニストの矢田信子さんと

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# by komaiyuriko | 2012-06-03 16:22 | コンサート

巷では東京スカイツリーが開業したり、173年ぶりに東京で金環日食がみられたりと、久しぶりにワクワクさせるニュースが続きましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

実は私もつい最近、胸躍らせる面白い曲に出会ったのですよ、ふふふ。

パリでは『私、現代曲歌いかしら?』と思うほど、現代曲のコンサートに出演いたしました。帰国後、超現代曲のお仕事を頂きましたが、椎間板ヘルニアの手術により、クルトパまーちゃんに代役を頼み断念したことがあります。

あれから三年が経ち、何とまた現代曲を歌うチャンスに遭遇しました!それも本番の二週間前。燃えてきたぜぃ。

猿谷紀郎さん作曲、李承淳さん作詞の「エレベーターの前で」という曲の楽譜が送られてきました。現代曲の譜面を始めて見る時の、ドキドキワクワク感と言ったら!恐怖80%、期待20%の黄金率です。

今回の曲はチラリと楽譜を見ただけですぐにお引き受けすることを決めました。即決。だって期待90%、恐怖10%だったんだもん(先ほどから要らぬパーセンテージ)。

詩を読んで、その世界観に引き込まれ共感すると共に、緊張感や臨場感が肌にビリビリ伝わってきます。楽譜面を見ると、どうやらピアノは普通には弾きません。グランドの弦をマレット(マリンバなどを演奏する棒)で擦ったりするようです。

は~、なるほど、この詩にまとわりつく、じっとりと汗をかくような緊張感と、エレベーターの空気摩擦のような音のドゥブルサンスとしてこういう“音”を求めてるんだなー、なんて想像しながら譜面を見るのは何て楽しい時間でしょう!

最初のピアニストさんとの合わせの日、こんなに楽観視しているのは歌い手の私だけだと気づきました(笑)。ピアノパートの超絶技巧っぷりに、さすがのアタシも空いた口が塞がりませんでした。

ピアノの弦の部分やフレームをマレットで叩いたり擦ったりするのですが、弦の部分には音への手がかりがありません。そこに気付かなかった私。なんて浅はかなんでしょう!きっと鍵盤なら目をつぶってでも弾けるでしょう。でも弦の部分だけを見て、ただでさえ難しい音とリズムを演奏するのは至難の技です。もちろんずっと立ったまま。まるで打楽器奏者が新しい楽器に挑んでいるようです!

怖いもの見たさで、まずいきなり通すことにしました(笑)。終わるや否や、私は感嘆でピアニストさんへの拍手喝采を惜しみませんでした!めちゃくちゃかっこいいです。でもご本人は消耗しきってヌケガラのようになっていらっしゃいました。可哀想。。。

それでもやっぱり現代曲ってカッコいい!想像もつかないような奏法や音程感覚によって新しい様々なものが見えてきます。それはイマジネーションの森と言っても過言ではありません。

というわけで、新しいもの好きな方、何にでもご興味のある方はどうぞいらしてくださいませ。
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6月1日(金)19時開演 成城ホール 入場料:1000円

このコンサートで超現代曲を演奏するのはどうやら我らだけのようです。
他の作品は新作を含め、聴きやすそうな曲が並ぶようですので、恐ろしがらずにどうぞいらしてくださいね(笑)。

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# by komaiyuriko | 2012-05-24 00:53 | コンサート

ゴールデンウィーク

万年ゴールデンウィークのような生活をしている私ですが、行事にはうるさい大宮っ子ですので、ここは暦に則りたい、ということで文化と芸術に富んだ楽しい休暇を満喫しました。

まずは横浜に居られます日本丸へGO!
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父の知り合いが日本丸の船長さんだったそうな。話はよく聞いていましたが、そうだ、このGWを使ってお船を知りに行こうと乗船してまいりました。船の生活は興味をそそります。
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甲板のお掃除にはヤシの実を使うんですって。確かに、タワシみたいになってます。繊維だもんね。究極のエコ。
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お船の厨房。汁物がこぼれないように上からロープで吊るされています。
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船員さんたちのホールにはヤマハのピアノがありました。揺れる船内と湿気で調律、見もの聞きものですね(笑)。
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船員さんのお部屋。激狭ですが、ベッドに寝てみたら、割合大丈夫そう。
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このレッドカーペットの先には船長さんのお部屋や公室、航海士の方のお部屋が続きます。
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こちら医務室。ここで虫垂炎になった船員さんの手術をしたこともあるんですって!
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レーダーで交信中。
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面舵いっぱ~い!の図。

そしてついに私は船乗りのわる〜い噂を目の当たりにしたのです!この日記で紹介したボードレールの詩にうたわれている情景の一場面を。アルバトロス、信天翁、そう、我等のアホウドリが徒らに捉えられ、嘲笑されているところを!
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あの噂は本当だったのですね、まったく(笑)!
あ、また笑っちゃった。

お船の帰りは当然、中華街食べ歩き。目に付くもの全て食べつくしました。王様かっ。

またある日は、お友達のさとこさんが朗読劇の音楽を担当し、生演奏するというので張り切って行ってまいりました。
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久々に芝居のワクワクした楽しさを感じました。さとこさん、最高だった!彼女の音楽のおかげで、全体が引き締まり、またイマジネーション溢れるものになっていたと思います。朗読劇CDを作ればいいのに!私、買うな。

別の日、6月9日にあるコンサートのための遊び練習があり出かけました。ちょっとやってみようの会。稽古ではありません。
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映画音楽が大部分を占める今回のコンサート。オーヴァー60の方々には堪らないプログラムなのだそう。
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あ、ご報告!そんなわけで大人気のこちらのコンサート、チケット開始前から予約が相次ぎ、開始数日後には完売してしまいました。ありがとうございます。当日券もありませんのでご了承くださいませ。その代わり、ナント再演が決まりました。9月1日(土)14時開演、場所は同じく東京駅から徒歩2分の東京建物八重洲ホールです。すでに予約が入っておりますので、お早めにお問い合わせくださいな。

このお遊び合わせ会の真の目的は、名作「ひまわり」を鑑賞しよう!という会だったのです。演奏するに当たって、どの映画も知らないでは話になりません。まず第1回勉強会として「ひまわり」をチョイス。
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まったくどこに怒りや悲しみをぶつけて良いのやら分らない、苦しい話でしたよ(涙)。直接的な戦争による被害以外にどれだけこのような悲しみに満ちたストーリーが当時世の中に溢れていたかを想像すると、翌日も思い出し泣きをする始末。ご覧になっていない方がいらっしゃいましたら是非。戦争に対する激しい憤りや憎しみを忘れないようにしたいと思います。

またある日はお世話になっている作曲家の先生のお家で音楽発表会が行われました。私の歌の生徒さんや私の歯医者さんご家族も出演されるというので参加しました。一番の驚きは、歯医者さん一族の芸達者ぶりです。仕舞いには楽器を用意するそのちょっとした間に、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を暗唱した3歳の女の子。ありゃ天才だわ。そのいとこさんや兄弟たちのピアノやヴァイオリンもきっちりしていて大変感心しました。習いにくる子供たちが音楽を嫌いになってはいけない、もしくはやめられては困るなんて理由から優しすぎてきちんと教えない先生が多い昨今ですが、良い先生について音楽を勉強し、楽しんでおられる様子が垣間見えました。

私なんか子供の頃、毎日泣きながらピアノを1時間練習させられましたからね。お友達が遊びに来ても、ピアノの練習が終わってないからダメだったり、一日休むとそれを取り戻すのに三日かかるなんて言われて大変でした。でも。なんでも新しいことを習得するためには、努力が必要なのです。楽しいだけのわけがない!退屈で嫌だと思う時間をくぐり抜けた先に本当の楽しみや喜びを知ることが出来るのです。子供には厳しく習い事をさせるべきです(キッパリ)。鬼教官ユリ論。

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その発表会の後は、集まった音楽家で合奏大会でした。15人くらいが常時いて、モーツァルトの「アレルヤ」、「夕べの祈り」、ボワモルティエのソナタ、サン=サーンスの白鳥、プーランクのオーボエソナタ等々、思う存分楽しみました。この素晴らしい会に感謝。

また別の日。大宮でクルトパまーがリサイタルをしました。
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私が子供のころからお世話になっているバッハ協会でのコンサート。オルガン、クラヴサン、ピアノ伴奏でのフランス、日本の音楽を堪能させてくれました!お客さんも一杯で、楽しい一時でした。なかなか聞くことのない、クープランの「ルソン・ド・テネーブル」はなかなか重みのある、面白い構築の曲でした。そしてやっぱりクラブサン伴奏って雅びでいいなと、一瞬頭の中がベルサイユ宮殿に行ってしまいました。

楽しいゴールデンウィークを過ごし、一般人のフリをして平常運転になった日を特別にかったるがったりしてみました。GWが終わっても自由にお散歩に行けてしまう御身分なんだけどね(笑)。
お散歩でのベストショット。
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ユリの木に花がついているところを珍しく近くでみられたので記念にパシャリ。

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# by komaiyuriko | 2012-05-15 17:48 | 徒然なるままに

いつもお世話になっている、我がホームグラウンド(勝手に)のパルテノン多摩が25周年を迎えました!
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芸術文化事業にとって難しい時代となった昨今にあって、オリジナリティ溢れる企画でユニークな存在となっているパルテノン多摩。新しいホールだと思っていましたがもう25歳なんですねー。

私が高校生の頃、テレビドラマでオーケストラのシーンがあり、そこで撮影に使われていたのがパルテノン多摩でした。ステージの綺麗さと、外観と風景のあの調和は圧巻でした。

いつか行ってみたいと高校生の私は憧れに似た気持ちで思ったものです。いつか歌ってみたいなどという希望は毛頭思いつかない頃の話です。

それがご縁あって何度となくあの建物のあのステージで歌わせて頂けるようになるなんて!

世の中の巡り合わせには感謝するしかありません。

今後も地域と共に発展する素晴らしいホールとして繁栄していかれることを心からお祈り申し上げます。

パルテノン多摩25周年記念冊子に寄稿させて頂いた記事が掲載されました。錚々たるメンバーの中でお恥ずかしい位ですが、愛の大きさは負けません(笑)。
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Bon Anniversaire Parthenon Tama!

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# by komaiyuriko | 2012-05-07 01:46 | 文化・芸術

そして昨日、ついにインプラントの手術の日を迎えました(震)。

ヘタレで有名な私は、紹介してくれた友人を伴って参りました。
今日はいつもの美術館ではなく、手術専用の建物です。

前の患者さんが長引いているらしく、40分ほど待つようです。
内心「40分、恐ろしがって過ごさねばならないな。」と思いました。発想がネガティブ(笑)。

一人、手術が終わった男性が出てきました。私は彼の一挙手一投足に注意を払い、先生との話を聞き耳たてて聞いていました。だって彼ったら全然平気そうなものだから。ケロっとしているんです。「あっという間でしたね、イージーなケースでした。」「どこを触られてるかも分かりませんでした。」etc. 私は、「ね、痛かった?今痛い?本当は泣きたい?どんなことしたの?」などとインタビューしたいのを堪えるのに必死でした。

すると院長先生がいらっしゃいました。先生にお借りしていたCDをお返しすると、「ちょっとちょっと二階においでよ!」と楽しそうにおっしゃいます。二階は院長室でした。

扉を開くと木目の美しいスタインウェイがいらっしゃるではないですか!それを私奴なぞに弾かせて下さいました。こういう時にサラリと引き流せる曲が必要だなと反省しました。プーランクのノヴェレッテ、いつでも弾けるようにしておこっと(ウキウキ)!

続いて先生は私の身長位ある大きなTANNOYのスピーカーで、マリオ・デル・モナコの全盛期の『アンドレア・シェニエ』のアリア“ある日青空を眺めて”のLPを聞かせて下さいました。
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相手役はカラス。名盤中の名盤。

人の声を聞いてこんなに感動したのは初めてでした。ドミンゴ、カレーラス、パヴァロッティ、アライサで育ってきた私が、モナコの声を聞いて打ち震えました。およそ人の声とは思えないほどなのに人の声以外の何物でもないと言う圧倒的なあの響き。まるでトランペットのような黄金の輝き。涙が出るような驚きでした。

続いて先生が高校生の時に衝撃を受けたと言うランパルの精霊の踊りをLPで。
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密度の濃い、ビロードのような音で、まるで歌を聞いているようでした。うっとり。

さ、今度はコレッリのトスカだー!と言う頃に、すっかり手術 を忘れていた私の元にお迎えの先生がいらっしゃいました。院長先生は、「これだけだから!」と、まるで駄々っ子のように、コレッリの伝説のCDを聞かせて下さいました。
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トスカが終わった後、大興奮で帰らないお客様に、埒があかないのでピアノをわざわざ運び込み、アンコールで歌った「カタリカタリ」です。幻の録音。

すっかり夢心地になった私に、先生は
「これで、勇気が湧いたでしょ。」
ですって!

手術室に着くと、いつもの「優しさの権化先生」が手術服を着て待っていて下さいました。お待たせしちゃったみたい。私も手術服に着替えます。無菌状態の手術室に入る前にエアーシャワーを浴びます。恐怖で吐きそう(笑)。

私は上顎の骨がなんとかで(笑、確か浅いとか薄いとか)、下の骨を削り、移植しなくてはなりませんでした。先生は相変わらずお優しく、ことあるごとに励ましながら治療して下さいました。

終わったときの安堵感と言ったら!

付き添いの友人は私の手術中も院長先生と音楽三昧で遊んでいたそうな。私よりも遅れて二人で受付に登場しました(笑)。

私のケースはちょっと大変だったみたい。さっきの男性は何事もなかったようでしたが、私は殴られたような口元でした(笑)。矢吹丈みたい。手術の助手をしてくださった先生が、「初めてなのに大変な治療で可哀想だったわね、もうこんなに嫌なことはないわよ、怖がりって書いてあるのに可哀想だったわね~。」と慰めて下さいました。私のカルテには“怖がり”と書かれているのか……(苦笑)。道理で、誰も彼もが私にスーパー優しいはずです。なんか照れるなぁ。

今日もジャケットを忘れて診察室を出ました。二、三日、顔は腫れるとの事。

一日経って、今朝鏡を見ると、右半分がぷっくりしています。元々ふっくら顔なので、初対面の方は気づかない位です。ま、気づくかな(笑)。でも私は鏡の前でニヤニヤしてしまいました。目の下から顎の下までが腫れ、皮膚が綺麗に突っ張ってツヤが増しています。明らかに左半分とは輝きが違います。
「今日のアタシ、ハリマドンナじゃん。」
と呟き、クスクス笑ってしまいました。

先生、顎関節症で顎があかない中、大変治療しづらかったでしょうに、なだめすかして治療してくださり、どうもありがとうございましたー!!心より御礼申し上げます。m(_ _)m

ハリマドンナより。

東京・歯医者さん物語 完

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# by komaiyuriko | 2012-04-15 17:23 | 徒然なるままに

最近、素晴らしい歯医者さんに通っています。私は小さい頃から歯医者さんが大の苦手。だって怖いし痛いでしょ。極力行きたくないお医者さんです。

そんな私がパリ時代、数回歯医者さんに行く羽目になってしまいました。親不知が顔を出しつつ炎症してしまったのです。痛みを堪えて一週間後に近所の歯医者さんに行くと(パリは病院が全て予約制なので、痛いときにすぐには行けません)、うちでは手に負えないから外科歯科医を紹介すると言われ、その紙をもってまた一週間後に外科歯科医まで行き、その二週間後位にようやく抜いてもらえました。

その病院の待合室で、血だらけのタオルを顔に寄せてすすり泣くご婦人をお見かけした時には、本気で帰ろうとしました。

またある時は、パリの口腔外科に行くことになり、ガサツな女医さんが口中に鏡を駆け巡らせ、それだけでお口は血祭り、挙げ句の果てに、口内に残った歯を削ったジャリジャリを「はい、飲み込んで!」と、恐怖の一言。うがい台もあるのに“飲み込んで”発言。もう意味不明です。

そんなホラー体験を積んできたために、歯医者さんは恐ろしい所だと刷り込まれているのです。
自然な流れです(笑)。

二、三ヶ月前、こっそり歯が痛いなと感じておりました。難しいドビュッシーの曲をさらっていたら、歯が痛み始めたのです(笑)。凄い言いがかり。そのことを友人に何気なくお話すると、「美術館のように素敵な歯医者さんがあるよ!」との吉報を頂きました。彼女に紹介して頂き、ついに観念して日本橋にあります歯医者さんへ行くことになりました。

「○○美術館」と書いてないことが不思議なくらいの出で立ちでした。中に入ると素敵な壁画バックに笑顔の受付のお姉さんたちがいらっしゃいます。まるでニンフです。そして奥に鎮座されておりましたのが美しい古楽器(クラヴィコードの系統でチェンバロのような美しい姿と装飾、絵が描かれております)。受付の木のカウンターは、私がバーでも開いたら何がなんでも欲しいくらいの立派で重厚な一枚板。その他美しい装丁の本や美術品などに目を奪われていましたが、ここは歯医者さん。私の恐怖心とドキドキは止みません。

受付のお姉さんが、「まず最初にお熱を計って下さいね。」と言います。私ったらビビり過ぎて38°を叩き出してしまいました。「あら~、お熱出ちゃいましたか(笑)!」とお姉さん。その後血圧を測りますが、そこでも歯科助手のお姉さんが「こんなに高いわけないわね、それじゃちょっとリラックスしましょうか!」と言って測り直し。診察前からお姉さんたちの失笑を欲しいままにしてしまうのでした。

ついに診察室に入ると、これまた素敵なお部屋になっています。全てが個室。恐怖の椅子に座り、寝かされると、今度は見事な天井画に驚かされます。

“優しい”を絵に書いたような先生が現れ、園児を扱うように治療して下さいます。
もう一生この先生じゃなきゃ嫌だー!と毎回心の内で叫んでいます。

ちなみにこの歯医者さんの院長先生はクラシックフリークのようで、音楽の話をされに、私を見かけると治療室までお顔を出して下さいます。相当お詳しく、お話も楽しい、さらに名盤のCDも貸して下さいます。でも大抵先生がいらっしゃるのは、私が口を開いての治療中だったり、綿や型を噛んでの待機中にいらっしゃるので、ほとんど「あー、うー。」としか返事ができません(笑)。

このような甘やかされた環境の中で、ようやくきちんと通うことができています。

もちろん、気もそぞろなのは変わりありません。毎度メガネを忘れて診察室をでてしまう始末。見えてないのに気づかないのかねぇ。病院を出るとご褒美に目の前にありますイリーカフェで一休みしてから帰ります。
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気がそわそわしているもので、何も考えずにいつも「ソイラテください。」というようにしています。

そんな優雅な歯医者さん生活が始まって数ヶ月。
ついに最後に残しておいた大仕事、インプラントが行われるのです!

つづく(笑)。

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# by komaiyuriko | 2012-04-15 17:02 | 徒然なるままに

ヨハネ受難曲御礼

先日、ヨハネ受難曲が無事終了致しました。
ヨハネを歌うのは今回で二回目。前回はまだ学生時代だったように思います。←全てがうろ覚え。
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しかしながら実は私、ヨハネに対してそれほどの情熱を持ったことが今までありませんでした。
バッハの最高傑作と言っても良いマタイ受難曲を昔から愛聴し、また本番でも数回歌わせて頂きました。オペラや映画を見るよりもドラマティックで、泣きじゃくりたくなるシーンが散りばめられています。それに比べてこちらのヨハネ受難曲は、それほどまでのシーンはありません。涙が一筋流れてしまうというシーンはコラール部分で数カ所ありますが、冷静で理性的な感じがします。そこが若かりし日の私には退屈だったのかもしれません。

今回、全体の構成と宗教性に焦点をあててこのヨハネに臨みました。すると滋味ゆたかな音楽と内容が現れ、じんわりと感動させられました。私が歌ったソプラノソロの曲は、疑いのない信念や従順さに溢れていて、唯一の明るい曲なのに益々私の涙を誘い、最後のコラールでは熱い涙を堪えるのに精一杯。

あ〜、歳を重ねるとはこういうことなのか、と実感してしまいました(笑)。
ヨハネ受難曲、遅ればせながら私の《名曲の殿堂》入りです。

ソリストの皆様と。
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当日、足を運んでくださった皆様にお礼申し上げます。ありがとうございました。

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# by komaiyuriko | 2012-04-10 00:36 | コンサート

春の息吹を感じる今日この頃。
こんな日は、いつものメンバーでいつものレストランに行くに限ります。
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江古田にあるイスラエル料理屋さん『シャマイム』です。
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写真のお料理は、ファラフェル&ピタパン、サラダ各種、ひよこ豆のムース、スパイス、ラム肉、チキン、チキンカツなど。

パリ時代夢中になったイスラエル料理ですが、日本のおうちの近くにこんなに美味しく、こんなに安く、そしてオーナーさんがこんなに親切なお店があるなんて、アタシャ幸せだよ。ビバ、シャマイム。

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今日もアルコールを飲まない4人で、ミントティ片手におよそ開店から閉店まで歓談しました。笑いすぎて、そして食べ過ぎてお腹痛い(笑)。お店はいつも満員。行こうと思ったらご予約をお忘れなく。

素晴らしき哉、人生。

また別の日。
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東京スカイツリーのお膝元、江戸東京博物館へ『ザ・タワー展』を観に行きました。これはかなり前から楽しみにしていたエキスポジション!東京スカイツリーの開業もそろそろですものね。
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ちなみにこの江戸東京博物館は、常設展も充実していて楽しめるのがポイント。常設展というよりアミューズメントパークといってもいいほど。外国人にはオススメです。お子様にはあまり向かないかも。
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それにしても贅沢な空間利用をした建築ですよね。

その後は『ザ・タワー展』に敬意を表して、東京タワーをレインボーブリッジと共に眺めようと、お台場に行きました。ここにはパリのお店『メゾン・ド・ミエル』を取り扱っているハチミツ屋さんもあるので、キャンディも買いに行きがてら。

私、お台場初体験なんです(告白)。ゆりかもめも初体験。
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乗り物という乗り物が苦手な私には恐怖の乗り物でしたが、娯楽性は認めます。レインボーブリッジに入るためのターンやブリッジ添いに進むところなんてすっごいもん!

お台場では、私の大好きなキャラクター、チェブラーシュカが売っているロシア料理のピロシキを食べたり、
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パリへの郷愁からクレープを食べたり、
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新大陸への憧れからアメリカンレストランに行ったりと、
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胃が大忙しの一日でした。食文化を知ってこそ、その国への理解が深まります。
これからもどんどん世界を食べて行きたいと思います。

タワー展にちなんで、新旧二つのタワーをハシゴ観覧した楽しい一日でした。
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素晴らしき哉、人生。

追伸
「メゾン・ド・ミエル」のハチミツキャンディ、私のオススメはこちらの松ヤニ入り。
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サービスショット 
江戸東京博物館のある両国駅にて
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# by komaiyuriko | 2012-03-31 02:03 | 文化・芸術

春分の日を迎え

去年の今頃は、翌春を迎えることすら考えられませんでしたが、日が経って寒さ厳しい冬を迎えた時には、再生の春を祈りに似た気持ちで待ち望むことがようやくできるようになってきました。毎日当然だと思っていたことすべてが、とても尊いことのように思えた一年でした。

上野の春は今、音楽が花開いています。
3月21日、「東京・春・音楽祭」の公演として、“にほんのうた”というコンサートがあります。私は東京オペラシンガーズとして参加いたします。各パート3名ずつのトリプルカルテット。素晴らしいソリストの皆さまとご一緒できて大変光栄です。指揮は宮松重紀さん、ピアノは寺嶋陸也さん、そしてナビゲーターは元NHKの好本惠さんです。お話や解説もあるそうですよ。にほんのうたの奥深さを知ることができそうです。

曲目は、

ローレライ
野ばら
故郷の空(スコットランド民謡)
才女(スコットランド民謡)
春の日の花と輝く(アイルランド民謡)
故郷を離るる歌(ドイツ民謡/文部省唱歌)
羽衣
さくら(日本古謡)
春の小川(文部省唱歌)
鯉のぼり(文部省唱歌)
夏は来ぬ
夏の思い出
里の秋
小さい秋見つけた
たきび
雪の降る街を
早春賦

なんだかオールスター戦のような顔ぶれです。
全体で60分程度のコンサート。全席指定で3000円です。3月21日(水)、14時の回と19時の回がありますが、お昼の公演はほぼ完売いたしました。夜の部はまだチケットがございますので、私宛にメールでご連絡いただければ出演者割引を最大限に利用し5%オフ(!)でご用意できますので、お気軽にお申し付けくださいませ。
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個人的には「春の日の花と輝く」が大好き。私はほとんどハミングなんだけどね(笑)。最近の胸キュンソング№1で、稽古の度に泣けてきます。皆さまもどうぞ聴きにいらして、そして色々なことを思い巡らせて泣いちゃってくださいませ。“にほんのうた”によってそれぞれの時間旅行を十分にお楽しみください。

追伸
先日「あまんじゃく~」を聞きに来てくれた多摩のお子様方に教えていただいた、写真をデコレーションするアプリで、早速いらんことをしてみました。生きていることに日々有難みを感じる今日この頃ですから、ゆりこの生誕記念作品を制作しました。
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これを両親に送ると、二人から瞬く間に返信がきました。

母「あんなに可愛かったのにね(笑)。皆に見せびらかして自慢してね、こんなに可愛い赤ちゃんを産んだ母を!」

母をかいっ!びっくりするわ、ほんまに。

父「きゃわいい!小梅(うちのフレンチブルドッグ)と同じほどキャワイイ!生まれたころから笑ってたんだね、よくよく父に似たね(笑)。」

おまえもかいっ!びっくりするわ、ほんまに。

これだけ自分を全面に押し出してくる、前向きで愉快な両親のもとに私は生まれてきたんだなと、合点がいった夜でした。ガッテン、ガッテン!

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# by komaiyuriko | 2012-03-20 00:33 | 徒然なるままに

ぶら~り商店街の旅

テレビや雑誌によく取り上げられる戸越銀座へ行って参りました。
つい最近もテレビでお見かけしたばかり。昔から古い街並みに胸キュンの私としては、是非行ってみたい街でした。今日はたまたま近くまで行ったものですから、チャンスとばかりに思い切って出かけました。
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着くなり腹ペコの私は、テレビで見るような食べ歩きをしたい!と夢想しますが、実は私、お買いものが苦手なのです。お買いものにつきものの「○○を下さい。」というフレーズを言うことに緊張してしまうのです。こっそり口の中で練習してしまうほど。挙句の果てに「やっぱりいいや。」と、買うのをやめてしまうヘタレっぷり。。。

でも友達に支えられ(笑)、早速食べ歩きスタート!
まず「おでんコロッケ」で有名な後藤蒲鉾店へ。
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私はおでんもコロッケも普段は食べないので、一番オーソドックスなコロッケを選択。お友達は名物のそれをチョイス。中身はよく煮えた大根だったそうな。ひょえ~。私は久しぶりに食べるコロッケに舌鼓を打つのでした。

こちら、戸越銀座のマスコット、戸越銀次郎さん(ネコ)です。
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商店街のお店の軒先にちょいちょいいますよ。蒲鉾店参照。かわいいねぇ。

商店街には昔ながらのお店が並びます。
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プラモデル屋さん
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履物屋さん(うちの近所の中山道にもありました。)
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文房具屋さん(こういうお店、通ったよね~)
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老舗っぽい中華屋さん

ノスタルジーはこの辺にして、食べ歩きを再開しましょ。
続いて入ったお店は米粉を使ったパン屋さん「Bei’s More」ベイズモアです。
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ノングルテンの米粉100%パンというのをチョイス。

あまりの良い匂いと一口食べた時の感動で、うっかり写真を撮り忘れてしまいました。
パリっとした皮にもっちもちの中味。もっちもちというかもち?
味はほんわりしたみたらし団子のような感じ。
激美味です。ビックリの美味しさ。10個食べたい。毎日食べたい。
これ、街ゆく人に試食させた方がいいね、などと余計な提案をしながら食べたほどでした。

それでは、お腹が減ったので、本格的にご飯でも食べましょうか(笑)。
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北海道、帯広の豚ちゃんを使った丼屋さん、「とんたん」です。
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一応少なめの丼を選択。だって女の子だもん♪(だってお腹空いてないでしょ?は言わない約束。)こちらも震えるほど美味しかったです。北海道名物ガラナドリンクも飲めますよ!

あ~、お腹一杯。
食べすぎたので少し歩きましょうか。戸越銀座の駅に出ました。
踏切をくぐると良い匂いの煙を立てて、焼鳥屋さんが呼びこみます。
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素直に呼び込まれる私たち。「やきとり家竜鳳」の砂肝、ぼんじりを注文。焼きたての焼鳥ってなんでこんなに美味しいのかね?

ちょっと思い返せば食べ過ぎです。仕上げに珈琲をサービスして下さる輸入食品店カルディで美味しい珈琲を頂き、ハンガリーのマジックストローを購入し、今日の旅を締めくくりました。

ちょっとした勇気でこんなに素晴らしい時間が訪れるんだ!という軽い興奮に包まれた一日でした(笑)。

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# by komaiyuriko | 2012-03-17 01:20 | 徒然なるままに

ひじり館コンサート

春は名のみの風の寒さや、とは良くいったものです。啓蟄を過ぎてもまだまだ小雪の舞い散る今日この頃ですが、昨晩のコンサートには満員のお客様にいらして頂きました。ありがとうございました。
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昨日は多摩地域にありますコミュニティセンターひじり館(立派なホールです!)でのコンサート。私たちったらオープニングからアクセル全開で《フランス音楽への誘い》と題し、ラモーからメシアン、そして今年生誕150周年を迎えるドビュッシーのピアノ曲と歌曲をガッツリ演奏したのでした(笑)。お話ばかりのレクチャーコンサートにならないようには気をつけましたが、話したいことがあり過ぎて大騒ぎの心中でした。あ〜楽しかった!

コンサート後半はソプラノデュオと、今年早々にお亡くなりになられた林光さんのオペラ『あまんじゃくとうりこひめ』をプログラミングしました。会場の3分の1強はお子様だったので、動きのある、また内容の分かりやすい演目を置いて良かったなと思いました。だって一部メシアンやっちゃったからね(汗)。

《あまんじゃく~》は私の大好きな作品です。パリでも数回、演奏のチャンスに恵まれました。でも外国人にはあまんじゃくの存在がうまくフィットしなかったみたい。見た目の面白さだけでウケてた感じ。座敷童や人に優しい妖怪みたいなシンボルがないからでしょうか?でも妖精がいますねぇ、あ、妖精って言えば良かったのかな。モンスターって言っちゃったけど、妖精だったら良い妖精も悪い妖精もいるもんね。しまった〜!五年前のことを今更後悔。

私は公演の度に、いえいえ、稽古の度に、最後のうりこひめのシーンで涙をこらえることができません。きっと私が子供だからでしょうか?!

誰の心の中にもある意地だったり、先入観だったり、逆に無邪気さだったり優しさだったりを教えてくれるこの作品。あたしゃ好きだねぇ〜。「そう、誰もがあまんじゃくなんだよ、でも本当は誰もが純粋な優しさに満ち溢れているんだよ」って思いながら、最後の満足気なうりこひめの姿を見ると100%泣きます。夏にも再演が決まっています。今度は北区で上演予定。我らがピアニスト、岩撫さんの大活躍の様も乞うご期待!

コンサートにはパルテノン多摩で一緒にオペラをした子供たちが来てくれました。終演後、皆で記念撮影しました。
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やんちゃで可愛いお子様方、夜遅くまでどうもありがとうね!

「先生たちの一人ずつ撮るー!」といってそれぞれソロで撮ってもらいました。それをデコレーションしてその場で見せてくれます。まり先生はいつもキラキラの枠にハートマーク。まーちゃんのイメージってこうなんだねー。あたしゃ鬼にしか見えないけど。うそうそ(笑)。

私はコレでした。
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イメージって大切。
このイメージを保持して行きたいと思います(笑)。

追伸
コンサートでは、私たちのお世話をしてくださったスーパーマダムの皆さまがいらっしゃいました。楽屋には、お正月を思わせるほどのお料理の数々。「熱いうちに」と、お味噌汁やお茶、お紅茶やお菓子などを時間差で持ってきてくださったりと、まるで高級旅館のおもてなしでした。

時間がなくて食べられなかったデザートが心残り(泣)。
でもお持ち帰りにパンケーキをくださいました!
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家に戻って食べた時の驚きと言ったら!激美味です。そこらへんのパティッスリーの50倍は美味しいです。

おばさま方、美味しいお食事とデザート、どうもありがとうございましたー!!
また食べに行きたい(笑)。

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# by komaiyuriko | 2012-03-11 22:40 | コンサート

嬉しい象さん

ウフフフフ
ウフフフフ
なにか うれしい
朝だから
象さんひとりで
わらってる

ウフフフフ
ウフフフフ
とても ごきげん
象さんは
おめめ なくして
わらってる

ウフフフフ
ウフフフフ
なにが そんなに
うれしいか
象さん 朝から
わらってる

中田喜直作曲、安藤徇之介詩にこんな歌があります。今年の夏休み子供企画コンサートでこの曲が入っている曲集を歌おうと思っています。ウフフフフ。

昨日、象さんくらい嬉しいことがありました。

私は日本橋の歯医者さんに通っているのですが、歯医者さんが終わった後、ご褒美に日本橋丸善にご挨拶周りしてから(勝手に本や文具に挨拶をする)、斜め向かいのillyカフェで本を読む、というセレブな時間を過ごしています。

日本橋と言えば、仲良しのタカシ君、陽子がそれぞれ働いている会社が近くにあります。なんだかカフェでまったりしていたら、イタズラしたい気持ちになって

《今、日本橋のillyカフェにいます。郵便物を出す体で来て!》

と二人に宛ててメールをしました。

すると、
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来た(笑)。

こんなに楽しいことってあるでしょうか!

彼らの名誉の為に言わなければなりませんが、私のメールした時間はちょうど会社終わりの時間だったらしく、あっという間に退社してきてくれたのでした。

帰り道、頭の中でずっと「嬉しい象さん」を歌っていた私でした。

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# by komaiyuriko | 2012-03-08 00:12 | 徒然なるままに

お雛祭りの日、フランス音楽の生き字引と言ってもよい(でもお若い方々です)ピアニストの鶴園紫磯子先生と作曲家でピアニストの市川景之先生のコンサートに、私も声楽でご一緒させていただきました。
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実はこの方々とのコンサートは2回目です。前回のこともあって、どんなにこの日を楽しみにしていたことか!
今回のタイトルは「エンマ・バルダック夫人をめぐって」ということで、エンマに関わった2大巨匠、フォレとドビュッシーの恋と音楽に焦点を当ててプログラミングされました。

今回のコンサートも、眩暈のするようなアカデミックさに溢れた内容でした。
フォレの「ドリー」、「ノクチュルヌ」、「優しき歌」全曲。さらにドビュッシーの「喜びの島」、「マラルメの3つの詩」全曲と「おもちゃ箱」(語り&絵付き)。ね、スゴイです。マニアなら鼻血必至です。

私もこんなに熱の出るようなプログラムを依頼されることはないので、去年から喜びに溢れながら受験生のように勉強しました。でも私のビビリの性格からか、本番5日前くらいから喉の調子が芳しくないのです。多分、普段練習量の少ない私が急にギャーギャー練習したものだから、お喉が疲れてしまったんでしょうね。本番前の袖で分かったことですが、先生方もこのコンサートの数日前から同じような日々を送り、同じような症状を訴えておられました。それを聞いて物凄く安心して笑ってしまった私。力が抜けました(笑)。
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「優しき歌」は、私の節目節目に登場する曲です。トゥールーズ国際フランス歌曲コンクールでもファイナルで歌ったし、パリの大学で最後のディプロムを取る時にも歌いました。でも全曲通して本番で歌うのは実は今回が初めてだったのです。もちろん自分勝手に勉強はしていましたが、本番にかけるとなると全く違います。正直へこたれる寸前でした!でもフォレの「優しき歌」にはもう少しで負けるところでしたが、ヴェルレーヌの「優しき歌」だったからこそ、私はへこたれきれずになんとか“ものにしたい”という気持ちで頑張れたのかもしれません。ふふ、どーでもいいことですけどね、心の機微を語ってみた(笑)。
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こちら、「おもちゃ箱」の模様。
朗読劇をすることが人生の目標である私は(マジ)、この度、有難いことに朗読をさせていただきました。
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印象的な可愛い絵も用意し、紙芝居のようにしました。
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終演後、フランス歌曲歌手の坂口さん、父の会社の美人さん、母、そして後ろには賑やかしの二人が。。。
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こちら、賑やかしの正体。ドイツリートを演奏させたら右に出るものはいない(と私は思っている)ゴールデンデュオのなるちゃん&りのちゃん。そして受付までささっとこなす理学博士、牧菜さん。
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いつも見に来て下さる院生時代のドイツ音楽担当教授の野村陽子先生。パリという文化都市での様々な分野における芸術に対する勉強が歌に表れてきているので、今後もご両親に感謝しながら演奏活動を頑張って、とおっしゃってくださいました。先生の愛情深い言葉の数々が、しんしんと降り積もる雪のように私の心に落ちて行きました。

私が一番充実していて楽しいと感じるのはフランス歌曲を勉強している時です。終わりのない道を選んで良かったと、大げさですが運命に感謝しているところです。
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# by komaiyuriko | 2012-03-06 02:01 | コンサート

記録的な大雪の東京、今日はピアニストの岩撫さんと寄席に行って参りました。
何もこの日に行かなくたって、という吹雪の中を、2人で喜びに胸を膨らませながら上野の広小路亭へと向かいました。
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―なんで寄席に行ったのかって?おいおい、お前さん、いい質問だね。
はっつぁん、実はね、今日のこの寄席にはね、アタシの高校、大学、大学院の同級生、ピアノ科の当時そりゃ~優秀で有名だったあの“のだゆき”ちゃんが出てるっていうじゃないか。
―くまさん、そりゃあホントかい?
―はっつぁん、ホントだよ、アタシャ、それを今日この目で見てきたんだからね。

ってわけだったんですよ。

付属高校から院まで一緒だったなんてよく考えたら一番長く同級生をしていたのですねぇ、私。その彼女が、ピアニスト活動の傍ら、いつの間にか芸人になって各地の寄席に出演しているのです。ビックリでしょ。でも驚きませんでした。うん、彼女ならやるなって感じ。ピアノ科ではピカイチの腕前なのに、なぜか聴音和声のクラスでは私といつも一緒のDクラス(AからEまで成績順。もちろんAが優秀。)。聴音旋律のクラスでは私といつも一緒のDクラス(デジャヴュ?!)。ヘンテコでグロテスクな下敷きを使っていたのが忘れられません。

のだちゃんはのだちゃんで、私のことをこのように回想します。
まだ中学生だった頃、付属の講習会に来ていた私のことを、
「あの子、モテてるな~。女の子に囲まれて、モテモテじゃない!」
と思っていたそう。入学式の時に私を見つけて、
「あれ、あのモテ男、スカートはいてる!」
と思ったんですって。
へこ~~~ですよ!
全く、人って何を思われているかわかりませんね。今日初めて知ったわ。

そんなのだちゃんの舞台を岩撫さんと2人、ドキドキしながら観に行ったのです。
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あ、岩撫さんは大学時代、のだちゃんと同級生。ちなみに2人はピアノ演奏家コースといって超難関を潜り抜けた猛者たちしか入れないそのコースでの同期です。すごいんだから!突如虎の威を狩るユリコ。

寄席での作法を知らない我らは、初回の今日はちょっとお行儀が良すぎたかも。
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本当は食べたり飲んだりしながら観ていいんですって。通は始まる前や前座の時にお弁当を食べて、あとは、静かに飲みながら観るらしいですよ。

のだちゃんの舞台の前には前座と呼ばれる若い講談師さん、二つ目と呼ばれる落語家さんなどが続きます。そしてついに色ものと呼ばれる「音楽漫談」ののだちゃんの登場です。

「待ってました!」

と掛け声をかければよかった(悔恨第1弾)!次回はやるぞ!

彼女のネタは面白く、会場も相当盛り上がっていました。私も大いに笑い、普通の声でつっこんだりしちゃったくらい。だってバカバカしいんだもん(笑)!

音楽漫談というくらいですから、音楽を使ったネタです。彼女はピアニカとリコーダーを使った漫談です。その演奏がうますぎるの。さすがピアノ演奏家コース出身。うますぎて聞き入っちゃいました。演奏が終わるや否や

「ブラーヴァ!」

と自然に声をかけた私。うん、これなら絶妙なタイミングで言えるな、ニヤリ。

彼女の雄姿をカメラに収めたかったけれど、そんなことしちゃいけないんだろうと我慢していました。
本当はいいみたい。くっそ~~。悔恨第2弾。

彼女のあとも講談や落語が続き、仲入り(休憩)となります。私たちはのだちゃんとお茶に行く約束をしていたのでそそくさと表へ出ました。番頭さんのような受付のおじさまには

「お早いお帰りで!」

と言われてしまいました。ずっといるものなかしらね、本来は。でも全部観覧したとすると4時間くらいかかりそうです。ワーグナーかっつーの。でも一人一人の芸人さんの味の違いや、話芸に感心しきりでしたので、きっとあっという間でしょうね。

寄席を出るころには雪が雨に変わっていました。
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寄席の入り口で記念撮影。

その後、久しぶりにあった同級生とのお茶会は、夢中でしゃべり続けるマシンガントークの場と化したのでありました。
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だって聞きたいことがいっぱいあったんだもん。寄席での出演順とか、楽屋割りとか、講談落語の世界とか、色ものの世界とか、師匠と弟子の関係とか、ギャラとか(笑)。。。
何もかもが新鮮で、質問攻めにあわせちゃった!

閏年の記念すべき大雪の今日、私の夢がまた一つ増えました。
それは、次回からは一番前の桟敷席にだらりと座り、開演前にお弁当を食べ、お気に入りの芸人さんたちが登場するや、「待ってました!」などの掛け声をかける寄席通になることです。

最近の私のドリームリスト、溜まってきたな、ふふふ。

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# by komaiyuriko | 2012-03-01 01:31 | 文化・芸術

みなとみらいホールにてペルゴレージの「スターバト・マーテル」の本番がありました。
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なんとオーケストラはマンドリンオーケストラです!

率直に申し上げて、『長い音符での二度の重なり合いが胸に響く、緊張緩和の醍醐味みたいなこの曲を、音の伸びない楽器で演奏したらどうなっちゃうの〜?!』と最初は多少心配に思いました。

でもそれは私の杞憂に終わったのです。
素晴らしいマンドリンオーケストラというのは、どんな曲を演奏しても遜色ないのだなと感じました。遜色ないなんてむしろ失礼なくらい!柔らかくて気品のある音色。そして音量的にも歌手に大変優しい楽器だったのです。お互いに思いやりが持て、真心で音楽的コミュニケーションのできる、素晴らしい楽器だと思いました。

思い起こせば二ヶ月前。マンドリンオーケストラ“アンサンブル・マーレ”から湯河原で合宿をすることになったので来て下さいな、との楽しげなお誘いがありました。
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今回も一緒にソリストとして歌わせて頂いたクルトパまーちゃんと、お菓子を買い込んで電車に乗り、張り切って参加したのでありました。

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右にいらっしゃるのがマエストロ。
美味しいお料理、見事な温泉、そして見事な皆既月食(笑)。
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湯河原が静岡県と神奈川県の県境ということもこの日、知りました。
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周りにはお散歩に適した美しい景色が広がります。
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まーちゃんも新鮮な空気を吸い込みます。
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ついついご機嫌になり、こんなことも。
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帰りの電車ではお名残り惜しいのでコチラを頂きました。
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2日間に渡るこの合宿で楽団員の皆様と仲良くなれたことは、今日のコンサートの大きな勝因の一つといえるでしょう。

音楽はアンサンブルだ、アンサンブルはコミュニケーションだ、と常々思っておりますから、その点ではとても良い信頼関係が持てたことに感謝しています。

会場はまさに満員のお客様。一例目だって目白押しです。「スターバト・マーテル」で満員というコンサートは初めてです(笑)。

でもねー、この曲、実は私にとって記念碑的な作品なのですよ。中学生の時に、翌年通うことになる音大附属高校の定期演奏会で聞いたのが初めてで、その時の感激、打ち震えるような感動は忘れられません。

高校生になって数回、その「スターバト・マーテル」のソリストをさせて頂きました。またパリにいる時も、《カトリックとプロテスタントの音楽的交流》的なコンサートやその他の教会で何度か歌わせて頂きました。

その度に、なんて素晴らしい曲なんだと心底感動します。ひとつも退屈なところのない、完璧な曲だと思います。全てが研ぎ澄まされていて、余計なところも全くなく、足りないところもありません。演奏していて緊張を緩めるところはありませんが、終わった時には大変な充実感を味わえます。オペラ『奥様女中』を書いた人とは思えません。内緒(笑)。ペルゴレージ万歳です。

私にとって大切なこの曲を満員のお客様の前で歌わせて頂いた、最高に有難い本番でした。

そういえば、(そういえばっていうのもなんだけど)アンコールでは涙を流すお客様の多かったこと!カバンからハンカチやティッシュを取り出す方もちらほら。音楽の力にこちらが胸を打たれた、そんな感動的なコンサートでした。

打ち上げではこんな素敵なサプライズも!
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親切で楽しいことが大好きなオーケストラ“アンサンブル・マーレ”。
いつかまた共演したいなと、夢が一つ増えました。
マーレの皆様、どうもありがとうございました!

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# by komaiyuriko | 2012-02-28 23:18 | コンサート

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お馴染みのアクセサリーデザイナーの加山君が、東京国立近代美術館で開催されている《ジャクソン・ポロック展》の栄誉ある公式サポーターとなったので、その恩恵を受けてオープニング前のイベントに招待頂き、行って参りました~!

加山君の活躍は目を見張るものがあります。昔からの友人としては鼻高々でいい気分です(笑)。
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有名人だらけと言ってもいい、華やかなパーティでした。そして開催前にしっかりと展示を見せて頂きました。

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ドラマティックな人生を歩んだポロックさん。それだけでも映画が撮れそう。ま、それは置いておいて。
画家の作品とは、時代時代によって大きく変わりますが、彼も然り。画風にものすごい変遷があります。私はやはり代表作品群が好きです。
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エネルギッシュ!
という印象。バランスいいよね(笑)。すごい上から目線。

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後期の作品も好きだなと感じました。まるで書のような作品もありました。友人の書家さんの作品を思い出したくらい。発信の仕方は違うけれどスタイルと印象が似ていると感じ、創造型アーティストへの尊敬と称賛の気持ちを改めて感じました。

5月6日まで開催中。今回はミュージアムショップも充実しています。
もちろん加山君の作品もありますのでお見逃しなく。

さて、パーティもそこそこに皆でご飯にいくことに。セレブっぽくタクシーで移動。
こういうことは雰囲気が大切なのだ!

向かった先はトニーローマです。
リブが美味しいお店なのだそう。パリでいうレストラン“クルト・パイユ”ですね。
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注文した料理は肉!だってお肉屋さんだもん。
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どやっ。
そしたらトルティーヤも山盛りでついてきた。。。
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半分も食べられない、見かけ倒しの私なのでありました。
一気にたくさんの量を見せられちゃうと無理なの(。-_-。)
わんこ形式なら自信あり。←要らぬ情報。

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この人たちといると刺激的なのに落ち着きます。相反するものなのに同時にある、不思議で大切な仲間です。群青の夜空の下、友だちから伝わる温度と吐く息白い外気に、歌人なら素晴らしい歌でも読めたでしょうに、と思った夜でした。

ジャクソン・ポロック展、必見です!

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# by komaiyuriko | 2012-02-27 00:49 | 文化・芸術

月に一度、「フランス詩のサロン」という素敵なトコロに行き、ちゃっかりと、そして安易に知識を頂いてきております。そこでは毎回、興味深い詩を読むことになります。

私のような素人は、フランス歌曲に関係のある詩とその周辺を勉強しているのですが、この会では、「詩として面白い詩」を読むことになります。時代や詩人の人生の背景、詩法、そして詩に出てくる語句や慣用句など(フランス語も日本語も!)もいっぺんに教わることのできるお得感満載のサロンです。一応年代に沿って進み、もう1年近く経ちましたので、最近はボードレールさんを読んでいます。

ボードレールと言えば、ダンディズムですが、『悪の華』に入ってから、それが冴えわたっています。神への冒涜さえも大変ダンディーです。ここではご紹介しません(できません)が、「聖ペテロの否認」の最後なんかアッパレです。クリスティアンの方は読むことをお勧めしません。バッハの「マタイ受難曲」でのそのシーンは、エヴァンゲリストが初めて、そして全曲を通してたった一度だけメリスマを用いて、心の昂りを歌うシーンとしても有名です。その後の慰めと許しに満ちたアルトのアリアでは涙を流さずにはいられません。ですが!ボードレールさんの「聖ペテロの否認」、スゴイです。良いも悪いもないですが、とにかくスゴイです。

今日はそんな問題作ではなく、「悪の華」の中で一番有名といっても良い、面白い詩をご紹介。「信天翁」という詩です。もちろん漢字、読めませんでしたけどね(焦)。おきのたゆう、おきのたいふ、あほうどり、と読みます。
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アホウドリは白い大きな翼で素晴らしい飛翔力を持つ雄大な鳥。しかし地上ではその大きな翼が徒となり、ヨチヨチとしか歩けない鳥なのだそう。しかも飛ぶためには十分な助走をしなければ飛び立てないんですって。危険が来たからといってパッと逃げられず、その上、人間への警戒心のない心優しい(かどうかは知らないが)鳥で、いとも簡単に捕まえられることから「アホウドリ」なんて呼ばれてしまっているようです。うふふ。カワイイ。

海の男たちには、釣り針でひっかけて徒に捕獲し、飛んでいる時の格好良さとのギャップ、つまり甲板での不格好さを笑いの種にするという、わる~いお遊びがあるらしい。サロンで聴いた話によると、アホウドリは大変繊細な鳥で、捕まえられるとその恐怖から「オェッ!」となってしまうらしい。きゃわいそう~!
アホウドリを侮辱するような悪い遊びはすぐにやめなさい、水夫たち(笑)!あ、笑っちゃった。
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この「信天翁」という詩は、詩人もまた同じように、詩作や文学、知識と美意識と哲学の森においては英雄であることは間違いないが、世間という甲板に捕まえられたらまるでアホウドリと同じだ、というなかなか皮肉でニヒルな詩となっています。「詩人は選ばれし者」という意識もありますね。ヴェルレーヌはよくつぶやいています(笑)。「選ばれし者の不幸」と。詩人とはそういうものです。

さ、ではアルバトロス、いってみよー!

L'Albatros

— Charles Baudelaire

Souvent, pour s'amuser, les hommes d'équipage
Prennent des albatros, vastes oiseaux des mers,
Qui suivent, indolents compagnons de voyage,
Le navire glissant sur les gouffres amers.

À peine les ont-ils déposés sur les planches,
Que ces rois de l'azur, maladroits et honteux,
Laissent piteusement leurs grandes ailes blanches
Comme des avirons traîner à côté d'eux.

Ce voyageur ailé, comme il est gauche et veule!
Lui, naguère si beau, qu'il est comique et laid!
L'un agace son bec avec un brûle-gueule,
L'autre mime, en boitant, l'infirme qui volait!

Le Poète est semblable au prince des nuées
Qui hante la tempête et se rit de l'archer;
Exilé sur le sol au milieu des huées,
Ses ailes de géant l'empêchent de marcher.

ABABの交韻、6,6の12音節から成り立つアレキサンドランのかなり基本的な詩の形でした。

それでは上田敏さまの名訳でご紹介します。

信天翁

波路遙けき徒然の慰草と船人は、
八重の潮路の海鳥の沖の太夫を生擒りぬ、
楫の枕のよき友よ心閑けき飛鳥かな、
沖津潮騒すべりゆく舷近くむれ集ふ。

たゞ甲板に据ゑぬればげにや笑止の極なる。
この青雲の帝王も、足どりふらゝ、拙くも、
あはれ、眞白き双翼は、たゞ徒らに廣ごりて、
今は身の仇、益も無き二つの櫂と曳きぬらむ。

天飛ぶ鳥も、降りては、やつれ醜き痩姿、
昨日の羽根のたかぶりも、今はた鈍に痛はしく、
煙管に嘴をつゝかれて、心無には嘲けられ、
しどろの足を摸ねされて、飛行の空に憧るゝ。

雲居の君のこのさまよ、世の歌人に似たらずや、
暴風雨を笑ひ、風凌ぎ獵男(さつお)の弓をあざみしも、
地の下界にやらはれて、勢子の叫に煩へば、
太しき双の羽根さへも起居妨ぐ足まとひ。


素敵過ぎて、良く分らなかったかも?
敏さまより分りやすい、鈴木信太郎訳もつけておきますね(笑)。


信天翁

慰みに、船乗りたちは、時折 巨大な
海鳥の 信天翁を 生擒りにする。
航海の これは 呑気な道連れで、しおからい
海を渡って滑って行く船の後から 従(つ)いて来る。

船乗りたちが 甲板にこれを据えると、忽ちに
蒼空の王者も とかく不器用で 恥ずかしそうに、
真白な大きな翼を 櫂のように
その両脇に 憫れにも 曳摺っている。

翼あるこの旅人の なんとぶざまな意気地なさ。
今まで美しかったのに、滑稽極まる醜い姿。
短い烟管(きせる)で 嘴を 一人の水夫は 突っ突くし、
天翔(あまがけ)る身の成れの果の跛(びっこ)を 真似するものもいる。

この雲霄(うんしょう)の王侯に 詩人は似ている。
暴風雨(あらし)の中を往来し 射手を嗤ってはいるが、
地上の嘲罵のただ中に 追放(おいや)られると
巨人の翼は 歩くのを 邪魔するだけだ。


今週のプロパガンダは
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「アホウドリをバカにするなー!」
でいきましょ。

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# by komaiyuriko | 2012-02-16 18:41 | 文化・芸術

のぞちゃんの結婚式

帝国ホテル大阪で、のぞちゃんの結婚式がありました。
こんなに楽しみでワクワクした結婚式はありません!私なんて張り切って前乗りしちゃったからね。
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のぞちゃんの人生はまさに音楽そのもの。大学時代、スーパースターだった彼女の音楽人生も華やかな時ばかりではありませんでした。もちろん傍にいる私にはどんな時だって輝いて見えましたが、彼女にとっては苦しい時代もありました。ウィーンでもその成功は素晴らしい彼女ですが、人知れず多くの苦難を乗り越えてきたのだと思います。そんなのぞちゃんのここ数年の落ち着きと寛大さは(笑)、誰が何と言おうとも本日、結婚の儀を共に迎えた旦那様茂樹さんの存在のおかげ、この一言に尽きます。

新婚さんのおうちに年末、3泊4日で(長っ!)遊びに行ってきました。
私にとって大阪は大好きだった伯母ちゃんが住んでいた、馴染みのある街。のぞちゃんの新居もおばちゃんのお家の近くにありました。それだけで感動しちゃう。大学時代、おばちゃんのおうちにコンサートのために泊っていた私のもとを、コンサートを聞くためにわざわざ大阪に来て、おばちゃんの家を訪ねてくれた人が2人います。のぞちゃんとのぞちゃんの妹のみゆちゃんです。その時にみんなで撮った写真は今でも私の宝物。今はもう亡くなってしまったおばちゃんだけど、私が歌い終わった後、恥ずかしげもなく大声で「ブラボー!ブラボー!」と何度も叫んでくれたことは忘れられません。

そんなわけで「大阪ツアーだー!」とのぞちゃんと茂樹ちゃんと3人で繰り出したのでありました。
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まずは私のB級グルメ王っぷりをリスペクトし、茂樹ちゃんが大阪で一番美味しいという串カツ屋「だるま」に連れて行ってくれました。
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軽くて細かい衣を纏ったえびやレンコンやお肉たち。二度づけ禁止の厳しいルールにも気を使いながら相当食べたね。最高に美味しかった!串カツっていや~、だるまだね。←大阪通ぶる。
それからその周辺をプラプラ。ミナミと呼ばれる一番オモロイ界隈です!
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すると初めてみる「スマートボール」という文字列が目に飛び込みました。
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「あれは何?」と聞くと、「何でも見てみよう、やってみよう!」と茂樹ちゃんがズンズン入っていきます。それにくっついてゆく2人。
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なんてレトロな遊技場でしょう!
ちょうど「スマートボールの神」と呼ばれているサラリーマンがいらっしゃるではないですか。
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ガンガン儲かっておられる様子。調子に乗って一緒に応援していたら、さすが大阪人。「おねーちゃん、もうこれあげるわー。ここ狙ってやりぃ!」と指南しついでに残りの球をすべてくれるという大盤振る舞い!
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あまり上手ではなかったけど、十分楽しめました!(左にいるのが神)
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茂樹ちゃんも参戦。応援するのぞちゃん。

本当に大阪の人って人懐こい。

その後、入口の分らない通天閣をぐるりして、
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これまたレトロなチンチン電車に乗って帰りました。
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 さすがのぞちゃんです。ウィーンにもシュトラッセンバーンというチンチン電車が縦横無尽に駆け巡っています。
のぞのいるところにチンチン電車あり、です。
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偶然、超レトロ車両にあたりました。風合いが素晴らしい!

大阪と言えば、のぞとみゆちゃんと一緒にアイゲンアートミュージックを結成しているピアニスト、みっちゃんがいます。クリスマス市でバイトしているというみっちゃんのもとを訪ねました。
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みっちゃんは言わずと知れたグルメの女王。彼女が連れて行ってくれたのは有名なお好み焼き屋さん「きじ」です。
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自分で焼くのは面倒ですが、焼いてくれるので上機嫌の3人。
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ほとんどアホだね。

今回の旅の目的は「大阪の美味しいもの全部食べる!」でした。
みっちゃんとグルメ王の茂樹ちゃんがいれば鬼に金棒です。ほれ!
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しつこいくらいのたこ焼き。満腹満腹。楽しい旅行をありがとうございました!

そして昨日の結婚式。
感動的な式でした。涙に包まれた素晴らしい時間でした。親思いで、人の有難さを十分に知るのぞちゃんならではの式でした。
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式の模様
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ケーキカット!
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みゆちゃんの息子たちと一緒に再登場
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私はのぞちゃんの胸の内を代弁するような曲「アイ・ガット・リズム」を歌い、のぞちゃんは「素敵な春に」を歌いました。
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みゆきちゃんも自身の作詞作曲で、母と子のつながりを歌った曲を歌い、会場の涙を誘いました。

素晴らしい結婚式の帰り、寄らねばならぬところがありました。年末の旅行の時に一つだけ食べ損ねたもの、「阪神名物イカ焼き」を求めて走りました。
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今回、きっちり頂きました。当然、美味。

大阪、素晴らしいところです。これから大阪へ行く頻度が増えそうです。


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# by komaiyuriko | 2012-02-07 16:37 |

昨日は雪が降り、そのことが嬉しくて、足元に積もった雪を踏んでは心が温まった夜でした。

お雛祭りのその日に、私が以前から自分のためにやらなければならない上に心底憧れていたフォレ&ヴェルレーヌの『優しき歌』(全曲)を歌うコンサートがあります。そこではもう一つ、ドビュッシーの『マラルメの3つの詩』(全曲)も歌います。私の愛するラヴェルにも同じく『マラルメの3つの詩』があるのですが、そのうち2つの詩はドビュッシーと共通です。ラヴェルの作品の方は以前コンサートで歌わせて頂いたこともあります。学生時代から熱烈に恋した曲でもありました。それなのに私のフランスの師匠、マダム・セリグったらこの曲にあまり興味がない感じ。きっとそれはドビュッシーと比べてしまうからだと勝手に推察しています。
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ちなみにフランス歌曲には同じ詩に何人もの作曲家が曲をつけ、どれも名曲となっているものがたくさんあります。それだけその詩には、作曲家のインスピレーションを喚起させる凄みや美しさというものがあるのだと思います。ヴェルレーヌの「グリーン」、「月の光」、「マンドリン」、「牢獄」、「巷に雨が降るごとく」、「そはやるせなき恍惚の」、ボードレールの「旅への誘い」、レニエの「雨に濡れる庭」、「秋の夜」などなど。パッと思い浮かんでもこれだけあります。まだまだ沢山あるでしょうね、ゴーティエ、ユゴー等。

例えばフォレとドビュッシーがかぶっている詩というのはたくさんあります。どちらの作品も良くてこんなに感じ方が違うのに「どちらも素晴らしくて選べない!(別に選ぶ必要はないんだけどね。)」なんて、苦悶の声を上げることもしばしば。

それがこの「マラルメの3つの詩」に関しては、ドビュッシーに決まりだね、的なご意見ばかり小耳に挟むではないですか!私の心は大変痛みました。O triste,triste mon âmeですよ。(全然関係ないけどヴェルレーヌより)

この場合では、すでに在る優れた詩が、ドビュッシーさんという魂(媒体)とラヴェルさんという魂(媒体)を通り抜けて曲となって出てきたわけです。当然、全く違う作品が出来上がりますよね。あとは趣味の問題です。自分の趣味に合った方が好きだし、また逆にもう一方の解釈の違いに驚いて感嘆し、そちらに心を寄せてみたり(笑)。ですからドビュッシーの方がいいという単一的な見解ばかり聞かれると、ラヴェル命のタトゥーを心に刻んでいる私にはちょっと不服なのであります。

「グリーン」なんかですと、若い頃の私はフォレの方が好き。早朝の全てが生まれ変わったフレッシュさと、若者の純粋な恋心が持つフレッシュさが相俟って最高だと思っていました。でもドビュッシーの方が官能的で好きになり、今では本当にどちらかなんて選べない究極の2曲です。「そはやるせなき恍惚の」はドビュッシーの方が断然好き。「マンドリン」は100%フォレ。アーンはあんまり~。デュポンのもなかなか素敵で私は好きですねー。こんな感じで自分が詩を読んだ時の感覚に合った曲の方が好きとなります。

なのにラヴェルの「マラルメ」には称賛の声があんまり聞こえないじゃないの!!
私は100対0でラヴェルです。ラヴェル最高。100万点です。譜読み中の私はドビュッシーの「マラルメ」をさらいながら「ドビュッシーったら一体どういうつもり?!」と、心の中で軽く30回は言いました。譜読みが難しすぎて「ドビュッシー、あったまきた!」と悪口を言ったりもしました。

今日、ピアニストさんとの合わせでドビュッシーの「マラルメ」が大分体に入りました。
「あれ、なんかいいな。。。」
と最近図らずも感じている私でしたが、今日はっきりと、
「これはヤバイ、素晴らしい。」
と気付きました。

特に2曲目のラヴェルと共通の詩、「空しい願い」に関しては、以前マダム・セリグが言っていた「この曲はFête galanteだから。」の意味がピカーーーンと分りました。

それを言われた時はラヴェルの「マラルメ」のレッスン中でした。私の反応は「ふ~ん」という程度。よくよく考えても、「ふ~ん、そうなんだ」でした。それが今日、さっきですよ、さっき。「Fête galanteってこういうことか!!」とまさに頭の中で電球が点灯しました。

すると曲が余りにもクリアに見えて、色合い豊かに洒落豊かに感じられ、歌い方も180度反対側となりました。Fête galanteを全身で感じつつ歌うと今までとは全く別の曲になるではありませんか!うん、もう確実に別の曲です。

難解な曲を勉強していて、「分かった!」と思った時、やっと目が見え始めます。混沌とした暗闇に一筋の光が射す感じ。その「分かった!」を得てからがスタートです。さっき、ようやくこの「分かった!」を迎えました。おめでとう。ありがとう。

結論ですが、ラヴェルの「空しい願い」は素晴らしいということ。結局ね。そちらにはもっともっと得体の知れないイマジネーションと不気味さ、セピア色の美しい風景とねじれた思惑や恋心や嫉妬心、そして純粋さがあります。中世などの古い時代のきな臭さを感じます。そしてドビュッシーの方は完全にFête galanteで彩られていて、これまた素晴らしい作品であるということ!ユーモアといったら言い過ぎかもしれませんが、ラヴェルのような深刻さはないと見ました。もっと美しさや優雅さに長けていてその上澄みのような感じ。中世っぽい雰囲気はリズムや音階、和声でガンガンに醸し出してはいるものの、とても現代的(ちょっと言葉が見つからない)、プルースト的(これ正解)な感じがしました。
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(画像が悪いですが、左がドビュッシーで右がラヴェル)

ごめんね、ドビュッシー。悪口言ったりして。
「ドビュッシーの音程のせいで歯が痛い(怒)。」なんてもう言わないね。

この勝負、引き分け。

あ~、楽しかった。この楽しさ、この熱の出るような法悦。
「これがフランス歌曲の醍醐味じゃーーーーー!!」という気持ちで、雪の凍結した道を、熱を発散させながら自転車をぶっとばす私なのでありました。

最後に私の「一人相撲日記」を読んで下さった方へ、感謝の気持ちを込めてマラルメの「空しい願い」をプレゼントします。


無益な願い(加藤美雄訳)

王女よ、あなたの唇が触れて、この茶碗に
うかび出るヘベーの運命に嫉妬した私は、
情炎に燃えながらも、聖職者の慎むべき身ゆめに
セーヴル焼に裸身をあらわさないのです。

私は、あなたの髭を生やしたむく犬ではないのですし
香料入りのボンボン、口紅、しゃれた将棋の駒でもないが、
私の上に注がれたあなたの閉じた伏眼をしっている。
金髪の神業のような編み手こそ、金銀細工の名手です。

わたしたちを名づけて下さい……木苺の香に豊かな微笑が
見さかいもなく誓いを喰み、妄想に鳴く
手馴れた仔羊の群と一体となる、あなた。

わたしたちを名づけて下さい……扇の翼持つ愛神(アムール)が
笛を手に、この羊小屋を眠らせる私を描くために。
王女よ、あなたの微笑みの番人と、わたしたちを呼んで下さい。


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# by komaiyuriko | 2012-01-25 02:23 | 文化・芸術

バッハの四季

小雪の舞い散る季節となりました。

先日、紀尾井ホールで《バッハの四季》と題されたコンサートがありました。コーラスは25周年記念を迎えられる国分寺チェンバークワイア、オーケストラは古楽器オーケストラとして有名なシンポシオン、そして指揮は市瀬寿子先生でした。

私はバッハのカンタータとマニフィカトを担当。今回の曲はアクロバティックな曲が多く、譜読みを始めた頃、「これは無理だって~、セバスチャン、器楽じゃないんだから~(苦笑)。」と内心思いましたが、その難しさが楽しくなり、譜読みを始めて三日後には、これらの曲の虜になっていました。難しい程なんでも楽しいですよね〜。

今回の合唱団にはナント私の伯父が団員として参加しています!
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(2列目の右から4人目が伯父さん)
実は2年前に、伯父さんとは第九で共演済み(笑)。今回で二度目となります。前回もそうでしたが、コーラスに伯父さんがいると思うと嬉しくて、後ろ(コーラス席)を振り向きたくなってしまいます。まさに授業参観。それも伯父さんが歌っているところを見たいという欲求と、自分が歌い終わって椅子に座る時に「ね、今見ててくれた?聞いててくれた?」という、嬉嬉とした気持ちの二大浮つき衝動に駆られます。あ、でも本番だけは集中しましたよ!

また、この度のオケには、以前ブクステフーデの『我らがイエスの四肢』でご一緒させて頂いたコントラバスのダンディ兄さんNがいらっしゃいました。最初のオケ合わせで彼を見つけた時の喜びといったら!

私がその喜びを友人に語ると、私と夜な夜な室内楽なぞをして一緒に遊んでくれる弦楽器のお友達たちがよく知る人物なんだそうな。ダンディ兄さんは、お友達が団員であるオケのトレーナーなのだそう。嬉しい喜びでした。

もう一つの喜びは、このコンサートで素晴らしい司会をして、少し固めなコンサートの雰囲気を和やかなものにしてくださった元NHKのアナウンサー、村松真貴子さんとの共演でした。私にとっては『イブニングネットワーク』や『いっと6けん』で毎日テレビで拝見していた方。しかし彼女は、私の父とジャーナリスト仲間なのです。私のCD などもお持ちで、さらに私の自堕落な生活もご存知のよう(汗)。恥ずかしいやら、嬉しいやらのご対面でした。村松さんの司会は、笑いと唸り(切り返しや切り盛りの凄さ)の連続で、やっぱりプロというのはすごいなと思い知らされました。

そんなこんなで大変楽しい稽古の日々と本番を終えました。
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師匠の芹沢先生、司会の村松さん、伯父さん、そして私の双子ちゃん(母)。
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親戚一同。

このコンサートには伯父さんの幼稚園からの友達、そして大学時代のご友人が多く聴きにいらっしゃいました。その後一同に集まって新年会を赤坂の『魚丸』というお店で開催しました。
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赤坂の魚丸にて。実は私のいとこのお店なのです。厳選された日本酒の数々と繊細で超美味なお料理がたまりません。赤坂にお出かけの際には是非(というより、わざわざ魚丸目がけてお出かけになって間違いありません!)。

私は幸せ者だなとつくづく思います。この時代にキリギリスのように浮世離れして歌なんか歌って暮らしているんだから!勿論、芸術のために生命を削っているとは思いますが、そもそもアートのない場所には生きていけません。それでも色々な環境や状況によって、同じような人間でさえ、芸術と共に生きて行くことは大変難しいことだと思います。私の周りで常に支えてくれる家族、親戚、友達といった全ての人が私の音楽を応援してくれる、こんなに幸せなことってあるでしょうか。

きっと私の前世が立派な人だったんだね(笑)。

自分の有難い境遇を存分に感じつつ、より一層の努力で人生を芸術と共に彩って行きたいと思います。

そんなわけで早速、今週末には山形で地元高校生たちとオペラをしてきまーす!
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楽しみ、楽しみ!

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# by komaiyuriko | 2012-01-23 23:01 | コンサート

失われた時を求めて

先日、新春コンサートという一日に二回公演のコンサートがありました。私は第9ハイライト(!)と司会という変わったスタイルで参加致しました。そのコンサートでは“早春賦”もプログラムにあり、その時に「平成も二十何年になってくると、日本語に通訳が要る時代となりました(汗)。」と曲紹介を始めました。文語体の持つ格調と美しさは失いたくありませんね、現代人には難しいけれども!

そんな失われつつある美しい歌を素晴らしい室内楽と共に歌うコンサートシリーズ第二弾、『庭の千草も草の音も』がサントリーホールで行なわれました。去年の話になりますが(笑)。新春思い出し日記ね、コレ。
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今年は「庭の千草」「鉄道唱歌」「我は海の子」等の唱歌が一部、二部は童謡の「からすの赤ちゃん」「蛙の笛」「浜千鳥」等を歌いました。
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相変わらずため息のでるような音楽をして下さる室内楽の皆様、そして音楽家の感性を呼び覚ます編曲をなさる加藤先生の音楽によって、一曲一曲楽しく、もったいないような気持ちで演奏致しました。
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会場いっぱいのお客様も驚きの美声を聞かせ(このコンサートは会場の皆様と一緒に歌うコーナーが思いのほかあります!)、最後は感動の嵐、スタンディングオベーションとなりました。ま、ある仕掛けによるものなんだけどね(笑)。

このコンサートシリーズは、私にとっても大切なライフワークとなりそうです。音楽には、その曲を聞いたり、口ずさんだりした時代を思い出し、自分の人生を省みる時間を生む効果があります。当時、気づかなかった大切なものを今新たに発見し、懐かしんだり、感謝したり、失われたことに涙を流したり、そのような時間って必要だなと思います。音楽の大切な作用である、時間旅行とそれに追随する思考の時間を私も大切にしていきたいと思います。

今年の12月に、もうすでに第三弾が決まっています!
12月9日(日)14時開演
《歌を忘れたカナリア》

会場は同じくサントリーホールです。

ちなみに第1回の『更けゆく秋の夜』は、CDとなってご家庭で聴くことが出来ます!ご家族へのプレゼントにも最適です。詳しくはコチラまで。購入できます。

マドレーヌもいいですが、童謡や唱歌によって、《失われた時を求めて》みてはいかがでしょうか?

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# by komaiyuriko | 2012-01-17 00:15 | コンサート

今年の抱負を少々。

明けましておめでとうございます。今年は、一日一日を大切に生きていきたいと思います。何が起こるか分からない世の中ですからね。悔いのないように人生を謳歌したいと思います。

大晦日の日、なんだか熱っぽく、お腹も痛くなってきました。得意の腸炎かしら、食中毒かしら、と思って、二三日のうちで食べたものを思い起こしてみました。するとどうでしょう(笑)。何もかもが思い当たります。翌日の元旦は、私としたことが何も食べられず、一日中寝込んでいました。今年の目標は「変なものは食べない&腹八分目」に決まりです。

さて今年、新年最初のコンサートは、モーツァルトのミサ曲でした。クレド・ミサといって30分程度の曲です。ソリストパートはなかなかやり甲斐があって、アンサンブルもかなりあります。今回のソリストは、アルトがクルトパのさーちゃん、テノールは渡辺公威さん、バスは小野和彦さんでした。声質も合い、一度の稽古でアンサンブルを察知して必要なことをしてくださる素晴らしいソリストの方々でした。こうなるとアンサンブルするのが楽しくなっちゃいますよねー!
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コーラスは、私がヴォイストレーニングでお世話になっております、響友会合唱団です。
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ハイレベルなコーラス団で、以前、サントリーホールでラヴェルのオペラ『子供と魔法』を上演したときにコーラスで出演していただいたこともある合唱団です。今回もクレド・ミサ以外に、様々なジャンルの歌をちょっとした演出と共に繰り広げ、楽しいコンサートとなりました。
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終演後、“遊び仲間の音楽会”シリーズでいつもご一緒している、響友会の音楽委員長こと稲垣さん、さとこさん、河野さん、マキナさん、そして母とご近所の辻さんと共にパチリ。

最近は、今週末に紀尾井ホールで行われる『バッハの四季』というコンサートのオケ合わせで楽しく過ごしています。カンタータやマニフィカトのアリアやアンサンブルを歌いますが、これがまたアクロバティックな曲揃い!譜読み中は、難しくて焦りの半笑いが止まりませんでしたが、今ではその難しさが楽しくて仕方ありません。
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是非、聴きにいらして下さいまし。バッハの数学的というか建築的というのか、とにかくきちんとハマると最高に気持ちの良い音楽がお聞き頂けると思います。オケは古楽器オーケストラのシンポシオン、コーラスは国分寺チェンバークワイア、指揮は市瀬寿子先生。コンサート当日は、音楽解説やNHKアナウンサーさんの司会も入るようです。知識を得る喜びもある素晴らしいコンサートになること請け合いです。

それでは皆様、14日に紀尾井ホールでお会いしませう。

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# by KOMAIYURIKO | 2012-01-12 14:16 | コンサート

年の瀬ですね。最近は誘われるがままに忘年会に参加しております(笑)。
年末のカタルシス的な雰囲気が何となく好きですが、新年の厳かなリセット感が苦手で、今から想像しては辟易しています。意味もなく盛り上がりたそうな、そんな年末の空気を感じながら渋谷のユーロスペースに「サルトルとボーヴォワール 哲学と愛」を観に行きました。
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「面倒な実存主義でもちょっと学ぶか!」という安易な気持ちで出かけました。以前観て大変オススメだった「シャネルとストラヴィンスキー」でシャネル役だったアナ・ムグラリスがボーヴォワール役というのも興味を惹きます。

実際は実存主義がどうこうという事よりも、2人の会話を聞きながら彼らの理想や哲学を実践しようとする様が中心に描かれたもっともっと興味深い映画でした。時代の寵児となった2人の、人生に、時代に、家族に、愛に、真剣に立ち向かっていく荒々しい生き様がとても痛々しく、栄光の陰にある身を削るような哲学への挑戦、苦悩、苦悶を見たような気がしました。

様々な場面で自らの人生を顧みる機会があり、「私はこうだったからあれでよかったんだ」と思ってみたり、「こんなふうにすればよかったのか」と思ってみたり、「実践してみるか」と思ったり「それはないな」と思ってみたりと、自分の人生にリンクするイデアや理念みたいなものが散りばめられており(というより渦巻いており)、大変面白い映画でした。

上映期間が短い上に、東京でも渋谷ユーロスペースのみの上映。劇場も小さいですが、空いていますので(笑)、興味がある方は是非。なんとなく興味のある方は通りがかったら観てくださいな。ま、通りがかるような場所じゃないけどね(汗)。

映画を観た後、映画館前の山を登り「名曲喫茶ライオン」へ。
そこで巨大スピーカー(まるでパイプオルガン)から流れる室内楽でも聞きながらサルトルとボーヴォワールの台詞を反芻し、ふ~ん、と思ってみるのが良いでしょう。やってみて!

今年も応援していただきありがとうございました。
来年もどうぞご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

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# by komaiyuriko | 2011-12-30 23:42 | 文化・芸術

屋久島登山(写真)日記

そういうわけで(笑)、最終日、屋久島登山ツアーに出かけました。
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子供の頃から行ってみたい場所でした。でもきっと行けないだろうな、と思っていた屋久島です。ちなみに行ってみたいけど行けないだろうなランキング1位はイグアスの滝。第2位は夢が叶ったナイアガラフォールズ。滝フェチならではのランキング。第3位、日本が誇る世界遺産、屋久島。
さ、無駄話はこれくらいにして早速お出かけです。

私と牧菜さんはこの日のためにスニーカー&リュックで参りました。「いつもでしょ」は言わない約束。私だって仕事の時くらい革靴と手提げかばんで出かけます。そこへ現れた加山君!
素敵なブーツに素敵なシャツ、高級皮ジャンにビビッドカラーの肩掛けバッグ。
「ね、マジで?!」
と唖然の私。

旅館までお迎えにいらしてくださった屋久島環境文化財団のエキスパートのお二人は、さすがにプロです。完全なる登山ファッションでした。こういうのってプロほどちゃんと準備しているんですよね~。納得。
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早速加山君は靴のチェンジを宣告されていました。

それでは文化財団のケンゴさんとハタケさんに連れられて出発です。まず車で30分くらいでしょうか?山道を登って「白谷雲水峡」入り口まで行きます。そこからついに登山の始まりです。
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ケンゴさんが本日の予定ルートを説明してくださいます。
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それから登山届けを出して(私たちが登山への緊張を隠しきれずにソワソワしている間に提出していてくださいました。)いざ出発です!

まず最初に結構きつい登山用階段を上ります。まだ始まって5分くらいなのに
「ケンゴさん、もう予定の70%位きましたかね?」
と息も絶え絶えに聞いてしまう始末。ヘタレです。
するとやっと階段がなくなりました。そしてつり橋が現れました。こういうの、ホント苦手(汗)。
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渡りきったらそこからが本当の山登り。道なき道を進みます。結論としてはその方が面白くて、まったく疲れませんでした。

すると目の前に屋久猿が出現!
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わんさかいるではありませんか!獰猛な感じがします(恐怖)。ケンゴさんからの注意事項の発表です。
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「猿と目が合ったらメンチきらない」
これ鉄則だそうです。きらないっちゅーの。猿のいる木の下をそろそろと通り過ぎます。

早速目の前には荒削りな自然が姿を見せました。激しい滝や岩の山。倒れた巨木や美しく苔むした森。見る風景一つ一つに驚きを隠せませんでした。
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こけをベッドにするどんぐり
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かわいすぎるキノコ。その名もクチベニタケ(口紅茸)
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私たちを魅了したこけ達

そして屋久杉とご対面です。屋久杉と呼ばれるのは樹齢1000年を超えるものだけだそうです。こちらは屋久杉跡。私と比べると大きさが分かりますね。ははは。
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美しい木肌が波を描いています。

と言っていると屋久鹿に遭遇。きゃわいいです。
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前日も旅館の前に屋久鹿2頭を目撃しました。本当にちょくちょく出会えます。

次の試練は激しく流れる川を渡ります。一人では決して渡れません。屋久島レスキューの資格を持つケンゴさんが手を出してアシストしてくださいます。かっちょえ~。川を渡りきったところで無事に渡ったことを記念し撮影。そして一休みしました。
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この辺りまでくると屋久杉のオンパレードとなってきます。
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くぐり杉
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特攻隊長が登ります。
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お願い事をしながらくぐると叶うという言い伝えがあります。みんなでモゴモゴ言いながらくぐります。

森の中にはかわいいイタヅラアートが潜んでいました。
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突然出会って驚くことも!

こちらは「七本杉」。一つの切り株に新しく杉が育つことを「切り株更新」と呼ぶのだそう。その更新が過ぎて七本も上部で育った貴重な屋久杉です。
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あんまり広い幹なので記念撮影。
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加山君は「ナウシカごっこ」
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今日の目的地は「苔の森」です。映画「もののけ姫」の舞台として有名になった場所なんですって。
もう少しで目的地です。
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そして到着しました、苔の森。1時間30分程歩きました。
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嗅いだことのない、湿気に満ちた濃い緑の匂いが充満していました。
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屋久島は1ヶ月に35日雨が降ると言われているほどの雨量の多い土地。私と加山君は晴れ女、晴れ男なので滞在の3日間、一度も雨に降られませんでした。それでも雲行きが怪しいので、長居はできません。ご用意していただいたお弁当を食べて来た道を戻ります。
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瞬間瞬間で同じ風景が違ったように見えます。
光や湿度でこんなにも違うものかと、まるで新しい道を歩むように戻りました。
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こちらは二代杉。
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切り株から新しく生えた部分がよく分かります。

巨大な石でできた山の上で記念撮影。
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これを登って来たんだなぁと感慨無量。

心から楽しみにしていた屋久島登山が終わりました。
2年前、腰の手術をして歩けなかったことを思い出しました。こんなに荒々しい自然の中を歩けるようになるとは思いもしませんでした。大きな経験として私の中に積み重なった、素晴らしい登山でした。

さて、登山が終わったら何をしましょうか?
ナント、環境文化財団の誠さん(今回のオーガナイザー)が、温泉を沸かして下さっていたのです!
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それも休館日なのに!
登山のあとの温泉が、こんなに気持ちの良いものだとは!
「あ~、幸せだ~!!」とおっさんのような声が出てしまいました。

その後もまだまだケンゴさん&ハタケさんのツアーは続きます。車の中でぐっすり眠る私たち3人を連れて向かってくださった先はこちら。
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千尋(せんぴろ)の滝
ここは日本とは思えない雄大な風景でした。どこか知らない外国のどこか知らない秘境にある滝のような趣。感動でした。左は一枚岩なんですって。

そして滝フェチの私にはうれしいサプライズ。時間があるからともう一つ、竜神の滝を見せてくださいました。
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旅の終わりにすっかり黄昏れる牧菜さん。気持ち分かります。
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そして最後に誠さんオススメのお茶屋さんのソフトクリームを食べて、「屋久島満喫ツアー」の終了です。
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今回の旅は、私の心の遺産になりました。素晴らしい経験の連続でした。
屋久島環境文化財団の皆様、本当にお世話になりました。心から感謝いたします。
ありがとうございました。

ボーナスショット
加山君が車の中から一言。「あ、屋久島のクルト・パイユだよ!」
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# by KOMAIYURIKO | 2011-12-21 01:12 |

11月の中旬、世界遺産の屋久島に行ってまいりました。そうですよ、樹齢7200年、世界最古の植物とも言われている縄文杉のいらっしゃる屋久島に、コンサートのお仕事としてバス・バリトンの加山忠則さんと行かせて頂きました。

今をときめくアクセサリー界の寵児にしてプリンス、加山忠則さんと私はナント二期会の同期。出会ってから早10年が経とうとしています。お互い何故だか分からないけれど、初対面の時から「初めて会った気がしない」と言い合い、今まで仲良く過ごしてきました(笑)。最近、といってもここ5年位は、コンサートのアクセサリーデザインはもちろんのこと、スタイリスト、ヘアメイクなどをして、毎回ステージの上だけ、私を変身させてくれる加山君ですが、今回はバス・バリトンとソプラノのジョイントコンサートとして、噂の屋久島にお呼ばれしたのでしたー!!
やったー!こんなにうれしいことはありましぇーん。

今回は2泊3日の予定です。初日は到着してすぐにリハーサルをし、夜コンサート。翌日は昼コンサートをして、屋久島料理堪能の夕べ。それから3日目は屋久島観光でっす!!苔の森までの登山ですよ、登山!!

この旅程を頂いた途端に、うれしすぎて本屋さんへ走り、屋久島ガイドブックを手に入れたのでありました。

今回ピアニストを買って出て下さったのは、理学博士でピアノの腕前はオールジャンルを難なくオシャレに弾きこなす牧菜さんです。今回のプログラムはミュージカルやジャズも大半を占めていましたので、彼女には打って付けです。

さ、メンバーも揃い、屋久島の旅、始まりです!

羽田から鹿児島空港へ飛び、そこからは屋久島空港まで30分のフライトです。私と加山君は乗り物全般が割りと弱め。どんな飛行機に乗るのか、ソワソワしていました。
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でた、プロペラ機。
3列の小さな飛行機でした。
大きめな手荷物は座席の下に入らないので、立派に一席取ります。ま、大きくないけどね。
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フライト中、アテンダントの方がまるでバスガイドさんのように
「左手に見えますのが桜島でございます。」
とか
「右手後方に見えますのが開耳岳です。」
などとアナウンスしてくださいます。その度に牧菜さんや他の乗客の皆様は身を乗り出して窓に顔を近づけて地上を覗いています。
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私と加山君はそんな恐ろしいことはできません。飛行機がほんの少しふわっとしただけでギャーギャー騒ぎ、二人で汗びっしょりの冷たい手を取り合って、やっと到着です(汗)。
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こちら、屋久島空港です。加山君がコンサートのトーク中に“小屋”と呼んでしまい、我らもお客様も爆笑だった空港ターミナルです。

初日のコンサートは屋久島研修センターでした。楽屋ではやっぱり加山君がマニキュアを塗ってくれました(笑)。
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牧菜さんと。
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加山君と。

屋久島でコンサートを2回連続でするといっても、お客様はどれくらいいらっしゃるのかしら、そもそもどれくらいの方が屋久島にお住まいなのかしら、と思ってガイドブックを開くと

「屋久島の住人・・・人2万人 猿2万頭 鹿2万頭」

なるほどね。コンサートには多くの方がいらっしゃり、とても暖かい雰囲気で行われました。
加山君のトークも冴え、牧菜さんのピアノもジャジーな音を軽快に奏で、素晴らしいコンサートとなりました。

翌日のコンサートはものすごく大きなホール、屋久島開発総合センターで行われました。
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オペラのデュオ(『ドン・ジョヴァンニ』や『魔笛』のパパパなど)をするには持ってこいの立派なホール。
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本番中(笑)。そでから撮ってみました。

なんだか毎日楽しくコンサートをして、お客様との心の触れ合いも素晴らしく、素敵な時間を過ごさせていただきました。コンサートを聴いてくださった鹿児島大学教授の根建先生からは「屋久島が歌っている」との感動的なお言葉を頂き、こっそり涙したほどでした。
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主催なさった屋久島環境文化財団の皆様と。こちらの方々が何から何までお世話をしてくださいました。
でもこの方たちが本領発揮するのは3日目のことなのです。次回日記をお楽しみに。ひっぱるね~。

さ、待ちに待った屋久島料理の時間です。
海の幸、山の幸に恵まれた屋久島は当然、美しいお料理の宝庫!
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活きの良いお魚たちのお刺身。自慢はごまさば。〆ていないさばのお刺身は初めて!
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魚のてんぷら。牧菜さんの大好物らしく、「食べ過ぎて恥ずかしい~」と言いながら抱えて食べていました(笑)。
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屋久島のとろろ芋は弾力がありドラマティックに美味しいです。てんぷらで。
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白身魚の上にとろろ芋で閉じてあるこのお店の逸品。全国から食べに来るお客様がいて当然のお味です。
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名物スタミナ丼 さばととろろ、卵と出汁のシンフォニー。

こちらのお店の大将は料理の腕がいいだけでなく気前もいいみたいです。
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銘酒「愛子」をドーンとプレゼントしてくださいました。大将、どうもありがとうございます!

最高に麗しい夜も更けてゆきます。

次回、屋久島登山日記、お楽しみに!

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# by KOMAIYURIKO | 2011-12-06 19:14 | コンサート

仮面のラヴェル

先日、フランス時代の先生が来日している関係で、先生のレクチャー付きのコンサートをして参りました。
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マダム・セリグは私と麻理ちゃんの先生。優しく厳しく、知識豊富な尊敬すべき先生です。
今回はラヴェルがテーマとなり、ラヴェルの音楽にある多面性を説かれました。これまた私の尊敬するピアニストの市川さんが通訳で、素晴らしいレクチャーとなりました。

私はラヴェルの『博物誌』全曲と、同じくラヴェルの『ステファン・マラルメの3つの詩』を歌いました。やっぱりラヴェル最高だわ。稽古しても稽古しても新しい発見に満ち溢れているし、それと同時に一つ何かつかんだ瞬間の喜びは、たとえようがありません。アンサンブルの愉しみも十分すぎるくらい与えてくれる作品です。

このコンサートの2日前まで、別のコンサートの暗譜に追われていました。そしてそのコンサートが終わり、あとラヴェル本番までの2日間、どっぷりラヴェルに浸れるぞ、となった時のこと。『博物誌』の1曲目、“くじゃく”の前奏、2拍目の音を聞いた時、「あ~~~~、ラヴェル~~~~!!」と恍惚の声をあげてしまいました。
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やっぱりラヴェルだね。天才。

『博物誌』は自分でオハコと信じている作品ですが、今回も本当に舞台に乗せるのが恐ろしく、緊張感のある曲で知恵熱を出しそうでした。それでもやっぱり演奏中は楽しくて、集中すればするほど、その作品の神髄に触れるような感覚があり病みつきです。あの曲は、中毒になりますよ、皆さん。お気を付け下さい。

ちなみに『マラルメ』の私の恍惚ポイントはコチラ。
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矢印のピアノの部分。これ、驚くほど響くよね~。
学生時代から憧れていたこのラヴェルの方の『マラルメの3つの詩』。これがコンサートで歌えるようになったなんてアタシャうれしいよ。

ちなみにラヴェルの方、と申し上げましたが、ドビュッシーにも『マラルメの3つの詩』があります。そちらは来年3月3日の雛祭りの日にコンサートで歌います。
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こちらのコンサートでは、フランスでマダム・セリグと一緒に勉強したフォレの『優しき歌』全曲も歌います。

今から始めても間に合わないくらいの難しい内容ですので、今からやるね。
では皆様ごきげんよう~。
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# by komaiyuriko | 2011-11-30 01:08 | コンサート

みんなで歌おう!

23日の祝日に、パルテノン多摩大ホールで「みんなで歌おう!」という大規模コンサートがありました(笑)。

スーパーウィンドオーケストラの皆様、ズーラシアンブラスの皆様、スペシャルキッズコーラスの皆様、そして指揮者の山本眞先生と司会と歌を務める私の、総勢およそ230名体制でのコンサート。最高に熱い!コンサートとなりました。
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170名の子供コーラスのみんなとは、このコンサートまでに一緒に練習をしてきました。
演奏曲目は「クラリネットをこわしちゃった」、「ともだちはいいもんだ」、「気球に乗ってどこまでも」の3曲。私も子供のころから大好きな曲です。

練習はいつも大ホールで行われました。初回の練習では、大ホールめいっぱい使っての大運動会が行われていることに驚きを隠しきれませんでした(笑)。全力で大声を出しながら走り回る子供たち。当然汗びっしょり。何故、子供は走るのでしょう?!大抵、休み時間に元気のいい子は授業中静かなものですが、ここの子供たちは違います。声にもパワーがみなぎって、最高に元気な声を聞かせてくれました。当初、頭声の統一された声による3部合唱を想定されていたようでしたが、想定外のパワーに、私も眞先生も、全部ユニゾンでいいからこのままの元気なコーラスで行こう!という方針が決まり、会場には子供らしい歌声が響きました。
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(※写真はリハーサルの模様)
まるで私の子供の頃のよう…。体育と音楽が得意な子でした(笑)。
そういえば、私の地元には大変有名な子供合唱団がありました。入団するのが難しい、スパルタ合唱団でした。歌が大好きだった私は小学2年生の時だったでしょうか?試験を受けに行きました。音楽の筆記テストと歌のテストがあり、筆記テストはパスし、歌の試験までいきました。課題曲は「しゃぼんだま」。

パルテノンの子供たちと同じように元気いっぱいの私は当時、裏声と呼ばれる頭声を知らず、試験官の先生が何回も歌わせ、その都度どんどん移調して高くしていくにもかかわらず、地声で歌い続けました。結果は見事、不合格。母も私もしょんぼりしましたが、まさか将来オペラ歌手になるとはね~。人生、塞翁が馬ですな。

コンサートでは私の歌のコーナーもあり、「くしゃみの歌」や「宝石の歌」などもウィンドオーケストラの皆様と歌わせて頂きました。
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(※写真はリハーサルの模様)
ついついご機嫌になってしまう曲、ガーシュインの「アイ・ガット・リズム」では、ブラス映えする曲と編曲、演奏に乗せられて、もうノリノリで歌ってしまいました。あ~、最高!!ミュージカル、ほんっとに好きだわ~と再確認した瞬間でした。

子供に人気のズーラシアンブラスの皆様も面白可笑しい演奏で(演奏自体はお見事で、ため息が出るようなもの!)、会場を湧かしていました。

なんだかとっても楽しく愉快なコンサートでした。素晴らしい演奏家の皆様が集まると、その喜びも数倍増して、やっぱり終わった後の爽快感が違います。今回は初めての司会という仕事もありましたが、そちらもいつもと違った緊張感で刺激的でした。私もたまにはピリッとしないとね。と言っても、いつものおしゃべりコンサートの調子で仕切ってしまいましたが…。
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(※写真はリハーサルの模様)
会場で一緒に歌ってくれたスペシャルキッズのみんな、元気な歌声をどうもありがとう!!
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(※写真はリハーサルの模様)
素晴らしい共演者の皆様、練習の時からど~んと来い!というような寛大さでご指導くださいました山本先生、ありがとうございました。心から感謝申し上げます。


ボーナスショット
キッズコーラスのお友達が差し入れしてくれました!
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私の大好物にして幻のしずおか茶コーラ(登場回数多し!)
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スタッフさんの差し入れ。小腹が空いた時にと、涙が出るようなお言葉。ペロリと平らげたところ。激美味。

皆様、お心遣いありがとうございます(泣)。
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# by komaiyuriko | 2011-11-25 15:45 | コンサート

恐るべし、パンダチョコ

11月の初め、去年の上海第9に続き、杭州という上海から車で2時間半のところにある街へさーちゃんと歌いに行って参りました。

成田発朝一番の飛行機に乗る予定です。前日に成田泊しないとその飛行機には間に合いません。うっかりしていた私はその日にその事実に気付き、慌ててじゃらんで予約、急いでパッキング、そして深夜に成田へ到着しました。もう疲れた(笑)。

そんなドタバタ出発で、カメラを忘れてしまった私。そういうわけで中国での写真はありましぇ~ん。そこで特筆事項を2つ。

杭州は上海とは違い、「ん~、本当の中国を見たな。。。」という感じ。最初に杭州は上海から車で2時間半と書きましたが、それはガイドブックの情報。我らを迎えに来てくれたバスは、多分すっごく古いバスだと思うんです…。スピードはまず出ません。杭州まで4時間かかりました。それから揺れが尋常ではありません。こんなに人の体ってシェイクされていいのかな、人体に支障をきたすんじゃないかなって思いました。さーちゃんなんて、そのバス中で寝ようとするんですよ。揺れで、激しく頭を窓ガラスにぶつけて何度も目覚めていました。当然、全身鞭打ちみたいな感覚。これ、特筆事項①。

帰国したら中国土産を友達に配ろうと、空港でパンダチョコを買いました。
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きゃわいい~~。みんな喜ぶだろうな、とウキウキしながら帰り、会う方会う方にお渡ししました。
返事は、「ね、あのパンダ、漢方なの?!」「八角、間違いなく入ってるよね。」「何とも言えない気分。L’Heure exquise(恍惚の時)」「パリの中華街にあるスーパーの匂い」「明らかにチョコではない。」など。

ご迷惑をおかけしました。ちなみに私はおそろしくてまだ食べていません。特筆事項②でした。

あ、ポッキーのウーロン茶チョコがけは美味しかった!
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オススメです。日本製ですけどね。日本でも売ってほしいくらい。

それでは皆様、くれぐれも中国のパンダチョコにはお気をつけ遊ばせ!

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# by komaiyuriko | 2011-11-19 16:36 |