待ちに待った“キャマラードの会”第三回が開催されました。このキャマラードの会は、ご一緒に本気で歌を追求し楽しむアマチュアの会です。一年から一年半に一度の割合で公演しています。
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キャッチコピーは、『アマチュアを舐めんなよ』です。
はい、今勝手につけました(笑)。プロ顔負けの集中力と、持続力をお持ちで、毎回、私の方が刺激を受けています。

リーダーの秋山さん。今回も全てのオーガナイズをしてくださいました。歌の準備も万端!気品ある花のごとし。そしてポジティブシンキングの神様。
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こちらはさとこさん。コンサート数週間前に、急に歌の極意を悟ってしまいました。前から味のある歌を歌う方でしたが、今回は声に翼があって飛んで行くような、そんな歌を披露して下さいました。バッハのマニフィカトでは、オーボエダモーレの代わりにハモンドで共演してくださいました!
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こちら稲垣さん。私たちのアイドル。持ち前のネガティブ思考で、私たちを爆笑の渦に巻き込んで下さいます。今年はドイツリートで本領発揮して下さいました。お見事でした。
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そして父。相変わらず一度もレッスンをせず、勝手に歌います。優しい声で歌心抜群。お客様に愛想を振りまくキャマラードのマスコット的存在(笑)。
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リハーサル中。

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 ロドルフォで助演も(笑)!

今回は大型新人が参加しました。笠原さん。容姿端麗、頭キレキレ、非の打ち所がない大学4年生です。歌を習い始めて2年程でしょうか。あっという間に何でも歌えるようになってしまいました。
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リハーサル中。

今回の特別ゲスト。ダンサーアキのお兄ちゃん、知彦兄さんです。
レハールの『メリー・ウィドー』の助演として参加して下さいました。ダニロってこういう人だったんだ、と思える役作り。多分、素(笑)。お兄ちゃんのおかげで会が盛り上がりました。
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リハーサル中。

そしてピアノは牧菜さん。何でもかんでも牧菜さんにお願いしてすみません。だって何でもかんでもできるんだもん!というわけで、今回は、ヴェルディのオペラ『オテロ』から柳の歌を歌う笠原さんの助演として、エミーリアまで歌って頂きました。もちろん演技付き。
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私は呑気に休憩中も油を売って回っていました。バーのママかっ!
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いらっしゃい、久しぶりじゃないの的な。

こんなに素敵なメンバーでコンサートができる幸せといったら。打ち上げが盛り上がったことは言うまでもありません。

来年秋に向けて、また楽しい修行を続けましょう!
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皆様のおかげで、私も教えられる事ばかり。本当に感謝しています。皆様の存在が、私の音楽人生を色彩豊かなものにしてくださいました。“教えるとは、未来を共に語ること”とアラゴンは言っています。人生を楽しみながら共に歩む、そんな仲間が傍にいる幸せをしみじみ感じました。キャマラードの皆様に心から感謝しています。そして彼らを支えて下さるご家族の皆様、お友達の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

追伸:カメラマンをして下さった渡邉聡さん、いつも応援ありがとうございます。今回、存分に使わせて頂きました!

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# by komaiyuriko | 2013-05-07 01:11 | コンサート

そういうわけで、最高に幸せな気分を味わいながら、『優しき歌』の本番に臨ませて頂きました。
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フランスのコンクールやコンサートでは何度となく歌ったこのフォーレの『優しき歌』、でーもー、ピアノカルテット版で歌うのは初めてでした。このような素晴らしい機会が訪れるなんて。アンサンブルの皆様には感謝、感激です。しかもこのピアノカルテット版は、そのアンサンブルが要で、単に上手い人たちが集まれば、うまく行くというものではないのです。音程感覚、感受性、そして何より、歌手を含むアンサンブルメンバー同士の思いやりが集まって、やっとうまくいく、という大変な難曲なのです。

その最大の難関を、いとも簡単に乗り越えた私たち(笑)。自画自賛。素晴らしいメンバーに出会い、音楽作りの最中もいつも和やかでありながら、熱い意見交換が行われ、本番ではそれがスパークしたという印象。当日の録音を聞いた印象は、“青春の情熱迸る演奏”。確かに、音楽の瞬間瞬間が通り過ぎていくことが待ちきれないような、逆に惜しいような、そんな気持ちでした。平均年齢30代後半とは思えない、20代前半のような演奏でした(笑)。

リーダーの池澤くん、素晴らしい音楽の時間をどうもありがとうございました。正直、ピアノ版より断然歌いやすかったです。音に奥行きがあって、詩の世界が、弦楽器によってより立体的に浮き立ってきたからかな。心からどうもありがとう。

そして先週、メンデルスゾーンの大作、『エリア』の本番が終わりました。
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全編を通して、リリックでドラマティックな宗教曲で、2時間30分は超えるこの作品。私は特に好きな作品です。以前、サイトウキネンで『エリア』を上演した時に、私はコーラスで乗っていました。あの時は全曲暗譜、衣裳、演出付き。ソリストはエリアがホセ・ファン・ダム、アルトは私のだーい好きなナタリー・シュトゥッツマンでした。最高。
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素晴らしかったなー、あの公演。もう7年前らしい。私も若いね。憧れのシュツゥッツマンと。
この時かけていたメガネ、パリ時代、ウィーンに遊びに行く飛行機の中で爆睡し、失くしてしまったんだった。エアベルリンのアテンダントの皆さまに一生懸命探してもらったのに、何故か消えた神秘のメガネ。お母さんに買ってもらったPaul Smithのお気に入りだったのに(涙)。どーでもいいこと、思い出した(笑)。

今回はいつか登ってみたい山、エリアのソプラノソロを歌わせて頂き、有難い気持ちで一杯でした。それにしても二部頭のHöre, Israelを歌う緊張感と言ったら!久しぶりにピリッとしました(笑)。

共演のソリスト陣も素晴らしい演奏で、感動のコンサートとなりました。
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エリアを苛める天使たち。

二時間半の大作の本番前にG.P.として全曲通し、さらに前の晩にオケ合わせがあったので、そこでも一度全曲通しました。24時間の内に三回も(笑)。終演後、女声ソリストと打ち上げ。それだけ歌い続けたのに、5時間、喋り捲りました(笑)。
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元気だねー、私たち。爽やかな興奮と、疲れからの超ハイテンションな夜は更けてゆく〜。

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# by komaiyuriko | 2013-04-23 13:07 | コンサート

先日、私にとって大変光栄なコンサートが開催されました。フランスの作曲家ジャン・クラの作品をメインに扱い、関わりのある作品と共にプログラミングされた素晴らしいコンサートです。しかも演奏者がスゴイのです。私の大尊敬するピアニストの鶴園紫磯子先生、パリのコンセルヴァトワールの教授陣、チェロのフィリップ・ミュレール氏、ピアノのジャック・ゴーティエ氏、ヴァイオリンの七島晶子氏、錚々たるこのメンバーでのコンサートに、私なんぞが共演の機会を得たのでありました。
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私はクラの師匠であったデュパルクの歌曲、ボードレールの詩による二曲を歌わせて頂きました。
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言わずと知れた世界の名曲「旅への誘い」と「前世」です。やっぱりボードレール、かっこいい。ボードレールの言葉には強さがあるので、彼の詩を口にするだけで、自分が高まったような気さえします。精神的な高貴さがあるというか、孤高な幻想家というか、やっぱりダンディズムだね~。

アンサンブルの楽しさ、音楽作りの喜びを再確認させられたコンサートとなりました。ドビュッシーのチェロソナタは私の大好きな曲。今回は物凄くアグレッシブな演奏で、こんなドビュッシー聴いたことない!という、大興奮を覚えました。ゴーティエさんと七島さんのクラの小品も大変感動的でした。愛情のこもった優しい対話のような演奏でした。

今月はフランス歌曲づいています!明後日はナント!
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フォーレの「優しき歌」全曲だよ!しーかーも、室内楽伴奏版。これはみんな、オニヴァだよ。

いつもご一緒させて頂いているヴァイオリニストの池澤氏率いるピアノカルテットのコンサート。

ショーソンの「終わりなき歌」の弦楽版も歌います。オープニングはショーソン。失恋による大絶望ソングに始まり、フォーレの、恋の始まりの高揚感、不安、希望、そして愛の成就を歌います。なかなか演奏されない(なぜなら単純に難しいから!)コンサートですが、字幕をつけて上演致します。今やっと訳詩が終わったところ!るん♪

3月29日(金)19時開演
杉並公会堂小ホール、3000円です。当日は3500円なので前日までにご連絡くだないな。

フォーレの『優しき歌』は全9曲で、その第8曲目が「ねぇ、そうでしょう?」という曲。泣くのを堪えるソング№1です。こんなに優しい歌があるでしょうか。拙訳にてご紹介。

ねぇ、そうでしょう?
P.ヴェルレーヌ

私たちは人が見ていようが、知らずにいようが気にかけず
希望が微笑みながら示してくれる、慎ましい道を
楽しくゆっくりと歩いていきましょう

深い森の中のように、愛の中に取り残された
私たちの2つの心が、穏やかな優しさをあらわにすると
夕暮れに歌う、二羽の夜鳴き鶯のようでしょう

私たちはこの先、運命が何を遣わすのか心配せずに
手に手を取って、同じ歩調で歩いていきましょう
混じりけのない気持ちで愛し合う、無邪気な魂を持って
ねぇ、そうでしょう?

幸せを感じると、それが達成されない不幸、もしくはその崩壊を恐れてしまう癖のある詩人ヴェルレーヌさん。誰もが持っている、そんな自信のなさや弱さを見事に曲にしたフォーレさん。この二人の芸術への昇華は必聴です。

終曲は「冬は終わりに」。苦悩の冬は終わった、今の自分には、どの季節が巡ってきても、もう大丈夫だ、私の横には愛する人がいるのだから、という内容。超訳ですが(笑)。

日本にも再生の春が今、ようやくやってきました。まだまだそんな気分になれない東北のことを考えると胸が苦しいですが、希望を、常に未来に光を感じられるような素晴らしい国であってほしいと願い、祈るばかりです。音楽をするとは、そういうことだと感じる今日この頃です。


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# by komaiyuriko | 2013-03-28 02:15 | 文化・芸術

今年の冬は本当に寒く、東京でも雪がたくさん降りました。大宮生まれ、大宮育ちの私としては、雪が降ると、この歳でもちょっとウキウキしてしまいます。桜の季節になると、ついこの間のことなのに忘れてしまいがち。そう言うわけで冬の日本の、本当の姿を皆様にお届け(笑)。
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米沢、伝国の杜ホールにて、オリジナルオペレッタ『お料理・ボンジュール!』を地元の高校生とご一緒に上演して参りました!あんなにくだらない舞台が早6回目の再演、ということで、張り切って臨んだ私とまりちゃんと高史君。今回は高校生も加わって、ますますくだらなさに拍車が掛かりました。なぜなら、蝶々さんのアリア“ある晴れた日に”の後に、ハミングコーラスが、そして最後の『こうもり』の乾杯ではダンスが加わりました。
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盛り上がったなー(笑)。去年もここ、米沢で公演をし、その時もご一緒した米沢東高校演劇部と音楽部の皆様と今年も共演することができました。高校生の輝くような可愛らしさと言ったら!進学校で、大学受験を念頭に置きながらも、楽しい舞台作りに一生懸命参加してくださいました。これは、顧問の先生の素晴らしいお人柄とお力によるものが大変大きいのです。音楽部の山田先生、ありがとうございました。
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ウキウキの楽屋入り。
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今日もキレがあります、高史君。
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「先生、テレビです~。」
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オーケストラの皆様との共演もありました。音楽部の皆様とも共演。
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終演直後。ごきげんさんのまりちゃん。

米沢行ったら米沢牛食べなきゃね!
山形っ子、まりちゃんのオススメ、ミートピアにて、米沢牛を堪能の図。
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翌日、帰京の新幹線の中でも、高史君とキッチリ牛肉弁当を食べたのでした(笑)。
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その後、オペラシンガーズの『東京・春・音楽祭』のコンサート、上野、旧奏楽堂で歌う“にほんのうた”がありました。各パート三名ずつの12人によるアンサンブル。
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ソプラノののりちゃんと。今年はなんと懐メロにも挑戦。私の母の十八番、「学生時代」まで歌いました。本番を見に来てくれた母曰く、「お母さんの方がうまいな。」はい、出た。お母さんにはシンガーズも負けます(笑)。

素晴らしいコンサートで、昼夜二回公演でしたが、どちらもほぼ満員のお客様にいらして頂き、喜んで頂きました。奏楽堂は老朽化のため、この三月で閉館します。アンコールでお辞儀をし、木の床を見た途端、寂しい気持ちで一杯になりました。この木の上で色々なことがあったなー、と。学生時代からよく歌ったホールでした。特にコンクールが多く、若かりし頃の悲喜交々が走馬灯のように思い出され、おセンチな気分に浸ってしまいました。
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まだ大学三年生の頃、あるコンクールに出場し、その舞台が奏楽堂でした。でもその頃はまだろくに歌も歌えなかったし、緊張して普段通りできませんでした。子供のことが心配でこっそり母が見に来ていました。外に出ると母がいて「良かったよ。」と言ってくれました。母は(父もだけど)、いつも私が一番良かったと言ってくれます。そりゃー、親だからね、どの親も自分の子どもが一番です。でもその時は、自分の格好悪い姿を母に見られたことが何とも嫌で、母に八つ当たり。「何で聞きに来たの!」と怒号を浴びせ、母を泣かせたこともありました。申し訳ないことをしました。でもきっと自我の芽生えだったのでしょうね、許してもらいましょう。驚いたことに大抵、自我の芽生えは1歳半から2歳に訪れるんですって。へー。みんな早熟。

この日の打ち上げも焼肉で、またご縁のあることに山形牛を堪能させて頂きました。

こんなことばかりしているから太るのでしょうね。一年振りに会った友人が開口一番、「ゆりちゃん、痩せてないねー!」ですって。なんだそりゃ(笑)。うっかり「ゆりちゃん、太ったね。」と言い出さない彼女の優しさです。パッと見た時の驚きと、失礼のない言い方を一瞬のうちに考えたのだと思います。良い友達を持ったものです。

友人は財産ですね。脂肪も財産。ルネサンス時代なら私は富の象徴で、超一級美人の仲間入り。でも体には気をつけたいと思います。
草々。



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# by komaiyuriko | 2013-03-25 00:54 | コンサート

ハモ・ハモ・ハモちゃん

ついに、憧れに憧れたハモンド44が我が家にやってきました~!!
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あれは2年前。鍵盤ハーモニカ(ピアニカ)の虜になったのは!
敬愛する夏木マリのCDをいつものように部屋でかけていた時、「やっぱりパリにはアコーディオンが似合うんだな。アコーディオンの音を聞くとパリを連想するんだな。」と何の気なしに思ったのでした。

アコーディオン、欲しいなぁ。。。(ゆりこ心の中の声)

運の良いことに、鍵盤ハーモニカ(略して鍵ハモ)を多数お持ちで、私に楽しいことばかりを教えてくださるカメラマンのさと子さんから、その魅力について話したいからおうちへ来ないかと誘われました。何故運が良いかというと、アコーディオンの音と鍵ハモの音はそっくりで、ひそかに手軽な鍵ハモのことをネットで調べていたりしたからなのです。

喜んで伺ってみると、5,6台の鍵ハモがずらりと並び、それぞれの個性に合った曲をパラパラと弾いてくださったのでした。その瞬間、「ピアニカ、買おう!」となったのでした。メーカーによって、特徴と音色が異なり、悩みに悩みましたが、ヤマハ育ちの私としては、まずヤマハのピアニカを買うことに致しました。

その後は、ヤマハのピアニカP37Dを愛用し、またコンサートでもガンガン演奏させていただいておりました。私のピアニカへの執着心が功を奏し、ピアニカ発注のコンサートも増えて参りました。あ、今ちょっといい気になって小鼻が膨らんでしまいました(笑)。
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ピアニカでヴァイオリニストの池澤氏と共演中。

コンサートで演奏させて頂ける度に、今度はピアニカの音だけでは賄いきれない、と言いますか、もっと深く、重厚感のある音の鍵ハモも欲しいと思うようになりました。もちろん、軽快で小回りの利くような曲には今のピアニカが最適ですが、例えばタンゴなどを吹くときには多少の音の軽さを残念に思っておりました。

年末のサントリーホールでのコンサートでは、タンゴを演奏させて頂き、その際にピアニカでは弱いので、主催者にお願いしてスズキのメロディオンPro-37 V2を借りて演奏しました。
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日本屈指のソリストの皆さまとちゃっかりタンゴを吹くアタシ。

その時に確信したのであります。今度は“ハモンド”を買おう、と!

スズキのメロディオン37は厚みのある良い音です。でも私には音の立ち上がりまでの間が気になり、なかなかうまく吹けません。フォルテなら良いのですが、ピアノドルチェを吹こうとすると、その音が出るまでに時間がかかります。今回購入したハモンドは、メロディオンよりもまろやかな音で、立ち上がりがピアニカ並みに良いのです。小回りも効くし音色も良い塩梅で重く円い。要するに最高なのです!

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ほーら。すごいでしょ。唄口セット、両手弾き用ストラップ、シール、缶バッヂもついてきました。
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中でも驚きなのは、このマウスピース型。ブラバン育ちの私は、トロンボーン、ユーフォニウムを小学校と大学で吹いていましたので、これは面白そうです!もう一つの方は、アルトホルンのマウスピースくらいの大きさです。マウスピースによって音色が変わるそうです。そりゃ、そうだよね~。

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それからチューブも2種類。フレキシブルチューブはサントリー用に年末購入しましたが、またついてきました(笑)。これは便利ですよ、歌があるときに特別便利です。マウスピースを銜える暇がない時に必要。観にいらして下さった方から「水タバコのパイプみたいでカッコ良かった!」とのご感想を頂き、調子に乗ったものです。

それからなんと言っても一番欲しかったのは、このケースです。
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こちら、リュックになっています。ピアニカの持ち運びの便の悪かったこと。悪口ではありません。でもこれで解決です。しかもかわいい。

ヴァイオリンの池ちゃん(いつも一緒に演奏してくれるイケメン)は、「ハモンドオルガン」と言えば、世界の一流ブランドオルガンで、そのハモンドが鍵ハモを出しているなんて知らなかった、これは驚愕だし、その楽器はマジでスゴイ!とまで言ってくれました。私の気持ちを上げるな~、池ちゃん(ニヤニヤ)。だからこそ、この缶バッジやシールは、それほどまでのブランドならではの証なのだ!とも。

2013年、すでにピアニカ発注のコンサートが8本あります。狂喜の雄叫びを上げたい。胸に幸福感がじんわりと広がります。先日ちょうど1本終えたところです。シャンソンの合いの手や(シャンソンも自分が歌うんだけどね)、ピアニカソロもありますが、なんと私が以前夢中になったアルゼンチンタンゴの「ラ・クンパルシータ」がプログラミングされていました。

ハモンドで、ヴァイオリンの方々とタンゴを演奏できるなんて、私は幸せ者だな~とつくづく思いました。

そして一昨日も、プライヴェートなサロンコンサートに伺い、ちゃっかり飛び入りタンゴをしてしまいました!
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鍵ハモに関しては図々しいくなるゆりこなのでした。車の運転をすると人が変わる人のように。

今年は、ソプラノとしてのみならず(笑)、鍵ハモ奏者としてもがんばるぞーぃ(本気)!

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# by komaiyuriko | 2013-03-01 23:37 | 徒然なるままに

日曜日、新春初笑いコンサートが無事終了致しました。
いらして頂きましたお客様には心から感謝申し上げます。
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今年はプーランク没後50年の記念の年です。しかしライバル多し(汗)。後期ロマン派の巨匠ワーグナーと、イタリアの国民的作曲家のヴェルディの生誕記念年でもあるのです。多分世の中は、その二大巨匠で持ちきりです。私もそのような冠の付いたコンサートでヴェルディをちょこっと歌ったりする予定。でも我らの中では断然プーランク年なのです!今年はプーランクの一点張りで頑張って行きたいと思います(笑)。
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そういうわけで、今回の新春初笑いコンサートでもプーランクをゴリ押し。でもプーランクほど、自由で、ユーモアがあって、オシャレな音楽を私は他に知りません。最高に笑えるプーランクを皆様に少しでもお裾分けしたく、私の好きな曲ばかり集めました。

フランス歌曲、というだけで眠気を催されては悲しいので、スクリーンを用意し、プーランクの肖像やシュールレアリスムの詩人の肖像を掲げ、特徴や奇抜な人生や詩の内容などをお話しました。
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こう書くとかなりレクチャーっぽいですが、ただの無駄話。
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相変わらずしゃべりすぎなポーズ。

それからシュールレアリスムの曲では、歌詞対訳を出して余計分からなくなると困るので、カラオケのようにイメージ映像を流しました(笑)。
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飛んでいる恋人を想う。。。

“妹が欲しい”という大爆笑ソングと私のテーマソング、オペラ『ティレジアスの乳房』は、歌詞対訳を作成し、内容をご理解頂きながらご覧頂きました。
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いつもお芝居を手伝ってくれるTakashi。前回は踊らされ、今回は歌まで歌わされました。
ありがとうねー、マルチなあなた♡

上記のようなスライドを作っている時の、私の心の浮き立つことと言ったら!不必要に推敲を重ねた対訳、字幕作成中もワクワク、イメージ画像を作成中もワクワク、こんなに楽しい仕事ってあるでしょうか。
クスクス笑いながら制作しました。

一部の最後は新春シャンソンショーということで、オーシャンゼリゼを会場の皆様と共に歌いました。
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基本的にピアニカを演奏。皆様の、完璧な発音でのオーシャンゼリゼ(笑)。
楽しかったですねー、とってもご機嫌な気分にならせて頂きました。

そして二部のオペラコント『お料理・ボンジュール!』は、国分寺ボランティア出演者の皆様のおかげで、大変盛り上がりました。さすがは有名合唱団に所属していらっしゃる方々です。舞台での堂々とした振る舞い、劇団員かっ!と言いたくなるようなリアクション。素晴らしかったです。
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ね~、素晴らしいリアクション!

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今回は新ネタも。

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まーちゃんの火の精はいつも迫力満点。

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岩撫さんも絡まれます。

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セリフまであるボランティア。よっ、名調子!

またご来場頂きましたお客様も反応が良く(!)、ココ!というところで、笑い声等を下さり、ステージと客席のベストコンビネーションによって、楽しい空間を作り上げて下さいました。

あ~、今回も楽しかったな~。
お世話になりましたボランティアの皆様に感謝申し上げます。そしてホール担当者の山口さま、力の入った宣伝ありがとうございました!
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何より、国分寺ボランティアの皆様を募集、稽古、監修してくださいました市瀬先生、そして同じく国分寺チャンバークワイアのメンバーであり、私とボランティアの皆様を繋いでくださった義明おじちゃん、どうもありがとうございました!

楽屋にて
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(注:一番右は肉まんではありません。)


次回『お料理・ボンジュール!』は、2月3日の山形公演です(笑)。
雪深い米沢まで来てけらっせ~。

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# by komaiyuriko | 2013-01-23 02:15 | コンサート

1月20日は何の日だい?
そう、『お料理・ボンジュール!』の日だよ、みんな!
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というわけで、国分寺いずみホール主催、新春初笑いコンサートが1月20日、14時開演で行われます。二部は言わずと知れた(言わなきゃ分からない)オペラコント『お料理・ボンジュール!』。そして一部は今年没後50周年を迎えますプーランクの作品を熱唱(予定)です。

プーランクのプログラムはこちら。
・愛の小径
・モンパルナス
・「偽りの結婚」より“飛んでいるのだ”
・「ルイ・アラゴンの2つの詩」
1.C 2.雅なる宴
・「子供のための4つの歌」より“妹が欲しい”
・オペラ『ティレジアスの乳房』より
“いいえ、旦那さま!”

プーランク好きには垂涎のラインナップです。字幕も作りましたので、プーランク独特の音楽の楽しさを感じて頂けると思います。

記憶に新しいあの大雪の日、『お料理・ボンジュール!』のコーラス稽古がいずみホールでありました。
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吹雪の中、ほとんどの方が出席して下さいました。ありがとうございます!

コーラスの方にはお芝居に参加して頂き、台詞がある方もいらっしゃいます。さあさあ、どうなることやら?!と、期待と不安でお腹をいっぱいにし、間違った、胸をいっぱいに膨らませて行きました。

国分寺コーラスの皆様は、舞台になれていることもあり、「このままでは、私たちが食われてしまう(汗)。」と思わせる程の演技達者ばかり。今から本番が楽しみです!

稽古風景
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皆様で記念撮影
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ホールにはコンサートの宣伝がこんな風にされていました(涙)。
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なんて素敵。アタシャ、このパネルごと、持って帰りたいよ(笑)。有難いことです。

前売り券:2500円、当日券:3000円ですので、どうぞ19日までに駒井ゆり子までご一報下さいまし(笑)。チケットをご用意させて頂きます。

チケット宛先
Info@komaiyuriko.com

新春に相応しく、皆様で大笑いしましょう!それでは、いずみホールでお待ちしています*\(^o^)/*
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# by komaiyuriko | 2013-01-16 00:49

巳年、明けました!年女のお母さんと。
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昨年も皆様のおかげで楽しい時間を過ごすことが出来ました。ありがとうございました。

今年も良い音楽が出来ますように!
そして何より健康第一!ただいま気管支炎、副鼻腔炎、扁桃炎のフルコースを味わっています。2013年、今回の風邪で終わりにしたいと思います。寝ながら投稿中(笑)。
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神様、今年はどうぞ健康第一でお願いしますm(_ _)m

実家でのボーナスショットは、
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おせちを狙う小梅ちゃん

可愛いからもう一枚
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かわゆ過ぎ

今年もどうぞよろしくお願い申し上げますm(_ _)m
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# by komaiyuriko | 2013-01-07 23:58

ドビュッシー記念の年に、カンタータ『選ばれし乙女』をしたい!という大それた計画が、ついに実現(それも名古屋と東京の二回も!)、そしてもったいないことに終わってしまいましたー。
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素晴らしい音楽と素晴らしい共演者に囲まれて、幸せな時間でした。

一部は、クルトパメンバーの十八番の歌曲集をプログラミング。ドビュッシーの音楽人生の中で特に重要な作品が揃いました 。

まーちゃんは「忘れられし小唄」、さーちゃんは「ビリティス」、私は「マラルメの3つの詩」、これらは、ドビュッシーの作曲時期と環境、詩人、フランス音楽界の風潮の面から見ても、大変重要で、ドビュッシーの作曲法の変遷が分かります。
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ピアノはいつも岩撫さん。今回は大変だったよね~。ありがとうね。

そして初期の記念碑的作品の『選ばれし乙女』。プログラムをみているだけでウットリします(笑)。でた、得意の自画自賛。
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コーラスはアトリエ・コラル。最初の稽古では悪夢かと思いましたが(笑)、稽古の最後2回からは夢のように素晴らしい音楽を奏でてくださいました。
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今回も指揮をしました。今回は全て暗譜できていましたので、安心してできました。
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フルートの西田紀子さん。素晴らしい音楽とお人柄で、我らをサポートしてくださいました。

クルトパは、フランスにいる頃からプログラミングにはこだわって参りました。こだわり過ぎて、ベルギーの日本大使館で行われた「ベルギー詩人へのオマージュ」という完璧なプログラムのコンサートでは、「お客様が一桁じゃない?!」「数えた?、二桁行った(汗)?」という楽屋トークが繰り広げられるマニアックさというか大惨事を見せたこともあります。

学習した私は、“自己満足よりもお客様に喜んでいただけることを重視!”ということを肝に銘じ、心に刺青を彫りました。

後半は、クルトパオリジナル音楽劇の小芝居を置きました。お客様には楽しんで頂けたようで一安心。でもドビュッシー記念年なので、レクチャーも添えてみました。レクチャーを入れて茶化すという方式(笑)。
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まず小芝居。
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まだ小芝居。
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まだまだ小芝居(笑)。
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そろそろ歌う。
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そろそろ踊る。
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クロードも踊る(笑)。
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「豚しゃぶお願いします!」「豚しゃぶ入りましたー!」
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今回も出ました、バカ笑い。
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パリの空の下
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オー・シャンゼリゼ
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早く帰ろっ!

観に来て下さった学生さんからは、“先生が授業でたくさん教えてくれた、ヴェルレーヌさんやボードレールさんが出てきた時は、あ!知ってる知ってる〜!なんて思ってました(笑)。”とのコメントを頂き、あたしゃ嬉しくてひっそりと人知れぬ涙を流しました。

今回は私のうっかりミスで、14時 開演なのに16時完全撤収という鬼の時間割となってしまいました。事前に作戦を練り、誰に何を片づけてもらうといった、細かい割り当てを作り、管理事務局にお菓子という袖の下をきちんと渡し、コンサート終演から何と10分での退館をやってのけました。

こんなアホみたいな撤収をしてくださった、ステマネの央子ちゃん、受付等表周り全般を担当してくれた陽子とちはるさん、楽屋周り全般の牧菜さん、ステージ上のひな壇をあっという間に片づけ下さったアトリエ・コラルの皆様、高史君、俊敏な動きを見せてくれました共演者の皆様、ありがとうございましたーー(涙)。

もう開演時間と退館時間のうっかりミスはしません!こちらも心に刻み付けたいと思います。

そういうわけで、こんなに皆様のお力のおかげで、何事もなく終えることができたコンサートはありません。本当にどうもありがとうございました。

ご来場頂きましたお客様には心からの感謝を申し上げます。お客様は神様です。これ、真理。
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ありがとうございました!

打ち上げ会場にて
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めでたし、めでたしー!


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# by komaiyuriko | 2012-12-19 00:05 | コンサート

上野を歩くと、あちらこちらにクルト・パイユが!
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麗らかな秋の日に、まーちゃんと12/15のコンサートの件で旧奏楽堂で打ち合わせ。

旧奏楽堂は、重要文化財だけあって、舞台での禁止事項がたくさんありました。そういえばそうですよねぇ。

二部のオリジナル音楽劇は、多少演出(演出というほどのものではないですが!)を変えないといけません。舞台への液体持ち込みは禁止なんですって。それからパリのカフェで録音してきた雑踏音も、音響設備の若干の惜しさによりカット。それからコンセントが家庭用なんですって。事務所の方に「レンジと湯沸かし器とドライヤーでとぶってことですね(笑)。」と、ウケながら申し上げたら、まーちゃんに怒られました。

それでもやっぱり素敵な空間です。建物に入った瞬間から空気が違います。木の床の匂い。それは小学校の木造校舎の床を掃除する時の匂い。節穴や、板と板の間に浪漫を感じていた小学生時代。一気に記憶が30年タイムスリップしました。同時にクラスにストーブが入る最初の日の匂いも思い出しました。

平日の昼間でしたが、建物を拝観しにいらっしゃる方が多くて驚きました。
ちょっとお前さん、拝観料を払って建物だけ観るなら、
明日、12月15日にクルト・パイユコンサートを聴きにくれば一石二鳥でしょうに!
パンがないならお菓子を食べればいいのに的な発想。

だって日本初のクラシック音楽の殿堂ですよ。そこでクラシックを聞かなければもったいないです。
ね、12月15日の14時に待ち合わせね!

待ち合わせといえば、この間、素敵な方と素敵な場所で待ち合わせをしました。指揮者の天野哲さんと、渋谷のタワレコの、ドビュッシー売り場で待ち合わせ。粋だわ〜♥

なんでそんなデートをしているかって?そりゃ、あーた、あたしの師匠だからさっ!
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二人でカフェに籠り、周りを気にしないレッスンっぷり(笑)。オケのところもソリストのところもコーラスのところも全部歌いながら二人で振ります。天野さんには、ほんの少し意識の行き届いていなかった指先などをチェックされます。え、私、そんなことしてました?という感じです。指揮者の指先感覚には驚きました。

天野さんのレッスンでは、楽譜から読み取るオケの方、一人一人への思いやり、ドビュッシーの書いた一音一音への思いやりを教わりました。こういう細かな優しさが一つの音楽を成り立たせているのかと納得しました。

ここで嬉しいニュースです。名古屋公演の時にコーラスでご参加下さった方が数人、東京公演にいらして下さり、ご一緒に歌ってくださるようです。今日のG.P.からいらしてくださいました。嬉しいじゃあーりませんか!

もう一つ、ビッグニュース!
東京公演にも素敵なフルーティストさんがご参加下さいます。
西田紀子さん。シエナの花形です。ビジュアルも「選ばれし乙女」にピッタリです。

しつこいようですが、明日12月15日、会場は上野の旧奏楽堂。来年3月で老朽化のため一般入場出来なくなるようです。どうぞ、このチャンスをお見逃しなく!

当日券、ございます。
チケットのご用命はこちらまで→08020567134(ミュジーク・ア・レーズ)

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# by komaiyuriko | 2012-12-14 22:21 | 徒然なるままに

今週の日曜日、どう?!

あっという間に年末ですね。今年も今日まで無事に生きてこれたことに感謝しています。だって先の見えない世の中だもの!楽しいと思えることをして、会いたい人に会って、伝えたいことを惜しみなく伝えて、毎日悔いなく暮らしたいものです。

そんな時にピッタリなご提案!

今週の日曜日の14時から、サントリーホールで懐かしい日本の歌「歌を忘れたカナリア」というコンサートがございます。
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「かわいいさかなやさん」、「みかんの花咲く丘」、「夢のお馬車」、「花嫁人形」など、ノスタルジー全開の内容です。フルート、ヴィオラ、チェロ、ピアノ伴奏で、私が“川田正子”さんのように歌います。

このコンサートは、編曲の妙によって、懐かしのメロディが新しく、そして鮮やかに蘇ります。ある曲では、民謡風の名曲がアルゼンチンタンゴになるというサプライズもあります。目から鱗、間違いナシです。

稽古場では、一曲終わるごとに「名曲じゃー!」とか「泣ける!」という、ため息まじりの声が聞こえます。
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私は歌いながら、その曲を聞いた時分の風景を見ています。ランプの付いた木の電信柱。外で遊んでいると家の台所の窓から漂ってくる晩ご飯の匂い。あ、ご飯できたからみんなとバイバイだ、と思ったこと。たかおに、いろおに。♪◯◯ちゃん、あーそーぼ、の節。

そう、話が途中になりましたが、ご提案というのは、日曜日のお昼過ぎ、このコンサートにご両親を連れていらして下さい、ということです!子供の頃を思い出すチャンスです。すると、ここまで育ててもらってありがとう、元気でいてくれてありがとう、と心の中でつぶやけます。私が稽古場でそんな気持ちになっていますので、きっと皆さんもそんな気持ちになるはずです(笑)。

12月9日の日曜日、14時開演。サントリーホールでお待ちしています。
チケットのご用命はオフィスマキナまで。
03-3491-9061
時の旅人案内人より。
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# by komaiyuriko | 2012-12-06 02:46 | 徒然なるままに

霜月もうっかり過ぎてしまいました。
その11月、大学時代の先輩、後輩でコンサートをすることができました。YMCA主催の「親子で楽しむクラシック」というコンサート。院生時代、私のピアノをずっと弾いてくださっていた泉博子さんが、私と、私の後輩で、今をときめくテノールの村上公太さんを呼んで下さったのです。

大学時代の先輩後輩と仕事ができるという機会は、滅多にありません。話が決まった時から嬉しくて嬉しくて!

早速打ち合わせと称して、3人でランチ(笑)。
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そして稽古では、ほとんどおしゃべり、たまに合わせるという始末。でも昔しっかり組んで勉強した方とは、ぱっと合わせてぱっと合うのですよね。昔はよく勉強した、ということなのでしょうか。あはは。

コンサートは、玉川聖学院の講堂で行われました。
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素敵なステンドグラスのある会場です。公太君がプリモテノールらしい素晴らしい歌を披露し、私は会場にいらして下さった子供さんたちが笑うためだったら何でもやる!といったおばちゃんっぷりを披露。見事なバランスです。
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ピアニストの泉さんと。学生時代と全く変わりません。というより、髪型のせいもあって、むしろ若返った?!
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舞台上でこんなに爆笑することもそうそうないです。
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終演後、3人で。

練習でも、ステージの上でも本当に幸せを感じた、素敵なコンサートとなりました。お世話になりました、YMCAの皆様にお礼申し上げます。ありがとうございました!

そしてその翌々週には、私の年イチ緊張するコンサートが行われました。フランスから私の師匠をお招きして、講義していただく、レクチャーコンサート。今回は「ワーグナーとフランス歌曲」というテーマで開催されました。
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企画構成、レクチャーの通訳、解説と何でも完璧にやってのける超インテリピアニストの市川さんが主催されるこのコンサートは毎年開かれます。私も毎年歌わせていただいております。それなのに毎回毎回、その緊張感と言ったら。今年は珍しく胃を壊しました(笑)。私としたことが食欲をなくし、げっそり……はしませんでしたけれど、気持ち的にげっそりしました。

でもこれが摩訶不思議。苦渋と甘美の表裏一体で、この恐怖のコンサートがやめられないのです。「これは自分の専門分野で、年に一回、猛勉強できて、それが全て自分の力になっていくのだ!」という殊勝な考えと、達成感を味わいたいのとから、ついつい繰り返してしまうのです。出演者4人で、お互い「ドMかっ!」と言い合いながら、もうすでに来年の開催が決まっております。ふふふ。

今回も先生のレクチャーは興味深く感嘆いたしました。
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私が歌ったのは、シャブリエの「ジャンヌのための歌」、こちらはマンデスという詩人がキーワード。そして有名な「幸福の島」。さらに長い間、私の前に大きな壁となって立ちはだかっていた、ドビュッシーの大作「ボードレールの5つの詩」より第1曲“バルコン”です。この曲は、見ないように見ないように生きて参りましたが、ついに市川さんのお導きにより、この山を登ることになりました。登り終えると、何とも素晴らしい景観が広がっておりました。おかげ様で、「ボードレールの5つの詩」、残りの4曲はすでに勉強済みでしたので、今回、見事レパートリーとなりました。めでたし、めでたし。
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そして全体のプログラムをしめくくるドビュッシーの「ビリティスの歌」全曲も歌いました。こちらは私のレパートリーですが、本番で歌う時の恐怖と言ったら、「エデンの園を追われた初の人の初の呻きも、さながら牧歌」です(ヴェルレーヌの引用(笑)。彼、相変わらず大げさっ。)今まで本番や録音等で幾度と歌わせていただきましたが、今回ようやく、なんか分かったかも!という、うっすらとした、朧げなる、もしかしたら勘違いかもしれない感触がありました。有難いことです、本番というのは。
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当日いらして下さった私の師匠、芹沢文子先生と。ちなみに芹沢先生と私のフランスの師匠、セリグ先生とは同門であることが発覚!

来年こそ、準備を早くから行い、余裕をもって本番に臨みたいと思います(毎年同じ決意)。
めでたし、めでたし。

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# by komaiyuriko | 2012-12-04 01:06 | コンサート

盛岡マリオスコンサート

盛岡じゃじゃじゃ旅&コンサートから一ヶ月後。またもや盛岡に降り立ったのでしたー!やったー。
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この垂れ幕がお出迎え。テンションアップ!
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岩手山も初雪と共にお出迎え。なんて美しいのでしょう。寒いはずです(汗)。

今回の目的は、盛岡の実力派女声コーラス、コールTONANの35周年記念コンサートが盛岡マリオス大ホールで開かれ、私は恐れ多くもゲストとして、ご一緒に参加させて頂く、というもの。盛大に行われました!
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私にとっても故郷と言えるこの盛岡で、コンサートを出来る喜びは一入です。私が院生の頃だったでしょうか。国際ヴェルヴェデーレオペラ・オペレッタコンクールの日本予選が行われたのがこの盛岡マリオスホールでした。私は有難いことに盛岡市民賞という聴衆賞を頂き、ウィーンの本選へ行った思い出があります。そしてさらに、留学を終え、帰国リサイタルを上野の東京文化会館でさせて頂き、その半年後、同じくマリオスホールでも開催させて頂きました。私の節目節目にこの盛岡で歌わせて頂いていると思うと有難さで胸がいっぱいになります。

さ、せっかくの盛岡ですから、前日入りと言わず、前々日入りです(笑)。だって少しでも長く盛岡にいたいのだもん。運のいいことに最後のリハーサルが前々日って言うじゃない。絶対参加です。リハでは、TONANの皆様の仕上がりの良さに驚きました。風邪をひいておられる方が多かったようで、声量は前回よりもありませんでしたが、質は確実にアップしています。改めて指揮者の山田靖了先生の指導力に感嘆致しました。

翌日一日、しっかり休養を取り、本番に臨もうと思いましたが、そういう気持ちでは風邪をひくので、やっぱり一日有意義に遊ぶことにしました。ちょうど、お友達(というには恐れ多い)の佐佐木實氏が盛岡で個展を開いています。彼は盛岡出身の書家で、フランスで言語学の博士も取得したスーパーアーティストなのです。東京では、私の家と彼のおうちは徒歩3分の距離にあります。我が家の隣のスーパーでもしばしばお会いします。まさにスーパーアーティスト。あ、彼は偉大だからこういうギャグは不適切。打ち合わせのため、前日入りした牧菜さん(今回は司会を担当)と共に出かけました。彼はもともと牧菜さんのお友達。頷けます。

素敵な空間に、實くんの世界が広がっていました。緻密で繊細な彼の作品は、大きな衝撃となって観る者の心を揺さぶります。鑑賞後も心にひっかかるような作品。是非皆様にもご覧いただきたいと思います。

彼と入口で記念撮影。
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このギャラリーの隣にあるカフェに、彼の作品からインスピレーションを得て作られたケーキがあるという話を聞きました。素晴らしい芸術交流です。實くんも一緒に行けるそうなので、3人でカフェへお出かけ。
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こちらもまた素敵なカフェでした。
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實くんにインスパイアされたケーキ。ガトーショコラは濃厚なのに、抹茶クリームでさっぱりのケーキでした。こういう試みってワクワクさせますね。

實くんと別れて少しお散歩をして、もう相当寒かったのでタクシーで帰りました。
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鮭が産卵に来るという中津川。澄んだ水と空の色がきれい。

ホテルではお風呂上りに岩手ご当地サイダーをゲット。
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こういうところ、手堅いです。水本来の美味しさがサイダーになったという感じ。

さ、ついにコンサートの日です。いい天気!
今回は、コンサートの二部で私のソロの部を30分も頂くことになりました。こりゃー、コールTONANを盛り上げなきゃならないぞ!と思い、やりたい放題やらせて頂きました(笑)。
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まずしゃべる。
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たまに歌う。
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そしてふざける。
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くしゃみの歌。決定的瞬間。
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私のわがままを受け入れて、コールTONAN祝35周年のバスタオルを作って下さいました!おかげで会場は大盛上がり!やはり郷土愛ですわ。
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岩手の銘酒、あさ開きを飲んで酔っぱらう。
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お代わりをせがむ。山田先生、すみません、こんな茶番につきあわせてしまって(笑)。
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ぐでんぐでん。
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しっかりあさ開の宣伝。私の叔父さんがお勤めしています。この瓶もおじちゃんが用意して下さいました。ありがとうございます!!今後も出番が多そうです。
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最後は『蝶々夫人』。
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この曲は真面目に歌いました。

後半はTONANの皆様とのアンサンブル。
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なかなか難曲揃いで、正直ビビりました(笑)。それでも指揮者の山田先生、ピアニストの一戸先生のおかげで、素晴らしい音楽になりました。

このコールTONAN、芸達者がそろっていました。アンコールではさんさ踊りをモチーフにした曲で、会場を魅了しました。
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曲も急緩が効いていて素晴らしかった!この曲にはさんさ踊りを踊るシーンもあります。太鼓と掛け声、そして踊り。見事な躍動感でした。そうそう、衣装も素敵でした!歌の部分はフランス的な響きでとても繊細な曲。この曲は演奏するのが猛烈に難しいでしょうね。さすがコールTONAN、天晴れです。

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会場には、ヴェルヴェデーレのコンクールの時からお世話になった方々の姿も見え、感激でした。ヴェルヴェデーレ関係者の皆様と親戚と共に。

打ち上げでは、さらにメンバーの芸が細かくなり、安来節を歌いながら踊ってくれたり、バレエらしきを踊ってくれたり、スペイン風の踊りらしきを踊ってくれたりしました。全部踊りだったな(笑)。
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繊細で丁寧な音楽作りを最高の強みとするコールTONAN。ますますのご発展をお祈りいたします。
盛岡の皆様、どうもありがとうございました!

サービスショット
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自分用お土産。石割桜と岩手山のふきんと南部鉄瓶のふきんセット。それから文具オタクには欠かせないファイル。わんこそばモチーフ。
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駅でも帰るのが寂しくて、つい、そばっちの頭を撫でる。

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# by komaiyuriko | 2012-11-12 01:38 | コンサート

待ちに待ったクルト・パイユ名古屋公演が電気文化会館ザ・コンサートホールで行われました!
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今年はドビュッシー生誕150周年です。クルトパがスルーするわけにはいきません。以前から上演したかった、ドビュッシー初期の傑作『選ばれし乙女』を演奏致しました。

この作品はアルトソロ、ソプラノソロ、女声4部合唱とオーケストラ(今回はピアノのフルート)によるカンタータです。私はついに指揮者デビューを果たしました。

え、いつ指揮の勉強をしたかって?それは随分前から始まっていたのですよ、ふふふ。歌手の立場で、ソリストとして、コーラスやアンサンブルのメンバーとして、世界の超一流指揮者の方々と共演してきました。ムーティ、メータ、ミョンフン、ラトル、ハーディンク、小澤、大野などなど、その名前を見れば、泣く子も黙る巨匠揃い!その都度、私の興味の対象は、指揮者の仕事でした。指揮法はさることながら、リハーサルでの音楽作りや、雰囲気作り、指揮者の一挙手一投足が私の勉強の場でした。こんなに贅沢な勉強の場があるでしょうか。

そういうわけで、パリにいた頃も指揮科の授業にも出入りし(あまり勉強にはならなかった↓実践に叶うものナシ)、コレペティとして歌手のお手伝いを長年し、伴奏ピアニストとしてソプラノさんたちのコンサートやリサイタルで弾かせて頂き、あとは指揮だけだぜぃと、その時期を待っていたのでした。今回は気心知れたメンバーとの演奏でしたので、とても楽しい、有難い本番となりました。

「選ばれし乙女」は、ローマ賞を受賞した頃の若いドビュッシーの作品ですが、すでに「牧神の午後への前奏曲」や「聖セバスチャンの殉教」を思わせる音の構成や流れがあります。18分ほどの作品ですが、見事に凝縮されたドビュッシーの粋の一つだと思います。

コーラスは、名古屋のコーラス団体の中でも指導者クラスの精鋭を、我らが小林史子先生が集めてくださいました。今回の名古屋公演は、2006年のクルト・パイユ名古屋公演でお世話になったソプラノ小林史子先生と、同じくソプラノの内田恵美子さんにもご出演頂いて、公演自体をサポートして頂きました。有難いことです(涙)。
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初期の作品を歌ってくれたえみちゃん。彼女の魅せる、聴かせる演奏は、楽屋で聞きながら惚れ惚れしました。素敵♡
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「忘れられし小唄」全曲を歌って下さった小林先生(通称:あばさん)。じっくり聴かせる演奏でした。あばさんにしか歌えないあばさんの歌。感動的でした。

後半は、常に進化する(!)書き下ろしオリジナル音楽劇「パリの音楽セルフサービスカフェ“クルト・パイユ”」です。
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ほうら、小芝居が始まった(笑)。
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アーンを盛り気味に熱唱。
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まーのムーンウォーク。その後激しいダンスシーン。
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好き放題するさーちゃん。
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あばさんとえみちゃんにも小芝居を強要。名古屋弁でやってのけてくださいました!

ピアノのちあきんぐこと、山﨑千晶さんは、労働基準法違反の素晴らしい働きを、文句一つ言わず、いつでも笑顔で引き受けて下さいました。本当にありがとうございました!

マネジメントのクラシック名古屋の方が、私の台本をとても気に入ってくれたようで、「こまいさーん、コレ本当に面白いよ〜。」と何度もおっしゃってくださいました。このような企画物をする時は、主催者やマネジメント、舞台さんに対する極度の緊張感が付きまとうものですが、協力体制が得られると心が解放されます〜。一安心。ほーっ。

楽屋では、その音楽劇用に私が自分に用意したイヤリングが地味だと、共演者の方々からダメだしを頂いておりました(汗)。するとあばさんがご自分の赤い華やかなイヤリングを貸してくださいました。衣装が青と白だったので、赤いアクセサリーはまるでトリコロールのようで、大変好評でした。

終演後、お返しすると、
「ゆりちゃん、似合ってたから、それあげる!」
との名古屋弁。
西の言葉には情があるでしょ?普段なら「お気持ちは嬉しいけど、頂くことなんかできません。」と当然言うところですが、なんだかジーンとして心が緩み、感激して、有難いお心遣いを受けることにしました。

これからこのアクセサリーを見る度に、名古屋公演のことを、あばさんのことを思い出すことが出来ます。とても素敵な思い出となりました。あばさん、本当にありがとうございます(涙)!!

打ち上げはコーラスの方たちとご一緒に盛り上がりました!
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みんなでドビュッシーのマンドリンのポーズ(笑)。これ、ドビュッシーギャグね。

名古屋コーラスの皆様は、指揮をする私をこんな風に思って見ていたのだそう。
「今日も血色いいわ〜」
とか
「今日もつるつるしてるなー」
とか
「プリプリして美味しそう」
とか。
ほとんど赤ん坊に対する印象だね。

私の指揮者デビューは、健康優良児賞を受賞ということで無事終わりました。

名古屋のみなさま、 どうもありがとうございましたー!

12月15日の東京公演もお忘れなく。上野の旧奏楽堂です。
みんな、オニヴァだよ。

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# by komaiyuriko | 2012-11-05 02:08 | コンサート

牛久大仏参りコンサート

秋桜が綺麗な清々しい秋を迎えました。

茨城県の牛久にある病院で、患者さま対象のコンサートがありました。
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牛久?牛久といえば世界一の大仏さまがあるところではないですか?主催者の病院の先生に牛久大仏さま参りしてから伺う旨をお伝えしたところ、なんと旅のガイドを買って出て下さいました!なんてフットワークの軽い素敵な先生なのでしょう(感激)。

前日、別のコンサートの稽古が22時まであり、その後、皆で食事をして帰り、日付が変わった頃に帰宅しましたが、明日は早朝から大仏さま参りです。遠足を控えた子のように胸が高まりました。

ピアノの牧菜さん、さちちゃんのチェロとのトリオコンサート。このメンバーとの遠足は楽しそうです。朝、電車の中で待ち合わせをし、それぞれ手には朝食とお菓子を持って、しゃべり倒したらあっという間に牛久に到着。危なく乗り過ごすところでした。

駅を出ると爽やかな笑顔で先生が待っていてくださいました。早速楽器やドレスを車に詰め込んで、牛久大仏参りへアロンジー(レッツゴーのフランス語)!
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牛久駅から車で30分ほどのところに、その大仏さまを中心に壮大で綺麗な御花畑が広がる牛久浄苑があります。秋桜が風に揺れて、ほのかに甘い香りを発散し、暖かで優しい陽射し。うっかりすると、「私、死んじゃったのかな?」と思えるほどの極楽浄土っぷりです(笑)。

なのに私ったら江戸川乱歩の「パノラマ島綺譚」を思い出してしまいました。それほど幻想的な風景ということです。

さ、当然こういうものはやっておかないと!
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記念撮影ポイントも逃しません。
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見上げる大仏様は大迫力!

なんと、この阿弥陀如来さまには入れるのですっ!阿弥陀如来さまの胎内に入るなんて、心を落ち着けなければならないのに、大興奮です。

でもよーく演出されています。入るや否や、ライティングが消え、闇の中に残されます。すると優しい声で、心を落ち着かせるアナウンスが入ります。そして闇の世界から出ると、ふんわり良い香りがします。蓮の香りだそうな。おー、仏様~。

胎内は、エレベーターで登って行きます。法話を聞ける写経の間や、約3,300体の胎内仏に囲まれた金色の「蓮華蔵世界(極楽浄土)」の間、大仏さまができるまでの展示室、そして仏舎利(釈尊の遺骨)が安置され、参拝できる最上階。そこには四方に窓があり、牛久の東西南北を見渡せます!大仏さまの胎内ったらバラエティに富んでいます。もちろんミュージアムショップもありますよ。大仏さまフィギュア、大仏さまクリアファイル、大仏さまカードなどなど。

さぁ、満喫したところでお昼の時間でしたので、ランチに行きましょう。車で10分ほど行ったところに、素晴らしい日本庭園を持った料亭がありました。こんな素敵なところを予約してくださったのですね(涙)。

奥の間に通されると、ここは京都かっ!と言わんばかりの庭園が臨めました。
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お料理も体に良さそうな上品な御膳。感激です。

食事も済んで、せっかくですから、この庭園を散策することにしました。一山をグルリできる庭園の作りです。
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いや〜、牛久満喫したな、と言ってしまうところでした。さぁ、コンサートです(笑)。

このコンサートは、会場の皆様と一緒に歌うのがメイン企画です。この病院は生活習慣病がスペシャリテでもあるのです。お腹から声を出すという運動をして、心も体も気持ち良くしよう!という趣旨が含まれているようです。今、病気でなくとも、このクリニックに集まって皆でウォーキングをしたり、運動をするという週決まりのプログラムもあるようです。
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病院の先生方が皆、一丸となって患者様(お客様)を楽しませるためにコンサートに関わる姿は、感動的でした。近くにこのような病院、かかりつけの信頼できる主治医がいらっしゃるのは安心ですね。地域密着型の素晴らしい病院だと思いました。

食欲の秋ですが、私も胃腸を少し労わってあげようと改心致しました。
牛久だけに合掌。

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# by komaiyuriko | 2012-10-28 00:19 | コンサート

盛岡から車で40分ほど、美しい北上川を下ったところに野村胡堂・あらえびす記念館があります。
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やはらかに 柳あをめる北上の 岸辺目に見ゆ 泣けとごとくに

啄木の歌にも詠まれている北上川の風景。こういう風景を故郷に持つというのは、なんという素晴らしい財産だろうかと思う今日この頃。この句を読んだだけで、郷愁にむせび泣きたくなるほどです。

このホールは、銭形平次で有名な野村胡堂さんの生まれ育ったところに建てられた記念館です。音楽評論家、野村あらえびすとしても活動していた彼のクラシックレコードコレクションは圧巻で、毎月、レコード音楽会が開かれているそうです。

市街地から遠いこともあり、周りは清々しいほどの景色です。
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ホールからもその景色が一望できます。歌う方としては気持ちがよいけれど、お客様がいらっしゃるか心配で仕方ありませんでした。が、ふたを開けてみれば大入り満員!補助椅子を追加するなど、開演間際はバタバタしたようでした。こちらとしては嬉しい悲鳴です。

このコンサートも、10月22日に盛岡マリオスホールでご一緒する女声合唱団コールTONANの方々がお世話をしてくださいました。盛岡のホテルからの往復の車の運転、会場スタッフ、そしてなんとコンサート前のお昼の用意まで!
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アタシャ、こんなに嬉しい楽屋風景は初めてだよ。花見でもするかのようなテーブル。ここが上野公園じゃないのが不思議なくらい。もう心では有難さで泣けて泣けて仕方ないのに、実際には無我夢中で食べる私。食後のフルーツとコーヒーまであるっていうじゃないですか。一瞬、何しに来たか分からなくなるほど楽しい気分を味わってしまいました。

コンサートはフランスの歌曲やオペラと、懐かしき日本の歌(野菊、夢のお馬車など)、そして東北に縁のある歌を歌わせていただきました。
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大震災から1年半が経ち、東京で暮らしていると、喉元過ぎれば的な生活を送ってしまっていますが、そうはいかない現実もまだまだ山ほど残っています。そうした状況を忘れないためにも歌っていきたい曲があります。福島の民謡を編曲した「相馬盆歌」です。福島出身の作曲家、加藤邦宏さんが私のために編曲してくださいました。素晴らしい編曲によって、相馬の土地が持つ、豊かで美しい風景が目に浮かびます。「文明と科学が生きている現在、忘れてならないのは土の生活、土の生活こそ人の生活」と詩人、大木惇夫は言っています。風土や土の再生力を信じ、祈りながら歌っていきたいと思います。今回はこの歌に加え、津波テンデンコ(津波が来たらてんでんばらばらにでも、とにかく逃げること!)と提唱したことで有名な田畑ヨシさんが書かれた詩につけられた「海嘯(ツナミ)鎮魂の歌」も歌いました。田畑ヨシさんのお嬢様も会場にいらして下さり、お言葉を頂戴し、歌になると会場には色々な思いで涙を流す方が多く見られました。

アットホームなコンサートでした。満員のお客様全員が知り合いのような、そんな気持ちにさせてくれる良いコンサートとなりました。
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お世話になった鈴木靖子さんと。
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マリオスでのコンサートでご一緒するピアニストの一戸先生とお嬢様と。(左がお母様です。念のため。姉妹のようです。)
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一族と。
会場にいらして下ったお客様すべてに感謝申し上げます。ありがとうございました。

さ~て、コンサートが終わったら、駒井家一族で打ち上げじゃっ!
もちろん場所はあさ開が経営する激美味レストラン「ステラ・モンテ」。
入口には顔をはめなくては気が済まないようなパネルが!
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牧菜さんには負けるわ。盛岡に来てから負けっぱなし(笑)。参照:チャグチャグ馬コとわんこの件。
レストランに併設されているお土産屋さんでは盛岡土産からあさ開のレアものまで購入することができます。

盛岡方言ストラップと、あさ開期間限定のお酒「よーぐりっち」を購入。数日後、自宅で頂きました。
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こんなに美味しいお酒、飲んだことない!という驚きを表現してみました。期間限定なんて言わないで欲しいくらい。でも常時、冷蔵庫にこれがあったら私、飲んだくれになっちゃう。

そして宴会の始まりです。アルコールを普段は飲まない私にもうれしいノンアルコールカクテルが豊富にあります。さすがあさ開、すべての人が喜べるレストランです。
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もっともっとノンアルコールカクテルを飲み、グデングデンになりたかったけれど、新幹線の時間があるので先に失礼しました。みんなで記念撮影。
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こうして時代時代で親戚の集合写真があるのって本当に素敵です。

コンサートを支えてくださいましたコールTONANの皆様、本当にありがとうございました。そしていつもいつも私のコンサートに駆けつけて応援してくださる親戚の皆様、心から感謝しています。どうもありがとうございました!

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# by komaiyuriko | 2012-10-17 02:03 | コンサート

父の故郷である岩手県盛岡市に行ってまいりました。
来月、コールTONANという女声コーラスの35周年記念コンサートがあり、そこに有難くゲストとしてご一緒させていただきます。その合わせのために参りました。このTONANは、全国おかあさんコーラス大会の全国大会に出場するほどの実力なのです。そして先日朝日新聞に、その総評が掲載されましたが、なんとTONANはわざわざ名前を挙げて、その細やかな音楽作りの素晴らしさを称賛されていました。何十組も出場する中で、この栄誉は素晴らしいです。確かにその精緻な音楽は圧巻でした。

そんなTONANの皆様とのリハーサルが朝の10時から行われました(汗)。
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やはりサスガの合唱団です。コンサートまでまだ1カ月以上もあるのに暗譜です。私だけが、涼しい岩手で冷や汗ダラダラの稽古となりました。

さて、稽古が終われば急いで盛岡を満喫せねば!
だって明後日は盛岡から車で30分のところにある「野村胡堂・あらえびす記念館」で、サロンコンサートを開くのですもの。

ピアニストの牧菜さんも盛岡入りしてくださいました。さぁ、お父さん(今回の旅のリーダー)と牧菜さん、そしてコールTONANのリーダー鈴木さん(父の同級生)とで遊ぶぞぃ!

まずはご飯を食べましょう(笑)。後に残しておいても仕方がないので、最初に頂きます!
名物、「盛岡冷麺」。
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うましっ!

そしてもりおか歴史文化館へ向かいました。ここは、3年前、盛岡でリサイタルをした時に司会とそして素晴らしい盛岡弁で詩の朗読をして下さった畑中美耶子さんが館長さんなのです。彼女も父の同級生。父の同級生のおかげで、素敵な思いばかりさせて頂いている今日この頃。

またこの文化館、最高に面白いのです。ただ、見学するそんじょそこらの博物館とはわけが違います。なんでも参加できるのです!
ほら!
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チャグチャグ馬コと共に。
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地元の方ですか?というほど似合っている牧菜さん。

そして立派な盛岡山車にもほれっ!
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ノリノリです。

2階は歴史文化ゾーンです。こちらも展示に工夫が凝らされていて、興味津々で拝観。
会議中だったという畑中館長さんともお会いできて、とても有意義な時間となりました。

それではメインイヴェント、いきますか!
今回は「予約するのも半年先」で有名なわんこそばの老舗、「東屋」さんへ行くのです!ワクワクドキドキ。このポスターで全国に知られたお店です。
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またもや父の同級生のお店ということで特別に席を用意していただきました。スミマセン、なんだか。。。

まず建物がすごいこと!
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すると父の同級生の吟子さんと旦那様が我らを出迎えてくださいました。記念写真をパチリ。
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そしてお部屋へ通されました。一番奥の一間です。なんだかスミマセン(涙)。
そわそわする私たち。取りあえずかわいいので座布団やらテーブルセットを撮ってみました。
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すると店長さんがご挨拶にいらっしゃいました。あ、この人は!ポスターになっている人、本物の店長さんだったんだ(笑)!
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わんこそばの説明を受けます。否が応にも高まる期待感。

そしてお給仕さんがいらっしゃいました。目の前にはおさしみやらそぼろやら漬物やら、美味しそうなおかずも並びます。準備万端!
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わんこそばは、父、靖夫叔父ちゃん、牧菜さん、私の4人でスタートです。

お給仕さんの「よいしょ」、「じゃんじゃん」というリズミックな掛け声と共に少量ずつ入った絶妙な温度の美味しいお蕎麦を頂きます。約15杯でかけそば1杯、そして女性の平均は30~40杯なのだそう。
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小心者の私はまずは30杯を目指します。
まぁ30杯は余裕でした。40を超えると、ちょっと苦しくなってきて、心の中で50杯でやめよう、とつぶやきます。そろそろ50という時に、欲が出て55の方が縁起良さそうだと思い、頑張ることを決意。そして55で「ごちそう様でした。」と言おうとした矢先、お給仕さんが「キリが悪いから60までガンバレ!」的なことを盛岡弁でおっしゃいます。59、60のきつかったこと!
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それでも平均の倍は食べましたから大満足で終わりにしました。

父はたくさん食べられないと踏んでいたのですが、「自分の歳よりも食べる!」と目標を立て、見事に71杯を平らげました。
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靖夫叔父ちゃんはもっと頑張ってナント100超え!101杯食べました。ご立派!!
素晴らしいです。

ふと見ると、牧菜さんがまだ食べていました(笑)。数を聞くと、なんと80を超えています。え~~?!私は先ほどの自分の経験があるためにちょっと心配になってきました。「無理しないでね。」をお給仕さんの「じゃんじゃん」に挟んでいきます。
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が、当の牧菜さん、余裕のご様子。思わずその様を動画で撮り始める私。
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あれよあれよという間に驚きの100超え。「煩悩の数食べると煩悩の塊だと思われるからひとつ減らしておいた~!」とのお言葉と共に107杯完食です!天晴。
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「気持ち悪くない?」と心配する私に「美味しいところで止めておいた!」との返答。頑張ったらどこまで行けたんでしょう??なんだか60杯も食べた私がちっぽけに見えてくる…。

はい、そろって記念撮影!
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最高の思い出ができました。

盛岡弁を聞いていると優しくなれるような気がします。盛岡の人が親切だからでしょうか。故郷の言葉を持っているっていいなぁと思います。なんとなくイントネーションが盛岡弁に近づいていく夜でした。

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# by komaiyuriko | 2012-10-05 02:30 |

涼しくなったのも束の間、台風のせいでしょうか、なんだか蒸し暑いですね。これはまだまだ残暑厳しい9月中旬のお話です。

私、初めて学者さんの世界に足を踏み入れました。今年生誕300年を迎えるジャン=ジャック・ルソーの国際シンポジウムにお呼ばれしたのです。いつからそんなに偉くなったのかしら。
あ、歌だって!歌で呼ばれたみたい。そういえば、ルソーの研究してなかったわ。

ルソーさん、哲学者、思想家としては世界的に大変有名ですが、実はオペラを作曲しているのです。タイトルは『村の占い師』。モーツァルト作曲のオペラ『バスティアンとバスティエンヌ』の原作として有名でもあります。以前、峯島のぞちゃんwithアイゲンアートミュージックの皆様と、モーツァルトの『バスバス(と略します。)』を上演したことがあります。そのご縁で、今回はフランス語上演ですが、ウィーン在住ののぞちゃんと、占い師役にその時と同じく俳優の梅里アーツさん、そしてピアニストは我らの岩撫さんで臨ませて頂きました。
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それがー、結構大変だった!
まず、楽譜を手に入れるのに時間がかかりました。オーケストラ譜とソプラノ記号で書かれた楽譜はすぐに手に入ったのですが、現代譜によるピアノ&ボーカルスコアがありませんでした。それをフランスに発注、それが手元に届くまで長いこと。こういうところがフランスです。それから、本来バリトンの役である占い師を俳優さんに演じてもらうための台本書き換えがスタート。今回、上演の機会をくださったルソーの研究家、永見教授からルソーの台本を頂いていました。それと照らし合わせ、あーでもない、こうでもない、これじゃ分かりにくい、でも簡単にすると言葉の重みが薄れる…等々、久しぶりに頭を使い、やっと台本が完成。

ちなみに、永見教授は、私がパリにいた頃のパリ日本館館長さんなのです。パリにいた時から、それはもう、大変お世話になった方です。永見先生からのお話だから、絶対に成功させるぞ!という気合いばかりが先走り、知力、体力ともにその気迫に引きずられる数ヵ月でした(笑)。

今回は4人とも相当頑張りました。
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だって、会場のお客様が全員、日本はもとより海外からいらしたルソー研究家の皆様なんて怖すぎるもの!それを想像するだけで4人で震えあがり、よし、稽古しよう!の繰り返し(笑)。

案ずるより産むがやすし、会場はとても温かい雰囲気でした。
占い師という威厳のある役と狂言回し的な役を見事に重ね合わせてくれたアーツさんは、口上の部分から学者さんたちを笑わせます。出番を控えたのぞちゃんも私も、かわるがわる袖から覗き込んでは、「学者ギャグ、ウケてるよ!」などと実況中継し合いつつ、なかなか楽譜が手放せない私たち。
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オペラの最後では、手拍子が出るなど、会場の皆様が一体となってオペラを楽しみ、ルソーの精神を味わい、3日間に及ぶシンポジウムの最後の演目であったことから、祝祭的な雰囲気が感じられる最高の幕となりました。
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「頑張ればできる。」という小学生時分の教訓がよみがえりました。これから、もっともっと勉強しなければならない、と思いましたし、それら全てが血となり肉となるのだと実感しました。

オペラの様子を少しだけご紹介。
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ちょっと浮ついちゃったコランが意気揚々と街から戻ってきます。
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そんなコランに裏切られたコレットは心を痛め、占い師に相談します。そしてコランには愛していないそぶりを見せるという作戦を決行します。
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コランは心変わりしてしまったコレットを取り戻すために占い師に相談します。
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なんやかんやあったけど、お互い素直になって本心を伝えあい、許し合い、結ばれます。
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今回の見せ場、パントミーム(パントマイム)です。ルソーの思想が集約されていると言っても良い場面です。
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ボードヴィルの場面。
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オペラの大団円では会場の皆さまもコーラスに参加していただきました。「木陰で踊り歌おう!」

オペラとシンポジウムが終わると、すぐにカクテルが開かれます。これがまたフランスです。
普段は飲みませんが、この日は喜びからワインを頂きました。それがまた激美味。
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永見先生と。ダンディな先生。
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我が師匠、芹沢文子先生と。
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のぞちゃんも私も岩撫さんもお世話になっている野村陽子先生と。
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ルソー研究家の皆さまと。私のお隣のパリ第7大学の教授は、オペラの最中、一列目にいらっしゃいました。全て暗譜されているようで、歌詞を口ずさんでいらっしゃいました(汗)。プロンプできたね、彼。
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関係者の皆で。タイトル「こつぶっこ(平均身長150cm)」

素晴らしい機会を与えて下さった永見文雄教授に心から御礼申し上げます。ありがとうございました。


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# by komaiyuriko | 2012-09-29 23:25 | オペラ

芸術の秋、到来っ!

食欲の秋を体いっぱいに感じつつ、なんとか現状維持でがんばっております。

今月頭に、前回大好評でお客様が入りきらなかったコンサートの再演がありました。
そう、それは「金髪のジェニー」。通称パツキン。

今回も満員のお客様に迎えられ、よりハイテンションで歌いあげるお調子者の私。
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すでに気心の知れたメンバー、さらに二回目の公演とあって、前回よりも音楽を心底楽しんで演奏しているようでした。
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白熱の「ダニューブの漣」

そしてまたまた私のかくし芸タイム、ピアニカの登場です。
プロと演奏出来る喜びは、至極です。
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前回は慎重さが勝ちましたが、今回は大胆さが勝ちました。

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ヴィオラのすみれちゃん、演奏中、こんなに可愛い顔してたの~?!
必死で気がつかなかった(笑)。

またこのメンバーで演奏出来たら楽しいだろうな、と思います。
やっぱりアンサンブルメンバーは仲が良くってナンボですな。音楽に表れるもの。

そしてまたある日は、中学生の私に衝撃を与えた曲、ペルゴレージの「スターバト・マーテル」がありました。オーケストラは古楽器オケでは我が国№1のオーケストラ・シンポシオン。コーラスは、この度35周年を迎えられたコール・アマービレです。指揮をなさる市瀬先生のリーダーシップには脱帽です。35年間、コーラスのメンバーがほとんど変わらないのですって。大勢のメンバーを長い間惹きつけ、共に歩む力には感動しました。私も女声コーラスを始めようかな、一緒に人生を歩んで下さるような…、とぼんやりと思ってしまいました。

アルトソロは私の尊敬する先輩、山下牧子さんです。
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段取りを忘れ、そそくさと帰ろうとする私を皆が引きとめます。まったくね~(汗)。

翌日はルソー生誕300周年シンポジウムでのオペラ公演があるというのに、打ち上げに最後まで参加するガッツのある私。だって楽しかったんだもん。

芸術の秋、本番です!
次回はルソーのオペラの模様をお届けします。(世界の車窓から)


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# by komaiyuriko | 2012-09-27 01:12 | コンサート

今年の二月から六月にかけて、パリのオランジュリー美術館で評判になったエキスポジションがあります。《ドビュッシー、音楽と美術》です。人の口コミでだんだん人気が広がり、最終的には大盛況のうちに幕を閉じたという、伝説の美術展!

有難いことにこの美術展は今、東京におられるのです。東京駅の楽しい地下街から地上に上がってすぐのところにあります、ブリヂストン美術館で開催中。
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あまりの素敵さに、今回で二回目の拝観です。

前回は、美術品や解説を一言一句漏らさぬように徹底的に観ました。まるで凄腕刑事です。

そしてこの日はナント!
『ドビュッシーと同時代の芸術家たち』と題したレクチャーコンサートがピアニストの鶴園紫磯子先生によって開催されました。鶴園先生はピアニストでありながら音楽史、美術史研究の大家で、フランス近代、特にドビュッシーとその時代の音楽と、オリエンタリスム、ジャポニスムなどの権威です。

鶴園先生とは、以前ご一緒にコンサートをさせて頂いたことがあります。彼女が主宰するコンサートで、タイトルも一回目が「ベル・エポックの詩神たち〜ルイス、マラルメ、レニエの詩による音楽〜」、そして二度目が「エンマ・バルダックを巡って〜フォレとドビュッシーに愛されたサロンの妖花〜」です。フランス音楽を勉強したことのある方なら、このタイトルを見ただけで、鼻血が出るでしょう(天気予報風)。

そんな鶴園先生によるレクチャーコンサート。ワクワクドキドキしながら出かけました。

鶴園先生のお話は、学者先生の、本を読むようなお話ではありません。まるでその時代に生きて、見てきたかのような、新鮮な話ぶりが魅力です。聞き手の興味を誘い、作曲家や詩人が実際に生きていたことを感じさせる、実に生き生きとした楽しいお話なのです。今回もドビュッシー展でドビュッシーと芸術家たちの相関図ともいえる作品群や写真を見て、机上の勉強では感じることのできない実感と興奮を覚えました。

またドビュッシーの音楽の肝といえる部分を、他の芸術によって、例えばヴェルレーヌの詩によって、またはドニ、ルロール、北斎の絵によってご説明なさっとことは、私にとって青天の霹靂でした。印象派、象徴派の濃い霧が一瞬にして晴れるような理解が出来たことは衝撃でした。芸術を芸術によって説明する、鶴園先生の素晴らしさに感動致しました(涙)。
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モーリス・ドニの作品「聖行列の行進」
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同じくドニの「ミューズたち」。この絵に関する先生の解説、面白かったです。おぉ~!と感嘆のうめき声をあげることもしばしば。

マラルメの火曜会の件もなかなか愉快でした。
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こちらマネ作のマラルメさん。あまりにも有名ですね。

以前、ブログでお話した《フランス詩の会》では、ちょうどマラルメの回を重ねたところでした。“海の微風”、“エドガー・ポーの墓”、“純潔に、生気あふれ”、“ため息”、“虚しい願い”、“扇”、“あらわれ”、“牧神の午後”、そして仕上げに“エロディアード”を読み解いていきました。マラルメの好きなワードや、趣味などが分かってきた頃でした。マラルメの火曜会とは、どんな雰囲気だったのかしらん、と思いを馳せて遊んでいましたが、鶴園先生の話によると、マラルメばかりが話していたらしいです(笑)。つい、吹き出してしまいました。もちろん彼独自の芸術論を話していたのでしょうね。でもきっと、綺麗な小物の話でも夢中になって話していたんじゃないの?なんて考えただけで、笑えてしまいました。
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参考資料にマラルメ嬢の扇をご覧ください(笑)。ドビュッシーの「マラルメの3つの詩」には、この扇に書かれた「扇」が入っています。

ドビュッシー展では、ドビュッシーの出世作としてカンタータ『選ばれし乙女』を大きく取り上げていました。イギリスの詩人であり画家でもあるロセッティの詩による『選ばれし乙女』。
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ロセッティ作「選ばれし乙女」
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ピアノ&ヴォーカルスコアの表紙。ロセッティ作。

まだ本当に初期の作品ですが、「ペレアスとメリザンド」や、「聖セバスチャンの殉教」、または「牧神の午後への前奏曲」を思わせる断片が見られます。ドビュッシーの作品にしては分かり易く、ドラマティックで、全体の長さも20分程という、ドビュッシーのエキスが凝縮された作品です。

この作品を、我が“クルト・パイユ”が12月に旧奏楽堂で演奏致します!ドビュッシー生誕150周年記念コンサートです。
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ドビュッシー作曲
カンタータ『選ばれし乙女』(全曲)

選ばれし乙女:田中麻理
語り:相可佐代子
合唱:アトリエ・コラル東京

指揮:駒井ゆり子
ピアノ:岩撫智子

この作品を生で聴けるチャンスはないはずです。ちなみに上野の旧奏楽堂も、今年度いっぱいで閉鎖しますので、日本初のクラシックの殿堂でドビュッシーのレア作品を聴けるとは、これはちょっと事件ですよ!

さ、急いで手帳に要チェックです。

《ドビュッシー 音楽と美術 印象派と象徴派のあいだで》ブリジストン美術館で10月14日まで開催中です。

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# by komaiyuriko | 2012-09-04 21:02 | 文化・芸術

パリ日記⑧

パリ日記、最終回は当然、日々のグルメ編です。

旅行中といえども、毎日外食するわけには行きませんから、おうちで静かにご飯をすることもしばしば。そんな時に欠かせないのがチーズです。
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カマンベール。このカマンベール、最高に臭くて美味。
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クルトパさーちゃんの大好物、コンテチーズとカマンベールをレーズンパンと共に。
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日本になくて悲しいものナンバーワンのマッシュ(緑の生野菜)。生ハムと食べると永久に食べ終わらないのではないかと思うほど。
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チーズやマッシュサラダのおともにはピカール(冷凍食品屋さん)で購入した100%グレープフルーツジュース。購入時はカッチカチに凍っています。適度な酸味と仄かな苦み、まろやかな甘さです。大好き。

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とはいえ、ついついパリで立ち寄ってしまうのが、ここ、「ひぐま」。パリ時代、指揮者の大野和士さんが「ひぐまに行こう!」という掛け声と共に颯爽と現れたのが忘れられません。
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ひぐまのミソラーメン。この店のお客さんは、いつ来てもヨーロッパ人の方が断然多いです。彼らの、お箸の使い方も難しい上、ラーメンをすすれず、時間が経って麺が延び、スープがなくなるという現象を何度も見ました(笑)。

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この旅行中3回目の「フォー14」。これがボブン(スープナシ春雨麺。上に揚げ春巻きのネムが乗っています。お見事。)です。
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のぞちゃんもご満悦。チキンのフォーをお召し上がりになりました。

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のぞちゃんのお友達、しおりちゃんが是非行きたいと言うので、私が皆さまをパリの中の異国にご案内しました。モスクです。この門をくぐると、そこは別世界です。
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禁煙法が発令される前までは、このパティオには水煙草を吸う人々とその甘い香りの煙に満ちていました。それはそれは異国情緒を掻き立てる素晴らしい風景でした。タバコは嫌いだけれど、水煙草はいつか吸ってみたいなと思っていたのに残念。
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モスクのパティッスリー。いつ見ても食欲をそぐデザートが並んでいます。失礼ながら。。。
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サロン・ド・テの中はこんな雰囲気。ラヴェルの「シェエラザード」を想起させる素敵な内観。
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モスクの中にはスズメがたくさんいます。人に慣れていて、人の食べ残しどころか、人が食べているのをもらいに来ます。

またある時はマレのカフェでお勉強。のぞちゃんとオペラの演出について話し合います。
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基本的にこの店に入り浸りました。昔から好きなカフェです。
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カウンターの裏側はこんなにシックで静かです。カフェ勉にはもってこいの場所です。
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モヒート、と格好つけて言いたいところですが、モヒート風ソフトドリンク。ミントとレモン果汁をシュウェップスで割った、爽快な飲み物。頭も冴え冴えです。ナンチャッテ。
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また別の日、同じカフェでご飯を食べることに。こちらはコンフィ・ド・キャナール(鴨のコンフィ)と、ヤギの温かいチーズ&ブルーチーズのサラダ添え。
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また別の日も同じカフェで、タルト・タタンを召し上がるのぞちゃん。クレームがさっぱりしていて美味しいんだよね~。
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私は甘いものが食べられないので(学習済み)、チーズにしました。悩んだ挙句、カマンベールに決定。普通~。
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しおりちゃんとのぞちゃんはパナシェ(ビールとリモナード)とモナコ(グラナデンシロップのビール割り)をご注文。
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私も負けじとパナシェを注文。二人に聞こえないようにこっそりと「ほとんどリモナードでお願い!」と店員さんに耳打ちします。色、薄っ!バレたな…。

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マレは活気に満ちた素敵な街。ヴォージュ広場の方へ向かってお散歩しましょう。
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ボージュの端にあるこのカフェ・レストランには通る度に入ってみたいなと思わせる雰囲気があります。
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ボージュ広場。パリ市民の憩いの場。
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建物の角がユゴーの生家です。今はユゴー記念館になっています。

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従順な我らはまたマレ中央に戻ってきます。いつもこの辺りをふらついているといっても過言ではありません。だって、ランプ一つとってもこんなにポエティックなんですもの。
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このカフェはいつものカフェから徒歩20秒のところにあるカフェ・バー。この3人掛けの椅子が好きでパリ時代もよく訪れました。この椅子に座りたいためだけに!のぞちゃんったら、後ろの絵とナイスコーディネート。

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マレからの帰り道はいつもポンピドゥーの横を通り過ぎ、シャトレまで向かいます。
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ヴェリブ(パリの公共レンタサイクル)ならぬ、レンタカー(ヴェルブと同様、パリ市が経営)を発見!!いつの間にこんな便利なものが。しかも環境に優しい電気自動車。充電中です。東京もヴェリブしてくれたらいいのに!
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シャトレ駅。あれ?と思った方、多いのではないでしょうか。なんと、地上の建物がなくなっていたのです(驚)!サン・トゥシュタッシュ教会が丸見えです。ただ以前通り、レ・アールのショッピング街はそのまま地下にありました。駅もありました。地上のみ大改造中です。次回パリに行く際には、また新しいパリを発見できそうです。

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ボンヌ・ヌヴェル(良い知らせ)駅にて。

パリはいつでも好奇心をくすぐるおもちゃ箱のような街です。新しい発見と懐かしさに満ちた、良い旅となりました。お世話になった奏恵ちゃん、のぞちゃん、しおりちゃん、そして、パリと一緒に写真に収めて下さいました、さとこさん、どうもありがとうございました!

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# by komaiyuriko | 2012-08-22 22:12 |

パリ日記⑦

そういうわけで(パリ日記⑥参照)、今日はウィーン在住ののぞちゃんと一緒にクリュニー中世美術館へ向かいます!
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クリュニーは一角獣のタペストリーで有名な美術館。私はもう何回目でしょうね、ルーブル、オルセー、オランジュリーと並んで、幾度となく訪ねた場所です。
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敷地は、1世紀頃ローマ時代の公共浴場の跡地と15世紀末のブルゴーニュの修道士の邸宅として建てられた建物からできています。さすがにホタテマークがたくさんあります。サン=ジャック(ホタテのことですが、聖ヤコブさんのお名前でもあります。)はサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼のシンボルでもあります。

この美術館は予想外に大きく、展示の内容も大変充実しています。中世時代のキリスト教や騎士道にまつわる美術品がそれはそれは豊富にあります。のぞちゃんも長い時間、魅了されていました。
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中でも第六感をモチーフにした6枚の大きな一角獣のタペストリーは必見です。
この展示室はタペストリーの発色を保つためか、部屋の照明は暗く、とても神秘的です。
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貴婦人はお花の香りを嗅いでいます。「嗅覚」

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貴婦人は一角獣の角にふれています。「触角」

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貴婦人は奏でられる音楽を聴いています。「聴覚」

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貴婦人は鏡を持って一角獣に映る姿を見せています。「視覚」

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貴婦人はドラジェ(フランスのお菓子)を掴んでいます。足元にいるお猿さんは何かを食べています。「味覚」

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そしてこちらが第六感を表したといわれる「私の唯一の望み」と題されたタペストリーです。第五感によってもたらされる全ての情念を打ち破る強い意志(自由意思)を表現しているようです。

割と大きな美術館なので、ゆっくりと拝観することをお勧めします。以上のタペストリー以外にも多くのタペストリーが展示されています。自分が制作するなら絵よりもタペストリーの方が断然大変だろうな~、夏休みの宿題にタペストリーが出なくて良かったな~、と子供のような感想を持ちながら終了しました。

中世美術館のあるカルチエ・ラタン(学生街)はいつも賑わっています。お店の前では大胆なピアノの宣伝が!
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アラブ屋さんパティッスリーにはいつも度肝を抜くデザートが並んでいます。この街には様々な国のお料理屋さんがひしめいています。

では、「基本!」と言わんばかりにクレープを食べにいきましょう!
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クレープ屋さん。テレビ画面に映っているのはツール・ド・フランスです。今日は偶然ゴールの日だったようです。

キャラメル・サレ(塩キャラメル)とカフェ・ノワゼット、美味しかったー。
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パリはお散歩に適した街です。お店を出て、そのままシテ島まで歩くことにしました。
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パリらしい街並みです。

シテ島のランドマーク(笑)、ノートルダム大聖堂を横切ります。
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ザ・観光地にはいつも自転車タクシーがいます。私が帰国する頃に増えてきた職業です。
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シテ島からサン=ルイ島に移ります。
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島の一番端には、ベルティヨンのアイスクリームで有名な古いカフェがあります。寒い日なのに大賑わいです。

サン=ルイ島は古くておしゃれな島といった印象。
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ここまで来たらランビュトーのポンピドゥーセンター(パリ現代美術館)までマレを通って歩いて行きましょう。パリは歩くのが本当に楽しい街です。東京では歩かなくなったなぁ。歩いて5分の駅まで自転車でいく始末。ま、自転車が好きなんだけどね。
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パリの自転車。
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サン・ジェルヴェ教会の裏手。この街並みは雰囲気があって素敵です。
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ポンピドゥーセンター。

今日の締めくくりは、のぞちゃんのウィーンのお友達で、パリにちょうどオーディションを受けに来ていたヴィオロニストしおりちゃんと一緒に、第二の中華街ベル・ヴィル(美しい街という意味だが美しくはない街。)でのご飯です。
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こちら、ベル・ヴィル駅前。奏恵ちゃんとも待ち合わせ。

しおりちゃんはパリが大好きで何度も訪れているそう。彼女のお勧めのお店にレッツ・ゴー!
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アジア人以外で激混み。

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揚げ春巻き(ネム)も食べるけど、今日は生春巻きも食べてみます(笑)。
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テーブルに乗り切れないお料理の数々。4人前。
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もうお腹がいっぱいで無理そうだけど、ついつい頼んでしまう「トロワ・クレール」。

お腹をパンパンに膨らませ、その後、近くに住む奏恵ちゃんのお友達と一杯飲み(ミントティーを)、満足して帰りました。
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もう連日お腹一杯で、胃が痛い。
バカだね〜。

最終章へ続く。

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# by komaiyuriko | 2012-08-08 15:23 |

パリ日記⑥

実はまだまだ続いておりました、パリ日記の続編です(笑)。

パリに着いて一週間ちょっと経った頃、ユリがいるならということで、ウィーンからのぞちゃんが遊びに来てくれました(真の目的は9月のオペラの音楽稽古です。さすがっ。)!
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奏恵ちゃんに「いつからの友達なの?」と聞かれ、答えた私たちがビックリ。もうそろそろ20周年記念パーティーでも開かなければなりません。今日の歌い手としての私があるのはのぞちゃんのおかげ。まっこと有難い先輩です。

のぞちゃんとはオペラ座の前で待ち合わせしました。天気も良く、待ち合わせやら、ただの日向ぼっこの人やらで大にぎわいです。
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いつ見ても美しいオペラ座。

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自転車タクシーもたくさんいます!私はのんびり、階段に腰掛けて日本へのハガキを書きながら待っていました。

すると颯爽と現れたのぞちゃん。人混みの中でもすぐに分かりました。なのに「ウィーンという田舎町から来たから、パリは大都会で怖い。」ですって。へこー!でも確かにそうかも(汗)。イタリアから来た友達も随分驚いてたしね。

お昼の時間でしたので、まずはランチをすることに。ピラミッドのカフェで軽くとることにしました。
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クロック・ムッシューとサラダ。

そして今日の目的はルーブル美術館です!
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チケットを持って喜びののぞちゃん。
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ピラミッドを表現しています。

のぞちゃんはパリに何度も来たことがあるのにルーブル美術館に行ったことがないのですって(笑)。いつも混んでいて入館するのが面倒だったらしい。その気持ち分かる。私もウィーンには何度も行ったことがあるのに、並びたくないという理由で、シュターツでオペラを見たことがないのと同じです。恥ずかしくて絶対に言えないけど。

ルーブルはやはり世界の宝物殿でした。天晴れです。
ピラミッドから入るのは長蛇の列。ルーブルに入るなら地下にある「ルーブル・カルーゼル口」から入ります。穴場です。

さぁ、「行った気になる、ルーブル美術館」、スタートです!!
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ドラクロワの前で記念撮影。

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アングル。美の黄金律。

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今回私のお気に入りとなったジロデ=トリオゾン。

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 オイディプスがスフィンクスの謎を解いているところ。

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ダヴィッドのレカミエ夫人。このご夫人はナポレオンをも魅了した美の権化。

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そのナポレオンの戴冠。人気絵画の前にはいつも大勢の人がいます。

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はい、出ました!サモトラケのニケでございます。ナイキの由来でもあります。ナイキ=ニケね。

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ダ・ヴィンチ作品がチラホラ。「洗礼者 聖ヨハネ」です。もうそろそろくるんじゃない?!という予感たっぷり。ちなみにフランスでは「レオナルド・ダ・ヴィンチ」といっても通じません。「レオナール・ダ・ヴァンシ(フランス名)」でお願いします(笑)。

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ラファエロもあります。やっぱり綺麗です。

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カナの婚礼。こちらも大人気。

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なんでしょうか、この大勢の人々の熱視線の先にあるものは。皆、激写しています。

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「モナ・リザ(通称名)」です。本当の名前は「ラ・ジョコンダ」。あんまり小さいので驚かないで下さい(笑)。盗まれに盗まれた歴史から、ものすごい箱入り娘となっています。

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今回初めて観ました(笑)。音楽の聖人、サンタ・チェチーリアさん。アモールが楽譜をまるで譜面台のように持ってあげています。だったら、ちゃんと見て!

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たまに窓から外が見えます。カルーゼル凱旋門とチュイルリーです。

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さぁ、まだまだ続きます。ベラスケスもありますよ。

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グルグル回っていたらニケの横に出てきました。さすが方向音痴。いつも迷ってツタンカーメンのところに出てしまうんですよね。そこで力尽きて終了となってしまいます。今回はのぞちゃんが一生懸命地図を見てくれました。

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アポロンのギャルリーです。素晴らしい天井画と装飾です。

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ガブリエル・デストレと妹。この動作はアンリ4世の子供を身ごもったという暗示のようです。

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フェルメールの作品もありますよー。

今回、私たちの心を捉えたのは「ハムラビ法典」です。
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書かれている内容に対していちいちギャーギャー言いながら、正しく観賞しました。

彫刻コーナーです。
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アキレスとケンタウルスのケイロンさん。

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笛を持つパン。

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ミロのヴィーナス。展示方法がスター選手になると相当演出されています。しかしながら、やはりその作品が持つオーラは隠しきれません。

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アモーレとプシュケー。こんなに繊細な彫刻は、このお二人以外に観たことはございません。
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決定的瞬間を捕らえました。

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ミケランジェロの「瀕死の奴隷」。不謹慎だが面白いお姉さんと共に。

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こちらは美術館でのマナー表示。こちらもアーティスティックです(笑)。「触れてはいけません」と「フラッシュ禁止」の警告です。

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十分に観賞したので、そろそろ出ましょうかと、また地下出口に戻ってきました。この地下入場口の目の前には、ダ・ヴィンチコードの終着点として有名になった逆さピラミッドがあります。

いかがでしたでしょうか、「行った気になる、ルーブル美術館」。ルーブルは物凄く大きく、全てざっと観ようと思ったら3日は絶対に必要です。きちんと観賞するなら1週間はかかります。今日はルーブルのエッセンスだけをお届けいたしました~。

疲れ果てて、今日の晩御飯はルーブル・カルーゼル(地下ショッピングセンター)内にあるフードコートで食べましょう。時間が遅かったので、イスラエル料理屋さんしか開いていませんでした。望むところだけど!
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左のお皿は羊のお肉と温野菜。右はファラフェル(ヒヨコマメのコロッケ)と、主食のタブレ&豆のムース。もちろんこれで一人分です。

ルーブル・カルーゼルは私がいた頃と店舗が大分変っていました。なんと私の大好きな「マリアージュ・フレール」も出店していました。
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やっと夜らしくなってきました。時刻はもう22時をとっくに過ぎています。
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せっかくですからルーブル美術館前のコメディ・フランセーズを眺めながら、カフェ・ド・ラ・コメディーで一杯飲んで帰りましょう。カフェだけどね。
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翌々日、のぞちゃんが以前から行きたいと願っていたクリュニー中世美術館に行くことにしました。なぜ翌々日かというと、パリの余りの寒さに私が得意のお腹を壊し、一日中寝込んでしまったから。

今夏のパリは、避暑地の涼しさではありません。冬です。美術館や公共の建物は暖房を入れていました。

そちらの模様はまた次回。
引き延ばします(笑)。

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# by komaiyuriko | 2012-08-06 17:04 |

おあつーございます。脂肪も溶ける今日この頃、皆さまいかがお過ごしですか。

この猛暑の中(笑)、滝野川西ふれあい館にて北区文化振興財団主催の「まちかどコンサート」が行われました!
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プログラム1部は、大中恩さんと中田喜直さんの大人と子供のための歌。2部は、今年1月に惜しまれてお亡くなりになった林光さんのオペラ『あまんじゃくとうりこひめ』を上演いたしました。

会場には、小学校に入る前のお子さま方と、若いお母様方、そして70年位前に幼児だった方々がおいでくださいました。振れ幅の大きなお客様層(笑)。

北区文化振興財団主催のコンサートでは、いつもボランティアのスタッフさんたちが大活躍。その強力なサポートは、他に類を見ません。会場に着くやいなや、和気あいあいとした雰囲気で迎えてくださいました。実はみなさまとご一緒に舞台を作るのは今回で2回目。前回は、北とぴあ国際音楽祭の『お料理ボンジュール』の時でした。あの時のボランティアスタッフさんの手際の良さ、細やかなお心遣い、そして舞台での名演技は忘れられません。

この度の本番では、まるで雛鳥が巣に帰って来たような安心感を味わいました。そして今回は、機織り機(本物)や、縄(本物)、あまんじゃくのカツラ(本物)など、多くの小道具をご用意くださいました。
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この機織り機は素晴らしかった!自由に動かすこともできました。うりこひめはいつもクルトパまーちゃん。素敵な機織り機を奪い合うあまんじゃくとうりこひめ。

ちなみにカツラは、ボランティアスタッフさんの手作りです。まあ、なんて発色のいいこと!
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かわいらしい子鬼のような感じになるかな、と期待してかぶってみました。するとどうでしょう。大阪の商店街で自転車を引っ張ってるおばちゃんじゃないですか!

まわりの皆さまには、「似合う、似合う!」と言われ、「豹柄の洋服が見える。」とまで言われました。あんまり私に似合うので、有難いことにカツラをプレゼントして下さいました。「次回のあまんじゃく公演の際に、とは言わず、普段からおかぶりください。」とのこと。お言葉に甘えて、私の自慢の帽子コレクションに加えさせていただきました。
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今回は、藤原歌劇団の新星、テノールの大西貴浩さん、バリトンの河村洋平さんと初共演させていただきました。彼らのフレッシュな情熱は、私に「初心忘れるべからず」という戒めを与え続けてくれるかのようでした。
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そして暑い中、駆けつけてくれた森ファミリー。
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元気で賢い兄弟“はゆ&みお”くんの妹、生まれたての“るかなちゃん”も来てくれました。
休憩中に、あまんじゃくのカツラをかぶった私と初対面を迎えた、るかなちゃん。泣くかと思いきや、歓迎の笑みをたたえてくれました。

パルテノン多摩のオペラシリーズでご一緒した長谷川光くんとお母さまも来てくださいました。
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遠かったでしょうに…。会えてうれしかった(涙)!

「あまんじゃく~」の上演中、これからやって来るあまんじゃくを予感させる林光さんの音楽が、多くの幼児を恐怖のどん底に叩き落としました。会場からは「こわい~」という声も上がっています。そこへ現れるあまんじゃく。自分的にはかわいくて、茶目っ気のある、憎めない妖怪のつもりで演じていましたが、号泣する子供たち。最終的に、あまんじゃくがうりこひめを縛り、押し入れに投げ入れるシーンでは、悲鳴にも似た泣き声が上がりました。

でもね、あまんじゃくは、機織りたかっただけなんだよ。
そして誰もが、あまんじゃくなのかもしれないよ。

あまんじゃくより


北区のみなさま、どうもありがとうございました!
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皆さんと写真撮れば良かった~(涙)!
写真は北とぴあ国際音楽祭の時の模様。


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# by komaiyuriko | 2012-07-31 00:29 | オペラ

パリ日記⑤

さぁ、遊んでばかりいないでレッスンに行きましょう。
2004年からずっとご指導頂いているマダム・セリグのおうちへ行きます。
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先生のお宅にあるレトロなエレベーター。

朝の10時からレッスンでした(笑)。普段でしたらそんな早朝では困りますが、只今時差ぼけ真っ最中なので余裕です。ピアニスト奏恵ちゃんが先生と時間を決めた時、「ゆり子は朝が早いとか文句言ったりしない。」と言ったらしい。はい、グズグズ文句を言わないのが“武士ゆり子”ですから。先生、分かってるー。

奏恵ちゃん情報によると、先生のおうちのお手伝いさんは、マダム・セリグからの日本のお土産Tシャツをよく着ているそうです。胸には縦に『武士道』と書かれているそうな(爆)。見たかったなぁ。

あっという間の3時間でした。先生の知力、体力にも感服です。多くの新しいことを教えて頂きました。有り難や〜有り難や。

二人でヘトヘトになりながら、昼食をとることに。私のフランス料理大好きランキング、不動の一位に燦然と輝いておりますマグレ・ド・カナールを食べに行きましょう!
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はい、間違いない。ここはミエル(ハチミツ)のソースでした。奏恵ちゃんはタルタル。
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羨ましいわい、生肉が食べられて。
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デザートにはカフェ・グルマン(カフェにちょっとしたデザートがついてくるメニューです。)を注文。イル・フロッタント(白いデザート)の上にあるメレンゲのみ食べてもうお腹いっぱいです。よろしくね、奏恵ちゃん(笑)。
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奏恵ちゃんは、ブランマンジェを美味しそうにお召し上がり中。

一日空けて、またレッスンに行きました。だって12時間かけてパリまで来たんだから、先生のところに行かなきゃソンソン。

今回は4時間もみっちりレッスンして下さいました。何度も喉は大丈夫かとお気遣い下さる先生。あたしゃ大丈夫だよ、先生のレッスンは喜びだからね。これだけご教授下さったのに、最後にレッスン代を半分返して下さっちゃう控え目な先生。

「結構です。」vs「いいから取りなさい。」の攻防戦。「ゆり子が良く歌ったから。」vs「それは先生のおかげ。」の第二ラウンドも勃発しましたが、埒があかないので有り難く頂きました。

私は日本でもパリでも、素晴らしい先生について勉強して来られたなぁと感慨無量。私の日本の先生は中学3年生から今も(今後も)ずっとついてご指導頂いている芹沢文子先生。このパリ行きのために、フランスでお世話になった方に渡しなさいと、お土産をご用意くださったり、チップ代にはなるでしょうと、以前にヨーロッパへ行った時の残りだと言ってユーロを下さいました(涙)。どんだけチップ渡すつもりー?!と激しく泣いたことは言うまでもありません。

話は戻ってレッスン後、またヘトヘトだからご飯を食べに行きましょうと、今日はバスティーユ駅前の「レオン」にしました。
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オペラ・バスティーユではプロコフィエフの「3つのオレンジへの恋」を上演していました。評判は上々でしたよ。

「レオン」は、パリの(というかベルギーの)ファミレスといったところでしょうか。
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当然レオン風ムールのココットを注文。ウマし!
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クリーム風味ですが、あっさりしていて私のイチオシ。ここレオンにはトマト風味やカレー風味なんていうのもあります。
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このようにムールの殻でムールを取って食べるのが通(笑)。
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前菜にエビのフライも注文。
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セットで付いてきたクレーム・ブリュレ。一口食べて終了。
 
このレオンの隣のアパルトマンに、エレーヌ・ラスキエ先生という、うちの大学の名物教授がお住まいです。クルトパまーちゃんと私は最高にお世話になった方。先生、元気かな〜。

バスティーユの夜はきっと今日も終わらないでしょう。特にまーちゃんが住んでいたロケット通りはね。私にとっても、ここは懐かしい界隈です。
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# by komaiyuriko | 2012-07-28 23:42 |

パリ日記④

今日は本家にご挨拶に参りました。フランスのステーキレストラン、クルト・パイユです!
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クルト・パイユは藁でできたフランスの可愛い田舎風の建物と内装をイメージしています。郊外に多いこのレストラン。奏恵ちゃん宅から徒歩30分位のところにあるというではないですか!では行ってみましょう!
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アルジャントゥイユのクルト・パイユはモダンな感じ(笑)?
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お店に入るや否や私の目に飛び込んできた、何やら可愛い物体がありました。
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クルト・パイユのキャラクター、パイユー君だったのです!何時の間にこんなものが!

余りの可愛らしさに動けなくなった私。すると奏恵ちゃんが「こんなの誰が買うんだろうね〜。」と言いながら近寄って来ました。「え、私、今可愛くて手放せないんだけど。」「えー、そんな人いるんだー!」という無益な会話が繰り広げられました。コロック・サンチメンタル(ドビュッシー。感傷的ではないが)。

まぁまず食事をしましょ!
一年前に急性腸炎で救急病院に行った経験がある私は、その後、生を食べないで生きて参りました。大好きなタルタルも我慢し、これまた大好きなカルパッチョだってグッと我慢してきました。そして今日も生を我慢し、クルト・パイユハンバーグを注文。焼き方を聞かれ「ブルで。」とオートマティックにお伝えしました。私の目の前に運ばれてきたお肉を見て奏恵ちゃんの一言。「生肉じゃん。」
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中は完全に生のハンバーグ。
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奏恵ちゃんはカルパッチョ。生肉が2皿きます!
付け合わせのポテトやパスタ、お野菜などは食べ放題です。といっても、この量だとおかわりどころか残します。

二人でケンカしないようにと、サービスで二個ずつくれたデザート。
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この写真は1人分。×2で提供してくださいました。もちろん私は一口で降参。奏恵ちゃんは「もうゆりちゃんとデザート食べない!」と怒っていました(笑)。でも食べてくれたけど♪

私は食事中も店のあちこちにいるパイユー君が気になって仕方ありません。呆れた奏恵ちゃんが、なんとお土産に買ってくれましたー!
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しかも店員さんに、「この人、日本でクラシックの歌手なんだけど、アンサンブルグループを作って活動もしているの。しかもそのグループ名、クルト・パイユって言うんですよ!」と言いました。驚く店員さん(笑)。他の店員仲間を呼んで伝えます。喜んでくれた店員さんはクルト・パイユの名前入りボールペンをプレゼントしてくれました。
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店を出ると、セーヌに浮いている綺麗で大きな公園のような島を二人で散歩しながら帰りました。
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余りの気持ち良さにわんぱくな表情を見せるパイユー君。
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遊戯場がありました。走って遊びにゆくパイユー君。
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写真映りがとっても良い、パイユー君です。
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奏恵ちゃん、クルト・パイユのマスコット、パイユー君をありがとう!

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# by komaiyuriko | 2012-07-25 16:52 |

パリ日記③

今日はカメラマンのさとこさんに是非紹介したい、フォトジェニックなパッサージュ巡りをしました。

その前に、彼女の希望で楽譜屋さん通りに向かいました。声楽&ピアノの専門店と楽譜の古本屋を行ったり来たり。撮影の前にちょっと寄っただけでしたが、時間とお金をガッツリ費やしてしまいました。会計で激しく息を呑む私。レジのお姉さんに真似されてしまいました。さとこさんも相当買ってたなぁ。二人でいきなり大荷物になってしまいました。何て無計画な私たち(汗)。早速休憩です(爆)。
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今日はリモナード。
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さとこさん、パリのカフェが似合っています。

さ、罰ゲームのように重たい荷物を持ちながらパッサージュ・ヴェルドーからスタートです。
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パッサージュって、タイムスリップしたような雰囲気があるから大好き。ここは、古書店が多く入っています。
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続いてパッサージュ・ジョフロワ。
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このステッキ屋さんが素敵過ぎてパリ時代、よく見に来ていました。腰の手術前後、ステッキが必要になり、已むを得ず登山用のステッキを使っていましたが、ここのお店で買っておけばよかった~!!と悔やんだこともありました(笑)。

ここのパッサージュは
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ホテル・ショパンがあることと
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ミュゼ・グレヴィン(蝋人形美術館)があることで有名でもあります。

まだまだありますよ。パッサージュ・パノラマ。
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これらのパッサージュは3つ通りを挟んで名前が変わるだけで繋がっています。
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パノラマは飲食店が多く活気があります!
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パリはまだクーラーが完備されていないので(夏もクーラーが必要なほど暑くないため)、クーラーを設置している店は得意気にアピールしています。「冷やし中華あります」的な感じで「クーラーあります」表示。

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カメラマンのポエジーを喚起させる自転車。

ここまで来たらパリ一古いパッサージュを見せたくなってきました。パッサージュ・ヴィヴィエンヌです。先ほどのパッサージュから5分ほど歩きます。
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ここは、モザイクタイルが素敵なパッサージュ。
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入り口には私の愛するジャン=ポール・ゴルチエがあります。
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このヴィヴィエンヌはオペラ『マノン』の舞台だったような。
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パリの女子会。オシャレなキャリアウーマンの集まりといった雰囲気です。

そして私の通学路でもあったパッサージュ・ショワズールは断腸の思いで割愛しました。

パッサージュを堪能したので、最寄り駅へ向かうためパレ・ロワイヤルを縦断しました。
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女流作家コレットが住んだことでも知られているパレ・ロワイヤル。もちろん、ジャン・コクトー&ジャン・マレーが住んだことは言わずもがな。
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先ほどの女子会の30年後。いいな~、こんなに綺麗で清々しい公園で友人とのんびりできて!
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さすがパリ。ペタンクをしています。
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私の足元に球が転がってきました。ルールを知らないので放っておきました(笑)。
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最高の青空です。でももう20時は過ぎています。

ここは、
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恋を知ったり、
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愛を語らったりする場所です。

さ、今日もよく頑張ったから美味しいご飯を食べましょう!パレ・ロワイヤル駅から7番線で一本。トルビアックまでひとっ飛び(ひとっトルビアック)。私のイチオシ、我が街13区の中華街にあります、フォー14、王道です。
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さすがに激混み。でも並んじゃう。だって回転が早いから!
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食べなきゃ損するネムです。ミントとネム(揚げ春巻き)をレタスに巻いて、チリソースで頂きます。
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鶏肉のフォー。あっさり味で、永久に食べ終わらなければいいのに!という味です。
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この店のイチオシ。スペシャル・ビーフ・フォー。内臓も入っています。
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なんて素晴らしい絵面なんでしょう。システィーナ礼拝堂の天井画でもいいくらい。怒られるわ、ホント。
ここは本当に待った甲斐がある味です。
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最後にトロワ・クレール(ココナッツミルクの中に米の寒天のようなものが入っている)という、見た目は気持ち悪いが美味しいデザートで締めくくります。

三年前と変わらぬ店員さんがまだ三人いらっしゃいました。なんだか胸がじーんとした、フォー14の夜でした。

4話へ続く。。。

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# by komaiyuriko | 2012-07-24 01:26 |

パリ日記②

今日はさとこさんとパレ・ロワイヤルで待ち合わせ。
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パレ・ロワイヤルはルーブル美術館の目の前の駅です。

ちょうどポンピエ(消防団)のシェフが代わったとかでセレモニーをしていました。
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こちらはポンピエもポリスも素敵です。ちなみにポリスには自転車部隊、インラインスケート部隊もいます。

こちらがさとこさん。
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重たいカメラ数台とレンズを持ち歩いています。私はご一緒にパリを巡り、アテンドしがてら、ついでに私の写真も撮ってもらえるというご褒美付き。

まずはルーブルからチュイルリーに行きましょうか、と言っていたら雨が降ってきました。なんでやねーん!仕方なくルーブルの地下、ルーブルカルーセルに入り、ぷらぷらショッピング(笑)。

15分位遊んでいたでしょうか。にわか雨の様だったので地上に上がってみると、快晴でした。あー良かった、変なおもーい傘買わないで(笑)。

チュイルリーを撮影し、
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そのままコンコルドへ抜けます。せっかくですからパリ一美しいと言われているアレキサンダー3世橋を撮影。
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この子、エッフェル塔を飛び蹴りしています。コラッ。

お次はさとこさんたっての希望により、映画「アメリ」で使われていたカフェに行くことにしました。そこはパリの北側、モンマルトルにあります。
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18区のただのカフェなのに大人気。中には大きなアメリの写真があります。
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お腹が空いたので、セットを注文。さとこさんが食べたがっていたアメリの名前付きクレーム・ブリュレもついています。
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二人とも「どうせ美味しくないだろうけど話の種に」という上から目線な気持ちで食べ始めましたが、ここのブリュレは最高です。シナモンの香りが効いていて甘すぎないクレームで本当に美味しかった!私としたことが完食です。

さ、気分を良くして今度はモンマルトルの生地屋さんへ向かいます。ここは布の問屋街。さとこさんはご自分でドレスを作るそう。“可愛い日本のプリンセス”と呼ばれ、相当割引してもらっていました(笑)。

ここまで来たのでサクレ・クール寺院へ行きましょう。もちろんケーブルで(笑)。
あー、さとこさんがケーブルに乗ったことがないから乗りたいと言ってくれて良かった!
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ここがケーブル乗り場。
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1分ほどで到着。これで約15分、汗水たらして急な丘を登らないですみました!

その後拝観し、裏の広場へ向かいました。大道芸人と画家の街は今日も大にぎわいです。
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サクレ・クール寺院。
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銅像のように動きません。お金を入れてもらうまでは(笑)。
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入れてもらえばこの笑顔。

パリにしては珍しく暑い日でしたので休憩です。またディアボロを飲む私。
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やっぱり乾燥しているこの国では炭酸が喉に気持ちいいです。日本では炭酸を抜いて微炭酸にしないと飲めない私もごくごく飲めます!

さ、また出かけましょう。
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パリ唯一のぶどう畑を見学し、
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エリック・サティが住んだお家をパチリ。ちょうどサクレ・クールの裏側です。
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サティも眺めた青い空。

シャンソニエのアジル・ラパンもすぐそこですから記念撮影。
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もうパリ一空に近いところには暑くていられませんので丘から下りましょう。

ピカソ、ローランサン、モジリアーニ、マックス・ジャコブなどが住んでいたアトリエ・洗濯船をお参りします。
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目の前の小さな広場では手回しオルガンが耳を愉しませていました。
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疲れ果てたのでバスで一気に南下することにしました。ちょうどいいバスがあるのです。それなのに30分待ち。アンクロワイヤーブル(超信じられない)です。目の前にあったモノップ(最近劇的に増加しているモノプリのコンビニ)で、涼みながら冷たい飲み物を飲んで休憩です。ここにはイートインコーナーがあるので助かります。
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うふふ、レッド・ブル。しかもカロリーオフ。

やっと着いたバスの特等席に座り(一番前)、満足気なさとこカメラマン。これで一気にパリ中央のポン・デ・ザール(芸術橋)まで行きます!
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途中、コメディ・フランセーズの横で大渋滞に巻き込まれ、イライラが募った乗客と運転手さんが喧嘩する事態も。よくある風景です。
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私がバスで好きなポイントは、「監視カメラが付いています」という案内シール。
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「笑って!あなたは撮影されています。」と書かれています。パリのバスったらオシャレさん。

目的地に着いた時はもう夜でした。まだまだ空が明るいものですっかり騙されてしまいました。
現在のポン・デ・ザール(芸術橋)。
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恋人たちが南京錠に名前を書いたり掘ったりして、橋にカギをかけていくようです。いつからこんなヴェローナみたいなことになったのでしょう(笑)?ちなみに私がいた頃は、まだ恋人たちの橋ではありませんでした。
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以前はほらね、こんなにスッキリ。ピクニックしたりダンスをしたりするような長閑な橋でした。

当然ブキニストでは鍵を売っていました(笑)。いい商売ですね。
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セーヌ川沿いのこのブキニストは、いかにもパリらしい風景ですね。

さ、晩ご飯でも食べましょう!
ポンビドゥーの裏の小さな中華街にある、行きつけの「マリカ」に行くことにしました。マリカを知っている日本人なら、「これ、わざわざお客様をそんなところに案内するな!」と言われそうですが、なんとさとこさんのリクエストなのです。お目が高い!
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えびワンタンラーメン。ここは何を食べても美味しくて驚くほど安いお店です。目を疑うほどの安さ。

ご一緒にパリダイジェストができて本当に楽しかったです。写真も楽しみ、個展も楽しみです。

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# by komaiyuriko | 2012-07-23 02:17 |

パリ日記①

熱帯雨林の日本を抜け出して、カラっとしたフランスへ行って参りました。

完全帰国から三年ぶりのパリ、私は張り切って初の直行便を取りました(笑)。思えば留学中、乗継便で世界各国を巡ったなぁ。北周り、南周り、乗換待ち時間8時間なんてのもありました。マレーシアでね。文化庁の研修生となった時、往復初めてANAに乗り、偶然にも運良くプレミアムエコノミーへのグレードアップを獲得しました。あの時の感動は忘れられません。今回はそんな思い出のお礼のためにANA(もちろんエコノミー)を選択しました。

腰の手術をしてから、こんなに普通の生活が出来るようになるとは思ってもいませんでした。それがまた飛行機に乗ってパリまで行ける日が来るとはね。有難いもんですな。

飛行機の中ではお殿様とお友達になりました。本当のお殿様ですよ。日本では皇居裏に住んでいて、パリではAvenue Montaigne(シャンゼリゼの横で高級ブティック街)にお住まいの方。お話が面白く、まるで物語を聞いているようで、立ったまま三時間ほど夢中になって話をしました。その間、CAさんに「他のお客様のご迷惑ですのでお静かにお願いします!」と注意されること三回。最終的に「機長からご着席の指示がでました。」との強制着席命令が下りました。そんなことってあるんですね(汗)。CAさんに丁寧語で怒られ続け、あっという間にパリに到着。ターミナル2発着のことが多かった私は、ターミナル1を珍しげに撮影。
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近未来っぽいでしょ?でも中身はターミナル2の方がお店がいっぱいあって面白いです。ターミナル1には内緒。

今回は、パリ時代お世話になったピアニスト奏恵ちゃん宅に宿泊します。彼女のお家はパリ郊外のアルジャントゥイユというところにあります。サン=ラザール駅から国鉄電車で10分。そういえば大ニュース。サン=ラザール駅がリニューアルし、エキュートのようなショッピングモールになっていました!これはパリにとってはオオゴトですよ。
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パリっ子に大人気の無印良品も入っています。
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こちらはアルジャントゥイユ駅。

昔から合わせなどに通った場所ですので今回の滞在は通い慣れた場所。二週間もお世話になるのですから、これまた有難い話です。

パリで奏恵ちゃんと待ち合わせをし、早速夕食です。「機内食に飽きたユリちゃんに、とっておきのお店があるよ。」とまるで機内食のようなスタイルで提供してくれるビオ(自然派)のお店に行きました(笑)。その後、やっぱりビオの店は体に良すぎて私の食べたいデザートがないと難癖をつけ、カフェに移動。ムース・オ・ショコラと私の十八番、ディアボロ・モントを注文。甘いものが苦手な私は、注文までは張り切っていますが、よくよく考えればムース・オ・ショコラなんて食べられるわけがありません。ほとんど手を付けず終了。奏恵ちゃんに「かーっ!」と呆れられながら一日目終了です。
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ディアボロ・モント(ミントシロップのリモナード割り)
後ろに見えるお城のようなものがサン=ラザール駅です。
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大体、ムース・オ・ショコラが大きすぎるのです。
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ほら。食べられるわけないじゃん。奏恵ちゃんは完食してたけど。

明日は私の専属カメラマン、さとこさん(私の音楽仲間で日本では超ご近所さん)との撮影大会です。日本でパリの写真の個展を開くため、撮影に来ていらっしゃるのです。ついでに私の写真も撮って下さるとのこと、有難い話続きでしょ。私の行いの良さが反映されているとしか考えられません。

ではまた次回!

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# by komaiyuriko | 2012-07-22 00:48 |

ウディ・アレンの映画がいつもツボです。「マンハッタン」は何度観た事やら。
真顔の討論で爆笑させるのは彼にのみできる神業です。そのウディ・アレンがアカデミー賞の脚本賞を受賞した作品、「ミッドナイト・イン・パリ」を鑑賞してきました。
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彼自身、アカデミー賞をとったからと言って「別に?」といったスタンスですが、コメントがまた面白い。
「アカデミー賞をとったのは良い驚きだったけど、自分の人生を変えることはないよ。現に今だって風邪ひいちゃってるしさ。」
ふふふ。笑えます。

この映画、大変ユーモアにあふれ、久しぶりに気持ちの良い映画を見た、という印象。映画終了後、なんだか拍手をしてしまった私。他にもパラパラ拍手が聞こえました。楽しくて悲しいことなんて少しもないのに、涙が出てしまう静かな感情の昂りってありますよね。この映画はまさにそんな感じ。

この映画によって、ベル・エポックのパリも、ルネサンスも、バロックも、ルイ王朝時代も、そして現在(いま)も、いつだって素晴らしい時代なのだと感じることができる精神の余裕と感受性の豊かさを常に持ち続けていないと損しちゃう!というアイディアを頂きました。

アホらしいほど洒落た映画です。この映画の脚本には正確さや精密さなんて全くありません。でも「そんなのどーでもいー!」と思わせる魔法がかかっているのだと思いました。
鑑賞後、恋をしているようなふわっとした感覚が続く素敵な映画。皆様もお時間がありましたら是非。渋谷Bunkamuraのル・シネマ他で上映中です。

あ~、やっぱりパリって魔法がかかっている街なんだな~。

同じくBunkamuraの地下にある美術館で「レオナルド・ダ・ヴィンチ~美の理想~」というエキスポジションをしていたのでフラリと立ち寄りました。
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鑑賞後、製作側のキャッチコピーのうまさについ唸り声をあげた私。
「ほつれ髪の女に初めて会える」です。素晴らしいキャッチ。まるで昔から会いたくて会いたくて、それでも会えるわけなくて、それが今日やっと叶う!的な。

ワクワクすることもあまりなく終了。アモナヴィー(私の意見)よ、アモナヴィー。一番興味深かったのは最後にある「レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯」という9分のヴィデオ。映っている風景やストーリーに全く関係ない音楽を挿入していると感じさせることが続き、それがものすごく驚きました。例えばフィレンツェの景色とウィンナーワルツの組み合わせのような。感覚で選曲といった大胆さ。

ウディ・アレンの「それについては言及したら野暮!これはユーモアなんだから。」といった非常に洒落た目隠しと、そのヴィデオの「え、なんで今それ流しちゃうの?」というフィット感の無さは、後者に意図があったとしてもその効果は雲泥の差だなと思いました。

ゴッホ終焉の地、オーベル・シュル・オワーズにあるゴッホが最期を迎えた宿屋で見るヴィデオの素晴らしさ(ゴッホがテオに宛てた手紙の映像とシュトラウスの「Beim schlafen gehen」や「Morgen!」の挿入)を思い出しながら、渋谷の雑踏を歩きました。

そして、デ・ゼッサントのように昼夜逆転の生活をしているこの私がナント、これまた渋谷の映画館へモーニングショーを観に行って参りました。「メゾン~ある娼館の記憶~」というフランス映画です。
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朝から重かった~~(泣)。19世紀後半から20世紀初頭までのフランス風俗文化の現実をまざまざと見せつけられた感じです。当時の男女の人権についてというより、人間としての尊厳について深く考えさせられる映画でした。

ちなみに、日本版のチラシには「観る者全てを虜にする、極上の官能の世界」と書いてあります。これはいかがなものでしょうね。「官能」の裏を描いた映画ですから、印象として「官能」はありませんでした。アモナヴィーよ、アモナヴィー。もっと深い映画だし、もっと傷つけられる映画だと思います。そこに真実がある、といったような。いつだって「真実」を見るには恐怖が伴うものです。時代の流れと共に変容して生きていかざるを得ない女性の儚さや悲惨な運命のようなものを眼前につきつけられるような映画です。
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上流階級(モンド)と高級娼婦(ドゥミ・モンド)の世界、それは当時花開いていた美しい世界の裏側で、確実にあった人間のはきだめ、人間の想像力の限りを尽くした毒の花咲く世界だったのではないかと思います。

「吉原炎上」を見た時の感覚と全く同じ印象。
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五社秀雄監督の名作。

華やかで眩しいほどに美しい世界と人間の欲望渦巻く暗黒の世界は表裏一体。西も東も変わらないのだと思いました。そして犠牲になるのは女性ばかり。時代のせいにしてしまえばよいのでしょうかねぇ。まったく何なんでしょう。

映画は全体的に美しい映像に溢れています。こんなマネの絵のような場面も。
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精神的に傷つけられ、鬱々とした気分になるけれど、見なければいけなかった映画だったと思います。建築や内装やコスチュームや装飾品のスタイルなども相当勉強になります。ヨーロッパ風俗文化の歴史を学ぶ映画としてはオススメです。

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# by komaiyuriko | 2012-06-17 01:01 | 文化・芸術