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2ヶ月も前の話。
極東のヨーロッパに行って参りました!
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日本から飛行機で2時間半のロシア、ウラジオストクにコンサートのため一週間、滞在しました。
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万景峰号が停泊するウラジオストク。只今情勢が大変危うい時期ではございますが、そんな時こそ平和を叫ぶべきなのではないかとのことで参加したのですが、飛行機の窓から並走するテポドンが見えたらどーしよー、なんて馬鹿なことも考えながら、今一度、危機的状況にある平和について考える良いチャンスになりました。

それにしてもウラジオストクは素敵な街でした。
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街と人はヨーロッパ。それなのにみーんなニコニコしていて夜も治安がいい。ゴミもなく秩序が保たれている。いわゆる不良みたいな輩もいない。日本より安全かも、なんて思ってしまいました。一番強く印象に残ったことは、ヨーロッパで感じる、「東洋人だな、私は。」と感じさせる雰囲気を一度も経験しなかったこと!そのストレスについて、フランスにいた時は全く気付きませんでしたが、こうしてウラジオストクに来て、あぁ、差別的な雰囲気がないのはすごく気持ちが明るいなと思ったのは事実です。

滞在中は、コンサートの稽古もほどほどで(笑)、自由な時間がかなりありました。英語が全く通じず、大体連想ゲームのようなコミュニケーションでしたが、それもまたいとおかし。

食べ物屋さんやカフェはどこもかなりオシャレ。
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そして薄味。とてもいいです!蕎麦の実のきのこごはん風、悶えるほど美味しかったです。こちらの方は蕎麦の実を食べるみたい。
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スーパーマーケットは最高のアミューズメント。何度も足を運び、海藻味のチョコやウラジオストクで大変気に入った、なんだかよく分からないハーブ達、聞いたことのない果物のジュース、麦を発酵させて変な味付けをした恐ろしく不味い飲み物、チーズでもクリームでもない、じゃ一体何?!と言いたくなるスメタナと言う名の美味しい乳製品等々、購入。
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街では当然のことながらマトリョーシカやチェブラーシュカグッズを購入。買い物は満喫しました。

観光も十分にさせて頂きました。シベリア鉄道の終点というか出発点であるウラジオストクは海と陸の駅が背中合わせ。
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なかなか趣がありました。そしてウラジオストクが一望できる丘の上にも参りました。
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レーニン像も蒼空に映えています。
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そういえば今後観光する方のためにプチ情報。ウラジオストクは坂と階段の街。足腰弱い方にはお勧めできません。どこへ行くにもひどい坂と急な階段。何度もくじけそうになりましたが、戦後のシベリアからの引揚のことを考えれば、死ぬわけでなし、と頑張りました。そんなことを考えるほどキツかったってこと!

さて、本題のコンサートは、平和と戦争、原爆とその後をテーマにした合唱カンタータ「土の歌」を、作曲家自らの指揮で歌いました。オケはロシアの方々。
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歌いながら、今、世界は間違ったナショナリズムや変な高揚感に惑わされて、戦争に向かおうという方向に足を踏み入れていないか、政治家達は日常の営みの大切さを忘れてはいないか、誰も大切な人を失いたくないという簡単なことを無視していないか、と義憤に悔し涙が流れることも。

大木惇夫は教えてくれます。
「農夫と土」では、農夫が土に種を植え、自然と共に生きる姿、そして自然のサイクルの奇跡について歌われます。

花さき みのる 毎年の
約束の不思議さよ

そして原爆投下のあと、「地上の祈り」では大地の祈りと逞しく希望を失わず生きていく人々の尊さを語ります。

 ああ 戦争の
 狂気をば
 鎮めたまえ

地の上に花さく限り
よろこんで日ごと営み
悲しみも耐えて生きよう

ああ 栄光よ
ああ 地の上に平和あれ

そして有名な終曲「大地讃頌」では、土の力を信じよ、大地を褒め、讃えよ、と謳います。メタメタに汚された土。死の灰に冒された土。でもその土の生命力、再生力を信じて、日本人は生きてきたし、今後も生きて行くのだという力強いメッセージ。

国会全体合唱でもしたら〜?


# by komaiyuriko | 2017-08-26 02:42

コンサート「映像と音楽」の打ち合わせと称して、まずは三菱一号館美術館「オルセーのナビ派展」へ、映像担当の牧菜さんと行きました。
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なぜ「ナビ派」展へ行ったのかって?それは大好き&大尊敬の鶴園先生と待ち合わせをしていたからです!なんと今日は先生を独占して、有難く興味深い解説を聞きながら美術館を巡るという、夢のような時間を過ごさせて頂くのです!!

鶴園先生には、今までにも美術展や映画に何度かご一緒させて頂いております。その都度、これは大学の講義か?!というほどの知識をくださいます。これだけの知識を得たんだからヤバイな、これは高額だなと汗をかくと、先生のご好意なのです。こんなことってある?私もそんなかっこいいことが大人になったらしてみたいっ!(もうおばちゃんだよ、は言わないでね。)

今回、“かわいい”がキーワードのナビ派展。欲しい絵がたくさんありました(笑)。途中、カタログ部屋で休憩している時、私の気にいる絵や画家、そしてそれに関連する音楽や作曲家について、ぺーらぺらテンションマックスでお話ししていると、先生にうっかり私の心の闇を見つけられてしまいました(笑)。素直な私♡ 「駒井さんとコンサートする時は、それを踏まえて選曲しなきゃ(笑)。」というお言葉を頂戴しました!ありがとうごさいますっ!

こちらの美術館はミュージアムショップが充実しています。私は絵画を見ながら、ミュージアムグッズを開発するなら、どの絵を何にしようかと、いつも頼まれてもいないのに、真剣に考えながら見ています。絵に集中しろっ。私に言わせればどこの美術館も全然ダメ。上から目線で勝手にジャッジ(笑)。でも、ここの美術館には心踊る商品がたくさんあります。おかげですっかり散財してしまいました…。関連商品として売っていた本を手に取ると、鶴園先生が書いてる本だったー!という喜びの発見もあり、楽しい美術館滞在でした。

その後、ミュージアムカフェで本当に打ち合わせ。
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昔の銀行そのままだそうな。窓口がレトロで素敵かわいい。

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ウィーンのカフェにいるような気分。銀のお盆にお水のコップ、その上にスプーンが乗っていたら間違いなくウィーン。

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先生にご馳走になったカフェクレームを自慢げに持ち上げる。

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いい気になってつい遠くを見てしまう。海外旅行にきた浮かれた人みたい。

どっぷり素敵な1日でした♡
先生、ありがとうございました!!

# by komaiyuriko | 2017-03-14 01:48

米沢、伝国の杜ホールでは、今までにもオペラ「あまんじゃくとうりこひめ」、そしてオペラコント「お料理・ボンジュール!」などで、米沢の高校生や街の劇団の方々とご一緒させて頂いてきましたが、今回ついにクルト・パイユとして公演することになりましたー!やたー!
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まーちゃん、顔、間違ってるよ。

山形と言えば我らがまーちゃん生誕の地。大量の雪に毎度のことながら驚く私たちは、まーちゃんの雪道歩き方講座(初級:積もっている道編、中級:ビシャビシャ道編、上級:アイスバーン編)、つららに気をつけなくてはならない屋根の見分け方講座、スノーダンプの使い方講座などが無料で受講できます。有難いことです。

クルト・パイユは先月、「泥棒とオールドミス」を終えたところ。どうしてこの演目にしなかったのでしょうか。前日と当日の2日しか稽古がないというのに、別の演目をすることに。とは言ってもクルト・パイユオリジナルコントのレパートリーで、もしかしたら1番上演回数が多いかもしれない「カフェ・クルト・パイユ」でした。

米沢用に新しい部分がガッツリ入っているのに稽古がなくて心配だ、心配だと騒ぐ私をよそに、意外にスムーズに全体を通せてしまったクルト・パイユ。
さーちゃんが一言、「できたね。」
まーちゃんも一言、「さすがクルト・パイユ。」
でたっ。
これがいけないの、気が合ってパッとできちゃうから!
私たち、いつもこうして自分たちのチームワークを過信してるから本番5分前に本当に大丈夫かなって怖い思いするのよね。稽古に稽古を重ねて、安心して舞台に臨みたいと、いつもそう思っているのに、なぜかこうなる私たち。いつか本当に恐ろしい目に遭わないように、この戒めだけは持ち続けていたいと思います。

初日の稽古の模様を。
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米沢のスター、古川さんがムッシュー役。

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しみ…。いやっ。

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こら、田中〜。

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セ・シ・ボン

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米沢東高校の合唱班の歌声は必聴です。素晴らしいハーモニーです。

もちろん米沢の夜はみーとぴあへ。
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この米沢牛のタタキ納豆、美味です。まーちゃんのイチオシ。

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そして今回はしゃぶしゃぶで頂きます。米沢牛にはしゃぶしゃぶがいいかも♡今までで1番美味しかったです。ちなみに前回はすき焼き。とろけるように美味しいのに、ブリンブリンしています!もー、コイツったらー!この、この、このー♡

美味しいものはちびちび食べる、勿体無がりの私と、美味しいものをどんどん食べるさーちゃんとの、お皿コントラストが眩しかったです。

「泥棒とオールドミス」も忘れないうちにどこかで公演しておきたいところ。どこかのホールさん、公演依頼お待ちしております(笑)!

# by komaiyuriko | 2017-03-09 21:51

エウレカ、リス園に行く

町田の市庁舎でなるちゃんがコンサートをすると言うので、エウレカが賑やかしに行って来ました。
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しかし今回の本当の目的は…みんなでリス園に行くこと!
私はリス園がメインと勘違いしてしまい、ドレスや靴をリュックに詰めて、両手を空けていました。そしてスニーカーに小汚いジーパン、そしてリスに登られても引っかからないようなツルツルしたジャンパー。市役所の方も、「あー、リス園仕様の出で立ちだったんですね!」と失笑。普段通りだけどね…。

町田在住のなるちゃんも行ったことがないと言うそこは、駅からバスで15分くらいのところにありました。しかしながら、かなり山の中と言った印象。そしてドーン。
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リス園の看板です!

園内は、正直に申し上げると凄まじい動物の匂い(笑)。コンサートで頂いたスコーンをリス園で食べようね♡なんて言っていた自分たちがちゃんちゃらおかしいです。無理だから!

それでもリスちゃんたちの愛らしさには心を奪われ続ける皆さん。みんな上手にリスと戯れています。
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私はと言えば、ヘタレのユリが顔を出してしまい、ビビりまくり。餌をあげたいんだかあげたくないんだか分からない様子。
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ちょんちょんと来たリスに餌を投げつける始末。リスの心の声「どっちだよ(怒)!」が舌打ちと共に聞こえてくるよう。

それでも最後は仲良くなれました。
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初めてお友達が出来た子のような、ハニカミを見せています(笑)。

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リス園には、大きな亀さんがいたり、モルモットも100匹位いました。

リス園の向かいには、日本の公園100選に入っている有名な薬師池公園がありました。せっかくだから行ってみましょう!
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しかしこの安易さがのちのち大変なことになります。なぜならほとんど山登りのような公園だったから。私以外のメンバーは、本番の衣装や靴が入ったコロコロを持っての移動。公園の出口がたかーい山の上にしかないと分かり、そこまで続く階段を見つけた時、みんな心の中で「なんでここまで来ちゃったんだろう。」という後悔の言葉があったはず。そしてみんな、それはエチケットとして言っちゃだめ、と思っていたはず。
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黙々と登る私たち。

旅をする時には下調べが大切なんだな、ということが分かりました。最後は修行によって、更なる結束力と忍耐力を習得したエウレカなのでしたー。


# by komaiyuriko | 2017-03-06 17:12

節分ももう終わり、気がつくと2017年もとっくに過ぎていました。皆様、いかがおすごしでしょうか。

年末はロ短調ミサから怒涛のコンサートで、毎日楽しく暮らしました。

伯父と一緒に歌えるという一大特典付きのロ短調。
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そして本番中もうっかりふざけてカメラ目線。
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いけませんよ、本当は。

公式打ち上げにも駒井家親戚一同呼んでいただき、大変楽しい一日でした。
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盛岡、そして岡山から駆けつけてくれた親戚の皆さまに心から感謝。

その3日後、待ちに待ったエウレカコンサート!素晴らしいアンサンブル(自分で言っちゃった!)で魅せるエウレカに、指揮をしながら短足、違う、嘆息です。
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また弦楽カルテットのフィオーリさんは、私の拙い指揮に危機感を覚えたのか、心を1つに合わせて下さり、素晴らしい演奏でサポートしてくださいました。
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ドビュッシーのカルテットも熱演。

後半はフランス近現代作品のアンサンブルを。
この公演はあっという間に完売してしまったため、追加公演を開きました。小心者の私たちは更に小さなホールを選んだため、またすぐに完売。
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どーもすみません。
狭いながらも楽しい我が家と言わんばかりの雰囲気で終了。

年末は腰に麻酔を打ちながらシンガーズに心血を注ぎ(笑)、気がつけば2017年。あっという間にクルト・パイユ東京公演でした。

念願の『泥棒とオールドミス』でした。13年前、クルト・パイユを結成した当初から泥棒をやろうと話していたのにこんなに時間がかかってしまいました。しかし、満を持して(全員揃う稽古はたった2回でかなり焦ったが…)、お客様に大笑いして頂ける舞台を作ることが出来て幸せでした。
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これも3人出会った当初から、寸暇を惜しんで全力でふざけあって来た、その努力の賜物です。

緊張感のある本番でしたが、お客様の笑い声が、私たちのテンションをどんどん上げていったことは間違いありません。これからも、笑い声を求めて、日々精進していきたいと思います。クルト・パイユは何処へ行く〜?!
# by komaiyuriko | 2017-02-08 01:48