極東のヨーロッパに行って参りました!


万景峰号が停泊するウラジオストク。只今情勢が大変危うい時期ではございますが、そんな時こそ平和を叫ぶべきなのではないかとのことで参加したのですが、飛行機の窓から並走するテポドンが見えたらどーしよー、なんて馬鹿なことも考えながら、今一度、危機的状況にある平和について考える良いチャンスになりました。
それにしてもウラジオストクは素敵な街でした。

滞在中は、コンサートの稽古もほどほどで(笑)、自由な時間がかなりありました。英語が全く通じず、大体連想ゲームのようなコミュニケーションでしたが、それもまたいとおかし。
食べ物屋さんやカフェはどこもかなりオシャレ。




観光も十分にさせて頂きました。シベリア鉄道の終点というか出発点であるウラジオストクは海と陸の駅が背中合わせ。



さて、本題のコンサートは、平和と戦争、原爆とその後をテーマにした合唱カンタータ「土の歌」を、作曲家自らの指揮で歌いました。オケはロシアの方々。

大木惇夫は教えてくれます。
「農夫と土」では、農夫が土に種を植え、自然と共に生きる姿、そして自然のサイクルの奇跡について歌われます。
花さき みのる 毎年の
約束の不思議さよ
そして原爆投下のあと、「地上の祈り」では大地の祈りと逞しく希望を失わず生きていく人々の尊さを語ります。
ああ 戦争の
狂気をば
鎮めたまえ
地の上に花さく限り
よろこんで日ごと営み
悲しみも耐えて生きよう
ああ 栄光よ
ああ 地の上に平和あれ
そして有名な終曲「大地讃頌」では、土の力を信じよ、大地を褒め、讃えよ、と謳います。メタメタに汚された土。死の灰に冒された土。でもその土の生命力、再生力を信じて、日本人は生きてきたし、今後も生きて行くのだという力強いメッセージ。
国会全体合唱でもしたら〜?