ふるさとの 山にむかいて言うことなし ふるさとの山はありがたきかな
2009年 07月 23日先週、啄木先生や賢治で有名な岩手県に行ってまいりました。盛岡で開催されたリサイタル第2弾のためです。何故ってアタシの故郷だから!実際は父の故郷ですけれど(ということは私の故郷でもあるわけです。)。
今回はほぼ1週間の滞在です。こんなにゆったり盛岡を訪ねるのは初めて。
空気は綺麗で山も川もそこに住む人々も美しい。盛岡とはそういうところです。
初日は奏恵ちゃんと共に夕刻に到着しました。早速散策です。夏だというのに寒かった~。

さて次の日は何とリサイタルの宣伝のためにテレビ出演がありました。これもリサイタルを主催して下さった方のお力。なんだか家でテレビを見ているかのような感覚で1時間半も出演。

生放送の緊張感漂うスタジオとそこに働く方々(プロデューサーやカメラマン、そして出演者の方々)の、リラックスして楽しんでおられる様子がアンバランスなほどで、私もつられて緊張よりも楽しく終了することできました!
さてさて次の日からはリサイタルまでビッチリと稽古です!親戚のおうちをお借りすることになり、毎日2人で通いました。伯父のおうちで稽古をし、隣にある叔父のおうちで油を売る日々。毎日本当に楽しかったです。奏恵ちゃんはさすがピアニスト。毎日何時間も練習をします。ピアノから離れません。私はその間、おじやおばとお散歩をしたり、お茶を飲んだり、買い物に行ったり、本を読んだり、マッサージチェアでテレビを見たり、はたまたいとこのおうちを突撃ご訪問したり。素敵な時間でした(惚)。

そんなわけで、盛岡の御親戚には毎日本当にお世話になりました。これでリサイタルへ向けての準備も万端ですっ!当日は激しい雨の予報でしたが、スーパー晴れ女である私の盛岡リサイタルに賭ける意気込みが通じ、雨雲はどこかへ消えてしまいました。大勢のお客様とともにリサイタルの開演です!


1部は畑中美耶子さんがインタビュアーとなり、パリの話やフランス歌曲の話をカフェ風のセットの中で繰り広げます。さすがはプロ、楽しい時間でした。続いて、彼女の朗読とラヴェルの「博物誌」の始まりです。白眉は畑中さんによる盛岡弁“かわせみ”の朗読です。盛岡弁は素敵な言葉です。エレガントでありながら温かみがあります。“かわせみ”は「博物誌」の中で一番好きな曲でした。それをお客様にも特に親近感を持っていただくことが出来て私も幸せでした。
そして無事にリサイタルは終了。打ち上げですー!


東京でのリサイタルの後はもちろん多くの方への感謝と爽快感、そして終わってしまったことへのうっすらとした寂寥感を味わいましたが、盛岡でのリサイタル後は激しいノスタルジーを感じ、後ろ髪を引かれる思いでした。きっと盛岡という土地と人のせいです(カミュ的な感じで)。
今後もさらに雨ニモマケズ、風ニモマケズ…の精神で精進していきます。
ありがとうございました!!!