新作歌曲とアンサンブルの極意

作曲家の新作発表を演奏するというのは、私にとってとても誉れなことです。演奏によって作品の良し悪しが評価されかねませんから。だからこそ、こちらも真剣に取り組まねばなりません。

今回は、金丸めぐみさんと市川景之さんの新作発表にたち合わせて頂きました。
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金丸めぐみさんの作品は、私の一番大好きな詩人、ヴェルレーヌの詩による歌曲3曲です。しーかーも、作品にされた詩は、「秋の歌」、「白い月」、「空はあんなにも蒼く静か」の三篇です。ドラマティックでロマンティックで、素晴らしい作品でした。感情を吐露するところもあり、構成がうまいこと感情を運んで行く曲でした。こういう曲に出会え、歌わせていただけるというのは声楽家冥利に尽きます。

金丸めぐみさんと
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そして、私の大変尊敬する生き字引、市川景之さんの作品です。市川さんがフランス詩に作曲しないなんて、返って不思議な感じですが、これまた素敵な詩人の詩を選んで作曲されていました。私は不勉強ながら、今まで読んだことのない大手拓次の詩でした。これを機に読んでみようと思い、詩集をゲット。今まで知らなかったなんて勿体無いことをしました。でもこうしてこの詩集に出会えたことがまた幸運でした。ものすごく繊細で、控えめな、というよりむしろ怖々とした愛情、そういった心の機微を歌う詩人でした。

「つぼみからつぼみへ歩む人」、「四月の顔」の二曲は、まるでフランス歌曲のよう。特に私は「つぼみから〜」を熱愛し、歌いました。

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市川さんと。
コンサートでは、このお二人の他に四人の作曲家が新作を発表されました。編成も違えば曲調も全く違い、本当に興味深い、素晴らしいコンサートでした!

私の手元には、作曲家の直筆の譜面が残ります。これはまさにお宝です♥️さらに、作曲家が自ら伴奏して下さった録音が届くそうです。幸せですな。

さてまた別の日には、介護付きマンションのオープニングコンサートが開かれました。
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楽器の仲間と一緒に、往年の映画音楽や唱歌を中心に演奏しました。

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タマゴシェーカーでシャカシャカしているところ。これは本番中(笑)。
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基本的に、鍵盤ハーモニカを吹きます(笑)。

このメンバーでの活動が本当に楽しい。稽古もワクワク、移動もギャハハハ、本番もニコニコ。お客様もつられてニコニコ(笑)。パリ時代の学部長先生が言っていました。『アンサンブルするには、寝食共にしなければならない』って(笑)。大袈裟だけど、一理あります。仲良くなってこそ、アンサンブルが出来るのです。

コンサート後、この施設を担当の方に案内して頂きました。私がお金持ちだったら、両親を老後、こんな素敵なところに住まわせてあげたいなと思いました。やっぱりプロの仕事です。思いやりが行き届いています。

よーし!宝くじ買おっと。
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by komaiyuriko | 2014-02-25 01:40