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モローとルオー ~聖なるものの継承と変容~

汐留のパナソニックミュージアムにて、モローとルオー展が開催中です。

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学生時代、本で見たモローの「出現」にあっという間に魅了され、その直後、パリとウィーンを旅した時には、迷いに迷って辿り着いた、思い出のモロー美術館。その美術館自体の建築も素晴らしいし(世にも美しい螺旋階段があって二階に行けます。これを見た日から、螺旋階段そのものがエロティックな言葉や物として感じるようになりました。)、作品の量と展示方法も圧倒するものがあります。
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世紀末芸術という言葉がピッタリの彼の絵画は、細部に渡った装飾と色彩、思い切り退廃的な雰囲気と、色気を通り過ぎて妖気を放つ人物描写などで、見るものの足を捉えて、その絵の前から動けなくしてしまいます。セイレーンさながらです。

ルオーはさほど興味がありませんでしたが、去年の今頃、同じくパナソニック美術館でルオー展を拝見し、へー、と思った画家です(笑)。

実は二人は師弟関係だったのです。名前が韻を踏んでいるだけではないのです!
ルオー19歳の時のボザール(フランスの美術学校)の教授が60歳を過ぎたモローだったのだそう。二人が師弟を超えた、尊敬し、信頼し合える親子のような関係になっていったことが今回紹介されている書簡でよく分かります。感動的で、泣きたくなる文面もありました。

モローって、あんな感じの絵を描いていたのに、物凄く愛情溢れる、優しく情熱的な真の教育者だったということを初めて知りました。だってじゃぁ彼が詩人だったらと考えてもみて。ヴェルレーヌしかり、ボードレールしかり、ろくな人間いないじゃない?それなのにモローは素晴らしい人間だった!それだけで感動を覚えます。

また本人自らが生前に美術館を作ったのは彼が初なんですって。彼の死後、初代のモロー美術館の館長がルオーでした。はい、泣くところー。

そして、美術館内の配置もモロー自身が手掛けたのだそう。年代などにとらわれず、全体のエステティック(美)を考えて作品を展示しているそうです。はい、ここ、目から鱗です。

「ユピテルとセレメ」、「ゴルゴダの丘のマグダラのマリア」、「セイレーンたち」、「ピエタ」、「一角獣」、「聖女カエキリア」、「オルフェウスの苦しみ」は必見です。
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ホント、凄いから!行ってきて(笑)!


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by komaiyuriko | 2013-10-26 00:20