全ては自分のために(歯を食いしばりつつ)
2012年 12月 04日その11月、大学時代の先輩、後輩でコンサートをすることができました。YMCA主催の「親子で楽しむクラシック」というコンサート。院生時代、私のピアノをずっと弾いてくださっていた泉博子さんが、私と、私の後輩で、今をときめくテノールの村上公太さんを呼んで下さったのです。
大学時代の先輩後輩と仕事ができるという機会は、滅多にありません。話が決まった時から嬉しくて嬉しくて!
早速打ち合わせと称して、3人でランチ(笑)。
コンサートは、玉川聖学院の講堂で行われました。
練習でも、ステージの上でも本当に幸せを感じた、素敵なコンサートとなりました。お世話になりました、YMCAの皆様にお礼申し上げます。ありがとうございました!
そしてその翌々週には、私の年イチ緊張するコンサートが行われました。フランスから私の師匠をお招きして、講義していただく、レクチャーコンサート。今回は「ワーグナーとフランス歌曲」というテーマで開催されました。
でもこれが摩訶不思議。苦渋と甘美の表裏一体で、この恐怖のコンサートがやめられないのです。「これは自分の専門分野で、年に一回、猛勉強できて、それが全て自分の力になっていくのだ!」という殊勝な考えと、達成感を味わいたいのとから、ついつい繰り返してしまうのです。出演者4人で、お互い「ドMかっ!」と言い合いながら、もうすでに来年の開催が決まっております。ふふふ。
今回も先生のレクチャーは興味深く感嘆いたしました。
そして全体のプログラムをしめくくるドビュッシーの「ビリティスの歌」全曲も歌いました。こちらは私のレパートリーですが、本番で歌う時の恐怖と言ったら、「エデンの園を追われた初の人の初の呻きも、さながら牧歌」です(ヴェルレーヌの引用(笑)。彼、相変わらず大げさっ。)今まで本番や録音等で幾度と歌わせていただきましたが、今回ようやく、なんか分かったかも!という、うっすらとした、朧げなる、もしかしたら勘違いかもしれない感触がありました。有難いことです、本番というのは。
来年こそ、準備を早くから行い、余裕をもって本番に臨みたいと思います(毎年同じ決意)。
めでたし、めでたし。
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