あまんじゃくは誰の心にも
2012年 07月 31日この猛暑の中(笑)、滝野川西ふれあい館にて北区文化振興財団主催の「まちかどコンサート」が行われました!

会場には、小学校に入る前のお子さま方と、若いお母様方、そして70年位前に幼児だった方々がおいでくださいました。振れ幅の大きなお客様層(笑)。
北区文化振興財団主催のコンサートでは、いつもボランティアのスタッフさんたちが大活躍。その強力なサポートは、他に類を見ません。会場に着くやいなや、和気あいあいとした雰囲気で迎えてくださいました。実はみなさまとご一緒に舞台を作るのは今回で2回目。前回は、北とぴあ国際音楽祭の『お料理ボンジュール』の時でした。あの時のボランティアスタッフさんの手際の良さ、細やかなお心遣い、そして舞台での名演技は忘れられません。
この度の本番では、まるで雛鳥が巣に帰って来たような安心感を味わいました。そして今回は、機織り機(本物)や、縄(本物)、あまんじゃくのカツラ(本物)など、多くの小道具をご用意くださいました。

ちなみにカツラは、ボランティアスタッフさんの手作りです。まあ、なんて発色のいいこと!

まわりの皆さまには、「似合う、似合う!」と言われ、「豹柄の洋服が見える。」とまで言われました。あんまり私に似合うので、有難いことにカツラをプレゼントして下さいました。「次回のあまんじゃく公演の際に、とは言わず、普段からおかぶりください。」とのこと。お言葉に甘えて、私の自慢の帽子コレクションに加えさせていただきました。

今回は、藤原歌劇団の新星、テノールの大西貴浩さん、バリトンの河村洋平さんと初共演させていただきました。彼らのフレッシュな情熱は、私に「初心忘れるべからず」という戒めを与え続けてくれるかのようでした。

そして暑い中、駆けつけてくれた森ファミリー。

休憩中に、あまんじゃくのカツラをかぶった私と初対面を迎えた、るかなちゃん。泣くかと思いきや、歓迎の笑みをたたえてくれました。
パルテノン多摩のオペラシリーズでご一緒した長谷川光くんとお母さまも来てくださいました。


「あまんじゃく~」の上演中、これからやって来るあまんじゃくを予感させる林光さんの音楽が、多くの幼児を恐怖のどん底に叩き落としました。会場からは「こわい~」という声も上がっています。そこへ現れるあまんじゃく。自分的にはかわいくて、茶目っ気のある、憎めない妖怪のつもりで演じていましたが、号泣する子供たち。最終的に、あまんじゃくがうりこひめを縛り、押し入れに投げ入れるシーンでは、悲鳴にも似た泣き声が上がりました。
でもね、あまんじゃくは、機織りたかっただけなんだよ。
そして誰もが、あまんじゃくなのかもしれないよ。
あまんじゃくより
北区のみなさま、どうもありがとうございました!

写真は北とぴあ国際音楽祭の時の模様。
*********************************************
駒井ゆり子 オフィシャルホームページはコチラ
クルト・パイユホームページ リニューアルオープン!