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バッハの四季

小雪の舞い散る季節となりました。

先日、紀尾井ホールで《バッハの四季》と題されたコンサートがありました。コーラスは25周年記念を迎えられる国分寺チェンバークワイア、オーケストラは古楽器オーケストラとして有名なシンポシオン、そして指揮は市瀬寿子先生でした。

私はバッハのカンタータとマニフィカトを担当。今回の曲はアクロバティックな曲が多く、譜読みを始めた頃、「これは無理だって~、セバスチャン、器楽じゃないんだから~(苦笑)。」と内心思いましたが、その難しさが楽しくなり、譜読みを始めて三日後には、これらの曲の虜になっていました。難しい程なんでも楽しいですよね〜。

今回の合唱団にはナント私の伯父が団員として参加しています!
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(2列目の右から4人目が伯父さん)
実は2年前に、伯父さんとは第九で共演済み(笑)。今回で二度目となります。前回もそうでしたが、コーラスに伯父さんがいると思うと嬉しくて、後ろ(コーラス席)を振り向きたくなってしまいます。まさに授業参観。それも伯父さんが歌っているところを見たいという欲求と、自分が歌い終わって椅子に座る時に「ね、今見ててくれた?聞いててくれた?」という、嬉嬉とした気持ちの二大浮つき衝動に駆られます。あ、でも本番だけは集中しましたよ!

また、この度のオケには、以前ブクステフーデの『我らがイエスの四肢』でご一緒させて頂いたコントラバスのダンディ兄さんNがいらっしゃいました。最初のオケ合わせで彼を見つけた時の喜びといったら!

私がその喜びを友人に語ると、私と夜な夜な室内楽なぞをして一緒に遊んでくれる弦楽器のお友達たちがよく知る人物なんだそうな。ダンディ兄さんは、お友達が団員であるオケのトレーナーなのだそう。嬉しい喜びでした。

もう一つの喜びは、このコンサートで素晴らしい司会をして、少し固めなコンサートの雰囲気を和やかなものにしてくださった元NHKのアナウンサー、村松真貴子さんとの共演でした。私にとっては『イブニングネットワーク』や『いっと6けん』で毎日テレビで拝見していた方。しかし彼女は、私の父とジャーナリスト仲間なのです。私のCD などもお持ちで、さらに私の自堕落な生活もご存知のよう(汗)。恥ずかしいやら、嬉しいやらのご対面でした。村松さんの司会は、笑いと唸り(切り返しや切り盛りの凄さ)の連続で、やっぱりプロというのはすごいなと思い知らされました。

そんなこんなで大変楽しい稽古の日々と本番を終えました。
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師匠の芹沢先生、司会の村松さん、伯父さん、そして私の双子ちゃん(母)。
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親戚一同。

このコンサートには伯父さんの幼稚園からの友達、そして大学時代のご友人が多く聴きにいらっしゃいました。その後一同に集まって新年会を赤坂の『魚丸』というお店で開催しました。
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赤坂の魚丸にて。実は私のいとこのお店なのです。厳選された日本酒の数々と繊細で超美味なお料理がたまりません。赤坂にお出かけの際には是非(というより、わざわざ魚丸目がけてお出かけになって間違いありません!)。

私は幸せ者だなとつくづく思います。この時代にキリギリスのように浮世離れして歌なんか歌って暮らしているんだから!勿論、芸術のために生命を削っているとは思いますが、そもそもアートのない場所には生きていけません。それでも色々な環境や状況によって、同じような人間でさえ、芸術と共に生きて行くことは大変難しいことだと思います。私の周りで常に支えてくれる家族、親戚、友達といった全ての人が私の音楽を応援してくれる、こんなに幸せなことってあるでしょうか。

きっと私の前世が立派な人だったんだね(笑)。

自分の有難い境遇を存分に感じつつ、より一層の努力で人生を芸術と共に彩って行きたいと思います。

そんなわけで早速、今週末には山形で地元高校生たちとオペラをしてきまーす!
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楽しみ、楽しみ!

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by komaiyuriko | 2012-01-23 23:01 | コンサート