ザ・クラシック
2011年 02月 22日昨晩、明治学院大学チャペルでブクステフーデのカンタータ『我らがイエスの四肢』を歌って参りました。

北ドイツの巨匠ブクステフーデは、私にとって音楽史の授業に出てくる人。その作品を歌えるチャンスに巡り合えたことに喜びを感じていました。4日間連続で、本番のチャペルにて稽古がありました。集中できて良い感じ!思いっきりその世界に浸れる、このような環境はますます私の気分を盛り上げます。指揮はバッハ研究家の樋口隆一先生です。バッハ全集などの執筆により、お名前だけは存じておりました。さぞかし気難しいお方でしょうと想像しておりましたが、とても気さくで、音楽を楽しむ雰囲気を常に纏っていて、大らかな素敵な先生でした。コーラス団にも「間違っても構わないから自由に音楽を楽しもう!」ということをおっしゃっておられました。コーラスの現場では、往々にして体育会系で、厳しい指導者と従順な団員という図式が見られますが、このような関係こそ私が理想とするコーラス団だなと思いました。精神が自由でなければ音楽なんてできるはずないもの~。
さて稽古の合間、シロガネーゼよろしくプラチナ通りを闊歩しておりました。やっぱり素敵な小さなお店が並んでいるのですねぇ。夜の稽古に備えてご飯を食べなければならない我らソリスト。アルトのソリストの方が気になるお店があるというので、連れて行ってもらうことにしました。


古民家を利用したこのお店、どうやらゆっくりとお酒を飲みながら美味しい一品料理を頂き、最後にゆばうどんで閉める、という粋な空間らしい。私たちは時間がないので、おうどんをササッと頂きました。この空間で美味しいお料理と会話をもっと楽しみたい、もったいないー!と苦渋に満ちた叫び声をあげながらお店を後にしました。

迎えた本番は、厳しい寒さにも関わらず超満員で、教会に響くビオラ・ダ・ガンバやバロック・ヴァイオリンの音色とともに素晴らしい時間を過ごさせていただきました。


近代、現代ものがレパートリーに多い私としては、古い音楽に参加すると逆にとても新鮮で、頭の中に新しい感覚が甦る(新しいのに甦るとはおかしな表現ですが、そんな感覚なんだもん。)思いがします。素敵な体験でした。ありがとうございましたー(恒例の野球部)。
今日は3月5日にありますスプリングコンサートの合わせがありました。今回のコンサートは、超ゴージャス版。ピアノクインテットとアタクシなんでござーますのよ。
ピアノは岩撫セレナーデ。カルテットの皆さんは、我らのトップこと内山傑さん、セカンドは我らのイケメンこと池田孝祐さん、ヴィオラは我らのアイドルこと後藤澄礼さん、そしてチェロは我らのセクシー姉さんこと清水彩智さんです。

唱歌や童謡、そしてモーツァルトのアレルヤで有名なモテットなどを皆様と一緒に演奏させていただきます。今回はカルテットでザ・クラシックといって過言ではない、モーツァルトの『アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク』も演奏してくださいます。合わせを聞かせていただいて、いかにもクラシックの響きに失笑を禁じえないほどでした。ふざけてません、勝つまでは。

アンコールの曲もわざわざこのコンサートのために、いつもお世話になっている作曲家の加藤先生に編曲していただきました。すっごく格好いいピアノクインテットになっていますよ。何が出るかは乞うご期待(笑)!!
会場はさいたま市。ちょっと遠い?!
ではー!