素朴で純粋な愛こそ永遠なりー
2010年 11月 05日もうすでに冬の匂いがしています。猛スピードで駆け抜けて行ったねぇ、秋。
さて先日、クルト・パイユのホームでありますルーテル市ヶ谷センターで(勝手にホームにしてみた)、アイゲンアートミュージックの皆様とコラボコンサートをさせて頂きました。

今回は第1部に、それぞれの得意分野を持ってきてドイツ音楽とフランス音楽の競演!といった雰囲気で始まりました。私はメシアン研究ということを掲げてパリで勉強させていただいていましたので「ミのための詩」を、そしてウィーン在住ののぞちゃんは、彼女の魅力を全開にするリート、ヴォルフの「イタリア歌曲集」で臨みました。
私は今回、自分のイメージするメシアン映像を自分で作ってみました。この一連の作業、本当に楽しかった!会場でも綺麗に映っていて一安心でした。



喜んで歌っているといった感じでしょ。すっぱい顔してますけど。

ピアニストのみっちゃんは、初メシアンとは思えない雰囲気を作ってくださり、とても感激しました。ドイツ音楽の専門家なのに、このフランス独特の、さらにメシアン独特の雰囲気をキャッチする能力には脱帽です。楽しかった、みっちゃんありがとう!!
やはり私の師匠だけあって、のぞちゃんの歌には言葉の表現に驚かされるところがたくさんありました。訳も本当に良かったと思います。伝えるという能力に長けた方なのよね。


さて、2部はバスティアンですよ!
再演とはうれしいじゃないですか。けれども2回目とは思えない新鮮な感情が我らを包んでいたと思います。前回とは私ものぞちゃんもコラさん役のみゆちゃんもキャラクターが少し変わった感じがしました。こうしてどんどんレパートリーというものは成長して行くんだなぁと実感。








この4コマ漫画みたいな紹介を見ていると、このオペラ5分位で終わってしまいそうですが、本当は紆余曲折あるのです(笑)。そこに、やきもきしてみたり、笑ってみたり、涙してみたり、色々な感情が散りばめられているのです。さすが天才ルソー&モーツァルト(12歳)コンビです。
浮ついた考えと意地の張り合い、それによって安定していた幸せが崩れ、失ったものを後から嘆いたって遅いよん!という教訓、胸に響きました(笑)。常に身の回りにある尊いものを、素晴らしい、素敵だと思えるような精神の新鮮さを忘れないで生きていきたいと思いますm(_ _)m
会場からは「のぞみバスティエンヌに会場中が感情移入して、彼女の恋をみんなで応援していた」という声が多々ありました。それをのぞちゃんに話したところ、「そう、アンタ悪者(笑)!」とおっしゃっておられました!こっぴどい師匠ですこと。
会場いっぱいのお客様には、集中力と和やかさが同居しており、それがとても良い形で演奏者である我らに影響し、充実した、素敵な時間を過ごすことが出来ました。出演者を支えて下さった裏方の皆様、会場にいらしてくださったお客様、心からのお礼を申し上げます。どうもありがとうございました。
アイゲミュの皆さん、今度はクルト・パイユとコラボだよ!
何する何する~?!わくわく。わかちこー。