日本におけるシュールレアリスム
2010年 02月 01日今、シュールレアリスムの詩について勉強しなくてはいけなくて焦っています。私は昔から好きなピリオドというか芸術運動の流れなので楽しいのですが、自主的に勉強するのは楽しくても、やらなければいけない、というのがいや~な感じ。
シュールレアリスムといえば、アンドレ・ブルトン、ルイ・アラゴン、ポール・エリュアール、ギョーム・アポリネールなどがぱっと頭に浮かびます。美術だったらルネ・マグリット、サルヴァドール・ダリ、ポール・デルヴォーなど。でも日本におけるシュールレアリスムについてあまり深く考えたことはありませんでした。詩人で、ぱっと閃く人がいなかったからかもしれません。でも美術の分野では、シュールレアシズムの巨匠、古賀春江がいます。私の好きな画家ではもはやないですね、私の恋する画家です。驚きと称賛をもって彼の絵にはくぎ付けになります。
※絵画全体の一部です。
※全体の一部です。
彼の『牛を炊く』という詩画集がどうしても欲しいと思っています。でも廃版で、古書屋さんにはあるのですが、1万5,6千円するんですよ。安いと言えば安い、高いと言えば高いでしょ?「買うべきか諦めるべきか、それが問題だ」です。ま、買うだろうな。何かの記念にしようかな。←お金を使うことへの言い訳。
彼は自身の絵に詩を添えることが多い画家でした。私が圧倒的に好きな「窓外の化粧」にも詩が添えられています。印象的なフレーズは
過去の雲霧を切り破って
埃を払った精神は活動する
最高なるものへの最短距離
まるで日本のアラゴンです!
安易な方法でシュールレアリスムについて調べてみると、
作家では安部公房らしいです。私はなぜかあまり好きではありません。中学生の時に『壁』を読んでからなんとなく嫌い~。あ、そういえば、ハルキストであるパリのキャリアウーマン(現在は帰国)のゆきちゃんが、私のために春樹作品について講義してくれたことがありました。私がどうしても夢中になれないと言ったもので。すると安部公房の辺りに分類されるんじゃないの?という話でまとまり、あー、だからあまり好きになれないんだーという結論にいたった“2人カレーパーティー”がありましたね、ゆきちゃん(笑)。
日本が誇る漫画の分野ではつげ義春らしいです。こちらは大好き。『ねじ式』には熱中したものです。あ、私の大好きな浅野忠信主演で映画もありましたね。学生時代、夢中で観ました。ステキだった。でーもー、例えば『ねじ式』をシュールレアリスムに分類しちゃうと寺山修司はどうなるの?!幻想文学に入るのでしょうか。いや、違うなぁ。寺山修司は寺山修司という分類なんでしょうけど、気になる。なんだか分からなくなってきちゃった。
誰か、教えてー。(でた、他力本願)