第3回戸田音楽祭
2009年 03月 06日さて、日本に帰ってまいりました。まだまだ時差ボケの真っただ中ですが、先日第9の本番がありました。それも今回は共演者をご覧くださいましっ!
なんて楽しそうな第9でしょう!帰国前からワクワクしておりました。
リハーサルは当日に1回きりなので、こんなに楽しい第9なのにリハと本番合わせて2回しか一緒に音楽できないのが本当に残念です。なんなら週1ペースでお願いしたいくらい。
戸田交響楽団は1975年に結成され、第9はなんと25年ぶりだそうです。こんなに長い間、地道な練習を通して多くの定期公演を重ねてきた市民オーケストラがあるでしょうか?!しかもアマチュアオーケストラとは思えないほど質が高く、正直驚きました。定期公演のプログラミングも実にユニークです。リハーサルの最中、座って(ソリストはとにかく歌う場所が少ないので!)合唱とオケを聴いている間、こういうオーケストラと共に地域に根差して音楽活動をしていくというのは何て素晴らしいことだろう、音楽文化を通して世代を超えた人々とのコミュニケーションを大切に紡いでいくというのは何て素敵なことだろう、などと考えていました。一人では無力な自分でありながら、崇高な芸術の力によって何か出来ることがあるとしたら、きっとこういうことなのかなとつくづく感じていました。
さて今回のこの第9は去年の7月から始まっている第3回戸田音楽祭の山場としてプログラミングされていました。戸田市民の気合を感じます!私たちも気合い十分!さーちゃんなんかリハーサルが終わった楽屋で“気合い”で有名なアニマル浜口の真似をしてしまうくらいでした。本番前に爆笑させないで。今も思い出し笑い、というか本当に思い出し爆笑出来るほどです。
本番は、オーケストラ、合唱団、マエストロ、ソリスト、聴衆の、会場が一体となる感覚で感動的に幕を下ろしました。今回はマエストロの意向でソリストも合唱の部分を2箇所追加で歌うこととなりました。私は第9の合唱ほど歌った回数の多い合唱曲はありません。合唱のソプラノさんって大変なんですよねー。全曲を通して100%本気で歌ったら間違いなく貧血で倒れます、というようなソプラノ殺しの第9ですが、今回は歌う部分が少ないので200%本気で歌わせていただきました。あー、楽しかった!超満員の会場も大いに盛り上がった様子。
終演後、楽屋にてパリチームで記念撮影。撮ってくれたのは同じくパリチームのクラリネッティストたっちゃん。お花を持って駆けつけてくれました(涙)。
レセプションを経て、我が御親戚様一向が集まっているというところへ私も向かいました。さーちゃんは残念ながら新幹線の時間の都合で先に帰ってしまいました。でも泰ちゃんも小野さんも一緒に来てくれました!私が歌う度にいらして下さる伯父伯母にも感謝です。いつもありがとうね、おじちゃん、と言うと『これに託けて飲みに来てるんだからいいんだよ!』だって!有難いことです。今回は遠縁でもある泰ちゃんもいたので、伯父さんたちも喜んで昔話を聞かせてくれました。
第9と言えどもソロの部分をカルテットとして質の高いアンサンブルでやりたいというのが私の希望でした。それぞれの強者が集まってそれぞれが声自慢をするのはアンサンブルではありません。今回は本当に気のおけないメンバーでお互いを感じ合って、役割を心得てアンサンブルできたのが本当にうれしかったです。音楽祭を支えてきた皆さま、大所帯の合唱団をまとめてきた方々、本当にご苦労様でした。どうもありがとうございました!
戸田音楽祭、万歳!!