PARIS 2009
2009年 02月 11日最近日本も寒いのでしょうね。パリも雪が続く寒さです。
さてさてなぜこんなにもお久しぶりなのかと言うと、何と引越しをしていたのです。パリに来てから本格的な引越しが初めての私は、最初から要領を得ず、もともと悪い腰は悪化するわで、それはそれは大変でした。段ボール箱10箱分の、他人に言わせれば大したことのない『ザ・引越し』、もう二度としたくないです。←早くもヘタレ発言。力持ちの男性求ム!と初めて思いました。段ボール1箱持ち上げるのに、今まで自分でも聴いたことのない唸り声を上げる私に対して、引越し屋さんのいとも簡単にそれを持ち上げる様や、ピアノ運送屋さんの秒殺運搬を見ては、
“なんて素敵”とため息がこぼれるのでした。

さて、1月と言えば(もう2月だけど!)ガレット・デ・ロワの季節です。毎年しつこいくらい開催していましたが、引越しの最中、今年も例外ではありませんでした。パン屋さんで買ってきたり、自分で焼いてみたり。



自分にとり分けられたガレットをいち早く観察する2人。


ガレットを食べ過ぎて胸やけがした私は、おなかがいっぱいであるにも関わらず、“しょっぱいものが食べたい”とわがままを言いました。すると奏恵ちゃんがミニおにぎりを作ってくれました。

そんなわけで、引越しやらガレットやらで大変忙しかったこの年始、私たちは2回のコンサートがありました。サル・コルトーとサル・ミュンシュでの室内楽のコンサートでした。
今までなら私のおうちにピアノがあったので稽古は我が家で出来ましたが、何しろ今はピアノがないもので、稽古はパリの南にありますパリ大学都市のカンボジア館で行いました。カンボジアとは何の関係もないのですが、この館には充実した音楽練習室があるのです。



サル・コルトーでのコンサートは、ブルガリア人のピアニスト、ニコラと共に久しぶりに演奏しました。相変わらずの歌い手至上主義のピアノで(笑)、私たちも大変気持ち良くコンサートをすることができました。プログラムはメンデルスゾーン、セヴラック、フォレ、の歌曲と宗教曲、そしてウェーバーのオペラ『魔弾の射手』のハイライトです。大学の先生方が聴きに来て下さり、とても和やかで私たちにとっては有難く感動的なコンサートとなりました。


この連日の雪の中、梅が咲き始めました。やがて来る春を感じずにはいられません。

by komaiyuriko
| 2009-02-11 17:40
| 徒然なるままに