<   2013年 10月 ( 3 )   > この月の画像一覧

盛岡おでってコンサート

10月の三連休の最終日、抜けるような青空の下、岩手県の盛岡でジョイントリサイタルをして参りました。お相手は我が母校(しかも高校大学と!)の後輩、ピアニストの一戸香織さんでした。
d0246243_15162091.jpg
おでってホールから見える岩手山と岩手日報社(笑)。

去年、盛岡の女声合唱団、コールTONANの35周年記念コンサートに出演させて頂きました。そのご縁で、また今年もこのように盛岡でリサイタルをさせていただくこととなりました。その時のピアニストさんのお嬢様が、今回の香織さんです。噂は聞いていましたが、彼女のピアノを聴いて驚きでした。一つ一つの音色、全体の音楽の流れ、感性、テクニック、全てがそろったスーパーピアニストさんでした。一ヶ月前に合わせで盛岡を訪れてから、彼女とアンサンブルできることが楽しみで、この本番の日を一日千秋の思いで迎えました。

プロデュースして下さいましたのは、コールTONANの代表、鈴木さん。彼女の手腕には目を見張る物があります。何故って、蓋を開けてみたら、会場は超満員。黒山の人だかりと言った方がいいかもしれません。会場入り口から客席までの通路に人が溢れて立ち見しているのです。クラシックコンサートとは思えない光景。これはまさに両国国技館です!私があの通路を歩いたら、きっとドレスから出ている私の肩を周囲の人がペチペチ叩くだろうな、なんて思いながらその光景を見ていました。まるで横綱。

d0246243_1517918.jpg
今回は皆様に喜んでいただけるようなプログラムにしたものの、こっそりプーランク没後50周年とかなんとか言ってプーランクを演奏。巨大な字幕を後ろに流しました。

d0246243_15183333.jpg
2部はウィーンを舞台に歌いました。ウィーンの情景やウィーン菓子なども映像でご案内。

d0246243_1520152.jpg
プログラムの最後はオペラ『夕鶴』からのアリア。この日のために鶴っぽい衣装を用意(笑)。ズボラで有名な私としたことが、3着も着用!このコンサートに対する気合いと情熱が伝わってきます。←自分で言っちゃった。

そんなこんなでコンサートはあっという間に終了(笑)。ピアニストさんは大変だったと思います。伴奏しながらソロもあり、出ずっぱりなんですから。実は彼女、今はピアニストの傍ら、岩手日報の記者として働いています(1枚目の写真参照(笑))。忙しくて練習時間も取れなかったでしょうに、見事な演奏をされました。

d0246243_15224789.jpg
コンサート終了後、親戚の皆さんと。

d0246243_15231658.jpg
たまたま実家の盛岡に帰省していた言語学博士で書家の稔君と♡
牧菜さんは今回も字幕、映像を担当してくださいました。いつもありがとうごぜーますっ!

d0246243_15243529.jpg
鈴木さん主催の公式レセプションには、帰国リサイタルの時からお世話になっている、現もりおか歴史文化会館館長でアナウンサー、女優の畑中さんが乾杯の音頭を取ってくださいました!

d0246243_15274958.jpg
惇子おばちゃんと。

親戚二次会へ向かう前、またまた記念撮影。
d0246243_15284847.jpg
っつーかどこで撮ってるの?!

二次会では巨大なサワーを一気飲み!
d0246243_15381832.jpg
なんてね。

父の故郷、盛岡は空気も綺麗、北上川と岩手山は雄大で美しく、ちょうどこの頃は中津川に鮭が産卵に上ってきていました。
d0246243_15292328.jpg
そしてそこに住む人々の暖かいこと。極寒の冬を越す人々は、こんなにも暖かいものかと、いつ来ても感動します。人の有難さを身に染みて感じるコンサートとなりました。

そして岩手日報さん、ありがとうございました!!
d0246243_15303226.jpg


*********************************************
             駒井ゆり子 オフィシャルホームページはコチラ
           クルト・パイユホームページ リニューアルオープン! 
[PR]
by komaiyuriko | 2013-10-30 15:40 | コンサート

汐留のパナソニックミュージアムにて、モローとルオー展が開催中です。

d0246243_0171133.jpg
学生時代、本で見たモローの「出現」にあっという間に魅了され、その直後、パリとウィーンを旅した時には、迷いに迷って辿り着いた、思い出のモロー美術館。その美術館自体の建築も素晴らしいし(世にも美しい螺旋階段があって二階に行けます。これを見た日から、螺旋階段そのものがエロティックな言葉や物として感じるようになりました。)、作品の量と展示方法も圧倒するものがあります。
d0246243_01732100.jpg
世紀末芸術という言葉がピッタリの彼の絵画は、細部に渡った装飾と色彩、思い切り退廃的な雰囲気と、色気を通り過ぎて妖気を放つ人物描写などで、見るものの足を捉えて、その絵の前から動けなくしてしまいます。セイレーンさながらです。

ルオーはさほど興味がありませんでしたが、去年の今頃、同じくパナソニック美術館でルオー展を拝見し、へー、と思った画家です(笑)。

実は二人は師弟関係だったのです。名前が韻を踏んでいるだけではないのです!
ルオー19歳の時のボザール(フランスの美術学校)の教授が60歳を過ぎたモローだったのだそう。二人が師弟を超えた、尊敬し、信頼し合える親子のような関係になっていったことが今回紹介されている書簡でよく分かります。感動的で、泣きたくなる文面もありました。

モローって、あんな感じの絵を描いていたのに、物凄く愛情溢れる、優しく情熱的な真の教育者だったということを初めて知りました。だってじゃぁ彼が詩人だったらと考えてもみて。ヴェルレーヌしかり、ボードレールしかり、ろくな人間いないじゃない?それなのにモローは素晴らしい人間だった!それだけで感動を覚えます。

また本人自らが生前に美術館を作ったのは彼が初なんですって。彼の死後、初代のモロー美術館の館長がルオーでした。はい、泣くところー。

そして、美術館内の配置もモロー自身が手掛けたのだそう。年代などにとらわれず、全体のエステティック(美)を考えて作品を展示しているそうです。はい、ここ、目から鱗です。

「ユピテルとセレメ」、「ゴルゴダの丘のマグダラのマリア」、「セイレーンたち」、「ピエタ」、「一角獣」、「聖女カエキリア」、「オルフェウスの苦しみ」は必見です。
d0246243_019442.png
ホント、凄いから!行ってきて(笑)!


*********************************************
             駒井ゆり子 オフィシャルホームページはコチラ
           クルト・パイユホームページ リニューアルオープン! 
[PR]
by komaiyuriko | 2013-10-26 00:20

旧岩崎邸コンサート

急に秋の肌寒さが感じられた雨降りの日、上野の旧岩崎邸にてコンサートを行いました。

不忍池から坂を登ると、夢のように美しい建築が目の前に現れます。
d0246243_1272925.jpg
こちら、旧岩崎邸。

また雨に濡れるこの豪奢な建物が、趣があって尚更いいじゃありませんか!この洋館、色々な様式によって設計されています。装飾や柱にもこだわりの様式が見られ、さらに奥へ進むと、日本建築の書院造り様式に繋がっているのですよ!これは驚き。
d0246243_1305564.jpg
「建築物を愛でる旅」をする愛好家の私には、灯台下暗し。すっばらしかった!

そんなテンションの上がる建物でコンサートができるなんて素敵です。コンサートは13時と15時の二回公演でした。どこからやってきたのかしら、と思うほど、たくさんのお客様に迎えられ、感無量。
d0246243_1303087.jpg
ピアノはもちろん岩撫さん。

15時のコンサートには、この日誕生日を迎える私の幼馴染み、ゆうちゃんが六年生の娘さんのひなちゃんを連れて来てくれました。

幼稚園の頃から中学卒業まで、ずっと一緒に朝は通い、部活のブラバンも一緒で夜も一緒に帰った本当の親友。武満徹の「小さな空」を歌う時、急に小学校時代のゆうちゃんとのたわいもない話を思い出しました。一緒に通った駄菓子屋のこと、学校帰りに宝物のように見つけて食べたグミの木のこと、塾に行く時に必ず一緒に飲んだコーンスープのこと…。きっともっとドラマティックなことがあったはずなのに、思い出されることはどれもこれもしょーもないことばかり。おしゃべりコンサートだったので、ついそんなお話をし、ゆうちゃんの誕生日に、この子供時代へのノスタルジーを歌う「小さな空」を歌いました。

終演後、ゆうちゃんは「泣いて見えなかった。」と言っていました。あの気の強いゆうちゃんが泣くなんて!私たちも年とったね(笑)。だってひなちゃんは来年もう中学生。ふふふ。

コンサートも終わり、ゆうちゃんとひなちゃんと一緒にご飯を食べて帰りました。ひなちゃんにどうしても伝えたいこと、それは子供時代の友達を大切にね、ということでした。大人になってからの友達はもちろん出会うべくして出会った素敵な関係で成り立っているけれど、子供のころからの友達には、計り知れない親しみがあります。それはきっと地域性、その友の家族を知っている、おうちを知っている、子供会で同じように過ごした、同じ町内のハチマキをして運動会で走った、毎日同じ給食を食べた、同じ制服を着て同じ道を通い続けた、そういうことなのかなと思います。それが自分の基礎なんだろうなと。

素敵な空間で、私にとってじんわりと有難いコンサートとなりました。
d0246243_1312926.jpg
ゆうちゃんとひなちゃんと。

雨の中、わざわざいらしてくださいました大勢のお客様、どうもありがとうございました!


*********************************************
             駒井ゆり子 オフィシャルホームページはコチラ
           クルト・パイユホームページ リニューアルオープン! 
[PR]
by komaiyuriko | 2013-10-20 01:34 | コンサート