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先日、私にとって大変光栄なコンサートが開催されました。フランスの作曲家ジャン・クラの作品をメインに扱い、関わりのある作品と共にプログラミングされた素晴らしいコンサートです。しかも演奏者がスゴイのです。私の大尊敬するピアニストの鶴園紫磯子先生、パリのコンセルヴァトワールの教授陣、チェロのフィリップ・ミュレール氏、ピアノのジャック・ゴーティエ氏、ヴァイオリンの七島晶子氏、錚々たるこのメンバーでのコンサートに、私なんぞが共演の機会を得たのでありました。
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私はクラの師匠であったデュパルクの歌曲、ボードレールの詩による二曲を歌わせて頂きました。
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言わずと知れた世界の名曲「旅への誘い」と「前世」です。やっぱりボードレール、かっこいい。ボードレールの言葉には強さがあるので、彼の詩を口にするだけで、自分が高まったような気さえします。精神的な高貴さがあるというか、孤高な幻想家というか、やっぱりダンディズムだね~。

アンサンブルの楽しさ、音楽作りの喜びを再確認させられたコンサートとなりました。ドビュッシーのチェロソナタは私の大好きな曲。今回は物凄くアグレッシブな演奏で、こんなドビュッシー聴いたことない!という、大興奮を覚えました。ゴーティエさんと七島さんのクラの小品も大変感動的でした。愛情のこもった優しい対話のような演奏でした。

今月はフランス歌曲づいています!明後日はナント!
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フォーレの「優しき歌」全曲だよ!しーかーも、室内楽伴奏版。これはみんな、オニヴァだよ。

いつもご一緒させて頂いているヴァイオリニストの池澤氏率いるピアノカルテットのコンサート。

ショーソンの「終わりなき歌」の弦楽版も歌います。オープニングはショーソン。失恋による大絶望ソングに始まり、フォーレの、恋の始まりの高揚感、不安、希望、そして愛の成就を歌います。なかなか演奏されない(なぜなら単純に難しいから!)コンサートですが、字幕をつけて上演致します。今やっと訳詩が終わったところ!るん♪

3月29日(金)19時開演
杉並公会堂小ホール、3000円です。当日は3500円なので前日までにご連絡くだないな。

フォーレの『優しき歌』は全9曲で、その第8曲目が「ねぇ、そうでしょう?」という曲。泣くのを堪えるソング№1です。こんなに優しい歌があるでしょうか。拙訳にてご紹介。

ねぇ、そうでしょう?
P.ヴェルレーヌ

私たちは人が見ていようが、知らずにいようが気にかけず
希望が微笑みながら示してくれる、慎ましい道を
楽しくゆっくりと歩いていきましょう

深い森の中のように、愛の中に取り残された
私たちの2つの心が、穏やかな優しさをあらわにすると
夕暮れに歌う、二羽の夜鳴き鶯のようでしょう

私たちはこの先、運命が何を遣わすのか心配せずに
手に手を取って、同じ歩調で歩いていきましょう
混じりけのない気持ちで愛し合う、無邪気な魂を持って
ねぇ、そうでしょう?

幸せを感じると、それが達成されない不幸、もしくはその崩壊を恐れてしまう癖のある詩人ヴェルレーヌさん。誰もが持っている、そんな自信のなさや弱さを見事に曲にしたフォーレさん。この二人の芸術への昇華は必聴です。

終曲は「冬は終わりに」。苦悩の冬は終わった、今の自分には、どの季節が巡ってきても、もう大丈夫だ、私の横には愛する人がいるのだから、という内容。超訳ですが(笑)。

日本にも再生の春が今、ようやくやってきました。まだまだそんな気分になれない東北のことを考えると胸が苦しいですが、希望を、常に未来に光を感じられるような素晴らしい国であってほしいと願い、祈るばかりです。音楽をするとは、そういうことだと感じる今日この頃です。


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by komaiyuriko | 2013-03-28 02:15 | 文化・芸術

今年の冬は本当に寒く、東京でも雪がたくさん降りました。大宮生まれ、大宮育ちの私としては、雪が降ると、この歳でもちょっとウキウキしてしまいます。桜の季節になると、ついこの間のことなのに忘れてしまいがち。そう言うわけで冬の日本の、本当の姿を皆様にお届け(笑)。
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米沢、伝国の杜ホールにて、オリジナルオペレッタ『お料理・ボンジュール!』を地元の高校生とご一緒に上演して参りました!あんなにくだらない舞台が早6回目の再演、ということで、張り切って臨んだ私とまりちゃんと高史君。今回は高校生も加わって、ますますくだらなさに拍車が掛かりました。なぜなら、蝶々さんのアリア“ある晴れた日に”の後に、ハミングコーラスが、そして最後の『こうもり』の乾杯ではダンスが加わりました。
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盛り上がったなー(笑)。去年もここ、米沢で公演をし、その時もご一緒した米沢東高校演劇部と音楽部の皆様と今年も共演することができました。高校生の輝くような可愛らしさと言ったら!進学校で、大学受験を念頭に置きながらも、楽しい舞台作りに一生懸命参加してくださいました。これは、顧問の先生の素晴らしいお人柄とお力によるものが大変大きいのです。音楽部の山田先生、ありがとうございました。
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ウキウキの楽屋入り。
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今日もキレがあります、高史君。
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「先生、テレビです~。」
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オーケストラの皆様との共演もありました。音楽部の皆様とも共演。
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終演直後。ごきげんさんのまりちゃん。

米沢行ったら米沢牛食べなきゃね!
山形っ子、まりちゃんのオススメ、ミートピアにて、米沢牛を堪能の図。
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翌日、帰京の新幹線の中でも、高史君とキッチリ牛肉弁当を食べたのでした(笑)。
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その後、オペラシンガーズの『東京・春・音楽祭』のコンサート、上野、旧奏楽堂で歌う“にほんのうた”がありました。各パート三名ずつの12人によるアンサンブル。
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ソプラノののりちゃんと。今年はなんと懐メロにも挑戦。私の母の十八番、「学生時代」まで歌いました。本番を見に来てくれた母曰く、「お母さんの方がうまいな。」はい、出た。お母さんにはシンガーズも負けます(笑)。

素晴らしいコンサートで、昼夜二回公演でしたが、どちらもほぼ満員のお客様にいらして頂き、喜んで頂きました。奏楽堂は老朽化のため、この三月で閉館します。アンコールでお辞儀をし、木の床を見た途端、寂しい気持ちで一杯になりました。この木の上で色々なことがあったなー、と。学生時代からよく歌ったホールでした。特にコンクールが多く、若かりし頃の悲喜交々が走馬灯のように思い出され、おセンチな気分に浸ってしまいました。
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まだ大学三年生の頃、あるコンクールに出場し、その舞台が奏楽堂でした。でもその頃はまだろくに歌も歌えなかったし、緊張して普段通りできませんでした。子供のことが心配でこっそり母が見に来ていました。外に出ると母がいて「良かったよ。」と言ってくれました。母は(父もだけど)、いつも私が一番良かったと言ってくれます。そりゃー、親だからね、どの親も自分の子どもが一番です。でもその時は、自分の格好悪い姿を母に見られたことが何とも嫌で、母に八つ当たり。「何で聞きに来たの!」と怒号を浴びせ、母を泣かせたこともありました。申し訳ないことをしました。でもきっと自我の芽生えだったのでしょうね、許してもらいましょう。驚いたことに大抵、自我の芽生えは1歳半から2歳に訪れるんですって。へー。みんな早熟。

この日の打ち上げも焼肉で、またご縁のあることに山形牛を堪能させて頂きました。

こんなことばかりしているから太るのでしょうね。一年振りに会った友人が開口一番、「ゆりちゃん、痩せてないねー!」ですって。なんだそりゃ(笑)。うっかり「ゆりちゃん、太ったね。」と言い出さない彼女の優しさです。パッと見た時の驚きと、失礼のない言い方を一瞬のうちに考えたのだと思います。良い友達を持ったものです。

友人は財産ですね。脂肪も財産。ルネサンス時代なら私は富の象徴で、超一級美人の仲間入り。でも体には気をつけたいと思います。
草々。



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by komaiyuriko | 2013-03-25 00:54 | コンサート

ハモ・ハモ・ハモちゃん

ついに、憧れに憧れたハモンド44が我が家にやってきました~!!
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あれは2年前。鍵盤ハーモニカ(ピアニカ)の虜になったのは!
敬愛する夏木マリのCDをいつものように部屋でかけていた時、「やっぱりパリにはアコーディオンが似合うんだな。アコーディオンの音を聞くとパリを連想するんだな。」と何の気なしに思ったのでした。

アコーディオン、欲しいなぁ。。。(ゆりこ心の中の声)

運の良いことに、鍵盤ハーモニカ(略して鍵ハモ)を多数お持ちで、私に楽しいことばかりを教えてくださるカメラマンのさと子さんから、その魅力について話したいからおうちへ来ないかと誘われました。何故運が良いかというと、アコーディオンの音と鍵ハモの音はそっくりで、ひそかに手軽な鍵ハモのことをネットで調べていたりしたからなのです。

喜んで伺ってみると、5,6台の鍵ハモがずらりと並び、それぞれの個性に合った曲をパラパラと弾いてくださったのでした。その瞬間、「ピアニカ、買おう!」となったのでした。メーカーによって、特徴と音色が異なり、悩みに悩みましたが、ヤマハ育ちの私としては、まずヤマハのピアニカを買うことに致しました。

その後は、ヤマハのピアニカP37Dを愛用し、またコンサートでもガンガン演奏させていただいておりました。私のピアニカへの執着心が功を奏し、ピアニカ発注のコンサートも増えて参りました。あ、今ちょっといい気になって小鼻が膨らんでしまいました(笑)。
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ピアニカでヴァイオリニストの池澤氏と共演中。

コンサートで演奏させて頂ける度に、今度はピアニカの音だけでは賄いきれない、と言いますか、もっと深く、重厚感のある音の鍵ハモも欲しいと思うようになりました。もちろん、軽快で小回りの利くような曲には今のピアニカが最適ですが、例えばタンゴなどを吹くときには多少の音の軽さを残念に思っておりました。

年末のサントリーホールでのコンサートでは、タンゴを演奏させて頂き、その際にピアニカでは弱いので、主催者にお願いしてスズキのメロディオンPro-37 V2を借りて演奏しました。
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日本屈指のソリストの皆さまとちゃっかりタンゴを吹くアタシ。

その時に確信したのであります。今度は“ハモンド”を買おう、と!

スズキのメロディオン37は厚みのある良い音です。でも私には音の立ち上がりまでの間が気になり、なかなかうまく吹けません。フォルテなら良いのですが、ピアノドルチェを吹こうとすると、その音が出るまでに時間がかかります。今回購入したハモンドは、メロディオンよりもまろやかな音で、立ち上がりがピアニカ並みに良いのです。小回りも効くし音色も良い塩梅で重く円い。要するに最高なのです!

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ほーら。すごいでしょ。唄口セット、両手弾き用ストラップ、シール、缶バッヂもついてきました。
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中でも驚きなのは、このマウスピース型。ブラバン育ちの私は、トロンボーン、ユーフォニウムを小学校と大学で吹いていましたので、これは面白そうです!もう一つの方は、アルトホルンのマウスピースくらいの大きさです。マウスピースによって音色が変わるそうです。そりゃ、そうだよね~。

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それからチューブも2種類。フレキシブルチューブはサントリー用に年末購入しましたが、またついてきました(笑)。これは便利ですよ、歌があるときに特別便利です。マウスピースを銜える暇がない時に必要。観にいらして下さった方から「水タバコのパイプみたいでカッコ良かった!」とのご感想を頂き、調子に乗ったものです。

それからなんと言っても一番欲しかったのは、このケースです。
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こちら、リュックになっています。ピアニカの持ち運びの便の悪かったこと。悪口ではありません。でもこれで解決です。しかもかわいい。

ヴァイオリンの池ちゃん(いつも一緒に演奏してくれるイケメン)は、「ハモンドオルガン」と言えば、世界の一流ブランドオルガンで、そのハモンドが鍵ハモを出しているなんて知らなかった、これは驚愕だし、その楽器はマジでスゴイ!とまで言ってくれました。私の気持ちを上げるな~、池ちゃん(ニヤニヤ)。だからこそ、この缶バッジやシールは、それほどまでのブランドならではの証なのだ!とも。

2013年、すでにピアニカ発注のコンサートが8本あります。狂喜の雄叫びを上げたい。胸に幸福感がじんわりと広がります。先日ちょうど1本終えたところです。シャンソンの合いの手や(シャンソンも自分が歌うんだけどね)、ピアニカソロもありますが、なんと私が以前夢中になったアルゼンチンタンゴの「ラ・クンパルシータ」がプログラミングされていました。

ハモンドで、ヴァイオリンの方々とタンゴを演奏できるなんて、私は幸せ者だな~とつくづく思いました。

そして一昨日も、プライヴェートなサロンコンサートに伺い、ちゃっかり飛び入りタンゴをしてしまいました!
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鍵ハモに関しては図々しいくなるゆりこなのでした。車の運転をすると人が変わる人のように。

今年は、ソプラノとしてのみならず(笑)、鍵ハモ奏者としてもがんばるぞーぃ(本気)!

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by komaiyuriko | 2013-03-01 23:37 | 徒然なるままに