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年の瀬ですね。最近は誘われるがままに忘年会に参加しております(笑)。
年末のカタルシス的な雰囲気が何となく好きですが、新年の厳かなリセット感が苦手で、今から想像しては辟易しています。意味もなく盛り上がりたそうな、そんな年末の空気を感じながら渋谷のユーロスペースに「サルトルとボーヴォワール 哲学と愛」を観に行きました。
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「面倒な実存主義でもちょっと学ぶか!」という安易な気持ちで出かけました。以前観て大変オススメだった「シャネルとストラヴィンスキー」でシャネル役だったアナ・ムグラリスがボーヴォワール役というのも興味を惹きます。

実際は実存主義がどうこうという事よりも、2人の会話を聞きながら彼らの理想や哲学を実践しようとする様が中心に描かれたもっともっと興味深い映画でした。時代の寵児となった2人の、人生に、時代に、家族に、愛に、真剣に立ち向かっていく荒々しい生き様がとても痛々しく、栄光の陰にある身を削るような哲学への挑戦、苦悩、苦悶を見たような気がしました。

様々な場面で自らの人生を顧みる機会があり、「私はこうだったからあれでよかったんだ」と思ってみたり、「こんなふうにすればよかったのか」と思ってみたり、「実践してみるか」と思ったり「それはないな」と思ってみたりと、自分の人生にリンクするイデアや理念みたいなものが散りばめられており(というより渦巻いており)、大変面白い映画でした。

上映期間が短い上に、東京でも渋谷ユーロスペースのみの上映。劇場も小さいですが、空いていますので(笑)、興味がある方は是非。なんとなく興味のある方は通りがかったら観てくださいな。ま、通りがかるような場所じゃないけどね(汗)。

映画を観た後、映画館前の山を登り「名曲喫茶ライオン」へ。
そこで巨大スピーカー(まるでパイプオルガン)から流れる室内楽でも聞きながらサルトルとボーヴォワールの台詞を反芻し、ふ~ん、と思ってみるのが良いでしょう。やってみて!

今年も応援していただきありがとうございました。
来年もどうぞご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

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by komaiyuriko | 2011-12-30 23:42 | 文化・芸術

屋久島登山(写真)日記

そういうわけで(笑)、最終日、屋久島登山ツアーに出かけました。
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子供の頃から行ってみたい場所でした。でもきっと行けないだろうな、と思っていた屋久島です。ちなみに行ってみたいけど行けないだろうなランキング1位はイグアスの滝。第2位は夢が叶ったナイアガラフォールズ。滝フェチならではのランキング。第3位、日本が誇る世界遺産、屋久島。
さ、無駄話はこれくらいにして早速お出かけです。

私と牧菜さんはこの日のためにスニーカー&リュックで参りました。「いつもでしょ」は言わない約束。私だって仕事の時くらい革靴と手提げかばんで出かけます。そこへ現れた加山君!
素敵なブーツに素敵なシャツ、高級皮ジャンにビビッドカラーの肩掛けバッグ。
「ね、マジで?!」
と唖然の私。

旅館までお迎えにいらしてくださった屋久島環境文化財団のエキスパートのお二人は、さすがにプロです。完全なる登山ファッションでした。こういうのってプロほどちゃんと準備しているんですよね~。納得。
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早速加山君は靴のチェンジを宣告されていました。

それでは文化財団のケンゴさんとハタケさんに連れられて出発です。まず車で30分くらいでしょうか?山道を登って「白谷雲水峡」入り口まで行きます。そこからついに登山の始まりです。
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ケンゴさんが本日の予定ルートを説明してくださいます。
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それから登山届けを出して(私たちが登山への緊張を隠しきれずにソワソワしている間に提出していてくださいました。)いざ出発です!

まず最初に結構きつい登山用階段を上ります。まだ始まって5分くらいなのに
「ケンゴさん、もう予定の70%位きましたかね?」
と息も絶え絶えに聞いてしまう始末。ヘタレです。
するとやっと階段がなくなりました。そしてつり橋が現れました。こういうの、ホント苦手(汗)。
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渡りきったらそこからが本当の山登り。道なき道を進みます。結論としてはその方が面白くて、まったく疲れませんでした。

すると目の前に屋久猿が出現!
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わんさかいるではありませんか!獰猛な感じがします(恐怖)。ケンゴさんからの注意事項の発表です。
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「猿と目が合ったらメンチきらない」
これ鉄則だそうです。きらないっちゅーの。猿のいる木の下をそろそろと通り過ぎます。

早速目の前には荒削りな自然が姿を見せました。激しい滝や岩の山。倒れた巨木や美しく苔むした森。見る風景一つ一つに驚きを隠せませんでした。
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こけをベッドにするどんぐり
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かわいすぎるキノコ。その名もクチベニタケ(口紅茸)
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私たちを魅了したこけ達

そして屋久杉とご対面です。屋久杉と呼ばれるのは樹齢1000年を超えるものだけだそうです。こちらは屋久杉跡。私と比べると大きさが分かりますね。ははは。
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美しい木肌が波を描いています。

と言っていると屋久鹿に遭遇。きゃわいいです。
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前日も旅館の前に屋久鹿2頭を目撃しました。本当にちょくちょく出会えます。

次の試練は激しく流れる川を渡ります。一人では決して渡れません。屋久島レスキューの資格を持つケンゴさんが手を出してアシストしてくださいます。かっちょえ~。川を渡りきったところで無事に渡ったことを記念し撮影。そして一休みしました。
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この辺りまでくると屋久杉のオンパレードとなってきます。
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くぐり杉
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特攻隊長が登ります。
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お願い事をしながらくぐると叶うという言い伝えがあります。みんなでモゴモゴ言いながらくぐります。

森の中にはかわいいイタヅラアートが潜んでいました。
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突然出会って驚くことも!

こちらは「七本杉」。一つの切り株に新しく杉が育つことを「切り株更新」と呼ぶのだそう。その更新が過ぎて七本も上部で育った貴重な屋久杉です。
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あんまり広い幹なので記念撮影。
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加山君は「ナウシカごっこ」
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今日の目的地は「苔の森」です。映画「もののけ姫」の舞台として有名になった場所なんですって。
もう少しで目的地です。
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そして到着しました、苔の森。1時間30分程歩きました。
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嗅いだことのない、湿気に満ちた濃い緑の匂いが充満していました。
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屋久島は1ヶ月に35日雨が降ると言われているほどの雨量の多い土地。私と加山君は晴れ女、晴れ男なので滞在の3日間、一度も雨に降られませんでした。それでも雲行きが怪しいので、長居はできません。ご用意していただいたお弁当を食べて来た道を戻ります。
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瞬間瞬間で同じ風景が違ったように見えます。
光や湿度でこんなにも違うものかと、まるで新しい道を歩むように戻りました。
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こちらは二代杉。
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切り株から新しく生えた部分がよく分かります。

巨大な石でできた山の上で記念撮影。
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これを登って来たんだなぁと感慨無量。

心から楽しみにしていた屋久島登山が終わりました。
2年前、腰の手術をして歩けなかったことを思い出しました。こんなに荒々しい自然の中を歩けるようになるとは思いもしませんでした。大きな経験として私の中に積み重なった、素晴らしい登山でした。

さて、登山が終わったら何をしましょうか?
ナント、環境文化財団の誠さん(今回のオーガナイザー)が、温泉を沸かして下さっていたのです!
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それも休館日なのに!
登山のあとの温泉が、こんなに気持ちの良いものだとは!
「あ~、幸せだ~!!」とおっさんのような声が出てしまいました。

その後もまだまだケンゴさん&ハタケさんのツアーは続きます。車の中でぐっすり眠る私たち3人を連れて向かってくださった先はこちら。
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千尋(せんぴろ)の滝
ここは日本とは思えない雄大な風景でした。どこか知らない外国のどこか知らない秘境にある滝のような趣。感動でした。左は一枚岩なんですって。

そして滝フェチの私にはうれしいサプライズ。時間があるからともう一つ、竜神の滝を見せてくださいました。
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旅の終わりにすっかり黄昏れる牧菜さん。気持ち分かります。
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そして最後に誠さんオススメのお茶屋さんのソフトクリームを食べて、「屋久島満喫ツアー」の終了です。
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今回の旅は、私の心の遺産になりました。素晴らしい経験の連続でした。
屋久島環境文化財団の皆様、本当にお世話になりました。心から感謝いたします。
ありがとうございました。

ボーナスショット
加山君が車の中から一言。「あ、屋久島のクルト・パイユだよ!」
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by KOMAIYURIKO | 2011-12-21 01:12 |

11月の中旬、世界遺産の屋久島に行ってまいりました。そうですよ、樹齢7200年、世界最古の植物とも言われている縄文杉のいらっしゃる屋久島に、コンサートのお仕事としてバス・バリトンの加山忠則さんと行かせて頂きました。

今をときめくアクセサリー界の寵児にしてプリンス、加山忠則さんと私はナント二期会の同期。出会ってから早10年が経とうとしています。お互い何故だか分からないけれど、初対面の時から「初めて会った気がしない」と言い合い、今まで仲良く過ごしてきました(笑)。最近、といってもここ5年位は、コンサートのアクセサリーデザインはもちろんのこと、スタイリスト、ヘアメイクなどをして、毎回ステージの上だけ、私を変身させてくれる加山君ですが、今回はバス・バリトンとソプラノのジョイントコンサートとして、噂の屋久島にお呼ばれしたのでしたー!!
やったー!こんなにうれしいことはありましぇーん。

今回は2泊3日の予定です。初日は到着してすぐにリハーサルをし、夜コンサート。翌日は昼コンサートをして、屋久島料理堪能の夕べ。それから3日目は屋久島観光でっす!!苔の森までの登山ですよ、登山!!

この旅程を頂いた途端に、うれしすぎて本屋さんへ走り、屋久島ガイドブックを手に入れたのでありました。

今回ピアニストを買って出て下さったのは、理学博士でピアノの腕前はオールジャンルを難なくオシャレに弾きこなす牧菜さんです。今回のプログラムはミュージカルやジャズも大半を占めていましたので、彼女には打って付けです。

さ、メンバーも揃い、屋久島の旅、始まりです!

羽田から鹿児島空港へ飛び、そこからは屋久島空港まで30分のフライトです。私と加山君は乗り物全般が割りと弱め。どんな飛行機に乗るのか、ソワソワしていました。
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でた、プロペラ機。
3列の小さな飛行機でした。
大きめな手荷物は座席の下に入らないので、立派に一席取ります。ま、大きくないけどね。
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フライト中、アテンダントの方がまるでバスガイドさんのように
「左手に見えますのが桜島でございます。」
とか
「右手後方に見えますのが開耳岳です。」
などとアナウンスしてくださいます。その度に牧菜さんや他の乗客の皆様は身を乗り出して窓に顔を近づけて地上を覗いています。
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私と加山君はそんな恐ろしいことはできません。飛行機がほんの少しふわっとしただけでギャーギャー騒ぎ、二人で汗びっしょりの冷たい手を取り合って、やっと到着です(汗)。
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こちら、屋久島空港です。加山君がコンサートのトーク中に“小屋”と呼んでしまい、我らもお客様も爆笑だった空港ターミナルです。

初日のコンサートは屋久島研修センターでした。楽屋ではやっぱり加山君がマニキュアを塗ってくれました(笑)。
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牧菜さんと。
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加山君と。

屋久島でコンサートを2回連続でするといっても、お客様はどれくらいいらっしゃるのかしら、そもそもどれくらいの方が屋久島にお住まいなのかしら、と思ってガイドブックを開くと

「屋久島の住人・・・人2万人 猿2万頭 鹿2万頭」

なるほどね。コンサートには多くの方がいらっしゃり、とても暖かい雰囲気で行われました。
加山君のトークも冴え、牧菜さんのピアノもジャジーな音を軽快に奏で、素晴らしいコンサートとなりました。

翌日のコンサートはものすごく大きなホール、屋久島開発総合センターで行われました。
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オペラのデュオ(『ドン・ジョヴァンニ』や『魔笛』のパパパなど)をするには持ってこいの立派なホール。
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本番中(笑)。そでから撮ってみました。

なんだか毎日楽しくコンサートをして、お客様との心の触れ合いも素晴らしく、素敵な時間を過ごさせていただきました。コンサートを聴いてくださった鹿児島大学教授の根建先生からは「屋久島が歌っている」との感動的なお言葉を頂き、こっそり涙したほどでした。
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主催なさった屋久島環境文化財団の皆様と。こちらの方々が何から何までお世話をしてくださいました。
でもこの方たちが本領発揮するのは3日目のことなのです。次回日記をお楽しみに。ひっぱるね~。

さ、待ちに待った屋久島料理の時間です。
海の幸、山の幸に恵まれた屋久島は当然、美しいお料理の宝庫!
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活きの良いお魚たちのお刺身。自慢はごまさば。〆ていないさばのお刺身は初めて!
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魚のてんぷら。牧菜さんの大好物らしく、「食べ過ぎて恥ずかしい~」と言いながら抱えて食べていました(笑)。
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屋久島のとろろ芋は弾力がありドラマティックに美味しいです。てんぷらで。
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白身魚の上にとろろ芋で閉じてあるこのお店の逸品。全国から食べに来るお客様がいて当然のお味です。
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名物スタミナ丼 さばととろろ、卵と出汁のシンフォニー。

こちらのお店の大将は料理の腕がいいだけでなく気前もいいみたいです。
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銘酒「愛子」をドーンとプレゼントしてくださいました。大将、どうもありがとうございます!

最高に麗しい夜も更けてゆきます。

次回、屋久島登山日記、お楽しみに!

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by KOMAIYURIKO | 2011-12-06 19:14 | コンサート