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ザ・クラシック

こんにちは、ユリです。
昨晩、明治学院大学チャペルでブクステフーデのカンタータ『我らがイエスの四肢』を歌って参りました。
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こちらのオルガンのパイプは、18世紀にオランダで使用されていたのと同じスズなどの配合で造られたものだそうです。18世紀の響きが聞けるなんて素敵。

北ドイツの巨匠ブクステフーデは、私にとって音楽史の授業に出てくる人。その作品を歌えるチャンスに巡り合えたことに喜びを感じていました。4日間連続で、本番のチャペルにて稽古がありました。集中できて良い感じ!思いっきりその世界に浸れる、このような環境はますます私の気分を盛り上げます。指揮はバッハ研究家の樋口隆一先生です。バッハ全集などの執筆により、お名前だけは存じておりました。さぞかし気難しいお方でしょうと想像しておりましたが、とても気さくで、音楽を楽しむ雰囲気を常に纏っていて、大らかな素敵な先生でした。コーラス団にも「間違っても構わないから自由に音楽を楽しもう!」ということをおっしゃっておられました。コーラスの現場では、往々にして体育会系で、厳しい指導者と従順な団員という図式が見られますが、このような関係こそ私が理想とするコーラス団だなと思いました。精神が自由でなければ音楽なんてできるはずないもの~。

さて稽古の合間、シロガネーゼよろしくプラチナ通りを闊歩しておりました。やっぱり素敵な小さなお店が並んでいるのですねぇ。夜の稽古に備えてご飯を食べなければならない我らソリスト。アルトのソリストの方が気になるお店があるというので、連れて行ってもらうことにしました。
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古民家を利用したこのお店、どうやらゆっくりとお酒を飲みながら美味しい一品料理を頂き、最後にゆばうどんで閉める、という粋な空間らしい。私たちは時間がないので、おうどんをササッと頂きました。この空間で美味しいお料理と会話をもっと楽しみたい、もったいないー!と苦渋に満ちた叫び声をあげながらお店を後にしました。
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名物ゆば京うどん

迎えた本番は、厳しい寒さにも関わらず超満員で、教会に響くビオラ・ダ・ガンバやバロック・ヴァイオリンの音色とともに素晴らしい時間を過ごさせていただきました。
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ご一緒に写っているのはソプラノⅠのソリスト、光野さん。母と同じ島根県出身、そして母と同じ誕生日なのです。さすが“ご縁”の国、出雲出身の方ですわ。一番右は私の伯母さん。

近代、現代ものがレパートリーに多い私としては、古い音楽に参加すると逆にとても新鮮で、頭の中に新しい感覚が甦る(新しいのに甦るとはおかしな表現ですが、そんな感覚なんだもん。)思いがします。素敵な体験でした。ありがとうございましたー(恒例の野球部)。

今日は3月5日にありますスプリングコンサートの合わせがありました。今回のコンサートは、超ゴージャス版。ピアノクインテットとアタクシなんでござーますのよ。
ピアノは岩撫セレナーデ。カルテットの皆さんは、我らのトップこと内山傑さん、セカンドは我らのイケメンこと池田孝祐さん、ヴィオラは我らのアイドルこと後藤澄礼さん、そしてチェロは我らのセクシー姉さんこと清水彩智さんです。
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唱歌や童謡、そしてモーツァルトのアレルヤで有名なモテットなどを皆様と一緒に演奏させていただきます。今回はカルテットでザ・クラシックといって過言ではない、モーツァルトの『アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク』も演奏してくださいます。合わせを聞かせていただいて、いかにもクラシックの響きに失笑を禁じえないほどでした。ふざけてません、勝つまでは。
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アンコールの曲もわざわざこのコンサートのために、いつもお世話になっている作曲家の加藤先生に編曲していただきました。すっごく格好いいピアノクインテットになっていますよ。何が出るかは乞うご期待(笑)!!

会場はさいたま市。ちょっと遠い?!

ではー!
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by komaiyuriko | 2011-02-22 20:46 | コンサート

パリのような・・・

今週は暇だったな~。
こんにちは、ユリです。仰け反るような書き出しですみません。今週は本当にのんびりした時間を過ごしました。雪が降ったことではしゃいだくらい。

最近、パリに住んでいた頃の「ど~でもいい瞬間瞬間」をよく思い出します。“シャンピオン(スーパー)へ行く坂道”とか“シャンピオンの店内”とか“小さい店舗の方のシャンピオンへ曲がる道”とか。全部シャンピオンじゃん。本当はもっともっといろんな街角、それも印象的ではなく、ホントどーでもいい瞬間の映像をフラッシュバックのように思い出します。何故だろうと考えてみたところ、それは多分、「パリにいた時と同じくらい今週暇だったからではないか」という、それこそどーでもいい結論が出たところです。

その自由な時間を利用して、「あたしー、ポスター、好きだから~(母音開き気味で)」を合言葉に、東京都庭園美術館で開催されている「20世紀のポスター タイポグラフィ展」に行って参りました。
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面白かった!作品数が少ないのが残念なくらい。でもあんまり見ちゃうと忘れちゃうから調度いいか。

文字によるデザイン表現であるタイポグラフィは、様々な宣伝に使われるポスター、それを印刷する技術の発展や時代の流れと共に大きく発展してきました。1950年代は意外にも(失礼!)ドイツやスイスが最先端でおしゃれなデザインだったみたい。その後、60年、70年代になるとアメリカ、そして日本(個人的には一番素敵だと思いました)を中心にサイケなデザインへと変遷を重ねていきます。横尾忠則さんの「天井桟敷」のポスターは有名ですが、あのテイストのデザインはやっぱり日本がトップね~と恍惚としながら拝見致しました。

フランスにいた頃、ポスターや広告カードを集めていました。時代、社会を反映するアートとして、この無料の宝石たちは私の宝物。それでは庭園美術館に負けじと、私のコレクションの氷山の一角をお見せしましょう(得意気)。

≪ユリコ コレクション 2011 ~シリーズものを中心に~ ≫
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これらはフランスからベルギー、オランダへと行ける国際列車タリスの宣伝。

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おじちゃんによる七変化。英会話教室の宣伝。

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ニュースの宣伝。フェミニスム全開のデザイン。

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2008年、カフェやレストランで禁煙令が施行された時のパリ市の宣伝。

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これは私の大好きな化学調味料(!)マギーの宣伝。1キロ100円位の値段で買うお米にバターを溶かし、このマギーをかけると、お茶碗3杯は軽くいけます。このポスター、味とのギャップに驚きを隠せません。

では最後に秀逸な作品を断腸の思いで2点選びましたのでご覧下さい。

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怒られるわ、こんなん。

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これはまさにアート。最後の晩餐のパロディですが、良く見るとすっごく不思議なトリックに溢れているのです。コレ、ほんっとすごい。2004年、大きなこのポスターが2区のブルス(Bourse)にある建物にかかっていたことが忘れられません。

私のこれらのコレクションは300枚をはるかに超えます。5年間の賜物です。ご興味の方は見に来てね。水を得た魚のように、いらん解説を付けてお見せいたします。

ま、そんなこんなで、今週の土曜、コンサートに出演致します。会場は庭園美術館のすぐそばにあります明治学院チャペルです。バッハよりも50年前に生まれたドイツの巨匠、ブクステフーデのカンタータ「我らがイエスの四肢」でござーます。
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なかなか面白い構成でございますのよ。タイトルが「四肢」とおっしゃっておられるのに、内容は7つに分れていて、それぞれ「足について」「膝について」「手について」「わき腹について」「胸について」「心について」「顔について」となっております。

古楽器とのアンサンブルは初めてなので心が浮き立ちます。
17世紀ドイツの音楽を是非ご堪能くださいまし。雅な気分に浸れること間違いナシ。
では~!
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by komaiyuriko | 2011-02-14 02:37 | 徒然なるままに