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美術館と美術館カフェ、そして何よりミュージアムショップを愛しているユリです(笑)。
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ある美術館での出来事。コンサートをすることになった美術館で、そのコンサートの打ち合わせのためにマネージャーさんとコーディネーターさんと待ち合わせをしたことがありました。普段はこだわりのジャージ&ジーパン姿(ソプラノにあるまじき?!)ですが、仕事ですから一応ジャケット着用で参りました。しかし何か怪しい雰囲気でも感じられたのでしょうか?最初の入口で警備員さんにブロックされてしまいました。「担当の方と待ち合わせをしている」「美術館の招待状も持っている」等申し上げても入れてもらえず、半ば強行突破で入りました。後ろでは警備員さんが「白いバッグをもった女性がそちらへ向かいました!」と連絡をとっている声が聞こえます。先に進むとあちらから新しい警備員さんが走ってやってきました。すると、入口で待っていてくださったお二人が手を振ってくれ、私はようやく入館することができました。

私、そんなに怪しいかねぇ?!

さて先日、そんなガードのしっかりしている東京都庭園美術館でコンサートをさせて頂きました(笑)。しかもコンセプトが私を喜ばせます。旧朝香宮様邸の建物であるこの美術館の建築、装飾は、パリ発信でヨーロッパ中を1930年代に一世を風靡したアール・デコ様式なのです。そこの入口広間でのコンサートで、その時代のフランス音楽をプログラミングしてほしいというコンサートだったのです。
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今回は、コンサートと学芸員さんによるエクスポジションの解説付きというセットコースで、「庭園美術館友の会」の方のみが入場できるプライヴェートコンサートでもありました。閉館中に美術館に入れるだけでワクワクしてしまう私。ちなみにエクスポジションタイトルは「朝香宮のグランドツアー」です。私が拝見させていただいて一番浮き立ったのは、1925年のアール・デコ博と呼ばれた、伝説のパリ万博のカードが揃っていたことです。文章でしか読んだことのない、パリの街並みをどう改造して会場にしたのかといった様子、各パヴィリオンの様子が写真カードで一目瞭然!もうビックリです。これ、すっごい資料。

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コンサートプログラムはサティ・アーン・フォレ・デュポン・ドビュッシー・プーランク等で組みました。そして今回の目玉商品はなんとシャンソンです!!

今回、庭園美術館からのリクエストでシャンソンを歌うことになりました。しかし…実は私、シャンソンを歌ったことがないのです。クラシックの歌手はなかなか歌う機会もないと思いますが、もしシャンソンをレパートリーにしていたら、きっと今後もお客様に楽しんでいただけるのではとは思っていました。これはチャンスだー!と思い、作曲家の加藤邦宏さんのところへ駆け込みました。彼ならきっと私に合うシャンソンを勧めてくださるだろう、そしてメインに相応しいメドレーを編曲してくださるかもしれない!と思ったからでした。そして案の定素晴らしい「シャンソンメドレー駒井版」を作ってくださいました。アコーディオンのイメージが欲しいのでピアニカをちょこっと間奏中に入れてほしいというわがままも聞いてくださり、予想以上に難しいソロを書いてくださいました(笑)。今日から私は“ピアニキスト”。うふふ。

当日、会場は19世紀末を思わせる、素晴らしく美しいマダム達に囲まれての本番となりました。あたかも自分があの時代のサロンに招かれた音楽家のような気分に浸りつつ、楽しい本番を終えました。
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私がコンサート中見ていた風景。正面のガラスの装飾は一見の価値アリです。
いかにもアール・デコです。
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アップでどうぞ(笑)。このミューズらしき女性、ガラスでぐいっと盛り上がっているのです。素敵。

さて、次回庭園美術館エクスポジションは「タイポグラフィー展」です。かなり面白そう!文字によるデザインであるタイポグラフィー。またレポートしますね。
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このコンサートのために大変なご尽力を下さいましたコーディネーターの吉田抄子さんにこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございましたー!!またお会いできますように!
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by komaiyuriko | 2011-01-31 01:36 | コンサート

そういうわけで、いつの間にか新年を迎えております、ユリです。

今年のクルト・パイユは年明けから賑やかしにパルテノン多摩に行ってまいりました!1月8日に多摩地域のお母様&子供さんたちとの夢のコラボレーションオペラ「ヘンゼルとグレーテル」公演があったからなのですー!!
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それは去年の9月のことです。オペラのコーラスに参加してくださる総勢70名の皆様(内訳は子供さん50名、お母様20名)と初めてお会いしたのは!大変積極的な明るいパワーを感じたのは忘れられません。それからというもの私たちは皆様ととても打ち解けて楽しい時間を過ごさせて頂いておりました。

当初、私たちがパルテノンさんに募集をお願いしたコーラスの人数は30名でした。それが70名も集まって下さったのでした。逆に戸惑った私に担当の方は「稽古が厳しかったり疲れてしまったりできっと最終的には半分位に減ってしまうから、まずはこの人数にしておいたほうがいい」とおっしゃいました。そりゃそうだよな、と内心思いましたが、反面闘志も湧いてきました。「いいえ、一人だってリタイアさせません!」と(笑)。

歌自体が初心者だという方々がほとんどの中で、私たちが一番大切にしたいと願ったのは、歌や演技のうまさよりも、親子のコミュニケーション、地域の仲間とのコミュニケーション、そして劇場と地域とのコミュニケーションでした。その中で年代を超えて皆で成長すること、新しいものに挑戦する小さな勇気を持つこと、それらを共感したいと思いました。私が小さい頃、よく子供会の催しがありました。親だけでなく、近所のおじちゃん、おばちゃん、そして地域に育てられたような気がします。それを今回はオペラという未知の媒体を通して皆で育みたいと思いました。

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稽古風景を記録したドキュメンタリーCMが流れていたらしい。見たかった!

私が感じるところ、それは予想を超える成果だったのではないかと思います。こういうものに成果をたったの半年で求めるのは間違っているのかもしれません。でも私自身この半年、皆様に会うのが本当に楽しみだったし、さらに言えば、オペラ当日を迎え、今日で終わってしまうことにむしろ寂しさを感じたほどでした。コーラスの皆様の中にもコミュニティーが生まれ、私たちにも記念写真を下さったり、寄せ書きノートをこっそりと作成し下さったりと、大変思い出深い交流が持てたような気がしました。「ザ・信頼できる場所作り」、これからも続けていければいいなと思っています。

クルト・パイユはといいますと、昨年のサントリーホール「子供と魔法」の時のメンバー(バリトンの栗原さん、CGのあさいさん、照明のちはるさん)に加え、我等のピアニスト岩撫さん、私の附属の時からの同級生で今はピアノデュオをしている牧&麻衣子のコーラスまとめ係、ヘングレでの共演はもう3回目を迎えたマエストロ天野さん、何でもお助け屋さんの牧菜さんによる譜めくり、そして司会とナレーションをしてくださった福地さんのおかげで安心して本番を迎えました。もちろんホールの方たちのご尽力は言い尽くしえません。皆様本当にありがとうございました。
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あ~ぁ、楽しかったのに終わっちゃった!←これが正直な感想です。

そしていつもいつもクルト・パイユを支えてくださる皆様、-会場にいらして下さったお客様や、来れなくても我々の活動を応援してくださる全ての方-に感謝申し上げます。

そして70名のスーパー合唱団の皆様、楽しい思い出をありがとうございました!また会えますように!
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クルト・パイユ一同お礼を申し上げます。
ありがとうございましたー!!!
(野球部の試合後みたいな感じで)
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by komaiyuriko | 2011-01-26 23:14 | オペラ