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こんにちは、ゆりです。
今週一週間、愛知県豊橋市におりましたー!言わずと知れたヤマサの故郷。そして、私のイチ押し駄菓子の「わたがし(ダフネと呼んでいる)」、そして「ブラックサンダー」の故郷でもあります。豊橋とは気が合うんだな。
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さて食の都、豊橋はウィーン在住ソプラノの峯島望美(のぞちゃん)の出身地。私は学生時代から豊橋に何度も遊びにいっておりました。そしてこの度、のぞちゃんのリサイタルが地元で行われたのでした。

一部はリートと日本歌曲、そして二部はモーツァルトのオペラ「バスティアンとバスティエンヌ」です。なんと私はのぞちゃんの相手役バスティアンに大抜擢されたのでしたー!
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この一週間は豊橋合宿を組み、一気に仕上げる計画(笑)。なんと稽古場は当日のホールのステージです。かっこいぃ~。
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稽古なのに気合が入っちゃうよね、ホールだと♪
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ピアニストはウィーンで歌曲伴奏のディプロムを取ったみっちゃん。これは大変素晴らしいことです。彼女の名刺には「歌曲伴奏ピアニスト」と書いてあるんですよ!私の夢見た職業でした。

モーツァルトが12歳の時に作曲したこのオペラは、男女の普遍的なテーマを扱っています。でも笑いあり涙ありのいいオペラなんですよねー。12歳がこのルソーの台本を理解し、曲を付けたという驚き。演奏していると、その軽い音楽の中にある奥深さに、確実にこの男女の精神を、台本を、彼は理解しているということに気づかされます。まったく私はこの歳で、12歳の天才に翻弄させられているような気になるばかり。お恥ずかしい。

今回はのぞちゃんスペシャルバージョンとして上演いたしました。舞台も素敵、字幕も完璧、演出もおしゃれで共演者も素晴らしい。お客様も大変喜んでくれたようです。さーちゃんも稽古の合間をぬって駆け付けてくれました!!会えてうれしかった!

ではオペラの一部をご紹介。
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バスティアンがバスティエンヌをフル場面。
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傷心のバスティエンヌは占い師のコラさんに相談。コラは寝ている…。
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その後、バスティエンヌに良い恋人が出来たと嘘を知らせるコラ。逆ギレを起こすバスティアン。
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コラの祈祷。バスティエンヌが一番大切だと心からきちんと伝えなさいと一喝される。
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バスティエンヌの心の内を聞かされ改心するバスティアン。
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「ごめんね。うわっついちゃって。君が一番好きだよ。」「は?!そんな浮気人間大嫌い!」
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「じゃ、僕はもう死ぬしかない。」
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「本当に死んじゃうぞ!」「どうぞご勝手に」
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「本当の気持ちを言うよ。僕の幸せの為に君の心を取り戻したいんだ。」
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再び結ばれる二人。
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一生大切にするよ。幸せだねー。
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結婚式。二人の幸せは、この私のおかげなのを忘れないでおくれよ!byコラ


ここで大ニュース!
このオペラ「バスティアンとバスティエンヌ」が11月2日にルーテル市ヶ谷で再演することが決定しましたー!!

前半は私が映像とのコラボレーションでメシアンの歌曲集「ミのための詩」を歌い、のぞちゃんはヴォルフ生誕150周年を記念して歌曲集「イタリエーニッシュ」を歌います。後半は噂のバスティアンですよ、奥さん!これまたそうそう観られないプログラムですので、「フランス音楽とドイツ音楽の融合マニアックコンサート」に是非いらしてくださいね(笑)!

秋になったら、映像を作るためにヴィデオカメラ片手にそこら中に出没します。カメラ小僧からヴィデオカメラ小僧に変身します。「ジョーカー!チャーラーラッ!」←変身のテーマ。わっかるかなー。カメンライダーW。

ではみなさま、ごきげんよう。
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by komaiyuriko | 2010-08-31 23:57 | オペラ

おあつーございます。ユリです。

ちょっとちょっと大ニュース!
パリで私の心をつかんで離さなかった“不思議なストロー”がついに日本上陸!
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牛乳嫌いな私にとって、この摩訶不思議なストローは救世主となりました。
どんなストローかって?!
ストローの中にフレーバーの顆粒が入っており、そのストローで牛乳を飲めば、ヴァニラになったり、イチゴミルクになったりバナナチョコミルクになったりする、なかなかの代物です。私はパリ時代、チョコミントがお気に入りでした。

帰国して1年半弱経ちますが、多分一度も牛乳を買っていません。それがどうでしょう。
このストローを昨日お店で見つけて即買いし、今日小さい牛乳パックを買ってきました。(正確にはまーちゃんが買ってきてくれたのだけど。)昨日の今日です。スゴイです。

今日は8月3日の「お料理ボンジュール、労い会」がありました。パーティーの買い出しの際、つい習慣で牛乳をコーナーを通り過ぎた私が、今晩来る予定のまーに頼んだのでありました。

ついに牛乳さんのお出ましです。そこでこのストローを皆に強く勧めてみました!が、乗ってきたのはタカシ君だけ。ちぇっ。

2人で牛乳をチューチュー飲み、
「美味しい!ソフトクリーム味だー!」
と言いながら、名画『吉原炎上』を見て、風俗文化について、そして花魁の人生やその時代について真剣に、時に涙を流しながら、はたまた爆笑しながら語り合いました。

名作『吉原炎上』のオペラ化、お楽しみに(爆)!

ちなみにこの“不思議なストロー”、原産国はハンガリーでした。ハンガリアン、なかなか面白いこと考えるね〜。
それじゃ私は便乗してミルクバーでも開こうかね。このストローさえ取り揃えれば、あとはこれまた名画「時計じかけのオレンジ」のミルクバーを再現するだけです。うん、相変わらずボニデ。

では、御免下さいまし。
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by komaiyuriko | 2010-08-16 14:56 | 徒然なるままに

ぶら~り本郷

こんにちは、ユリです。
パリにいた頃はぶらーり○○シリーズをしばしば書きましたが、最近はめっきりなので今日はぶらーり東京・本郷をお届けします。

今日は東大前にある「立原道造記念館」を訪ねました。実はこの辺り、私の好きなレトロな薫りのする界隈なのです。

あれは何年前でしょう。まーちゃんとピアニストの岩撫セレナーデと3人で、この辺りにあるフレンチレストラン「ル・リス・ダン・ラ・ヴァレ」にお祝いランチをしにきたことがありました。良い名前のレストランでしょ。「谷間の百合」です。如何せん方向音痴なもので、もう二度と辿り着けないと思いますが(何しろ難しいところにあるのです!)、CD発売記念にまた3人で行こうねと話していた、伝説のレストランです。ここを舞台に短編小説が書ける、といったほど素敵で不思議なレストランです。

あの時は食事の後、散策をしながら帰りました。竹下夢二美術館を拝観、根津神社を抜け、上野公園の不忍池に出ました。良い思い出です。また行こうねー。 

そして今日も想像以上に楽しい散策が出来ました。
本日の旅のパートナーは、コンサートでお世話になっているチャーミングな女性、牧菜さんです。彼女は素晴らしく文学的且つ文化的な人でありながら、理系のむっずかしいお勉強(分からな過ぎて説明不能)をご専門にされ、今もそちら方面のお仕事をバリバリされている所謂スーパーウーマン。今日一日ご一緒させていただいて、ますます彼女の奥深さを感じました。脱帽。きっとマラルメなら彼女のことを「泉」とメタファっちゃうね。←初めて聞いたこの動詞(笑)。

さてまずは「道造記念館」。なんと夢二美術館のすぐ近くにありました。二人共、方向音痴を自負していたので辿り着けるか心配でした。が、道が分からない時、よくクルトパまーちゃんに半ば怒号のように言われる一言、「ユリは黙ってて。」を首尾よく守り、牧菜さんが立派に連れていってくれました。いきなり目的地に辿り着けなかったら途方に暮れるよね(笑)。

なんとこの記念館、9月27日から(無期限)休館なんですって。はい、急いで!
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3階建てのこじんまりとした記念館です。入口に印象的な詩が彫られています。
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館内には彼の直筆詩や直筆製図(彼は有能な建築家でもあった)、お気に入りのネクタイや鉄道の切符などのコレクションがあり、その字体や趣味に対してキャッキャキャッキャ言いながら見学。そして自分の記念館ができたら展示される物の取捨選択を今のうちからきちんとしておこうという妄想を広げ、絶えることなく2人の失笑が響いていました。

彼のセンスが冴え渡る楽譜のような装丁本。
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浦和市郊外にある、彼設計のヒヤシンスハウス。独居住宅です。
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私もこれ位の大きさの、ゴッホの「黄色い家幻想」を未だ抱いています。いずれ一緒に住んでくれる芸術家募集(笑)。

彼は24歳になったばかりの時に肺尖カタルにかかり、静養のために旅に出ます。中でも岩手県盛岡市には1ヶ月ほど滞在します。盛岡は空気も良いし、山も川も人も美しい街です。さぞ身も心も癒されたでしょうね。
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彼は見舞いに訪れた友人たちに《五月のそよ風をゼリーにして持って来て下さい》と願ったらしい。美しい幻想です。美しい願いです。賢治の(っていうかとし子の)天の食「あめゆじゅとてちてけんじゃ」と並びます。ちなみに私の一番好きな日本詩人、中原中也の記念すべき第1回中原中也賞を死の間際に受賞しています。

残念ながら彼は8ヶ月後、24歳という若さで亡くなってしまいます。純潔で繊細、愛情に対してとても真摯に向き合う、人間としてとても素晴らしい人だったようです。フランス詩人とはちょっと違いますね。十把一からげ。

さて、それでは道造記念館の目の前にある、日本の最高学府、東京大学を散策しましょう!
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私の大学は音大の中でもとても規模の小さい学校でした。幼少の頃から都市のような大学に憧れていましたので、そこだけは拍子抜けしたものです。東大はまさに大学都市。敷地内に大きな道路があり、銀行があり、ローソンがあり、ドトールがありました。もうビックリ。そして大学生協にはあらゆる大学グッズが!

当然お買い上げ。
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なんだか胸が弾みます。牧菜さんも超有名国立大出身で、彼女の大学では、敷地内にバスが走っていたそうな。「大学の普通」を興味津々でいちいち驚く私を新鮮そうに見ていました。

ちなみに我が母校には、大学ネーム&マーク入り五線譜が売られていました(笑)。

図書館も見学。ちょうどそちらに掲示してあった根津美術館のポスターを見て「このエキスポジション行きたかったのだ!」という私に賛同してくれた牧菜さん。根津なら近いはず、とばかりに携帯で地図を調べると最寄駅が表参道と出てきます。も・もしや、根津って場所の根津じゃなくて、ま・まさか、根津さん?!根津さんの個人コレクション美術館~?!
爆笑です。しかも牧菜さんはご存知だったご様子。一つお利口になった私。さすが東大です。もちろん伺うのは断念いたしました。

暑い中、大分歩きましたので本郷三丁目方面に歩き、カフェでもすることに。すると偶然すごいレトロ純喫茶を見つけましたよ!早速入ってアイスコーヒーを注文。周りのカフェはかなり混んでいたのに、ここは我ら2人だけ。静かでよい空間です。

なのにアタシったら写真撮り損ねた……。お話に夢中になり過ぎて。

我等のレトロカフェマスター、高史君が絶対気に入るようなカフェでございました。

なかなか楽しい散策でした。今度はもっともっと何もなさそうな路地を中心に徘徊してみたいと思います(笑)。
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by komaiyuriko | 2010-08-10 16:54 | 文化・芸術

満員御礼@東京文化会館

明日はもう立秋だというのに、酷暑が続きますね。暑さで体の脂肪がどうして自然に溶けないかが分らないユリです。

さて猛暑の続く8月3日に、まーちゃんと東京文化会館でソプラノ・デュオコンサートをしてまいりました。今回のメインは何と言っても書き下ろしオリジナルオペレッタ『お料理・ボンジュール』です。
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今まで作ったオリジナルオペレッタの中では、群を抜いてバカバカしい作品が出来上がりました。オペラコントと呼ぶに相応しい、お笑い要素の強い作品です。だからこそ、あのクラシックの殿堂、東京文化会館でやらせていただくことに計り知れない畏怖を感じておりました。しかしながら、文化会館の皆様が大変ご親切に舞台のこと、裏方のこと、大道具、小道具にいたるまでご協力くださいました。私たちはとにかくお客様に楽しんでいただけることだけを考えれば良いような状況でした。これは本当にすごいこと。私たち「貧乏劇団クルト・パイユ」にとっては、涙なしには語れない物語。

迎えた当日は満員のお客様。
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1部からお客様の気持ちを少しづつほぐしておかないと、あとで恐ろしいことになりますからジャブ、ジャブといった感じで軽いパンチを出していきます。今回のお客様は有り難いことにノリのよい方ばかりのようです。これなら大丈夫そう(笑)。
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そしてついに『お料理・ボンジュール』の開演です。AD役のタカシ君が最初の言葉を言った途端、ウケはじめる会場。オープニングコールをするまーちゃんは、お客様がウケすぎるものだから、ついつられ笑いしてしまうほど。

そんな雰囲気のまま、オペレッタは最後まで怒涛のように流れ、終了。
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私は、ホテルオーボラ総料理長を演じながら、お客様との一体感があったように感じました。みんなで楽しんでいるといった感覚。私たちは文化の皆様に支えられて、お客様のおかげでとても素敵な時間を過ごさせて頂きました。


会社を半休にしつつ見に来てくれた友人たちは口々に面白かったといってくれました。そしてユリが一番楽しそうだったとも言われました。バレたか……。ウィーン在住ソプラノののぞちゃんは、公演日の夜、電話でこんなことを言いました。

「私も『お料理・ボンジュール』の司会者役(今回はまーちゃんがしてくれた役)をやりたい。そしてプロフィールに書くのだ。「フィガロの結婚」(スザンナ)、「お料理・ボンジュール」(司会者)…といった具合に。するとそれを見た人は思うの。あ、あの役をやったんだ。あれは歌も難しい上に演技力、お笑いセンスを問われるすごい役だから、これをやった歌手だとはすごいねって。」

やっぱりこの人も心底ばかだな~と思いつつ、作者としてはこの上ないお褒めの言葉を頂いたような気がした夜でした(笑)。

会場で大いに笑ってくださった皆様、本当にありがとうございました。お客様の笑い声が、私たちを喜ばせます。って、なんだかソプラノ歌手のお礼の言葉じゃないよね(汗)。

でも音楽は純粋に素晴らしいもの。こういうお笑いコンサートがクラシックを好きになるきっかけとなり、コンサートに来てくださる習慣が少しでもクラシックファンではない多くの人に広まれば、私たちも今後、超本気の超マニアックなフランス音楽特集が憚りもなくできるようになります(笑)。もちろん、そういうプログラムのコンサートをしたとしても、お客様を置き去りにはしませんからね。だって我等は≪フランス音楽エンターテイメント“クルト・パイユ”≫なのだからー。
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それでは皆様、熱中症と夏風邪には十分にお気を付けくださいましm(_ _)m

東京文化会館の皆様といらしてくださったお客様、そして都合がつかず会場におこしになれなかったにもかかわらず激励のメッセージを下さった方々に、心からの感謝を申し上げます。ありがとうございました。

楽屋にて
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(前列)ウィーンののぞちゃんといつもコンサートに来てくれる妹のみゆきちゃんとその子供たち。(後列)今回はカールスルーエに留学中のゴールデンデュオの“なる&りの”も来てくれました。
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by komaiyuriko | 2010-08-06 20:53 | オペラ