<   2009年 10月 ( 3 )   > この月の画像一覧

外出許可

さて、入院して間もないある日、外出許可が出ましたー!パチパチパチー。
クルトパ日記、度々出場のアクセサリーデザイナーの加山君とチェルシーカフェ時代の友人、紀子の3人でランチをすることに。場所は私と紀子が得意な池袋に決定。すると今日は池袋のシンボル、ふくろうにちなんだ“ふくろ祭り”が開催されていました。それと同時に東京よさこい祭りが開催。ものすごい賑わいでした。

c0182125_15425310.jpg

祭りは最高潮に盛り上がり、熱気を帯びていました。じゃ、私たちもホットなものでも食べようよとインドカレー屋さんへGO!激安&激狭でした。でも美味しかった!その後、カフェへ移り、
そーね、ざっと3時間以上は喋り倒したかしら。楽しい時間はあっという間です。
c0182125_15434329.jpg

階段やちょっとした段差では加山君がさっと手を貸してくれます。
さすがシュヴァリエ(騎士)。“これじゃ、まるでお姫様みたいじゃなーい!”と「宝石の歌」のワンフレーズを思い出させます。紀子は池袋マスターなので、できるだけ階段のない回り道などを考えてくれました。私、VIPね。

その後2人と別れましたが、私にはこの外出許可を満喫する最後のプロジェクトが残っています。それは映画観賞!!観たかった映画は『ヴィヨンの妻』。私の愛する太宰の原作に、これまた私の大好きな俳優さん、浅野忠信と松たか子、そして妻夫木君が三人そろって出演してるって言うじゃない!そりゃー、モントリオールで監督も賞獲るわ。絶対に観に行くと心に決めていましたが、上映期間が10月10日から映画館によっては6日ほどととても短いのです。私、上映前に入院だから行けないじゃーん!!と一人パニックを起こしていました。
そこで出たこの外出許可。瓢箪から駒井ですよ、ホント!

c0182125_15441080.jpg

映像も美しい、俳優さんたちも素晴らしい、印象的な言葉も多く、良い映画でした。俳優陣に助けられている映画だなという印象はありますが。映画が終わってもすぐには立ち上がれない、途方に暮れる愛の物語です。キャッチコピーは「愛など信じたらすべてが消えてしまうと男は恐れている。全てを失った後に残るのが愛だと女は知っている。」。映画を集約した素晴らしいキャッチです。そして遥か遠くを呆然と見つめ、長い間イスから立ち上がれないのは、ヘルニアのせいだとようやく気づく私なのでありました。

あ、本当にいい映画でしたからね。美しい映画だった!ぜひ(笑)。
c0182125_15442686.jpg

[PR]
by komaiyuriko | 2009-10-14 16:41 | The 入院

ヤドカリ生活

こんにちは、ユリです。
強力な台風18号が東京を通り過ぎ、その暴風は街角に宿り始めていた金木犀の香りを膨大な銀杏の葉と共に街中に振りまきました。それは夜になっても大気を薫らせている。なんて素敵な香り。私の誕生日が近付くとこの香りが鼻をくすぐります。

その翌日から何とお引っ越しをしました!10月いっぱいはこちらに宿を移します。
落ち着いたいい感じの部屋でしょ?場所は…

c0182125_21293796.jpg
日大板橋病院(笑)。

c0182125_2130261.jpg
小児科病棟。うっそ。

ついに椎間板ヘルニアの手術をすることになりました。足に麻痺があるので準緊急患者らしいです。ははは。どうりで痛いと思いました(笑)。我慢強く、苦境に対して忍耐強いのが取り得の私ですから、見事に立派なヘルニア君を育て上げてしまいました。

思い起こせば今年の夏は辛かったなぁ。池袋・芸術劇場でのオルガンコンサートの時が痛みのピークでした。立つ、歩くができない時期でした。まるで美味しくて手が止まらないと言わんばかりに痛み止めをパカパカ飲んで挑んだコンサート。それでも今は、興味深いオルガニストさん、お話をするのがとても楽しかった芸劇の担当の方々、そして素敵な楽屋しか思い出せません(笑)。私って根っからのポジ子なのね。入院初日に書くアンケートに精神的な部分に対する質問があります。痛みで人に対してイライラしますか、とか、疲れ果てたと感じますか、自分の病気は良くなると思いますか、等。私がチェックした項目はココ。
『ほとんどいつも楽しい気分だった』

さて、記念すべき入院第1食目はコチラ!
c0182125_21302471.jpg
ラーメン・えびチリ定食~。
意外です。こういうものが出るのですね。この病院、期待できそうです(笑)。
ちなみに夜はサンマ定食の予定。

これからはこんな感じで気まぐれに入院生活日記をお届けします。
では皆様、新型インフルエンザにはお気を付けあそばせっ。
[PR]
by komaiyuriko | 2009-10-09 09:30 | The 入院

ムッシュ・ドゥースモン

c0182125_15335241.jpg
部屋からの風景。朝6時頃の写真。

それにしても病院の先生というのはえらいものですね。
痛みで意識が朦朧としている中、主治医の先生を見ただけで「助かった~。」と思ってしまうのですから。

入院していると、主治医の先生以外にも大勢の先生方が回診にいらっしゃいます。整形外科の先生方は比較的若く、イケメン揃い(先生方のご自身談)。トークもその辺のホストに負けないくらい軽妙にこなします。でも私の主治医の先生は一味違います。落ち着いていて、優しげで余計なことは言いません。もちろんイケメンです。もちろんの意味も分かりませんが(なんか感化されたな)。手術をしてくださるのもこの先生。なんだかホストクラブに来た感の後に、主治医の先生がお一人で病室を訪ねて下さるとほっとします。私の中での通称、ドゥースモン先生。

さて私は今、泌尿器科・皮膚科病棟にいます。整形外科が混んでいるためです。でもホストによると、今日はいっぱい退院したからそろそろ空く、そうです。今は大部屋で6人居ます。年齢層は高め。孫みたいだといって可愛がっていただいております。心の中では孫という年齢ではないのですが…と冷や汗をかきつつも、えへへと孫ぶる私。期待に応えたい、というか調子がいいのね、私って。ムッシュ・ドゥースモンに具合はどうですかと聞かれると、ついつい気を使って「おかげさまで、すこぶる調子が良いです。むしろ治った!」などと言ってしまいます。本当の病状を発表することが今後の課題です。

大部屋のおばちゃんたちは随分親切にしてくれます。テレビの使い方やお風呂の情報、生活の仕方など細かく教えてくださいます。その他、漬物をくれたり、芋ようかんをくれたり、みかんをくれたり、お団子をくれたり、カレーパンをくれたり。そのうち「餌を与えないでください。」と看板が立ちそうです。でもこういう関係も素敵だなと感じます。私の大好きなご近所付き合いみたいな感じで、お互いのことを気に掛け合って、助け合って、あまり中に入りすぎないようにする。この微妙な相互関係が私はとてもいいなと思っています。色々お話をしていると病気のことや家族のこと、出身地の話の中にその人の人生が見え隠れします。いろいろな人生があるのだなとつくづく感じます。

私の人生って一体どんなものだろ??
思索に耽るには良い環境。時間だけは山のようにありますから。
c0182125_15352347.jpg

せっかく仲良くなれたので、整形外科にお引っ越しせず、手術までこの部屋にいたいなぁと感じてしまう今日この頃。袖振り合うも他生の縁、というくらいですからね。

ユリでした。

※Doucement(フランス語:ドゥースモン):子供がバタバタ乱暴に走ったりすると、親がドゥースモン!とたしなめたりします。丁寧に、優しく、物静かに、大切に、ゆっくりと、みたいなニュアンスです。パリの家の近くにあるスーパーに、どんなに忙しくても、どんなにお客の女性たちが意味不明のヒステリーを起こしていても、決して声を荒げず、物静かで優しげな対応を忘れないレジのお兄さんがいました。ドゥースモン兄さんと呼んで、いつもその列に並んだのを思い出します(笑)。
[PR]
by komaiyuriko | 2009-10-08 10:40 | The 入院