パイプオルガンと…
2009年 07月 04日突然ですが、急遽コンサートに出演することになりました(笑)。
東京芸術劇場には世界に誇る3種2面のパイプオルガンがあります。しかもフランスのガルニエ製です。3種2面というのは、2面で3種類のオルガンがありますよという意味。つまり、片面にルネサンス・オルガンとバロック・オルガン、そしてその反対側、背中合わせの部分(ぐるっと回転させるのです!)にはモダン・オルガンが存在しています。しかもそれぞれのオルガンの調律法が違うのです。まったく驚きです。ルネサンスはミーントーンといって467Hz、バロックは古典調律で415Hz、そしてモダンはほぼ平均律で442Hzだそうです。簡単にいえば、ルネンサンスは半音高く、バロックは半音低い、モダンは現在の調律とほぼ同じということになります。
私も芸劇に2面あるのは存じ上げておりましたが、3種類もあるとは想像したことがありませんでした。ルネサンスとバロックは同じ面ですが、ボタンを押すとオルガンの中身だけがガラッと変わるのだそうな。
今回はこれら3つのオルガンを、オルガニストの勝山雅世さんがお弾きになります。想像しただけで神業です。バッハの「トッカータとフーガ」といった超有名なものから、私の愛するメシアンまで弾いてくださいます。今からワックワクです。私はその中のバロック・オルガンとモダン・オルガンの2面で歌わせていただきます。
バロック面では
ヘンデル:オペラ『ジュリアス・シーザー』から“つらい運命に涙はあふれ”
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」から“大いに喜べ、シオンの娘よ”
の2曲。今年はヘンデルイヤーなので記念して。
そしてモダン面では
フランク:天使の糧
フォレ:「レクイエム」から“ピエ・イエズ”
メシアン:「ミのための詩」から“叶えられた祈り”
の3曲です。
夏の日曜日の昼下がり、普段あまり聞くことのできないパイプ・オルガンの荘厳で優麗な音色に耳を傾けてみるのはいかがでしょうか?
7月26日(日)14時開演
東京芸術劇場ホリデーコンサート
~ソプラノ×オルガン~
東京芸術劇場 (JR池袋駅 徒歩1分) 入場料:ビックリ価格500円!
詳しい情報はコチラ→ ソプラノ×オルガンコンサート
では~。