コンサート「映像と音楽」の打ち合わせと称して、まずは三菱一号館美術館「オルセーのナビ派展」へ、映像担当の牧菜さんと行きました。
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なぜ「ナビ派」展へ行ったのかって?それは大好き&大尊敬の鶴園先生と待ち合わせをしていたからです!なんと今日は先生を独占して、有難く興味深い解説を聞きながら美術館を巡るという、夢のような時間を過ごさせて頂くのです!!

鶴園先生には、今までにも美術展や映画に何度かご一緒させて頂いております。その都度、これは大学の講義か?!というほどの知識をくださいます。これだけの知識を得たんだからヤバイな、これは高額だなと汗をかくと、先生のご好意なのです。こんなことってある?私もそんなかっこいいことが大人になったらしてみたいっ!(もうおばちゃんだよ、は言わないでね。)

今回、“かわいい”がキーワードのナビ派展。欲しい絵がたくさんありました(笑)。途中、カタログ部屋で休憩している時、私の気にいる絵や画家、そしてそれに関連する音楽や作曲家について、ぺーらぺらテンションマックスでお話ししていると、先生にうっかり私の心の闇を見つけられてしまいました(笑)。素直な私♡ 「駒井さんとコンサートする時は、それを踏まえて選曲しなきゃ(笑)。」というお言葉を頂戴しました!ありがとうごさいますっ!

こちらの美術館はミュージアムショップが充実しています。私は絵画を見ながら、ミュージアムグッズを開発するなら、どの絵を何にしようかと、いつも頼まれてもいないのに、真剣に考えながら見ています。絵に集中しろっ。私に言わせればどこの美術館も全然ダメ。上から目線で勝手にジャッジ(笑)。でも、ここの美術館には心踊る商品がたくさんあります。おかげですっかり散財してしまいました…。関連商品として売っていた本を手に取ると、鶴園先生が書いてる本だったー!という喜びの発見もあり、楽しい美術館滞在でした。

その後、ミュージアムカフェで本当に打ち合わせ。
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昔の銀行そのままだそうな。窓口がレトロで素敵かわいい。

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ウィーンのカフェにいるような気分。銀のお盆にお水のコップ、その上にスプーンが乗っていたら間違いなくウィーン。

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先生にご馳走になったカフェクレームを自慢げに持ち上げる。

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いい気になってつい遠くを見てしまう。海外旅行にきた浮かれた人みたい。

どっぷり素敵な1日でした♡
先生、ありがとうございました!!

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# by komaiyuriko | 2017-03-14 01:48

米沢、伝国の杜ホールでは、今までにもオペラ「あまんじゃくとうりこひめ」、そしてオペラコント「お料理・ボンジュール!」などで、米沢の高校生や街の劇団の方々とご一緒させて頂いてきましたが、今回ついにクルト・パイユとして公演することになりましたー!やたー!
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まーちゃん、顔、間違ってるよ。

山形と言えば我らがまーちゃん生誕の地。大量の雪に毎度のことながら驚く私たちは、まーちゃんの雪道歩き方講座(初級:積もっている道編、中級:ビシャビシャ道編、上級:アイスバーン編)、つららに気をつけなくてはならない屋根の見分け方講座、スノーダンプの使い方講座などが無料で受講できます。有難いことです。

クルト・パイユは先月、「泥棒とオールドミス」を終えたところ。どうしてこの演目にしなかったのでしょうか。前日と当日の2日しか稽古がないというのに、別の演目をすることに。とは言ってもクルト・パイユオリジナルコントのレパートリーで、もしかしたら1番上演回数が多いかもしれない「カフェ・クルト・パイユ」でした。

米沢用に新しい部分がガッツリ入っているのに稽古がなくて心配だ、心配だと騒ぐ私をよそに、意外にスムーズに全体を通せてしまったクルト・パイユ。
さーちゃんが一言、「できたね。」
まーちゃんも一言、「さすがクルト・パイユ。」
でたっ。
これがいけないの、気が合ってパッとできちゃうから!
私たち、いつもこうして自分たちのチームワークを過信してるから本番5分前に本当に大丈夫かなって怖い思いするのよね。稽古に稽古を重ねて、安心して舞台に臨みたいと、いつもそう思っているのに、なぜかこうなる私たち。いつか本当に恐ろしい目に遭わないように、この戒めだけは持ち続けていたいと思います。

初日の稽古の模様を。
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米沢のスター、古川さんがムッシュー役。

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しみ…。いやっ。

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こら、田中〜。

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セ・シ・ボン

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米沢東高校の合唱班の歌声は必聴です。素晴らしいハーモニーです。

もちろん米沢の夜はみーとぴあへ。
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この米沢牛のタタキ納豆、美味です。まーちゃんのイチオシ。

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そして今回はしゃぶしゃぶで頂きます。米沢牛にはしゃぶしゃぶがいいかも♡今までで1番美味しかったです。ちなみに前回はすき焼き。とろけるように美味しいのに、ブリンブリンしています!もー、コイツったらー!この、この、このー♡

美味しいものはちびちび食べる、勿体無がりの私と、美味しいものをどんどん食べるさーちゃんとの、お皿コントラストが眩しかったです。

「泥棒とオールドミス」も忘れないうちにどこかで公演しておきたいところ。どこかのホールさん、公演依頼お待ちしております(笑)!

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# by komaiyuriko | 2017-03-09 21:51

エウレカ、リス園に行く

町田の市庁舎でなるちゃんがコンサートをすると言うので、エウレカが賑やかしに行って来ました。
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しかし今回の本当の目的は…みんなでリス園に行くこと!
私はリス園がメインと勘違いしてしまい、ドレスや靴をリュックに詰めて、両手を空けていました。そしてスニーカーに小汚いジーパン、そしてリスに登られても引っかからないようなツルツルしたジャンパー。市役所の方も、「あー、リス園仕様の出で立ちだったんですね!」と失笑。普段通りだけどね…。

町田在住のなるちゃんも行ったことがないと言うそこは、駅からバスで15分くらいのところにありました。しかしながら、かなり山の中と言った印象。そしてドーン。
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リス園の看板です!

園内は、正直に申し上げると凄まじい動物の匂い(笑)。コンサートで頂いたスコーンをリス園で食べようね♡なんて言っていた自分たちがちゃんちゃらおかしいです。無理だから!

それでもリスちゃんたちの愛らしさには心を奪われ続ける皆さん。みんな上手にリスと戯れています。
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私はと言えば、ヘタレのユリが顔を出してしまい、ビビりまくり。餌をあげたいんだかあげたくないんだか分からない様子。
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ちょんちょんと来たリスに餌を投げつける始末。リスの心の声「どっちだよ(怒)!」が舌打ちと共に聞こえてくるよう。

それでも最後は仲良くなれました。
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初めてお友達が出来た子のような、ハニカミを見せています(笑)。

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リス園には、大きな亀さんがいたり、モルモットも100匹位いました。

リス園の向かいには、日本の公園100選に入っている有名な薬師池公園がありました。せっかくだから行ってみましょう!
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しかしこの安易さがのちのち大変なことになります。なぜならほとんど山登りのような公園だったから。私以外のメンバーは、本番の衣装や靴が入ったコロコロを持っての移動。公園の出口がたかーい山の上にしかないと分かり、そこまで続く階段を見つけた時、みんな心の中で「なんでここまで来ちゃったんだろう。」という後悔の言葉があったはず。そしてみんな、それはエチケットとして言っちゃだめ、と思っていたはず。
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黙々と登る私たち。

旅をする時には下調べが大切なんだな、ということが分かりました。最後は修行によって、更なる結束力と忍耐力を習得したエウレカなのでしたー。


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# by komaiyuriko | 2017-03-06 17:12

節分ももう終わり、気がつくと2017年もとっくに過ぎていました。皆様、いかがおすごしでしょうか。

年末はロ短調ミサから怒涛のコンサートで、毎日楽しく暮らしました。

伯父と一緒に歌えるという一大特典付きのロ短調。
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そして本番中もうっかりふざけてカメラ目線。
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いけませんよ、本当は。

公式打ち上げにも駒井家親戚一同呼んでいただき、大変楽しい一日でした。
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盛岡、そして岡山から駆けつけてくれた親戚の皆さまに心から感謝。

その3日後、待ちに待ったエウレカコンサート!素晴らしいアンサンブル(自分で言っちゃった!)で魅せるエウレカに、指揮をしながら短足、違う、嘆息です。
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また弦楽カルテットのフィオーリさんは、私の拙い指揮に危機感を覚えたのか、心を1つに合わせて下さり、素晴らしい演奏でサポートしてくださいました。
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ドビュッシーのカルテットも熱演。

後半はフランス近現代作品のアンサンブルを。
この公演はあっという間に完売してしまったため、追加公演を開きました。小心者の私たちは更に小さなホールを選んだため、またすぐに完売。
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どーもすみません。
狭いながらも楽しい我が家と言わんばかりの雰囲気で終了。

年末は腰に麻酔を打ちながらシンガーズに心血を注ぎ(笑)、気がつけば2017年。あっという間にクルト・パイユ東京公演でした。

念願の『泥棒とオールドミス』でした。13年前、クルト・パイユを結成した当初から泥棒をやろうと話していたのにこんなに時間がかかってしまいました。しかし、満を持して(全員揃う稽古はたった2回でかなり焦ったが…)、お客様に大笑いして頂ける舞台を作ることが出来て幸せでした。
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これも3人出会った当初から、寸暇を惜しんで全力でふざけあって来た、その努力の賜物です。

緊張感のある本番でしたが、お客様の笑い声が、私たちのテンションをどんどん上げていったことは間違いありません。これからも、笑い声を求めて、日々精進していきたいと思います。クルト・パイユは何処へ行く〜?!
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# by komaiyuriko | 2017-02-08 01:48

おうちにいながら軽井沢

最近(40もイツノマニカ過ぎて)、お酒始めました。

友達がハイボールを飲んでいて、その香りをくんくん嗅いだら、森林の香りがしたのです。おぉ、これは私の心の故郷、軽井沢ではないか!(ちなみに魂の故郷は盛岡。生まれ故郷は大宮。)
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それから、早速ウイスキーと書いてある、とにかく安いビンをコンビニで購入。氷と炭酸水も忘れずにかごへ。そそくさと部屋に戻り、コップへ注いでみる(ここで素敵なグラスがないことにがっかりする。)。

かなり弱腰の、炭酸水97に対してウイスキー3。氷の崩れる音と薫り。こ、これはまさに、軽井沢のバルコニーにロッキングチェア、膝の上には本があって鳥のさえずりと川のせせらぎではないかー!!!大感動であります!今まで大人たちは、こんなに素晴らしいものを内緒にしていたのかー、くっそー、知らなかった。

翌々日、早くも欲が出て、他のウイスキーも試してみようと、同じくコンビニで負けず劣らずやっすいウイスキーを購入。

ウイスキーとはこんなに味、香り共に違うものか…。1本目の方が美味しかったような。しまった。

こうなると、ホテルにある、あの小さいウイスキーのボトルたちが欲しくなります。街でいつもは気にしたことなどない、酒屋に入って、ウイスキーの棚を見てみました。その金額の差と言ったら(笑)。金額の違いは味と香りの差なのでしょうか…。ちなみにミニボトルは置いていませんでした。

だからと言って様々なウイスキーを買うわけにはいかないし、お店で飲むわけにもいきません。だって、「97対3で。私のはじき出した黄金律です。」と店員さんの耳に届くほどはっきりとは言えませんからね。

そしてまた今年もボジョレーの季節がやって来ました。大学の帰り、酒屋さんの前に店員さんがテーブルを出して試飲を勧めてきました。
私「ありがとうございます、結構です。飲めないので。」
店員さん「あ、そうなんですね、失礼しましたー!」
私「でも雰囲気を味わいたいのでハーフボトルありますか?」
店員さん「ありますっ!(スタップ細胞風)」

というわけで、パリを思い出し、ボジョレーを購入。私には飲めるワインと飲めないワインがあります。パリでの記憶によると、濃いのは飲めるのだと思います。ユリはボルドーの重たいのなら飲めるのね、と言われたのを覚えています。ただしボジョレーはその点、期待できません。

それがー、美味しかったの。もちろん、飲みきれずに終了しましたが、ブリーとブルザン、生ハムを片手に、私史上最高に飲めたと思います!一杯ちょっと。

あー、ついに呑兵衛になっちゃったなー♡
ウイスキーに、ワインだよ。でもワインはやっぱりやめておきます。多少の頭痛を覚えたので(笑)。軽井沢の爽快感と頭痛や動悸のなさの圧倒的勝利。


私の年末の野望—
実家に帰り、こっそりと棚を開け、父の高価そうなウイスキーを探し出し持って帰ること。

犯人は……
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何にもなかったりして(笑)。


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# by komaiyuriko | 2016-11-26 16:33

賢治からバッハへ K→B

11月に雪が舞ったのは54年ぶりだそう。こんなにワクワクする日に週末のバッハのオケ合わせに行くなんて余計楽しいなと、必要以上に大きな(大雪用の)長靴を張り切って履き、五反田を闊歩。ふと空を見上げると灰色の空。こんな空から神聖な雪が降ってくるのかと思ったら賢治の詩を思い出した。賢治の詩は思い出しただけで泣けるからいけない。これから歌を歌うのに鼻が詰まってしまう。


永訣の朝 (大々的に抜粋)

けふのうちに
とほくへいってしまふわたくしのいもうとよ
みぞれがふっておもてはへんにあかるいのだ
(あめゆじゅとてちてけんじゃ)

すきとほるつめたい雫にみちた
このつややかな松のえだから
わたくしのやさしいいもうとの
さいごのたべものをもらっていかう

この雪はどこをえらばうにも
あんまりどこもまっしろなのだ
あんなおそろしいみだれたそらから
このうつくしい雪がきたのだ
   
おまへがたべるこのふたわんのゆきに
わたくしはいまこころからいのる
どうかこれが天上のアイスクリームになって
おまへとみんなとに聖い資糧をもたらすやうに
わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ


賢治はトシの最期のお願い事である「あめゆじゅとてちてけんじゃ」が、自分をあかるくするためにたのんだのだと思う。「今度は自分のことで苦しまず人のために苦しむように生まれてくるね」と死の間際に言うけなげな妹よ、自分は真っ直ぐに生きてゆくからと誓い、そのふたわんの雪がどうか天上のアイスクリームになってほしいと願う。

そして雪を取ってきたその松の葉をトシのほっぺたに当ててあげた賢治。トシは「ああいい さっぱりした まるで林のながさ、来たよだ」と言ったと言う。最後まで仲良しでお互いのために生き、世の幸いを探して生きた兄妹だったのだなぁ!

ちなみに賢治も旅立つ時、母親に消毒綿で体を拭いてもらいながら、「ああ、いい気持ちだ」と言いながら息を引き取ったというからね。母は賢治に「ゆっくり休んでんじゃい」と言ったって。もう誰か、私の涙を止めて〜(絶叫)!

人の幸いを求めて、誰も嫌な思いをしないように、役に立たなくとも(デクノボー)、力になりたいと願った賢治。うっうっうっ(嗚咽)。

そんなこんなで精神薄弱な状態でオケ合わせに臨みました(笑)。それでも素晴らしい古楽器オーケストラ、シンポシオンの皆様の演奏につい、ノリノリで歌ってしまいました。今から本番が楽しみです。バッハの3大傑作の1つ、ロ短調ミサ曲、来てねん。
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《サービスタイム》
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この写真は、随分前に山形新幹線の中から撮ったもの。賢治の「林と思想」という詩が好きで、それを思うと、この写真の春が見えるような気がします。


林と思想

そら、ね、ごらん
むかふに霧にぬれてゐる
きのこのかたちのちいさな林があるだらう
あすこのとこへ
わたしのかんがへが
ずゐぶんはやく流れて行って
みんな
溶け込んでゐるのだよ
  こゝいらはふきの花でいっぱいだ


私の印象の中で、東北の雪景色は特別です。それは小学校の教科書に載っていた「永訣の朝」のせいです。

バスタオルを目に当てて、心の準備が出来たら参考にどうぞ。


永訣の朝 (全文)
   
けふのうちに
とほくへいつてしまふわたくしのいもうとよ
みぞれがふつておもてはへんにあかるいのだ
  (あめゆじゆとてちてけんじや)
うすあかくいつそう陰惨(いんざん)な雲から
みぞれはびちよびちよふつてくる
   (あめゆじゆとてちてけんじや)
青い蓴菜(じゆんさい)のもやうのついた
これらふたつのかけた陶椀(たうわん)に
おまへがたべるあめゆきをとらうとして
わたくしはまがつたてつぽうだまのやうに
このくらいみぞれのなかに飛びだした
   (あめゆじゆとてちてけんじや)
蒼鉛(さうえん)いろの暗い雲から
みぞれはびちよびちよ沈んでくる
ああとし子
死ぬといふいまごろになつて
わたくしをいつしやうあかるくするために
こんなさつぱりした雪のひとわんを
おまへはわたくしにたのんだのだ
ありがたうわたくしのけなげないもうとよ
わたくしもまつすぐにすすんでいくから
   (あめゆじゆとてちてけんじや)
はげしいはげしい熱やあえぎのあひだから
おまへはわたくしにたのんだのだ
銀河や太陽、気圏などとよばれたせかいの
そらからおちた雪のさいごのひとわんを……
…ふたきれのみかげせきざいに
みぞれはさびしくたまつてゐる
わたくしはそのうへにあぶなくたち
雪と水とのまつしろな二相系(にさうけい)をたもち
すきとほるつめたい雫にみちた
このつややかな松のえだから
わたくしのやさしいいもうとの
さいごのたべものをもらつていかう
わたしたちがいつしよにそだつてきたあひだ
みなれたちやわんのこの藍のもやうにも
もうけふおまへはわかれてしまふ
 (Ora Orade Shitori egumo)
ほんたうにけふおまへはわかれてしまふ
あぁあのとざされた病室の
くらいびやうぶやかやのなかに
やさしくあをじろく燃えてゐる
わたくしのけなげないもうとよ
この雪はどこをえらばうにも
あんまりどこもまつしろなのだ
あんなおそろしいみだれたそらから
このうつくしい雪がきたのだ
   (うまれでくるたて
    こんどはこたにわりやのごとばかりで
    くるしまなあよにうまれてくる)
おまへがたべるこのふたわんのゆきに
わたくしはいまこころからいのる
どうかこれが天上のアイスクリームになつて
おまへとみんなとに聖い資糧をもたらすやうに
わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ




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# by komaiyuriko | 2016-11-24 23:30

クルトパ名古屋公演!

パリでクルト・パイユを結成し、精力的なコンサート活動を行ってから12年が経ちました。ここ3.4年ほどはそれぞれに忙しかったのと、体力が落ちてきたことからコンサート活動はお休みしておりました(笑)。が、もう干支一周したよ!とのことで、重たい腰を上げて(笑)、名古屋公演に踏み切りました。

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演目は我らの十八番、ラヴェル作曲『子供と魔法』です。今回はクルトパ以外の出演者は、ソリストもコーラスも、そしてピアノも指揮も名古屋の方にゲストに入って頂き、素敵な出会いや嬉しい再会などがありました。

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バリトンの近野さんとテノールの笠木さん。稽古日のこの日、笠木さんのお誕生日でした。

今回はコンサート形式で行われた『子供と魔法』ですが、クルトパなんだから普通に演奏するのはよくない、なにか馬鹿なことをやらなくては、とさーちゃんが言い出し、2人ともそりゃそーだ、となって、また訳のわからない仕込みを始めた3人。結果、お客様には大好評を頂きました。

それは、子供と魔法の絵本を作り、お客様に配ること、そして、絵本をめくるタイミングを演奏者が出すこと。それから、オペラの名シーンの前にシャッターチャンスが訪れる予告をすること、そして、今!という時にストップモーションにして、お客様に記念写真を撮って頂くことでした。
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お客様の参加型オペラになったわけですが、皆様思い切り参加してくださいました(笑)。ここ、絶対ふざけちゃいけない感動のシーン、というところで悪ふざけをするクルト・パイユ、健在です。
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お客様、一斉にシャッターを切ります(笑)。

また、クルトパ3人のご両親さまが勢ぞろいしたのも嬉しい再会でした。そういえば東京で公演する時も、三重からさーちゃんのご両親が、山形からまーちゃんのご両親が来てくださってたもんね。そして2人のご実家にも公演や稽古のためにお泊まりさせて頂いていましたし、その度に親切にして頂き、みんなお父さん、お母さんと呼び合っています。さーちゃん、まーちゃんの旦那さまも協力的で(というより、メンバー並みに働かされている!)、今は大きな家族になっています。有難いことだ〜。
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ホテルにてまーちゃん家族と。

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パリで出会ったキャオルと妹のキャナメちゃんも広島から来てくれました♡

今回は大宮から来てくれた両親と共に、名古屋から大阪への旅行を計画しました。大阪へ私の伯母のお墓参りに行くことが目的でした。おばちゃんは私を応援してくれてたからね。大阪でコンサートがあった時、恥ずかしげもなく、「ブラボー、ブラボー!」と叫んでくれたものでした。おばちゃんのお墓参りは初めてだったので、ここでもまた嬉しい再会となりました。
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大阪でベタなことをしまくる駒井家。

何より両親が元気なことだけが幸せです。どうかこの幸せがあと30年は続きますように(そしたら両親は105歳)!
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# by komaiyuriko | 2016-10-01 12:50

Paul et...

学生時代、私を夢中にさせた詩人がいました。それはポール・ヴェルレーヌ。彼は自らのことを「土星人」と呼び(不幸な星のもとに生まれたという意味。のび太の常套句(笑)。)、繊細すぎる自分を呪っていました。しかしそれが詩人には絶対的に必要だとも分かっていて、そんな自分は生きるも死ぬも不幸せ、と語っています。

私もまた若かりし頃、自分をそんな風に感じていました。どうして今はこんななっちゃったんだろ(笑)。日々、誰も気に留めないような些細な事柄が身の周りに起こる度、ヴェルレーヌ詩集を必死にめくり、その時の自分を慰めてくれる詩を探したものです。

そんなわけで今でもヴェルレーヌは私の心の友であり、本当の友達だったら困る男なのです。

2009年に、ヴェルレーヌの試作をめぐる旅と題した舞台の台本を書き、サントリーホールでクルト・パイユとテノール歌手、俳優さん、ダンサー2人が必要な、自分的には大スペクタクルを上演しました。お客様への歴史的背景や人物相関、作風などのなんのガイドもなく、字幕もなく、自分だけが満足する舞台を作り上げました(笑)。その時のお客様の巨大なはてなマークと言ったら(汗)!

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あれから7年が経ち、ピアニストの市川さんからヴェルレーヌの歌芝居をやりたいとお話しを頂き、喜んでご一緒させて頂くことにしました。だってランボー役だって言うんだもん!大好きなランボー(シルベスタ・スタローンではない)。しかもヴェルレーヌは根岸さん、マチルドは森さんって言うじゃない!ピッタリ(笑)←失礼でもある。

とにかく準備は大変でしたが、今回は4人の力を合わせて(4人寄れば文殊の知恵で、選曲、台本から演出、舞台装置、照明まで、全てを手分けして、うまいこと適材適所出来たわけでした。)、お客様を置き去りにすることなく、ヴェルレーヌの素晴しさと脆さ、ランボーの天才っぷりと豪胆さ、そしてマチルドのおかげで生まれた珠玉の作品などなど余すところなく舞台化できたと思います。

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①舞台上にスクリーンを置き、こんな風にエピソードの題目も出したり、
②曲目や
③字幕もだして、
④たまに必要な知識も挟み込み、お客様へのガイドをつけました。ここ、大切(笑)。

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今回は劇中劇で雅なる宴のシーンがありました。雅なる宴関連の歌曲は山ほどありますから、素晴らしい曲を歌うことができて最高でした。

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マチルドとの束の間の幸せな時間

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ランボー現る

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酒と男色にまみれてついに

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発砲事件

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絶望するヴェルレーヌ

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そんなヴェルレーヌを捨てるマチルドとランボー

専門家の先生方にもお褒めの言葉を頂き、さらにヴェルレーヌのことをよく知らない方にも興味が出たやら、楽しかったやら、ヴェルレーヌやランボーの詩を読んでみたい等々のご感想を頂戴しました。
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森さんの師匠で二期会フランス歌曲研究会でお世話になっている後藤寿子先生と。厳しい先生ですからお会いする時はピリッとしますが、とても喜んで頂き、4人でホッとしました!

文学や音楽は人生を彩ってくれるどころか、窮地に立たされた際、命をも救ってくれるのです!これからも芸術に助けられてよちよち生きていきたいと思います。ご静聴ありがとうございました(笑)。
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終演後、ピアノと主催の市川さん、そしてフルーティストの坪井さんと。

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# by komaiyuriko | 2016-09-26 17:40

終戦記念日の今日は、芹沢先生のメモリアルコンサートでした。生前先生は、今日のこのコンサートをもって、合唱団の指揮と指導に一区切りをつけるおつもりでいらっしゃいました。平和への願いは芹沢先生の一番大切な志でしたから、8月15日にコンサートを定められたのだなぁとまたしても先生の願いの強さに感服したところです。
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今年の合唱団の歌を聴くまで、この合唱団は音楽をするというよりは、みんなで気持ちを1つに、平和であることへの感謝と世界平和への希求のために歌っているのだなぁという印象でした。芹沢先生の指導はいつもそうでしたから。
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でも今年は見違えました。精神はそのままに、音楽力が格段にアップしている(笑)!ひとえに、先生の意志を継いだ鳴海さん(門下の最長老先輩)のおかげです。青森にお住まいながら、月イチのご指導。素晴らしいです。

門下の先輩で東京音大で教鞭をとっていらっしゃる五日市田鶴子先生の落葉松。ドラマティックなのに繊細。感動的でした。
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そして同じく東京音大の先生でもある野田ヒロ子さんのトスカ。今、日本で一番うまいんじゃないの?!そのテクニックと表現力に唖然とします。泣けてきます。この方が先輩であることが誇りです。震えるほど素晴らしかった。
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先輩方のコール・エトワールによる芹沢作品。楽屋では先生っぽいその曲の作りに皆でウケていましたが、爽やかな素敵な演奏でした。

私は最後に先生に見ていただいた曲を歌おうと思い、7.8年前の芹沢門下発表会で歌ったメシアンを選曲。あの時は間に合わず楽譜を見て歌いましたから、ようやく仕上がりました。何年かかってるのかしら…。
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この曲はキリストの復活を歌った曲です。キリストによって分け与えられたパンを食べた使徒たち。彼らはそのパンを口にし、その教えに目が開きます。私たちもまた、芹沢先生によって目を開かされた門弟ですから、そのような思いと共に歌いました。

楽屋には、先生の形見のお品を皆さまに、というコーナーがありました。楽譜や写真、ドレスやアクセサリーがわんさかありました。
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鳴海さんから、芹沢門下は最高だ、とメールを頂戴しました。全く本当です。今後も、見えない強い絆を感じて生きていきたいと思った有難い1日でした。
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# by komaiyuriko | 2016-08-15 23:40

今夏もまた広島に行き、演奏を通して平和を考える機会を頂きました。大音量の蟬時雨を聞きながら、71年前の夏に思いを馳せます。
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今年5月、現アメリカ大統領のオバマさんが広島に来てスピーチをしたことは、戦後の日本にとって何よりも大きなニュースだったと思います。スピーチを流すニュースを見ながら涙が止まらなかった。なぜなら、彼が日常愛を知っていたから。アメリカの大統領が日々の小さな愛の溢れる挨拶や、食事時の会話の慈しみ深さを知っていたから。それを一瞬にして奪われたことの悲劇の深さを知っていたから。ニュースを見て泣くなんて人生初めての体験!
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日本人は世界初の悲劇を前に耐え忍んで、闘い続け、こんなに発展させてきたのだなと、これまで日本を創ってきた先輩方への尊敬と感謝の念を強くせずにはいられません。

何度伺っても衝撃的な原爆資料館。
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子供には衝撃が強過ぎるから展示を辞めようと話題になった模型があります。何を言ってるんだ!目を背けたくなるような、恐怖で二度と目にしたくないような、こんなことが現実に起こったんだ、事実から目を背けるな、むしろ、目に焼きつけろ!と言い合いながら、友人と見学。怒りと悲しみで感情が揺さぶられ涙が出ることもしばしば。

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今まで余り心にとめなかったパネルがありました。原爆が投下され、75年は草木が生えないと言われた大地に、たったひと月後、真っ赤なカンナの花が咲いたのだそう。何という奇跡。何という希望。

土の力を信じよ、大地を讃えよ、と謳う大木惇夫の「大地讃頌」を思い出します。そして三枝ますみの書いた「黄色いカンナ」を思い出しました。

黄色いカンナはお庭のあかり
ほっかりやさしい花あかり
そこからひぐれがひろがると
私もやさしくなるのです

お庭に花が咲いた、あぁ、夕焼けだ、綺麗な空の色、夕暮れ時のこの匂い、心が緩和し、優しくなれる ーこんな気持ちが世界中に広がればいいのに。人々が小さな小さな幸せを感じられるカンナの花を、どうか世界中に咲かせてください。

戦争は地球上からなくならない。でもどんな人も、差はあれ日常愛を知っている。それでも残念なことに怒りの方が強いエネルギーを持っている。文化のあるところに争いは起こらない。でも貧困の厳しいところには文化は届かない。誰か、本当の平和を発明してください。
「過ちは二度と繰り返しませぬから」
この我々の応えの句が、虚しく広島の夜の空に消えていきます。
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# by komaiyuriko | 2016-08-03 23:29

黎明は広がり

今日は7月17日、芹沢文子先生の一周忌でした。
先生の妹さんのご厚意により、先生に所縁のある方の集まりに参加させて頂くことができました。
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このブログも喪が明けます。
Puisque l'aube grandit, puisque voici l'aurore
実際、喪のつもりで更新しなかったわけではありませんでしたが、なんだか先生が亡くなるという嘘みたいなことが起こったのち、パッタリとブログを書く気が無くなってしまっていたのでした。思えば、このブログを始めたのもパリ留学中。両親と先生に私は元気です、ということを伝えるために始めたようなものでした。今日、妹さんから「お部屋を掃除していたら、駒井さんからの絵葉書がたくさん出てきたのよ。こんなに熱心にパリから書いてくださったんだなと感心しちゃって。そしていつも文子先生は駒井さんのコンサートに出掛ける時は、鼻高々で、わざわざ宣言して自慢気に出て行きましたよ。」とお言葉をかけて頂きました。感激で体が震えました。

あれから私にとっては大変なコンサートが続きました。東京文化会館でのリサイタル、サントリーホールで木下牧子さんをお呼びしての《蜘蛛の糸》、そして昨日、リリアでのハイドンのオラトリオ《四季》。その他色々あるコンサートの準備と共に迎えるこれら3つは、到底自分にはできるような気がしなく、ネガティヴなことばかり考えてしまう傾向にありました。それでも全てを無事に終え、そして今となっては自分の血となり肉となり、良い思い出と素晴らしい経験になっている……。そりゃそうです。芹沢先生のご加護があるんだから!

いつもそれに気がついていれば、安心してその日を迎えられるのに!鬱々と暗いトンネルを進み、やっと光射す下界へと出られます。その連続。もう、取り越し苦労(笑)!芹沢先生の名言「一寸先は光」。そうでした、そうでした。

それでも、いつもながらのその作業があっての娑婆ですからね。昨日の《四季》での言葉は、これを歌わせて頂いていることへのご縁と奇跡に感謝するしかありませんでした。

<シモン>
そして大いなる朝がやってくる
苦痛と死から解き放ち
新しい生へと我らを呼び覚ます

<ルーカス、シモン>
天の門が開き
聖なる山が現れる
神の天幕が頂きをかざり
安らぎと平安が座している

<合唱>
この門を行くのは誰か?

<ハンネ、ルーカス、シモン>
悪行をさけ、善を行った者が

<合唱>
この山を昇るのは誰か?

<ハンネ、ルーカス、シモン>
真実のみを語った者が

<合唱>
この天幕に住まうのは誰か?

<ハンネ、ルーカス、シモン>
貧しき者、悩める者を救った者が

<合唱>
ここに平安を授かるのは誰か

<ハンネ、ルーカス、シモン>
罪なき人を護り、義とした者が

<合唱>
おお見よ、大いなる朝がくる
おお見よ、もう輝いている
過ぎさったのだ、苦しみの日々は
永遠の春が君臨し、限りない至福が
正しき者への報酬となるであろう

<ハンネ、ルーカス、シモン>
我らにもいつか、その報酬がありますように! さあ働こう、勤めよう!

<合唱>
我らは辿り着く、神の国の栄光へ
アーメン!
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先生の一周忌に迎えるに当たり、何てぴったりな有難い言葉であろうか。先生はこういうことを私に教えてくださったのだから。

さぁさぁ、勤勉だ!勤労だ!
そして素晴らしい宝を手に入れよう!

《まことに人生、一瞬の夢
ゴム風船の、美しさかな。》

私を支えて下さる全ての方への感謝を忘れずに、良い事も悪い事も、起こる全ての物事に感謝し、希望を持って今日からまた新たに生きていきます。ありがとうございます(シャウト)!

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# by komaiyuriko | 2016-07-17 23:17

夏の人

中3の暑い夏、東中野の芹沢文子先生の御宅を母と二人で緊張しながら訪ねました。東京音大附属高校を受験するにあたり、ご縁あって芹沢先生を紹介されたのでした。

「東中野の日本閣方面の出口に出て下さい。そうしたら、その辺りの人に家までの行き方を聞いて下さい。」
衝撃の道案内でした。今はコンビニになっている、昔ながらの商店に入り、お店の方に芹沢先生のお宅を伺ってみると、本当にそこにいた人皆お家を知っていて、無事にたどり着いたのでした。

立派なお家に広いお庭、そこに大きな木がありました。それはのちに芹沢光治良先生のご本で泰山木だと知りました。庭に離れがあり、そこは芹沢先生のレッスン室でした。母屋の二階で、ロッキングチェアーに座り庭とそこにいる私たちをにこにこ眺めている、光治良先生がいらっしゃいました。

どんな怖い先生が出てくるのかと、勝手にドキドキビクビクしながら玄関で待っていますと、背の高い(本当はそんなに高くはなかったが、その時は大きく見えた)痩せ型の優しげな微笑みをたたえた芹沢先生が、高い声で迎え入れて下さいました。この時に私の運命は間違いなく決まったのだと確信しますが、もちろん何も分からない私は、ただただ緊張して、中に入りました。

高校生の私のレッスンでは、あの高く優しい声で「元気ですか〜?好きな授業は何ですか〜?」「困ったことはありませんかー?」「学校は楽しい〜?」と、この調子でした。好きな授業は西洋音楽史だと答えると、「あらー、貴女偉いのね〜。」とおっしゃったことを覚えています(笑)。大学生になると、うまく歌えた日には「いつもと何が違う?」とよく質問されました。コンサートに行ったと話をすれば「何がどんな風に良かった?」と。聴く耳を育て、考えさせるレッスンでした。院生になると「今日も素敵な歌をありがとうございました〜。」と、レッスンの終わりに毎回のようにおっしゃいました。レッスン室を出ると、帰っていく私が見えなくなるまで、いつも欠かさず入り口で立って見ていてくださいました。

大学を卒業する時にお礼をすると、先生から、ミキモトの真珠にダイヤモンドをあしらったネックレスを頂戴しました。これはいわゆる恩寵ーgrâceーだったのだと感じています。私の一生の宝物。

院も修了し、留学する時、先生が初めて私に「お願いがある」とおっしゃいました。日本で仕事をしてから留学して頂戴と。修了後、すぐに行きたかった私は、それでも芹沢先生の最初のご指示だったので、その通りにしました。先生はいつも先を見ておいででした。先生の言う通りにして正しかったと思っています。

パリ留学時代も先生はしょっちゅうお手紙をくださいました。留学中に溜まった先生からのお手紙は全て取ってあります。これらは私を励ますものでした。私もどこかへ出かければ先生へカードを書きました。だからいつも手帳には切手が入っています。住所はもう覚えています。ヴァカンスで旅に出た際には日記のように毎日カードを書きました。

コンサートにはほとんどいらしてくださいました。そしていつもお褒めの言葉をくださいました。私がああすれば良かった、こうしなきゃいけなかったと言っても、いつも全面的に肯定して褒めてくださいました。

昨年、先生の体の調子が悪くなり、入院され、そのお手伝いをすることになりました。それすらも誉れでしたし、勝手に行っても先生は必ずそこにいるわけですから、そこで会える、そこでお話しができると思うと、むしろ楽しい気持ちで、時間が空けば病院に通いました。先生はいつも素晴らしいお話を聞かせてくださいました。

先生はいつまでも自分のそばにいて、支え、道を示して下さるものと思っていました。私はそれを信じていたし、疑いませんでした。

先生は誕生日を6日後に控えた暑い夏の日、突然亡くなりました。姉弟子の野田ヒロ子さんからの電話でした。晴天の霹靂。すっかり良くなって退院してから一年経ったという先生へお祝いを送って間もなかったし、先生に褒めてもらおうと思って、自分のコンサートのプログラムや新聞の切り抜きを集めて送る準備をして、そのまま放っておいた位でした。

先生のお家で先生のお顔を撫でました。25年間、先生に褒めてもらってばかりでした。怒られたことなんて一度もありません。訪ねて来る方、皆さんが、先生の前で泣きながらお礼を言っていました。まったく先生にはお礼しか言うことがないのです。

先生の亡くなられた翌日、野田さんはブラームスのレクイエムの本番で、先生のお葬式の日、私はフォーレのレクイエムの本番でした。こうして歌わせて頂けるなんてよく出来ている、有難いと思いました。やっぱり先生なんだなぁ、と納得していました。

変な考え方かもしれませんが、先生が亡くなったことで、これからはより近くに先生を感じられるし、困った時や悩んだ時は先生にお願いすればいいんだ、と寧ろ安心するような甘えた考えさえ今はあります。

姉弟子たちは、先生を見ながら、いつまでも頼っていられないもんね、とおっしゃっていましたが、私はまだです。私は先生の門下の中では小さい方なのですから。先生、どうか私を正しい道にお導きください。いい加減、独り立ちしなさい!と、先生に初めて怒られたりして(笑)。

先生は、大きな光で生きる道を示して下さるような、そんな先生でした。私はどういうわけか、先生がおっしゃるにはご加護が多いらしいのです。だから貴女はいつでも人に親切にしなさい、とおっしゃいました。ご加護が少なくて困っている人がいたら、貴女が助けなさい、と。そして貴女が太陽でありなさい、と。

先生のようにそんなこと、私には出来るわけないけれど、先生がおっしゃるんだからやらなければと思います。私も学生さんに対して先生のようにありたいと願います。世の中生きていればどこかで北風に当たるんだから、自分はいつでも太陽であろうと。

芹沢先生は偉大な方でした。私は芹沢先生に15歳で出会えて幸せでした。素晴らしい音楽の世界に導いて下さり、生きづらい音楽の世界における美しい魂の保ち方を教えてくださいました。善く生きるとはどういうことか、教えてくださいました。

芹沢先生に25年分の感謝を捧げます。15から40。人生の大切な時を傍らで見守って下さり、ありがとうございました。先生は夏に生まれて夏に旅立つのですね。今日も陽射しが強く、暑い日です。

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先生のレッスン室

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私の師匠、芹沢文子先生
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# by komaiyuriko | 2015-08-10 14:08

部屋とYシャツと私みたいになっちゃった(汗)。

今年の梅雨時期は、余りに多くの美術館が魅力的なエクスポジションをしているもので焦りました。
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ルオー、ユトリロとヴァラドン、マグリット、ボッティチェリ、サティ、モネ…

忙しいっちゅーねん!
でも何が何でも行かなければいけないのはマグリット&サティ。とにかくその予定だけは死守。

そしてたまたまコンサートで行った広島に、東京から周って来たユトリロに遭遇。
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それでも残念ながら都合つかず…。縁がなかったということで諦めましょう。モンマルトル美術館で散々見たから、きーきーしないで我慢の巻。

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マグリット展、相当楽しめました。思ったより作品数も多く、見応え十分。ベルギー美術館で感激して見た作品もありました。

それにしても(第一弾)、マグリットの作品を見たいと思えば、世界中の美術館を点々と周らなくてはなくてはなりませんが、こうして東京にシリーズ物まで集めて頂いて、本当に感謝です。どれだけ、手間と時間とお金が省けると思います?!ありがたや、ありがたやー。
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マグリットの癖も充分分かったし(笑)、シュールレアリスムと言えども作品に関する解説や流れはとても頷けるもので、勉強になりました。三度出向きましので、パスポートが欲しかったです(笑)。

そしてサティ展。
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まだ開催中ですのでオススメです。サティ展と呼ぶにはうっすらハテナですが、あの時代の雰囲気は抜群に伝わります。

それにしても(第二弾)、あの時代のことが大雑把に知りたいなと思った時に、こうして多角的に資料をフランスの至る所から集めてきてくれるなんて、何て親切なの?!渋谷に行っただけで間に合っちゃったじゃない。ありがたや、ありがたやー。

思い切り便乗商品と分かっていても、簡単にそれに乗り、買ってしまうイージーな私。
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ミントコーヒーだそう。自由な時間が出来た時にじっくり楽しもうと、まだ飲んでいません。風味が失われたりして(笑)。

ボッティチェリにも行きました。
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文化村、サティの前の企画展。ふむふむ、と周り、最後のビデオで全て勉強した気になる安易な見方をしてしまいました(笑)。マグリットのボッティチェリのことばかり考えてしまいました。心ここに在らず。

そして東京都美術館で9月から開催のモネ展ですが、朗報ですっ!
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10月31日(土)14時〜と15時〜、モネ展へのオマージュとして、美術館コンサートをさせて頂きます!!

チャプターは、
・睡蓮
・雪の効果
・時の移ろい〜日没から曙まで〜
・水の反映

今回はヴァイオリニストの村津瑠紀さんをゲストにレクチャーコンサートを致します。

昨年の国立西洋美術館レクチャーコンサートに続いての第二弾です。ワクワクするなー、もー。一回30分のコンサートを二回。二回とも全く同じ内容なので両方来て「デジャヴュー!」って叫んでね♡

ではおあつーございますが、御機嫌よう〜!



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# by komaiyuriko | 2015-08-07 16:26

閉ざされた庭

詩人の長田弘さんのインタビューからインスピレーションを得て。

ーパトリオティズムは宏量だが、ナショナリズムは狭量だ。ー

「日常愛(パトリオティズム)」とは何か。それは生活様式への愛着です。大切な日常を崩壊させた戦争や災害の後、人は失われた日常に気づきます。平和とは、日常を取り戻すことです」

「戦争はこうして、私たちの生活様式を裏切っていきました。こういう確固とした日常への愛着を、まだずっと書き続けたかった。戦後70年の今、失われようとしているものがいかに大切かということを……」

「窓を開けると、風の音や誰かの声、新聞配達の音−−そういう日常が聞こえてくるんです」


フォレの晩年の作品『閉ざされた庭』(Le jardin clos)を聴きながら、私は思い出す。
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実家の二階、私の部屋。窓はいつも開いていて、風が通り抜ける。ごろりとすると、その窓から向かいの家の棕櫚の木の葉がパラパラと音を立てる。大抵、向かいのおばちゃんの声が聞こえる。息子のむっちゃんを叱っている声。鳩の鳴き声。これは私の子守唄。そのうち、母が外に出るー砂利道の石を踏む音。向かいのおばちゃんと無駄話をしている笑い声。

ー目を覚ますと、また同じ棕櫚の木の葉の風の音。遠く聞こえる食事の音、テレビの音。街灯の点くパチパチする音ともない、幽かな音。談笑の声。

これが愛すべき日常だ。

既に砂利道は舗装され、点いたり消えたりする街灯は取り替えられた。時代は変わるが人は変わらず。今でも向かいのおばちゃんの声が聞こえるー。

そこは私の侵されることのない、神聖なLe jardin clos…



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# by komaiyuriko | 2015-05-17 16:14

いい天気が続きますね。
ゴールデンウィークも始まりました。混み合ったところには行きたくない、まだお出かけの予定が立ってない、という方に朗報です。

コンサートに行けばいいじゃない(マリー・アントワネット風ユリー・アントワネット)!

そういうわけで、入場無料のコンサートからそうでない物まで(笑)、お知らせ致します。

まずは、5月2日(土)13:30(30分コンサート)
丸の内オアゾ 1階 『○○広場(おおひろば)』
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シューマンの「愛の歌」や後期ロマン派の作曲家マルクスの夢見るような歌曲、「昨日彼は私にバラの花を贈った 」などを歌います。ピアノは、ウィーン国立音楽大学でドイツリート伴奏で院を修了した強者、松永充代さんです。もちろんフランス歌曲も歌います。珍しく、大好きなドイツリートを歌わせて頂けるので幸せ〜♡どロマンティックやわぁ〜、ドイツものは!

入場無料!どや。

このコンサート後、丸ビルで丸の内OL気取ってお茶して帰ればいいじゃない(ユリーより)。


続いてミュージカルファンのあなたへ。
豊島区吹奏楽団名作座 吹奏楽で甦る愛と希望の名画たち
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2015年5月6日(水)13:30 板橋区立文化会館 大ホール

「レ・ミゼラブル」ハイライト

ソプラノ:駒井ゆり子・村松織部
テノール:岡本泰寛

チケット:前売800円(中学生以下:500円)

コーラスは総勢100名、楽団員40名での大規模コンサート!
コーラスも衣装を着けての民衆の歌は必聴です! ♪戦う者の歌が聞こえるか…

このコンサート後、大山の商店街で食べ歩きしながら、異様に多いドラックストアで値踏みしたらいいじゃない(ユリー)。

ゴールデンウィーク最後を飾りますは、青春のダンス&スクリーンミュージックです!大好評につき第3弾!
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2015年5月9日(土)14:00開演 王子ホール

ムーン・リヴァー、魅惑の宵、シェーン、モア、マンボ No.5、太陽がいっぱい、踊り明かそうなどの名曲揃い!私はゲストということで3曲歌います。オケはもちろん
マキナ・アンド・カンパニー(室内オーケストラ)。このオケの豊かな弦は、他では聞けないリッチな響きです。

チケット:4,000円

このコンサート後、銀座で早めのディナーして、優雅な気分で家に帰ったら、あら、まだこんな時間、早めに帰れて良かったね〜って言えばいいじゃない(ユリー)。


さ、これで予定も立ったことだし、あとは出かけるばかり!

皆様のお越しをお待ちしていまーす。

あ、5月はまだまだコンサートがありますので、ホームページでチェックしてねん。
komaiyuriko.com←ここをクリック、クリックー!
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# by komaiyuriko | 2015-04-30 15:21

宝塚公演

ソプラノの村松織部さんのリサイタル第二部に、オペラで押しかけ出演して来ました。
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彼女はイタリア音楽、特にバロックや古楽を得意とされるソプラノさんで、私はスクール公演のオペラでご一緒させて頂いております。加えて、ルネサンスと現代をレパートリーとするヴォーカルアカペラアンサンブル“パルナッソス”でもご一緒。このパルナッソスの活動も今後の楽しみの一つ。

リサイタルは兵庫県宝塚で行われます。そういうわけで、オペラ前日に張り切って宝塚入りじゃー!

織部さんから、ホールのある清荒神駅に鎮座ましましたる清荒神清澄寺についての観光案内を頂きまして、仏像マニアの私が行かないわけにはいかないだろうと、夕方16:30過ぎに宝塚に着き、いっそいで清荒神駅へ。

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レトロな雰囲気爆発です。
ここに入って行きたいけれど、軽く日没が心配なので急ぎましょう。

それがー、山道を歩けども歩けどもお寺につきません。
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ここは参道らしくお店が開いていれば賑やかなはず。
寒いと思い、厚着してきたのに、登山のような坂道を一心不乱に進みますので、もう汗びっしょり。もはや荒い息遣いとお寺を目指すことだけに集中した無心の修行僧。

ようやく辿り着いた山門から見える景色は、この修行の山道を一瞬にして忘れさせてくれる清浄さとでもいいましょうか、サンクチュアリ独特の張り詰めた雰囲気がございました。
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重要文化財の木造 大日如来を拝み、一願地蔵尊もじっくり鑑賞したいところでしたが、日没です。もう相当暗いです。登ってきた山道を思うと、気が気ではありません。後ろ髪引かれる思いで出発です。

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こんな道でした。正気では恐ろしくて通れません。すると名案が!

「♪ヴァルデリー ヴァルデラー!」と、大声で「ゆかいに歩けば」を歌いながら、勇気を奮い立たせて歩きました。歌って素晴らしい。ふー、危なく遭難するところだった。

クタクタになって宝塚まで戻りー実際は途中で挫折し、タクシーでホテルへ向かったーそのタクシーの運転手さんに教えてもらったオススメのお好み焼き屋さんへGO。
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ここはタカラジェンヌが良く来るようで、ポスターや写真、サインが至る所に貼ってあります。翌日は男役ですから、ポスターをしっかりと見てメイクのお勉強。
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そして同じくしっかりとお好み焼きを頂き、本日閉店。

話が大幅に逸れましたが(汗)、リサイタル当日。
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会場は、駅の目の前にある宝塚ベガホール。その駅前さ加減は、もはや駅舎並み。

この入口脇にあるカフェのカレー、絶品です。
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どんなにお腹いっぱいでも食べて欲しい美味しさ。

そして、こちらのホールの方は、大変親切です。
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私たちの大道具をうっかり作ってくださっています。しかも改良してくださってる。おまけに本番中、設置までして下さった。バラシもやってのけちゃった。親切すぎーー!惚れてまうやろー!関西で本番をお考えの方はおススメです。こんなホール、初めてです。

一部のリハーサル中。
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リュートにガンバ、そして織部さんのソプラノは、私たちを雅びな世界へ誘ってくれます。この宮廷感覚好き。多分、前世の記憶(笑)。ボードレールかっ!
La vie intérieure / Baudelaire参照

このガンバとリュートを弾いておられる方々がまた面白インテリで素敵でした。関西の方でしたので、コンサートトークも当然関西弁。とても新鮮でした。

本番はあっという間。
楽しい時間とはどうしてこんなにも一瞬なんでしょう。織部さん演じるバスティエンヌは可憐で純粋でちょっぴりコミカルな可愛い女の子。はまり役です。そして私は浮気者のチャラ男。ノーコメント。でも最後は本当の愛を知り、ハッピーエンドです。
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開演30秒前。

ここが宝塚だからでしょうか?
男性歌手が登場したときには起こらなかった拍手が、私が登場した時にはありました。まだ歌ってもないのにですよ(驚)。宝塚のお客様は、女性が演じる男役が登場の際には、ついオートマティックに拍手してしまうのでしょうか?!何しろいい気分でした(笑)。
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終演後、出演者と。さすが関西人。普通には撮らないのね。

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一部の素敵なドレスの織部さんとバスバスチーム。

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大阪と京都から大学の同期、千景ちゃんとみおちゃんが聴きに来てくれました。みおちゃんなんて、先週の徳島に続き、宝塚にも来てくれました(涙)。

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大阪在住でパリ時代の友人、ジュンちゃんと。

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打ち上げは串揚げ屋さん。ザ・関西!大いに盛り上がりました。一晩中、飲み明かしたい気分。こんなに串揚げ食べたことないですわ。二度づけ、禁止やで〜。

素晴らしい歌手のリサイタルをおそばで聴かせていただき、その集中力や本番力に圧倒されました。丁寧な歌い方や節度ある表現には気品と色気を感じ、魅了されると共に尊敬の念がじわじわと湧いてきます。

私も常に音楽に対して真摯に向き合っていきたいと心を新たにしました。織部さん、素晴らしいリサイタルをありがとうございました。
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# by komaiyuriko | 2015-01-31 13:21

徳島ドリームオペラ日記

2008年頃から徳島のあわぎんホールさんでコンサートをさせて頂いておりました。一人で伺ったりクルト・パイユで伺ったり。徳島の方は暖かくて愉快で大変親切。伺う度に「あ〜今年も有り難かったなぁ。」と親戚のお家から帰る時のような感覚を味わうのでした。

そして今回はなんと!
クルト・パイユと地域の方で創るオペラ『ヘンゼルとグレーテル』が再演できることとなりましたー!
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徳島と言えば、井上ゆかりさん、戸邉祐子さんがお住まい。このお二人は、言わずと知れたオペラ界のスターですが、私はシンガーズやサントリーホールのアカデミーでお世話になった先輩方。このチャンスにお二人とちゃっかり共演したいと思い、有難いことにその夢が叶ったのでありました。

我らの徳島滞在は4日間。フル回転しないと遊べません。がんばるぞー!

まず到着とともにリハーサル(笑)。実は、駆けつけコンサートがあったのでした。「ヘンゼルとグレーテル」ハイライトと、クルトパオリジナルオペレッタ「こうもり風」です。私としてはヘンゼルよりも「こうもり」のロザリンデの方が大変です(汗)。でも相変わらずクルトパのメンバーは、歌も芝居も面白く、座付き台本作家としてはこれ以上満足な役者は他にいないのです。
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左からマエストロ天野、制作の牧菜さん、岩撫さん、まー、さー、ゆり、ナレーションの安倍さん、クルトパのゲストバリトン、星田さん

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本番1分前の舞台袖。

初日の仕事は完遂しました。じゃ、街へ繰り出そう!おー!
疲れを知らないメンバーが集まりました(笑)。徳島ラーメンで乾杯!
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翌日からはオペラの稽古。演出のまーちゃんはここからが勝負です。
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父母に演技指導。

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お菓子の家の素 with 魔女のさーちゃん。

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意見交換の模様。

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CGのあさいさんは座布団に座って作業。ステージから見ると落語家さんみたい。

この日も缶詰でよく働きました。じゃ街へ繰り出そう!おー!
疲れを知らないメンバーが集まりました。徳島の海の幸で乾杯。
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プロデューサーさんと舞台監督さん

次の日はG.P.です。13時スタート。じゃ、朝から街へ繰り出そう!おー!
疲れを知らないメンバーで眉山に登りました。ケーブルカーで、ですよ。
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このケーブルカー、めちゃくちゃ恐ろしかったです。私は色々な意味で“ヘタレのゆりこ”で名を馳せていますが、加えて高所恐怖症なのです(震)。

ゆりこ大パニックで冷や汗地獄の巻…。
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頂上にて。笑えないの、もう…。恐怖でクタクタ。
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余りの揺れに乗って1分後に大後悔。でも不思議なことに、下りは全く恐怖を覚えませんでした。瀬戸内海が一望でき、素晴らしい景色でした。

午後からは夜遅くまでG.P.と直し稽古。もう遅い。明日は本番。じゃ、街へ繰り出そう!おー!今度こそ疲れを知らないメンバーが集まりました(笑)。
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ゆかりさんのおうちは徳島では有名な鉄板焼き屋さん。
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G.P.の打ち上げと本番成功祈願じゃー。

ついに本番です。
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序曲中〜

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この場面は、演出家田中麻理の真骨頂です。彼女の演出には毎回驚きと涙があります。

素晴らしい公演でした。徳島の子供達は屈託がなくて本当に可愛いです。とても仲良くなった子もいて、本番が終わっていくのが寂しい位でした。そして何と言ってもバレエが入ってくださったことで、舞台が華やかになりました。今回、バレエの振り付けを担当して下さったのは、ピアニストの粟田美佐さん。
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この方との出会いは、今回の宝です。素晴らしいお人柄で、ピアノもバレエも一流。バレエを見るときは厳しい視線なのに、すっごく穏やかで基本面白いのー。こういう方って素敵ですよね。
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終演後、緞帳を下げて、記念撮影。そして解散式。G.P.でとった写真と共に、コーラスで参加して下さった皆様に修了書が贈られました!
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なんとこの公演、翌日新聞に載ったそうです。
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素晴らしい出会いと素晴らしい音楽は強い絆と大切なことを教えてくれると感じた4日間でした。

あ、付け加えておきますが、ここに書いてあること以外の時間はずーーっと真面目に稽古でしたからね。あいつ、何しに行ったんだか!って言われちゃうよね、これ読んだら(汗)。
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踊らにゃそんそん
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# by komaiyuriko | 2015-01-28 19:38

出雲日記(下)

出雲最終日。この日は松江満喫ツアーです。至れり尽くせりで申し訳ないですが、朝、再び玉造温泉まで叔父ちゃんに車で迎えに来てもらいましたm(_"_)m

小さい頃、出雲には家族で何度も里帰りしたことはあるものの、私だけ松江には足を踏み入れたことはありません。何故なら私は物凄く車酔いの激しい子だったから!

叔父ちゃん宅から出雲大社まで車で20分位でしょうか。そこでもう私ったら可哀想なことにゲーゲーしていました。初日の出雲大社に行った際にも、入口付近で母曰く『あんた、ここでも吐いたよね(笑)。』

そんなわけで、家族で松江に行く時も、両親と兄だけで行ってもらい、私は叔父ちゃん宅に留まっていたのでした。

大人になった私は日本の舗装された綺麗な道なら、余程のことがない限り酔わない強い子になったのでした。めでたし、めでたし。

さて、最初に向かったのは松江城です。松江に行って松江城をスルーするわけには行きませんものね。城マニアではないけれど、一応眺めに行きましょう。
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忍びの者がいたのでこっそり撮ってもらいました。

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殿様がいらっしゃったので、ご一緒に撮って頂きました。

とは言うものの、ここまで来たらやっぱり天守閣まで登ってみたくなるのが人の性。
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こんな急な階段を、昔の人は武装して走りながら登ったり降りたりしたのかと思うと、それだけで感心。
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お母さん、気をつけて〜!

その後、小泉八雲こと、ラフカディオ・ハーンのお家を見学。松江城の裏手にあります。
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とても素敵な日本家屋。障子枠の硝子がうねっていて、そこから眺める庭園は、レトロさ爆発で、静かな興奮を覚えます。
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ハーンさんの机です。ここで小説を書いていたようです。彼は背の低い方だったそう。それなのに物凄く高い机。どうやら視力がとても悪く、目を近づけて物を書いていたのでこのようなサイズになったとか。
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イメージ映像。

雨女さま(牧菜さま)のお陰様で、暴風雨になって来ました!それでも、叔父ちゃんが私たちをどうしても連れて行きたいところがあるんだそうな。

八重垣神社です。
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ここの縁結びの占いはスゴイとの噂。この悪天候の中、旅の女子で溢れています。ツアーバスもバンバカ停まっています。

さて、それでは占ってみようではありませんか!
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まずは占いの紙を買う。それを持って裏手の山中にある鏡の池に行き、
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その紙の上に10円を乗せて池に浮かべる。
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大抵は15分から30分ほどかかり、池に沈むのだとか。それが早ければ早いほど、早く嫁に行ける、遅ければ遅く嫁に行く…。ほほーん。

いざっ!
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ものの1分も経たないうちに私の紙は池の中へ美しく沈んで行きました。
ほどなく、牧菜さんの紙もきれいに沈んで行きました。

……。
結婚してるんかな、既に?!
じゃ、めでたいってことで記念撮影(笑)。
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その後、悪天候ゆえ、珍しく波立つ宍道湖を眺めながらランチ。
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めちゃ豪華です。

腹ごしらえもしたので、おうち近くの荒神谷遺跡にもご挨拶しましょう。
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この遺跡は世紀の大発見です。

ここは、私が中学生の時に『荒神谷遺跡とたたら製鉄』とかいうタイトル(うろ覚え)で社会科研究をし、見事、なんだかどえらい賞をとったことで有名です(笑)。

私は昔から興味を持ったものは偏執的に勉強できるんですよね〜。その興味がいつもちょっとだけマニアックなのが玉に瑕。てへっ。
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実際は腕がプルプルする位重たい(汗)。

出雲の最後は、母のいとこで、出雲の上沼恵美子と称される、お料理上手なけいちゃんのおうちへ。
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お正月かというほどのお料理が出てくる、出てくる!おばちゃんの話術に大爆笑であっという間の訪問でした。

旅の締めくくりもサンライズ出雲号。帰りも12時間ピッタリかけて帰りましたとさ。

素晴らしい旅でした。自分が今こうして生きているのは、多くの人のおかげなんだなあと、ご縁をしみじみ有難く感じた旅となりました。

出雲の自分用お土産はこちら。
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焼きあご、百個買えば良かった。
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# by komaiyuriko | 2015-01-19 00:12

出雲日記(中)

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母の実家の菩提寺であります、東白寺さんでコンサートをさせて頂きました。

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今回のコンサートは超満員で、こんなことは今までなかったそう。とても嬉しいのですが、床に座っておられる方の膝や腰が心配…。有難いやら申し訳ないやら。

前半は、故郷を歌った歌で世界の愛唱歌となっている『峠の我が家』でスタート。今までいい曲だなとは思っていましたが、別に歌いたいと思ったことはありませんでした。たまたまこの曲をCDに録音するという仕事があり、その時に使用した楽譜で歌ってみたら、初回、泣けてしまって歌えなかったのです。感動して泣けたのです。訳詞が誰か咄嗟に確認。そして納得。岩谷時子さんでした。

彼女の詩は、いつもスコンと心に入ってきます。それは訳詞でも同じこと。優しい言葉使いにシンプルなレトリック。色々な方の訳があるけれど、この曲には岩谷時子さんの訳が一番だと思います。

あの山を 誰と越えて
帰ろうか わが家へ
流れゆく 雲のかなた
ふるさとは 遠いよ
ああ わが家よ
日の光かがやく
丘の道 歌いながら
ふるさとへ帰ろう

詩を読んだだけで泣ける(涙)。

母と共に、遠い母の故郷に帰ることのできる幸せを思うと、涙で痩せるかもという程。
♪ふるさとは遠いよ〜(この時代に電車で12時間だもんね。)

そんなわけで、「峠の我が家」から始まり、フランス歌曲を歌ったり、武満を歌ったり、シャンゼリゼを歌ったりして一部は終了。一番盛り上がったのは、やっぱりハモンドの「ラ・クンパルシータ」だったかも。複雑…(笑)。

二部は、前日に阿国の墓前で誓った、傾く精神を貫きました。「大黒さま」では、私が大黒さまに、牧菜さんは因幡の白兎に扮し演奏。前奏中に、大きな袋を重たそうに歩くところから始め、大黒さまが白兎を諭すところでは頭を撫で撫でし、白兎は間奏中にまさかの台詞、「ありがとうございます!」を見事に兎になり切って発声。会場はバカウケ&手拍子で大盛り上がりとなりました。
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ありがとうございます、阿国さま!大黒さま!白兎さま!

出雲所縁の歌からオペラまで歌い、アンコールにミュージカルや民謡を歌うという、好き放題をやり切ったことに大満足な私と牧菜さんなのでした(笑)。

話は横道に逸れますが、大黒さまの袋の中にお菓子を詰めていたのでした。帰り際に、いらして頂いたお客様に飴ちゃんの一つでも、という気持ちからです。昨晩、その飴ちゃんやらチョコレートやらを買いに行った時、見たことのないお菓子を発見。
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コーヒー糖です。ふる里の味と書いてあるではないか…。これは出雲の人なら皆知っているのか?作っているところも出雲と書いてある…。
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レトロなデザイン。たまらず、一つ開けてみました。物凄く固いです。カップに入れてお湯を注ぐとカフェオレになると書いてあります。でも基本はそのままお口にポン、らしい。これはやらねば!と思い早速お口へ。一口サイズにしては大き過ぎます。そして止むを得ず一回出す(失礼)。その後はガリガリとかじっていましたら、中から何と!インスタントコーヒーが(笑)。薄々感づいていたけど。私のような物好きにオススメです。

お客様の中には、母の同級生、体操部の仲間、芝居の仲間(母は全国大会で優勝するほどの実力を持つ劇団の看板女優だったのです。劇団の取材に、東京から来た記者の父と出会い、めでたく結婚。)、親戚など、私も顔なじみの方も多く、とても有難いコンサートとなりました。
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親戚一同と

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体操部の皆様と

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同級生、芝居の仲間と

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ご住職ご夫妻と

生まれて初めて母親孝行をしたと感じた時間でした。このような有難い機会を与えてくださったご住職ご夫妻にはどれだけ感謝をしても足りることはありません。心からの感謝を申し上げます。ありがとうございました。

さて、コンサートも終わって実家へ帰り、一休み。従姉妹の赤ちゃんと戯れタイム。
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可愛いったらありゃしない。可愛いと言えば、
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母と母の姉がそっくりでマトリョーシカのように可愛かったり、
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そのおばちゃんがバイクに乗って帰るというので、心配しながら見送ったりしました。

夜は、玉造温泉にお泊りをするので、晩御飯は送ってもらう道すがらピンと来たお店へ。「はしもと」です。ここは、学食のように好きなものを取って会計へ行くシステム。心踊ります。
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ゆりこセレクトは、
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ちょっと欲張りました。でもコンサートのご褒美です。イカのボイルなんて、足20本位入ってたからね。あー、こういうおかず、食べたかった〜。

余りにこのお店を気に入ってしまったため、この通りを「はしもと通り」と命名。本名は国道9号線。

玉造温泉では竹林の露天風呂の景色に大満足で、湯に浸かった途端、充実した「ふはぁぁ〜〜」の声をあげました。
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下巻に続く!
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# by komaiyuriko | 2015-01-14 02:03

出雲日記 (上)

母の故郷、出雲へ前回行ったのは学生時代。冬でした。随分長居をして年まで越した、あれはもう約20年前……。こわっ!光陰矢の如しですね(震え)。

そしてこの度、大変有難いことに母の実家の菩提寺であります、東白寺さんからコンサートに呼んで頂きまして、母と一緒に里帰りをするという誉に預かったのでありましたー*\(^o^)/*

4泊5日(車中2泊)の長旅にお付き合いしてくださったのは、理学博士ピアニストの異名を持つ牧菜さん。さてさて、母と牧菜さんと私の三人による珍道中がいよいよスタートです!

今やパワースポットとして、女子会旅行のナンバーワン観光地となった出雲。サンライズ出雲という寝台車はチケットが取れないことで有名です。しかしここは、出雲のコネパワーで難なくクリア(笑)。22時、東京駅出発です!
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あぁ、サンライズ出雲よ!我らのテンションは君の魅力の前に、旅のスタートと共にクライマックスかというほどまでに上がったよ。でもさ、めっちゃ揺れるよ…。上海から杭州に向かうバスほど揺れる。横になっていても揺れでベッドから落ちるのではと思うほど。でもそのヒヤヒヤも、吊橋効果で君への愛着へと変わるよ。我らにとってはそれも一興さ。ポエム終わり。

夜中の通過駅は、独特の美しさと物悲しさで、私の心を捉えました。いつまで眺めていても飽きない不思議な風景でした。

そして朝の10時!
12時間かかって(パリに行けたね!)、ついに出雲に到着。
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母の弟である叔父さんが迎えに来てくれていました。今日は一日出雲ツアーなのです!いぇい!

最初に向かったのは、出雲の阿国のお墓。やはり芸に携わる者としてはお参りしないわけにはいきません。
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翌日のコンサートでは、阿国に敬意を表して傾くぞ!と決意をし、十分にお水をかけまくりました。

そして次に向かった先は稲佐の浜。こちらは神在月の際、全国の八百万の神さまが通られる玄関だとか。
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確かに極度にフレッシュな雰囲気を湛えた空気。普通の浜ではないことは、いくら鈍感な私にも感じられました。

さて、それではその八百万の神さまが浜から出雲大社まで歩いてくる道を同じように通って大社へ入りましょう!
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しめ縄の真似だって(笑)。

翌日のコンサートで歌うことになっている、出雲所縁の歌の中に、一月一日と大黒様があります。これらは、大社の中に歌碑があります。
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一月一日は、出雲大社の宮司をしていた千家尊福(せんげ たかとみ)さんの作詞によるものです。
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大黒さまは たれだろう
おおくにぬしの みこととて
国をひらきて 世の人を
たすけなされた 神さまよ

というわけで、因幡の白兎は鳥取が舞台ですが、出雲大社由縁なのです。

さて、ここまで来たのですからお守りを買いましょう。縁結びだと思うでしょう。
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壮気健全守りを購入。神頼み系土産①。

よく歩きましたので、お昼にしましょう!もちろん出雲そばです。

欲張って5色割子を注文。
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3色で十分でした(汗)。

ご飯の後は、参道を歩きながらショッピング。稲佐の浜の塩屋さん発見。
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食用の塩とお守り塩を購入。神頼み系土産②。

既に出雲を満喫した私たち。あとは東白寺に寄らせて頂き、お墓参りをするだけです。一旦叔父さんのお家へ寄らせてもらい、従兄弟と一緒にお寺へ。

私のおじいちゃんおばあちゃんのお墓へは、お堂の脇を通り抜け、山を降り、線路を渡り、山を登らなければ辿り着きません。しかし線路には踏切がありません。右左右とよーく見てから渡ります。
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この感じ、スタンドバイミーです。

長いこと、お墓参りができていませんでしたので、洗心でした。従兄弟の純ちゃんは三代目。
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彼の美しい言動からは、ご先祖さまのお墓をお守りするという、その純粋で清らかな責任感が伝わってきました。東京にいて、呑気に暮らしている私の気分や身分の軽さを思い知りました。

その夜は親戚一同が集まり、会食!
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懐かしいお顔が、20年のブランクを感じさせない若々しさでありました。

こんなによくして頂いて、こりゃー明日のコンサートは楽しんで頂けないと困ると、ホテルで入念に小ネタをチェックする私たち。
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コンテンツ満点の出雲一日目の夜、稽古によるクスクス笑いと共に更けていく〜。
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# by komaiyuriko | 2015-01-02 14:13

思い出し駆け足日記

今年ももう終わり。ふとブログを見ると長い間、放置していたことに気づきました。コーラスのおじさまが、ブログの更新がないよ!と喝を入れてくださらないと書けない、人任せな私。

思い出し日記、夏の終わりから編をズズズイッといってみたいと思います。これはもはや備忘録(笑)。

忘れかけていたけど、今年の夏は暑かったなぁ。
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ここからスタート(笑)。今夏は、東京文化会館主催のオペラに捧げました。初役に多少ビビりましたが、演出の三浦さんのおかげで興味深い経験となりました。
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そして、帯状疱疹になったり、座骨神経痛になったり、自転車事故で肘の靭帯を伸ばしたりしながら、スクール公演で毎回楽しく駆け巡り、
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秋には仙台に参りました。

大学の同期が顔を見にきてくれたり、
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お腹いっぱいご馳走して頂いた帰り道に、せっかく仙台に来たからと、牛タンを食べに焼肉屋さんに入ったり、美食お土産を買いまくったりして、楽しみました。
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ちなみにコンサートは、信じられないほどの豪華なお城で行われました(笑)。

11月に入り、フランス歌曲の本番がありました。今年はカプレのフォンテーヌの寓話に取り組みました。夜なべして紙芝居を作った甲斐あり、お客様にフランス歌曲を、もう一度申し上げます、フランス歌曲を楽しんで頂きましたー!
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楽譜を見ながら紙芝居をめくってくれたのんたんへのご褒美はペロペロチョコ。
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わざわざ岩手から重鎮おやすさまがいらっしゃいました。
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ありがたいことです。

大学時代からお世話になっているピアニストの泉さんと、0歳からのコンサートで最高に楽しみました。
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アナ雪に挑戦。気分だけでもと、青いドレスを着用。

そしてジャズのコンサート!これは忘れ難い面白コンサートとなりました。だって、トロンボーン吹いたんだもん!
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「トロンボーン吹くからトロンボーン頂戴な。」と、叔父さんの会社に伺ったのは日記に書きました。有言実行。聖者の行進でワンコーラスのソロまで頂きました。ちなみに何故タキを着ているかというと、『エンジェル・アイズ』を歌ったから。
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タバコを吸う演出もあり、なかなか勇気のいる本番となりました。私が登場でモジモジしていると、『似合ってるぞ!』との声援が客席から(笑)。会場もウケていました。最後はダンスを踊ったり、皆で行進したり最高でした。
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最優秀お客様と楽しんだアワードだね、このコンサート。

そして島根県出雲市のお寺でのコンサート。こちらは次回。上中下巻になるかも(笑)。

マエストロ西本智実さんとのクリスマスコンサートが、今年ソロの仕事納め。リジョイスやアレルヤを歌い、やっぱりこのような曲を定期的に歌い、テクニックのメンテナンスすることの大切さを改めて痛感しました。オケにいた上手すぎる岡さんと。“上手すぎる”は、岡さんにかかる枕詞。
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そしてユリノキ合唱団のクリスマスコンサート。結成約1年。いい合唱団になってきたなとつくづく感じます。アンサンブルの基本、心を開いて仲間を信頼し、助け合い、羽ばたかせ合う(笑)。これは日本広しといえども最高レベルでしょう。あとはテクニックだけ♥️
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2014年も体調は山あり谷ありでしたが、毎日愉快に暮らせました。来年は健康第一で頑張ります。元気があればなんでもできるって言ってる人いたし〜。

良いお年を!
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# by komaiyuriko | 2014-12-31 23:37

お洒落な街の歩き方

珍しく、今日は早朝からソワソワ。嬉しくて目が覚めてしまう乙女な私。

そうです!今日は新大久保に行くのです。
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韓流ファンでもない私がどうして心躍るのかと言えば、ここ、新大久保にはその名も世界に轟く「グローバル」という楽器の製造、修理を扱う会社があるからです。
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この会社の拝藤耕一さんといえば、世界に名高いXOトランペットとXOトロンボーンの設計士であり製作者。そして、自慢みたいになっちゃうから大きい声では言わないけど、その拝藤さんは、私の母の弟、叔父ちゃんなの(照)。

去年も冬でした。フルート始める!と発起して、叔父ちゃんのところで拝藤モデルを頂戴に上がりました。フルートブログ参照。そしてそのフルートでコンサートにも出場(笑)。図々しい。そして今日、小学生の頃、ブラスバンドで吹いていたトロンボーンを、また叔父ちゃんのところへ追いはぎのように頂戴に上がりました。

仕事中の叔父ちゃん。そこに突撃ご訪問。
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いっそがしい時だったのに台湾の美味しいお茶を出してくれました。
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そして赤い可愛い子が!
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トロンボーンです!

早速、慌て気味に組み立て、まずは記念撮影(笑)。
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吹いてみる。そして音が出て、自慢気な表情。
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お手入れの仕方を丁寧に教わり、
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練習の仕方まで教わりました。

20日にジャズのコンサート(念のため申し上げますが、クラシック演奏家によるジャズのコンサートです。プロのジャズトランペッターをゲストにお招きします!)があり、そこで余興に吹く!と言ったら、おじちゃん「すごい度胸だな。」と失笑。ですよね。
 
追いはぎの私にお土産までくれました。
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このケースはリュックになっているのです。トロンボーンを背負うという、こんなお洒落な道の歩き方ってあるでしょうか?

そこで、「ユリwithトロンボーンin東京 コレクション」をお楽しみください!
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in 山手線

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at 切符売場

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on エスカレーター

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at 池袋西武前

調子に乗って、バカだねぇ。

11月20日、文京シビックホールで皆様のご来場を、このトロンボーンがお待ちしております(笑)!
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来てね♥️
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# by komaiyuriko | 2014-11-13 00:54

金木犀が秋の空気を彩る頃、私たちのゴリゴリマニアック且つオシャンティなコンサートが開催されました。
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フルーティスト西田紀子さんと岩撫智子さんのピアノ、司会は加藤牧菜さん。

クープラン、ラモーからジョリヴェ、メシアンまでと、フランス音楽史を包括する色濃い内容でしたが、そんなプログラムを黙って演奏すればお客様は泣く!と思い、あれこれスライドを工夫したり、隠し芸大会を挟んだりしました。お客様には笑顔を保って頂き、私たちも楽しくコンサートを終えることが出来ました。

西田さんのフルートは、私がそれぞれの歌曲の中で思い描いているあらゆる色彩や湿度を見事に表現して下さり、私はただただ、その詩と音楽の世界の中に浸らせて頂きました。

それは至福の時でした。音楽の悦びとは、私にとってアンサンブルの妙ですが、それによって、何もないこの場に突如生まれてくる3Dの映像、それを目の前で見られる事(むしろ渦中に入ってその世界の主人公となる事)は、何という感動でしょうか!共演者にこの感激をお伝えしたいと思います。ありがとうございます!
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コンサートの模様を少しご紹介。

まずフランスとは?
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宮廷音楽の雅さ爆発のラモー。
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ドビュッシー、魅惑音楽の秘密をレクチャー。
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こちらはシランクス。これは絶品。
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後半はラヴェルの『惑わしの笛』からスタート。
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西田さんの吹くフルートは、私の(不倫の)恋人の吹く音なのです。ですから家の外という距離感をもって吹いて頂きました。それはそれは物凄い臨場感を醸し出し、会場中が背徳的で官能的な気分になりました(笑)。そこからの隠し芸大会へ。振り幅スゴイッ。

まずは私の『惑わしの笛』。
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客席は、惑わしの笛だけに、一瞬困惑し、そして爆笑でした。下手すぎて(笑)。私も、顔が笑っちゃってるもんね。

必殺デュアル吹き。
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右手にアルトリコーダー、左手にテナーリコーダー。牧菜さんはソプラノリコーダーで参戦。最後に私もフルートで混ぜてもらいました。

さぁさぁ、お待ちかね!今日の見世物小屋、一番の出し物だよっ。フルーティスト西田紀子、竹輪を吹く〜!
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食べてるんじゃないからね。そんなコンサートないよね(笑)。「西田さん、竹輪を食べる!」の巻。ないない。

それが竹輪なのに、ちゃんといい音が出て、おまけに音階も吹けるのです。初心者フルーティストの私とプロのフルーティストの竹輪で『ほたるこい』を合奏したのですが、チューニングで、私に音を合わせてもらっちゃいました。はい、竹輪の勝ち〜。

そしてメシアンとフルートの大曲、ジョリヴェが演奏されました!
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最後には私の念願、マルタン『クリスマスの3つの歌』も演奏させて頂きました。
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嬉しいっ(≧∇≦)

あー、楽しかった(笑)。

というわけで、出演者とスタッフと打ち上げ&反省会&次回の作戦会議。岩撫さんはこの後、合唱団の練習に向かったので写真を撮り損ねました。猛烈な勢いでビールやら梅酒やらを呑んで出かけました(笑)。
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ぴーちゃん&牧菜さん
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のんたん&フルーティスト

第二回もお楽しみに〜!
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# by komaiyuriko | 2014-10-20 18:11

芸術の秋、到来です。

東京文化会館から、国立西洋美術館の松方コレクションに関連するコンサートをして欲しいとのお話がありました。その時、激しくガッツポーズを繰り返したことは言うまでもありません。その後、ル・コルビュジェの建築の話も追加して欲しいとのご連絡。あの建物でコンサートをするなら避けて通ることのできない話です。そこら辺の居酒屋よりも元気良く「喜んで〜!」と叫んだ次第でした。

そんな私にとって夢の企画、《国立西洋美術館に魅せられて》がつい先日行われました。
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フルートは西田紀子さん、ピアノは岩撫智子さん。

わがままを言って、コンサートトークに必要な絵をコピーして頂いたり、それと一緒に、パリ留学時代、自分で作ったコルビュジェのポスターを恥ずかしげもなく、否、むしろ自慢気にお客様にご覧頂いたりと、やりたい放題の30分×2回公演でした。
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絵をご紹介ガールののんたん。

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自作『ル・コルビュジェポスター』
ロンシャンの礼拝堂とサヴォワ邸をメインに。

始めにプログラムを考えた時は、2時間程の大コンサートが出来上がってしまい、それを4分の1に減らすのが一番大変な作業でした(笑)。だから喋る、喋る。
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はよ歌え!と言われないうちに歌を挟み込みました。西田さんの表情が『よく喋るな〜。』に見えてきます。

そして当日、一番大変な作業を任されてしまったのが、私のナンバーワン助っ人の牧菜さんと、ナンバーツー助っ人ののんたんです。彼女たちは、本番で使うキーボードを運ぶという、一大ミッションが与えられてしまったのでした。ごめんね〜(涙)。

ほぼ等身大で10キロオーバーのキーボードをキャリーに乗せて運ぶ牧菜さん。
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人混みとそのキャリーの運転にヘトヘトです。のんたんは、それをサポートしながら、キーボードの脚になる台を運んでくれました。

不幸中の幸いは、天気予報では嵐だったにも関わらず、一滴も雨が降らなかったこと。これで嵐だったら、罰ゲームだよね(汗)。

そんなお二人の、縁の下の力持ちっぷりのおかげで、コンサートは無事終了。

まったく同じ内容の2回公演に2回ともいらして下さった方が、ざっと見積もって3分の1ほどいらっしゃいました。わーん、ありがとうございます(泣)。

さてさて、庭のロダンと遊ばなきゃ!
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一番上の3人のパロディ

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上部にある考える人のパロディ

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中段にある落っこちている人のパロディ

ひとしきり遊んだので、打ち上げに参りましょう!美術館風にプレゼン。
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『小僧と巨大おにぎりと美女』
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール(2014年頃) ルーブル美術館

帰り道、なまはげに遭遇。なかなか会えませんよ、なまはげ。悪い子いねーがー?!
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これで無病息災じゃーー!!

素晴らしい共演者と素晴らしい助っ人のお二人、そしていつも私を応援してくれる両親と親戚のおじちゃんおばちゃん。どうもありがとうございました。そして嵐の予報の中、いらして下さったお客様、あなた方は危険をかえりみない冒険家。心からの感謝を申し上げます!ありがとうございました。
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# by komaiyuriko | 2014-09-26 23:09

夏休みの写真日記 8月編

ひまわりを見る度に思い出す、小学校2年生の夏休みの宿題—ひまわりの観察日記。書かずにほっぽらかしにしていたら、いつの間にか枯れていて、怒るお母さんに連れられて、近所の見知らぬ人の家に咲くひまわりを、泣きながら見せてもらいに行ったこと。

さ、2014年の8月を怒られる前に振り返り、反省してみようっと。

まずは北区のまちかどコンサートがありました。『パリ✈️ウィーン 音楽旅行』と題しまして、私の留学時代の写真を交えて漫談をしながらのコンサート。
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後半は歌声喫茶のマダムとなり、お客様に歌って頂き、私は鍵盤ハーモニカでオブリガードを演奏。
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お客様の本気の歌声にたじろいだほどでした。

台風が来ていたこの日、お客様がいらっしゃれないかもと心配しておりました。それがどうでしょう?!北区まちかどコンサート史上最高のお客様数となりました(笑)。
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もう入り切らなくて、会場のドアを開けていました(笑)。ありがたや、ありがたや。

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大学の同期、河野ちゃん。この日、お見合いだったにもかかわらず、駆けつけてくれました(笑)。

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コンサートのお手伝いなど全てを見事にこなしてくれたのんたん。そして先日自転車で転び、手を負傷していた母。もー。

さて、下旬に入り、長崎へ第九を歌いに行って参りました。西本智実さん率いるイルミナートオーケストラ、そして北海道から九州まで、各地から集まったコーラスの皆様との共演でした。
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それが、思いの外遠かったのですよ。遠いとは思っていましたが、実際、想像をはるかに超える移動距離でした。福岡から佐賀を通って長崎へ入り、佐世保、そして大きな橋を超えて平戸市(平戸島)へ。
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平戸の人々の人懐こさに、旅の疲れを癒され、満員御礼のホールでの第九は熱狂のうちに終了しました。
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二期会の同期、佐世保出身の久野ちゃんがコーラスで参加してくれていました!

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長崎に住む、親戚のおじちゃんおばちゃんと。久しぶりに会えて、本当に嬉しかった!父撮影。父も聴きに(というより長崎旅行に)来てくれました。

第九の前には「オラショ」と呼ばれる、隠れキリシタンの方々が歌い継いできた祈りの歌の演奏がありました。オラショのオリジナルである、グレゴリオ聖歌を歌うコーラス団と、オラショを歌う数名の信者の方が魂を一つに、同時に歌うシーンは印象的でした。時空を超えた神秘的な体験でした。

本番の日の午前は、自由行動でしたので、父とさーちゃんとの三人旅。
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我らが泊まった旗松亭という老舗の旅館から海の方へ下る道。オランダ塀というらしい。

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オランダ埠頭。海が綺麗!

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平戸オランダ商館

さあ!元祖ちゃんぽんを食べましょう!
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父とあごちゃんぽん
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平戸ちゃんぽん(激美味)
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この食堂の天井
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観光再開。味のある商店街。

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ザビエル教会

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ザビエル教会と寺院

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リハーサルの時間なので、ホール入り。プチ観光楽しかった!

翌日は更に西にある生月島まで移動。
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この橋を渡ります。

山田教会という見事な教会で、ミサに参加させて頂き、グレゴリオ聖歌を歌いました。
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もうどれだけ移動したか分からない程でしたが、お父さんが既に山田教会にスタンばっていました(笑)!よくぞここまで自力で来てくれたものだ、と心底感心し、感謝しました。いや、ほんとよく来れたね。自分ではなかなか行けない、歴史のある素晴らしい街でした。貴重な体験をさせて頂きました!ありがとうございました。


さて、もういっちょ。
7月から稽古に励んでおりました、東京文化会館オペラBOX『ヘンゼルとグレーテル』が、31日、無事終了致しました。
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初役の母親役でしたが、演出の三浦さんの解釈により、とても魅力的に描いて頂き、やり甲斐のある役となりました。

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露の精さんと

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眠りの精さんと

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魔女とグレーテルちゃんも!

共演者の素晴らしさが目立つ、贅沢なプロダクションでした。そんな素晴らしいソリストさんの中でヘタレのユリコがバレないようにと、いつになく緊張感のある舞台となりました(笑)。内心、『あ〜、早く無事に8月31日の夜にならないかな〜。』なんて思っていましたが、いざそうなると、一抹の寂しさがありました。共演者の皆様のおかげで、素晴らしい夏の思い出となりました。ありがとうございました。

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打ち上げで弾ける女子。

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名司会にして名役者の朝岡さんと。真面目な顔して撮るって言ったから…。
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# by komaiyuriko | 2014-09-04 01:15

立秋とは名ばかりの、照りつける太陽の下、世田谷美術館へ行って参りました。ピアニストでフランス音楽&西洋美術の研究家でもある《鶴園紫磯子先生と行く、ボストン美術館 ジャポニスム展》に参加したのでした。
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鶴園先生は特にジャポニスムの専門家。今回もまた興味深いお話をたくさんしてくださいました。

ところで、私はこの世田谷美術館に割と行く機会が多いのです。趣味が合うのかも。なんちゃって。砧公園の中にある素晴らしい環境。でも如何せん、行きづらいのです…。よっぽどリゾルートな決意を持たせる展示会でもない限り、心がモレンドしてしまいます。そして毎回、拝観した後にアンケートをしたためるわけです。「駅から美術館までの無料バス(無料ってところが図々しい)を出して下さい。観覧者も増えると思います。(←余計なお世話。)」と。

何と今回、駅から美術館までの100円バスが初登場しました!
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これは快挙です。力の入れ具合が感じられます。今回に限らず今後も続けて欲しいです。

バス停を降りたら公園内の並木道をまっすぐ進みます。この時の蝉しぐれと言ったら!
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日本の夏だなぁと思わせてくれます。隣の人の話し声が聞こえないほど、力の限り鳴いていました。

この展示会は、ボストン美術館の企画で、コメント等もボストンの方がメインで作成されているようです。ここが大きなポイントですよね。我らが、これ、ジャポニスムの影響じゃー!と言っても、我田引水と思われてはシャクですものね。むしろ今回の展示会では、『え、これも?!日本の影響受けちゃった(照)?!』という作品のオンパレード。鼻が高いです。

当時の日本人が思っていた以上に、外国の方は日本のアートを見て、その価値を見出していたわけです。芸術というのは、その価値を見出してくれる人あってのものだなぁと感慨に浸りました。私たちも日々、素晴らしい芸術の再生者として心身を研磨しておりますが、その価値を分かってもらえなければ、ただの騒音に過ぎないのだなぁと、北斎漫画が陶器を包むための紙にされていたことを思い出しながら感じるのでした。

モネやゴッホはジャポニスムの影響を大きく受けた画家として有名です。今回、私が驚いたのはピサロにもその影響があったということ。印象派とは、光と影の問題。それを浮世絵はいとも簡単にその問題を超越していたのです。ピサロが綴った手紙には『広重は素晴らしい印象派主義者だ。』と書かれています。そして「雪に映える朝日」。
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美しいです。たくさんの絵の中にあっても、息を飲む作品です。冬の朝の凍てつく寒さと陽射しのほのぼのとした温かさ、冷たい空気の純粋さ、そして人の営み。まるでこの絵の中にいるように、五感全てが敏感に感じる、優しい、穏やかで美しい作品だと感動しました。

また着物を纏った西洋女性の絵も豊富でした。女性のポーズが物思いに耽っているというのが今までになかったものらしい。これも浮世絵の影響〜。
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ステヴァンス「瞑想」

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ターベルの「夢想」

ベルギー象徴派の絵画に多く見られる、アンニュイさ、メランコリー、そして何かを暗示しているような雰囲気を感じました。

今までゴッホやモネの作品で、これは浮世絵の影響です、ということを読んでも、『ふーん、それは分かった、でもどこがどのように?』と実は曖昧だった部分があります。それらが、今回の展示会で明確になりました。

・大胆なデフォルメ
・アンシンメトリーの構図
・俯瞰構図
・近接拡大
・顔の大写し
・画面の端による対象切断
・格子
・バックと主役が同じ程の存在感
・対象物に対して、手前に莫大な障害物
etc.

これらのことが具体的な例によって示されています。ステヴァンス(ベルギーの画家)は言っています。『日本美術は真の印象派だ。日本美術は近代性を表現するための効果的な要素である。』と。なるへそー。心からなるへそです。

美術館へ行き、こんなに曇天だった私の頭が快晴になったことはありません(笑)。この展示会のキュレーターの皆様、ありがとうございました!

そしていつも惜しみなく知識を与えてくださる鶴園先生に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

美術館の去り際、ジャポニスムを意識しての一枚。
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わっかるかな〜、このジャポニスム感(笑)。

鑑賞会の後のお茶会がまた楽しみの一つ。お茶会とは言え、私はハンバーグ&ステーキセット食べたけど内緒。今回はフランス歌曲の大家、太田朋子先生もご一緒でした。二期会研修所時代の先生です。今の私があるのはこの方のおかげです。きっぱり。本当に楽しく素敵な時間でした〜(惚れ惚れ)。
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先生方のコンタクト話、最高でした。けたたましい笑い声をあげてしまいました。内容は割愛(笑)。

ボストン美術館展、オススメどころか必修です。どうぞお出かけ下さい!
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# by komaiyuriko | 2014-08-17 18:03

音楽関係者は、ラヴェルの『ダフニスとクロエ』のことを“ダフクロ”と言うらしい…。略すのが大好きな日本人。

ベートーヴェンの交響曲第7番は“ベトしち”、アイネ・クライネ・ナハト・ムジークは、“アイネク”、チャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルトは“チャイコン”、弦楽セレナーデは“弦セレ”、フォーレのレクイエムは“フォーレク”、ファミリーマートはファミマ。

中でも酷いのは、オペラ『フィガロの結婚』の中のケルビーノのアリア“恋とはどんなものかしら(Voi che sapete/ヴォイ ケ サペーテ)”のことを、ヴォイケサペと呼ぶこともある。あと“テ”だけじゃんっ!

ブラコン(ブラームスのVnコンチェルトで、ブラザーコンプレックスではない。)、春祭(ストラヴィンスキーの春の祭典で、東京春音楽祭ではない)、ひげじょ(悲劇的序曲のことで、ヒゲづらの女ではない)…切りが無いのでやめます(笑)。

ダフクロは、リヨン歌劇場の来日公演で演奏されました。
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指揮は大野和士さん。もちろん演奏はリヨン歌劇場の皆様。なんとそこに、シンガーズの各パート4名が参加させて頂きました。ちなみにソプラノ2は私一人。リヨン組は80人位いるのだろう、我らが数人入ったところで意味あるのかな…なんて思っていたら、いらっしゃったメンバーも各パート5.6人でした(笑)。どひゃっ。

大野さんは、来日したご自分の小屋のメンバーに向かって、「健康に気をつけて、素晴らしい日本滞在となりますように!」と稽古前に一言添えられました。そーゆーとこっ!

この偉大なマエストロのこういうところが好き、と思いました。大昔の話ですが、ベルリオーズのロメジュリ(略語満載)を大野さんとシンガーズで演奏した際にも、初稽古の時に、世界情勢を踏まえて、「今この曲を演奏する意味があるし、我々の使命だ。」というようなことをおっしゃった事を思い出しました。言わなくても分かってるし、言ったらキザかな、なんて思うようなことって日常に割とありますよね。でも言葉にすることによって再確認し、関係がより深まることがあります。

私の身近にも、ステキ男子がいます。とても仲良しなのに、「これこれこういうことで、ゆりがこう言ってくれたことを嬉しく思う、どうもありがとう。」などというのです。この人偉いなと心底感動します。仲良しすぎてふざけちゃって、きちんと気持ちを伝えないことって往々にしてありますよね。彼を見習って、私も特に感謝の気持ちはきちんと伝えたいと思います。

なんの話だったっけ。
ダフクロ、初期のドビュッシーのようなところあり、これぞラヴェルのオーケストレーション!と興奮させる場面あり、舞台が目に浮かぶような写実的でありながら印象派のヴェールに被せて、我らの想像力を掻き立ててくれるところありの、アドレナリンが出放っしの約1時間でした。

初日の大阪で、リヨンコーラスメンバーの女性の方がお一人、浮かない顔をしていました。どうやらトランクが不運なことに日本に着かなかった模様。。。よくあることです。そこで、翌日の東京公演のG.P.とコンサートの合間に弱り切った彼女と一緒に下着やら服やら生活必需品を買いに行きました。彼女は新宿の街を好奇心いっぱいに眺めていて、なんだかこちらまで楽しくなってしまいました。こういうアクシデントのおかげで、仲良くなれて良かった!彼女にとっては大変でしたが、私にとっては忘れ難い、いい思い出ができました。

コンサートは超満員。熱気溢れる会場で、ラヴェルの音楽が生き生きと奏でられていました。爽快感のあるコンサートにご一緒できて本当に良かった!有り難や〜、有り難や。

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大阪公演のため、前乗りしました。その日は、のぞちゃん夫妻とご飯を食べました!美味しいお好み焼きを満喫。

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そしてまさかの2連チャンで同じ店へ。美味しかったので、アンコールです。

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東京公演後、リヨンのメンバーと記念撮影。思い出深い公演となりました。

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最後はオペラシティ上にある焼肉屋さんで打ち上げ。高いお肉って美味しいね。

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帰りは酔っ払ってもないのにこんなことに。
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# by komaiyuriko | 2014-08-05 18:16

パナソニック美術館で、『フランス印象派の陶磁器〜ジャポニスムの成熟〜』を鑑賞しました。
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音楽と美術におけるジャポニスムの専門家であられます、鶴園紫磯子先生の解説と共に鑑賞できるというこの企画に参加させて頂いたのでありました。実のところ、陶磁器には興味があまり持てませんでした。このチャンスで、もしかして好きになっちゃったりして♥️なんて期待していたら、本当にその通りになりました。やっぱり何事においても知識を得る、というのは興味の始まりですね。
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ジャポニスムの極意を教わり、嬉しくて、最近では会話にジャポニスムが頻繁に出場するようになりました。子供みたいでお恥ずかしい(笑)。

そしてまたある日。『チョコレートドーナツ』という映画を新宿武蔵野館で観ました。
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これは、アメリカで起った実話に基づく映画です。あるゲイカップルが、隣家の育児放棄されたダウン症の子供を引き取り、無償の愛をもって育て始めるところから始まります。学校の先生も、この子が彼らに引き取られて以来、学力も向上、人とのコミュニケーション力も上がっていると称賛。しかし、1979年の話です。同性愛には根強い偏見と激しい差別がありました。家族以上に愛し合う3人は社会によって引き裂かれます。愛のある生活を取り戻そうと、法廷で戦う二人。そして悲しすぎる結末。

本当の正義って、愛って何なのさっ(怒)?!
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人々が愛を育む、そんな当たり前の権利を社会的に堂々と手に入れるために、正義(司法)を前に戦う二人の勇気と忍耐力に心が震えました。全ての人の自由と尊厳が尊重される社会を作るために、一体どれだけの犠牲が必要だというのでしょう。

それでも、こうして戦って来た多くの方々の勇気ある行動と犠牲が、世界を少しずつ変えてきたのです。今を生きる私たちも、本当の自由のために戦わなければいけない、アクションを起こさなければいけない、と痛感しました。

映画館では、『ミルク』を観た時と同様、義憤にかられ、嗚咽をあげる場面もしばしば。多分、優に2リットル位の涙は出たね。

この日はレイトショーを観に行きました。映画館を出て、友人と社会について語り合いながら、夜の街を歩き、「全ての人にはね、尊厳ってものがあるんだよ〜(怒)!」と大声で叫びたい、そんな夜でした。

シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館他で上映中です。

黙殺され、自由を冒されている人々のために、鈍感ではいられません。知らないではすまされない現実があります。人権問題然り、憲法解釈問題然り。みんなで怒りましょう。おーっ!
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# by komaiyuriko | 2014-07-08 12:05

昨年の11月、江戸川区の女声合唱団から、指導をお願いしたいとのお話がありました。その名は「うたうーまん」。……。随分ふざけた名前だな、と思いましたが、同時にオモロイ合唱団に違いないと確信しました。

実はこの合唱団、ドビュッシーの記念年に、クルト・パイユで『選ばれし乙女』を上演した際、コーラスで参加してくださった団なのです。ですから、まるっきり知らない合唱団ではありませんでしたが、初回の稽古に伺った時は驚きました。だって練習室に1歳未満の赤ちゃんがゴロゴロしてるんだもーーん。そして隣室には、1歳以上、幼稚園未満の子供たちが保育士さんと楽しく過ごそうと、そこにもざっと10人ほどいました。

日本の少子化は嘘だ、と思いましたね。江戸川区は日本を救う!

練習中も絶えずどこかで赤ちゃんが泣いていたり、可愛いヨチヨチ歩きちゃんやハイハイちゃんたちが移動しています。何かにぶつからないか、倒れて怪我しないか、私は慣れていないので気が気でない。指揮をしている私の股の間を一人の赤ちゃんがくぐり抜けたら、それを見ていた子達が並ぶ(笑)。それら全ては、もう可愛くて仕方ない光景の連続ですが、コーラスの練習だとものすんごく気が散ります(笑)。

そういうわけで、この合唱団はハーモニーの作り方とか、曲の作りを見てみて、どこがどうなっているとか、詩の内容がどうだとか、あまり気にしたことはなかったようです。一瞬気が遠くなりましたが、やる気がどんどん湧いてきたのです。なぜなら、メンバーのお母さんたちの目が澄んでいるから。これ、ホント。

この方達の日常って、私の未知の世界で、ある意味戦場のような毎日なんだろうな、と想像するのです。小さな子供が二人、三人いて、朝から晩まで目が離せなくて、泣いたり叫んだり、ご飯作って食べさせたり、食べなくて怒ったり、着替えさせたり、お風呂に入れたり、おしめかえたり、寝かしつけたり、夜泣きされたり、まったく、母親というのはとんでもなく大変な仕事です。それなのに、この方達は週に一回、歌を歌いに来ようとしているのです。私は今まで感じたことのない深い感動を覚えました。私だったらどうだろう、多分、歌わないんじゃないかな、と。彼女たちは日常生活にひと時の音楽を求めている。だからこんなにも純粋な眼差しを向けているのだと気付き、私の気合いがムンムン湧き上がって来たのでした。

音楽面だけとってみれば、こりゃー道のりは長いぞ!と言った感じでした。それなのに、ある日『全日本おかあさんコーラス大会(コンクール)に出たい』などど言うものですから、「おっとー、本格的な合唱曲も歌ったことないのに?」と正直焦りました。でも頭の中に閃いた曲があったのです。徳山美奈子先生の『台所の歌 シャンソン・キュイジーヌ』という曲集です。私はその中から、今のうたうーまんにもっともふさわしい曲を三曲選び、コンクール出場を決めました。

作曲家の徳山先生は、大変豊かな方で、私たちの稽古に何度もいらして下さり、アドバイスと愛と勇気を与えて下さいました(涙)。
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稽古にいらしてくださった際に、先生を囲んで記念撮影。本番当日も、金色のうたうーまんパネルを持って応援にいらしてくださいました!

あっという間に月日は経ち、驚くことにあっという間に“音楽できる”団へと成長していました。実際には、長い低迷期があって、突然グンと伸びたのでした。やる気スイッチが入ったんだな、あれは(笑)。人のやる気とはすごいものです。

またメンバーはもとより、ご家族のサポート体制がスゴイ!臨時練習やら何やらで、それぞれのご家庭にご迷惑をおかけしたと思いますが、パパさんたちやおじいちゃんおばあちゃん方にご尽力頂き、助けられました。自分だけが頑張ろうと思っても難しい状況ですものね。

本番の日、朝早く集まって、会場近くのカラオケボックスで最終練習をしました。こういうところ、ママさんたちのアイディアと行動力に脱帽です。

会場に到着し、ベルトコンベア式にステージへ。ステージに乗った時、メンバーの照明を浴びたお顔が大変凛々しく、堂々としていて、たった7ヶ月しかご一緒していないのに、初回の稽古で歌っていた「(ほぼユニゾンの)ミッキーマウスマーチ」を思い出し、私ったらこっそり感動していました。

本番では、今までで一番集中していて、彼女たちの中では最高の演奏ができたのではないかと思います。緊張感と集中力と、そして舞台を楽しんでいるような雰囲気さえありました。これは徳山先生の曲のおかげでもあるのです。我らうたうーまんにとって等身大の曲で、笑いあり、涙ありの三曲でした。会場にもそれが伝わったようで、現代社会をシニカルに歌う、ブラックユーモアたっぷりな曲では、会場からも笑い声が聞こえました。そして母となって初めて気づいた、自分のお母さんへの感謝を歌う曲では、涙なくては聞けない仕上がりだったと思います。
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演奏後、写真を撮って下さいます。パパさん達もご一緒に!素敵な写真です。
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ソプラノさんと。なめんなよのポーズ。

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メゾさんと。おんどりゃーのポーズ。

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アルトさんと。ワワワワ〜のポーズ。

結果はどうであれ、よくやったなぁと、やり切った感でいっぱいでした。その後、私は別のコンサートの打ち合わせのため、一旦会場を離れました。私の父は、私たちの演奏もあったし、知り合いも他の団体で出ていたため、炎天下、聴きに来てくれました。そして発表まで残って、結果を聞いていてくれました。

新宿にいた私の元へ父からメールが届きました。『マーガレット賞受賞!』と。何とも嬉しい速報でした。入試に受かったけど、本当か信じられない子のように、メールを何度も見直しました(笑)。一つのご褒美が与えられたようで、本当に嬉しかったし泣けました!
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父撮影。誉れの瞬間。

うたうーまんのおかげで、久しぶりに忘れかけていた感覚を思い出させてもらいました。

「一生懸命がむしゃらに頑張る→良い結果を得る」

これって、やっぱり最高だなと思いました(笑)。
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うたうーまん事務局のメンバーとラムしゃぶ屋で慰労会。賞状と花束がまっぶし〜!

当日は、30度超えの真夏日でした。キラキラとした初夏の陽射しが、数ヶ月、熱く清々しい経験を共にした私たちに降り注いでくれました。うたうーまんの皆さん、ありがとうございました。


ボーナスショット
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初出場のうたうーまんは、母の日の朝日新聞全国版に大きく取り上げられました。これも素晴らしい思い出の一つです。
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# by komaiyuriko | 2014-06-14 01:38

5月の終わりは我ながら頑張りました。自分で言っちゃった(笑)。

今年も新作歌曲発表のコンサートに関わらせて頂きました。
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尾高賞作曲家(三回目ですって!)の猿谷紀郎先生の新作です。去年、一昨年と歌わせて頂いていますが、先生の作品はなかなか手強いのです。先生が今頃作曲してるんじゃないかな〜という頃を見計らって(預言者か!)、メールを出すのです。『どうか先生、お手柔らかにm(_"_)m』と。

今まで、その願いは聞き入れられませんでした。今年もまた、コンサート前二週間を切った頃に楽譜が届いた、という点を除けば、願いはだいぶ聞き入れられたような気がします。もちろんスーパー難しいのですが、あの難しさに飼いならされてしまったのでしょうか…。今年は比較的ラクでした。は〜良かった!

素晴らしいピアニストの矢田さんと。
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この方のソルフェージュ能力は神業です。その上、音楽的。尊敬します。
そして猿谷紀郎先生と。
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そして翌日もコンサート。現代曲コンサートが終わり、翌朝早いから急いで帰らなきゃ、と想像しただけで楽屋でソワソワする私。結局、コンサート会場には盛大に忘れ物をして帰りました。大小合わせて3点の忘れ物。その内には携帯電話も含まれておりました。なんてバカな私。

そして12時間も経たないうちに超現代曲からバッハまで遡ります。この公演はバッハ協会の定期公演で、私はモーツァルトのグレートミサのソロを歌いました。そしてこちらでも大チョンボ。

終曲近くにある、ソリストによる大きな4重唱、ベネディクトゥスを演奏すると知ったのが二日前。だってー(言い訳始まります。)、マエストロが、ここカットって言ったような気がしたんだもん。もちろんマエストロはそんなことは言ってはいませんでした。別の部分のカットはありましたが。でも言ったような気がしたんだもん。二回目。

『えええーー、ここやるんですか?!』と一瞬暴れたものの、あとはもうさらうしかない。睡眠学習でよーくさらいました。
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もちろん本番は、凄まじい集中力で、なんなくクリア〜。相変わらずの楽天家です。

オケには、他のコンサートでよくご一緒させて頂いている演奏家さんたちが乗っていたので、それも嬉しく、楽屋でもとっても楽しく過ごしました。

このコンサートの翌日は、ナント、人生初の体験が待っていました。『指導者として合唱コンクールに出る!』の巻です。そちらの模様はまた次回。ごきげんよう、さようなら!
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# by komaiyuriko | 2014-06-09 00:58